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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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日本の力

お元気ですか?

花散らしの雨が降って今週は曇り空が続いています。薄着に替えたいのですが肌寒いくらいです。

昨日、ドラッグストアに寄ったらレジの近くでナビスコのリッツを100円で売っていました。普段お菓子を買うことはあまりないのですがふっと買ってみます。

アメリカのナビスコ製品を日本で販売していたのはヤマザキナビスコという会社でした。山崎製パンとニチメンという穀物商社が合弁企業を作り製造販売していたのです。それが去年の8月31日でライセンスが切れて販売を終了。ナビスコの商品はどうなるのだろうと興味を持っていました。
結果はモンデリーズ・ジャパンという会社が引き継いで販売をすることとなり、今回買ったリッツはインドネシアで作られ同じナビスコのオレオは中国で作られています。

今回その新しいリッツを買ってみた訳ですが、箱が小さくなって値段が100円というのは買い易くて良いと思います。でも中身の商品はクラッカーが少しぱさぱさしていますし焼きかたにむらがあるのでしょう、表面がでこぼこして歪んでいます。塩味が薄くなったのは時代の流れでしょうが、全体に食感が安っぽく感じられます。ちょっと悲しいと同時に日本の技術力、品質へのこだわりの強さを感じました。




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『駆け出し探偵フランシス・べアードの冒険』レジナルド・ライト・カウフマン

お元気ですか?

週末の雨で当地の桜もすっかり散ってしまいました。パートナーさんの希望で近くの山間の町に出かけ桜堤をドライブし小さなダム湖の桜を楽しんだのが今年の私たちのお花見でした。来年はどんなお花見が出来るのでしょうか。

『駆け出し探偵フランシス・べアードの冒険』を読みました。しばらく弓道関係の本を調べ読むことをしていたのですが一段落し、何か読みたいと頼りにしたのがお馴染みの「探偵小説三昧」さん。そしてタイミングよく紹介いただいていたのが本書です。「シャーロック・ホームズの姉妹たち」という19世紀末から20世紀初めの時代に女性探偵の活躍というテーマはピンカートン探偵社を思い出させますから、これは読んでみなくてはと即決。
もともとサラ・パレツキーの V・I・ウォーショースキーのような女探偵は好きですから期待を持って読み始めます。

主人公のベアード嬢は探偵事務所で働く若い女性、そこそこの活躍もしたようだが最近はあまり成果があがらずクビも覚悟と言う状態だ。所長の言葉は「ネズミを恐れない。頭の回転が速い。上流階級のあいだでもどう振る舞うかわかっている。若いし、かわいらしい。」と好意的のようだが最後のチャンスに富豪の家で行われる結婚パーティーでダイヤモンドの監視の仕事を命じられる。
しかし同僚のケンプと屋敷に行ったベアードは僅かな隙にダイヤモンドを盗まれ結婚を目前にした富豪の息子を殺されてしまう。

読み始めてベアード嬢の人物設定に謎が含まれているのが面白い。上流階級に混ざっても大丈夫な教養を持ちながら探偵社という職業を選んでいるのがまずもって謎。若くてかわいらしいが決してそれを武器にしたお嬢様ではなく仕事への意欲があり同僚のケンプに対して嘘や隠し事をしながらも自分の視点で事件を解こうとする勝気なところは愛嬌すら感じられる。
これは著者カウフマンが映画作家でもあることから映画的ヒロインがイメージされているのだと推察する。実際彼女は良く動き回り人に会い、馬車に飛び乗ったりとアクションシーンも多い。
物語の方も登場人物それぞれに秘密が有りなかなか事件の真相は見えてこない。読みながら謎解きをする楽しみは十分にある本格派(私がいうのはおこがましい)だ。物語の骨がしっかりしているので読んでいて安定感がある。

またしても「探偵小説三昧」さんにお世話になりましたが、今回も楽しませていただきました。
ということで、次は『質屋探偵ヘイガー・スタンリーの事件簿』を読ませていただきます。

ではまた。

テーマ : 推理小説
ジャンル : 小説・文学

ご冥福をお祈りします

昨日、4月5日詩人の大岡信さんが亡くなりました。ここ何年か活動の様子を知ることがなかったのですが、数年前に脳梗塞を患い療養の日々だったそうです。

大岡信さんといえば朝日新聞に「折々のうた」を連載され多くの読者に親しまれたイメージがあると思いますが、私との出会いは高校の教科書でした。若々しく爽やかな詩が気に入り神田に出た折に何冊も詩集を買い求めたりして詩の世界を楽しみました。ちょうど谷川俊太郎さんとコラボする活動もされていてお二人の詩集や活動は私を日本語の発見に導いてくださったものです。

大岡信さんのご自宅は当時三鷹にあり散歩の気持ちでご自宅の辺りを歩いたこともありました。私には珍しくちょっとミーハーな行動ですが、そのくらい好きだったのです。
全集を求めたり新刊を求めたりして親しんだ大岡信さんは私にとって日本文学の先生といって良いかもしれません。
いまそれらの本は納戸に仕舞われてすぐ読むことが出来ないでいるのですが、そのうちに本棚に並べ直し気の向いた時にふと手に取って読むことが出来るようにしたいものです。私にとって詩の本はそうゆう付き合いです。

ご出身地でもある三島市の駅すぐのところに大岡信ことば館という施設があります。企画展示やイベントなども行われて精力的な活動をされている施設のようですが、私はこれまで行ったことがありません。三島は富士山からの伏流水が湧き出るとても静かな気の流れる町です。お散歩も楽しいでしょうから陽気が良くなったら訪ねてみたいですね。

私の親しんだ詩人大岡信先生を偲び、改めて御礼申し上げます。



読書

お元気ですか?

毎日どれくらいの時間テレビニュースを見るのだろう。朝起きると経済ニュースを付け、終わるとNHKの全国ニュースに切り替えてそのまま地域ニュースとパートナーさんの出勤まで3時間近くテレビはつきっぱなしだ。ニュース・報道の重要性や必要性をここで問うわけではないのだがその多くに映し出されるのは犯罪や事件事故で、結果不実でおろおろと惑う人間の社会の様子ばかりを見ることになる。今日も幼い子を狙った犯罪や高校生を巻き込んだ事故の報道が朝から流れるし、経済ニュースだって差別やヘイトが渦巻く政策に社会が疑心暗鬼になってゆく姿を伝えている。そんなニュースばかり見ていると自分がどんどん汚れてゆくようで息苦しくてニュースを見ていられない。

テレビを消して本を手にする。

私の読書はとりとめがない。先日はふと思いついて『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』を図書館で借りてきて読んだ。映画は見たのだが本を読んだ事がなかったからだ。正直なところイギリス人作家らしい話だと思ってそれ以上の感想はあまり持たなかったのだが、ちょうどテレビドラマの中で病院に入院していた女の子が『ナルニア』を読んでいて「エドマンドは嫌い」というセリフが気にもなっていた。『ナルニア』は宗教的訓話の要素が強い本。どうしても道をそれる子とその子を理解し許す兄弟仲間、そして反省と仲直りというわかりやすい図式が用意されエドマンドは悪い子の典型となる。気の毒な話だ。きっとエドマンドに共感しながら読む子どもも多いことだろう。

私たちはどれほどの本を読んで来たのだろう。お気に入りの絵本、記憶に残る本は何冊上げることが出来るだろう。ハイラインの『夏の扉』に再開して嬉しかったことを以前書いた。中学一年生のときに図書館にある少年少女向けSFシリーズの一冊だった。タイトルが違っていたからわからなかったのだが読み進むうちに気が付いて小躍りしたものだ。 ロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』にも似たような郷愁を持つ。大切な本は子供の頃に読んでいる。

一か月前からNHKの「100分 de 名著」を見ていた。ちょうど宮沢賢治を特集していたからだ。宮沢賢治との出会いは母の「硝子のマント」という言葉だった。母は若いころに『風の又三郎』の映画を見てその話を幼い私にしてくれたのだった。今Wikipediaでしらべてみると、1940年『風の又三郎』 - 監督:島耕二(日活)と1957年『風の又三郎』 - 監督:村山新治(東映映画)の二作品があることが判る。私もテレビで白黒の『風の又三郎』を一部だが見たことがあり、それはきっと1957年の東映作品ではなかったのかと思っている。とにかく母が言う『硝子のマント』という言葉は私の心に残り、ちょうど幼稚園児の頃黄色い雨合羽を着ていて「これが透明だったなら硝子のマントなんだろうなと」思ったものだった。そんな理由から宮沢賢治が頭に残っていた私は小学生の何年生だろうか国語の教科書に『よだかの星』を見つけた。短い話だが哲学的宗教倫理的話で、小学生の国語授業で何を教えようとしていたのだろうか当時から違和感を持っていた。『よだかの星』にではなく授業教材としてということだが。
しかしそれをきっかけとして絵本や文庫本で宮沢賢治はよく読んだ。中学生の時には合唱曲で風の又三郎を歌ったのも楽しかった。「児童合唱組曲名曲選 SONGS OF NONSENSE 鈴木輝昭 作品集」出雲市立第一中学校合唱部というCDがあってこの中に「童声合唱とピアノのための イーハトーヴ組曲」というのがある。私が歌っていたものではないが、とても良い合唱だ。

中学生の時、自分の学生手帳の白いページに「雨にも負けず」を書き写して持っていた。何かの拍子にそれが担任の知る処となり教室で読まされたことがあったが、それは特になにかにつながっていくものではなかった。「100分 de 名著」を見ながらふと「手帳」を思った。「雨にも負けず」は作品として発表する目的で書かれたものではなく賢治の手帳に書かれたものだった。私が生徒手帳に写して胸ポケットに入れていたように賢治もそれを持ち歩いていたのだろう。
「雨にも負けず」は時代に利用された面もあるという。戦時中は銃後の守り、臥薪嘗胆の意味合いで読まれたし戦後はGHQは「玄米四合」を「三合」と書き換えて掲載させた。「手帳」はそうゆう人間を悲しんだり苦笑いしたりしたのだろうか。

大人になって筑摩の「校本宮沢賢治全集」を買った。筑摩は今も新校本など宮沢賢治を問い続けている。私が買った「校本」には付録として賢治の手帳の復刻版がついていた。黒い革の手帳だった。
もう昔みたいに森を探索するようなわくわくした気持ちで校本を読むこともないが筑摩文庫の宮沢賢治全集ぐらいは買い求めてまた賢治を楽しみたい。そうだ本屋さんに出かけ絵本も買ってみよう。あの黄色く輝く星にむかって羽ばたく夜鷹にまた会いたい。

貴方はどんな本を心に抱いていますか。

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』 ダヴィド・ラーゲルクランツ

お元気ですか?

『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』を読む。
北欧ブームの嚆矢であったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』三部作。その続編に位置する作品だが作者が違うのはラーソンが自身の作品の成功を享受することなく亡くなってしまったからだ。下世話な話なのを承知で言えば出版社にしても金づるの作家を失ったのだから『ミレニアム』の恩恵をなんとか維持復活したいと思うのは分かる。となるとラーソンの遺族なり著作権継承者と出版社がどう折り合いをつけるのかというテーマになる。
ラーソンは『ミレニアム』を十部作の構想を持っていたそうだし、一部原稿も残っていたという。そうなると読者として興味を持つのはどのような形で『ミレニアム』の続編を読むことが出来るのかということだ。
そこに一つの答えをだしたのが、2014年に『ミレニアム』三部作の版元であるノーシュテッツ社で、なんと全く新しい書き手による『ミレニアム』の第四作を発表するという決定、その結果誕生したのが『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』だ。

この間の出版社とラーソンの関係者や遺族との交渉、そして新たな書き手を探し書かせる出版社の動きなどそれ自体をドラマにしたら面白いのにと私などは思うのだがさていかがなものだろう。

さて、そんな下世話な話を横に置いて、『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』そのものを楽しもう。
話はフランス・バルデルいう人工知能の研究者が別れた妻の元に子供を引き取るために戻ってくるところから始まる。一方『ミレニアム』を発行するミカエルたちの雑誌社は経営難から大手メディアに買収されようとしていた。

量子コンピューターと人工知能、NSAとハッカーによる機密漏洩、サヴァン症候群にみられる特殊能力など様々な話題をちりばめながら物語はリスベットの新たな敵の登場を迎える。なるほどこうゆう展開ならこの先いくらでも物語は書けるだろう。

本書を読みながらラーソンの三部作に続く作品として違和感なく読めることに関心するが、これはラーゲルクランツという作家もさることながら編集者による力が大きいだろうと推測する。ラーゲルクランツの作品を読んだことはないが三部作に描かれていた事、描かれていなかった事を上手く使いながら登場人物に変更を加えることなく新しいステージを用意するのには緻密な計算が必要だ。さらに今後のシリーズ化まで考えたなら尚更である。
今回の新しい敵の登場で次回作にも期待が持たれるところであるが、私としてはあまり続けて欲しいとは思わない。主人公たちの周りにどれほど興味深い環境を設定しようとも作品の醍醐味はやはり人物だ。ミカエルもリスベットもラーソンが生み出したのだからこその主人公だ。どんな物語も終わり方が決め処だ。たとえそれが作者の死で閉じられたとしたのならば、そっとしてあげるのも作者と作品への敬意だと思う。

さて世の読者は『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』を読んで何を思うのだろうか。

テーマ : 推理小説
ジャンル : 小説・文学

杣人のNuages

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