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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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スイスのお土産

お元気ですか?

知り合いが会議に出席するためスイスに出かけていた。私たちと同じくワインの好きな人なのでスイスでどんなワインを飲んでいるのだろうとパートナーさんとたわいもない会話をしていたが、その彼がお土産をくださった。

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スイスといえば、チョコレート。それも世界的メーカーネスレのチョコレートだ。
彼はアリマンタリウムAlimentariumというネスレ財団が運営するフードミュージアムに行きたかったそうなのだが、日程が合わず2016年6月にオープンしたミュージアム「ネストNest」に行ったという。
ネスレといえば日本ではコーヒーの会社というイメージが強いが、もともとは粉ミルクの製造から始まった食品・医薬品会社だ。
このミュージアムはネスレ創業150年を記念してオープンしたという。スイスではチョコレートの原料であるカカオがとれるわけでもなくもともとは貴重品として貴族やお金持ちさんの使う薬として存在していた。それがスイス人によるミルクチョコレートの開発により知名度が上がったのだそうだ。

海外を旅行すると風景を楽しんだり歴史的建物や美術館を歩いたりと興味を引くところを回るのに忙しい。そんな観光のテーマの一つにネストのような企業が行っている博物館を訪ねるのはどうだろうか。
自動車の博物館であったり食品の博物館であったりと探せば色々と見つかる。商品として知っている物だが人がどんな思いをもって作り出して来たのかと歴史を知ると人の力の素晴らしさに感動するものだ。

ところでいただいたチョコレートはやはりクリーミーな感じで美味しい。我が家ではかなり前からパートナーさんがチョコレートのポリフェノールが健康に良いということで、毎日チョコレートを欠かさない。甘いものも好きだが、毎日食べるチョコレートはカカオの含有量の高いものを選んでいる。
先日テレビを見ていたら、嗜好品外来という新しい医療の形があるのを紹介していた。番組によるとチョコレートを20g~30g毎日食べることで動脈硬化などを防ぎ高血圧の人を正常値に下げる効果があるという。病気を治すというよりは病気にまでならないように臨界値にある人に予防的に行う医療だ。私は少し血圧が高めなのでチョコレートは願ったりの嗜好品というわけだ。
テレビを見た後、パートナーさんに「貴女の言う通りだね」と言うと、そうでしょうという顔をしながら番組で紹介していたココアを飲もうとかいつも焼いているパンにクルミを混ぜてみようとか、チャレンジモードにスイッチが入ったようだ。そんな試したがりのパートナーさんの姿も楽しい。

スイスのミュージアム「ネスト」で本場もののネスレのチョコレートをお土産にくださった彼に感謝しながら。
ではまた。




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テーマ : 日記
ジャンル : 日記

敵対する心

お元気ですか?

私のブログにしては珍しく痛々しいタイトルです。お許しください。
先日からNHKのテレビ番組「100分de名著」で哲学者ハンナ・アーレントの『全体主義の起原』という本が取り上げられています。ハンナ・アーレントについてはこのブログでも以前に映画『ハンナ・アーレント』を紹介しましたし、『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』という映画ではそのアーレントが傍聴しレポートしたアイヒマン裁判(1961年にイスラエルのエルサレムで開廷)をテレビ放送で伝えようと奔走するプロデューサーのミルトン・フルックマンと監督レオ・フルビッツの姿が描かれていました。このふたつの映画は一方は哲学としてアイヒマン裁判が何を考えさせるのかを私たちに問いますし、一方はジャーナリズムとしてのテレビ放送のあり方を問うています。ご興味のある方はぜひご覧いただきたい映画です。
そして、そのアイヒマン裁判の根っことでも言うべき歴史が二十世紀になって誕生した新しい政治体制「全体主義」の台頭といえるのです。

なぜ今この難解な哲学書が「100分de名著」に取り上げらているのかということも実は問題として考えなければならないのですが、ハンナ・アーレントの『全体主義の起原』は全米で今年の一月にベストセラーを記録したといいます。その原因は排外主義の政策を唱えるトランプ政権の誕生にアメリカの国民が(きっと反トランプ派なのだと思いますが)買い求めたからなのだそうです。
『全体主義の起原』を詳しく紹介することは私の任ではありませんが、大きな要旨だけ言うと、フランス革命を経てヨーロッパには「国民国家」が誕生するが、同一の文化を共有することを基盤にしたこの国家は「共通の敵」を見出すことで自分たちの同質性を高めていく。産業革命がおこり資源を求めて植民地化を進めた国はそこで現地の人たちを「野蛮な未開人」として差別し「人種主義」をはびこらせていく。大航海時代キリスト教による布教を建前として現地人を支配改宗させていった思考と軍事力と経済を武器に植民地化を進めていた国々の姿を私は見比べたいと思う。
ドイツやロシアは自らの民族が他の民族に対して優秀であると唱え「汎民族運動」を展開し中欧・東欧の民族的少数者たちを支配してゆく。これが「民族的ナショナリズム」だ。
第一次世界大戦後、ヨーロッパはその国境が大きく変容し「国民国家」も衰退してゆく。代わって生まれてきたのが「大衆」による「世界観政党」ともいうべきもので戦争を経て疲弊した国民は新たな「世界観」を示してくれるものに集まってゆくようになる。ナチスドイツが「陰謀史観」や「民族の歴史的な使命」を用いながら巧妙に民衆をひきつけていった背景だ。
さて、ナチスドイツ、ヒットラーによる政権は突然よその国から侵略されて出来たのではなく、国民が選挙で選び政権をゆだねていったものだ。結果「人種としての優位性」を唱えるヒットラーの政策に飲み込まれて行き、ジプシーや少数民族などが標的にされてゆくことになる。「ユダヤ人の大量虐殺」はその極端な事件だが、アイヒマン裁判を傍聴したハンナ・アーレントは残虐なホロコーストを行ったアイヒマンの裁判を見て、彼が悪の象徴のような人物ではなく、ごく普通の与えられた命令をこなす小役人に過ぎないことに驚愕し、アイヒマンという存在は特別なものではなく「誰もがアイヒマンになりうる」と考える。では「人間にとって悪とは何か」そして悪を避けるにはどうしたらいいのかと問うてゆく。

現代社会で私たちは国境を失った。希望すれば大抵の国に行き来し住むこともできる。世界の各地で起こった出来事はテレビニュースを通じて毎日伝えられるしインターネットで海外の同僚や友人、家族とまるで隣近所の人とするように会話をすることが出来る。確かに生まれ育った土地、食べ物、言語、歴史、それら環境によって私たちは形成されている部分がある。そうした共通項をもつ人同士が安心した環境であるのは理解できる。しかし方言で通じにくいことや、まったく体験したことのない食べ物を食べている土地の人がいる。ならばそれを世界に当てはめて考えれば地球に住む人間、水を飲み食物から栄養を取り言語を主として意思を疎通しあう人間として考えたらなら私たちは何処に違いがあるのだろうか。

ヨーロッパではアフリカ大陸や東ヨーロッパから逃れてきた難民の問題を契機にして、ナショナリズムが台頭してきた。アメリカはトランプのように分かりやすい人間が大統領になったため国民が分断されるような事態も起こっているが、もともと差別的発言を繰り返している彼の下では混乱は続くばかりだ。私はトランプを大統領に選んだアメリカに深く悲しむ。
そして最近見るアメリカ製のテレビドラマの中に、排他的政策を批判したり人種主義を否定する会話を織り込んだものが見られるように感じている。しかしそうゆう兆候を私が反トランプの表れとして賛成しているのかといえばそれは全く違う。逆に警戒感をもって見ている。

ハンナ・アーレントの『全体主義の起原』に拠っているわけではないが、歴史を見ていると人間はいつも敵対するものを求めているように感じる。国家であるか個人であるかにかかわらず、身を守るためか自分の優位性を高めるためかは分からない。しかしいつも敵対するものを求める。これは人間の性なのだろうか。

夏の記憶

お元気ですか?

夏休みが終わり小中学生の新学期が始まりました。当地では学校の授業を見直し夏休みを短縮する動きがあるそうです。夏休みを削って授業日数を増やす一方、平日の授業を午前中で終わる日を増やすのだそうです。私にはその事の是非はわかりません。夏休み普通の通学日にかかわらず、子供たちが豊かな経験をし記憶にしっかり留めてもらいたいと思っています。

今年の夏、私は実家のかたずけをしながら父の思い出の品を少しづつ持ち帰りました。父が好きだった茶碗と茶筌、茶さじも持ち帰り遺影の前に置いてみました。お茶碗がそろそろどうぞと言ってくれたら真似事でお茶をたててみようと思っています。

今回は置いてきましたが、中国で頂いてきたと思しき硯も見つけました。これもそのうちにゆっくりと湿らせて静かに墨をすってみたいと思います。その前に京都に出かけて香雪軒さんで筆を用意しなければと夢見ています。文人たちのような字は書けませんが、良い道具は字の書き方を教えてくれます。

先日から或ることを再開しました。高校生の時に学んだ事なのですが、当時はほとんど参考に出来る書物が無くかなり苦心しながら学んだものでした。最近必要を感じ再開するとお休みしていた間に色々な本が出ていることが分かりあれこれ買い集めてしまいます。毎日のように練習し勘を取り戻すとともに本で理解を深めます。一か月ほど続いていますが、だいぶ馴染んできています。
それが何かをここで申し上げるのは控えますが、自分らしさに少し安堵しています。

皆さまの夏。どんな記憶の種をまきましたか?

ではまた。

函館の和食

お元気ですか?

久しぶりのブログですが、北海道に行っていました。父の三回忌を行うための帰省でしたが、五稜郭公園で行われた野外劇を観たり、千代台の弓道場にご挨拶に伺ったりと法事以外にも充実した1週間でした。

さて、函館に帰ると必ず行くのがフレンチのレストラン唐草館さんでやはり楽しんで来たのですが今回は函館の老舗料亭冨茂登さんでお食事をしてきましたので、そのお料理をご紹介させていただきます。

冨茂登さんは小樽の老舗料亭「海陽亭」で修行をしてきた女将尾形京子さんが函館に戻り時代を経て小さなおでん屋さんとして創業、料亭「小鶴」を譲り受けて開業したお店です。函館に花柳界があった華やかな時代を記憶する貴重なお店です。
今回は三回忌の御斎にと伺ったのですが、ご一緒した親戚や父の仕事関係の方は皆さんご高齢ですし古い時代を知っている方ばかりですので、大変喜んでいただきました。

門をくぐり玄関を上がると廊下ぞいに古い写真や陶磁器が飾られています。芸者さんが写った写真はいつの時代のものでしょうか。お店には大小いくつかのお部屋がありますが、お昼に四組、夜に四組のお客さんしかとらないそうで、それぞれの部屋は見えない工夫がしています。

部屋に案内され席に着くと仲居さんが料理の説明をしながら用意してくれますが、わがお客さんたちは部屋の調度や作りに興味深々で仲居さんに尋ねたりして仲居さんは困った質問にも如才なく応えてくれます。

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先付けは冨茂登名物のづんだ餅やウニの入った卵焼き、鴨に鰊など。すっきりした上品なもので期待が膨らみます。

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うざくと御造り。

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ホタテの照り焼きとカニの鍋。ホタテに添えてある香草は砂地の浜などに生えているもので(名前を忘れました)噛むと爽やかな感じがうっすらと口の中に広がります。

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ご飯はじゃこ飯にとろろがかかっていて、じゃこ飯の山椒ととろろがあいまって美味しい。デザートはブルーベリーのアイスで甘さ控えめで爽やか。
お料理はすべて良い食材と丁寧な仕上げで一品一品心尽くしが感じられます。味はどれも優しいく全体としてとても統一がとれていて素晴らしいものでした。

老舗料亭ということで私は今まで敷居が高いのかなと思っていましたが、全然そんなことを感じさせないよい空気を醸しています。女将さんも挨拶に来てくださいましたが、年配のお客さんと楽しく会話をしてくださりさすがと感心します。
これからも機会があれば伺いたい料亭ですが、二人で行っても大丈夫だろうかとちょっと気になります。でもまた行きたいですね。

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私にはちょっと嬉しい鳥獣戯画の絵の湯飲み。相撲をとるカエルより、やっぱり私には弓をひく兎がいいですね。

ではまた。

テーマ : おいしいお店
ジャンル : グルメ

『ブラック・アイス』 マイクル・コナリー

お元気ですか?

不安定な天気、豪雨被害、熱中症が心配されるほどの酷暑・・・南極の棚氷が割れて海に浮かぶ状態に・・・と毎日様々な気象報道がされています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
昨夜は久しぶりにプールで泳ぎ開放感に浸りましたが、適度な運動による体力維持と食事管理ぐらいしか私は自分を守ることが出来ません。


マイクル・コナリーの『ブラック・アイス』を読みました。デビュー作『ナイトホークス』に続く二作目です。

こんなお話し。
麻薬課の刑事ムーアがモーテルで死体となって発見される。ボッシュは現場に行くも、内務監査課がでてきて捜査から外されてしまう。ムーアには汚職の可能性が出てきたというのだ。検死の結果に疑問を持ったボッシュは単独捜査を続けメキシコの麻薬王ソリージョにたどり着くのだが・・・。

前作『ナイトホークス』では主人公ボッシュがベトナム戦争を経験している事が重要な鍵としてあり、物語もベトナム戦争を背景にした犯罪でした。今回はボッシュの出生の秘密が明らかにされ、同時にムーアの事件を追ううちに明らかになるメキシコの麻薬組織の姿。なかなか考えられた構成でそう作るのかと思わせる作品です。
本筋の構成も良いのですが、ボッシュの周りの女性たちとの関係、メキシコとの警察との距離間、闘牛シーンの熱狂などいくつものシーンが筋肉質な感じで作品を包んでいます。

さて、次は三作目『ブラックハート』。ゆっくり読むこととしましょう。

杣人のNuages

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