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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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読書逍遥

お元気ですか?

先日から小泉武夫先生の『不味い!』を読んでいましたが、ようやく読み終わりました。
短い随筆を集めた本ですから実際に本を手にとっている時間は長くはないのですが、
それでも“ようやく”と言ってしまうのは読みながら感じるいゃ~な感じ。
本の内容が悪いとか文章が下手で読みずらいというのではありません。

なにせ、不味いものについて先生の体験とともに、アミノ酸がどうのアンモニアがどうのと
学者としての分析もしっかりご説明いただくのですから
はじめは“あっこれ経験ある”と面白がっていたものの、次第に自分の不味い体験が呼び起されてきて
苦いものを噛んでぶるっと身震いするような読書感。

一人で味わうのもなんですから、皆さんにも先生の本から目次だけでもお裾わけよろしく一部ご紹介しますと
「ブロイラー」「不味い蕎麦」「不味いフライ」「ホテルのティーバック」
「不味い刺身」「不味いつまみ」・・・ と
これは普通に生活している私たちでも経験出来るもの。ね、何となく分かりますでしょ。

加えて
モンゴルで羊の血のソーセージを食す「血の匂い」、東北の湯治場で試す「カラスの肉」
スウェーデンの臭ーい缶詰「シュール・ストレミング」などちょっとやそっとでは体験できない“不味い”を
レポートいただいています。

最初は“ふむふむ、ははぁ”と読んでいた私も、しまいには苦行僧よろしく苦虫をつぶした顔をしながら
読んでいるのが自分でもわかる始末。
ようやく読み終わって、なんだかほっと肩から力が下りた感じですね。

先生の偉大な研究に文句があるわけでもなく、
読者の記憶を呼び起こす秀逸な文章に抗議するわけでもないので、
どうやってこのいやぁ~な読書感から逃げ出そうかしらと思案していたら、
先生、ちゃんと用意してくださっていました。

『不味い!』の最後のお題は「不味いライスカレー」。その冒頭に
「夏目漱石も大いに好んだようで、小説『三四郎』にもハイカラ料理としてライスカレーが登場する」
と書かれている。
あれ?『三四郎』にライスカレーって出てきたっけ? と思うけど記憶にない。

そこで、河内一郎さんという方が書いた『漱石、ジャムを舐める』という本を開いてみることにします。
食品会社を退職後、それまで続けていた漱石研究を「食」にテーマを絞り著したというこの本。
文学研究者があまり気をつけないところに光をあて、とっても面白い。

先にご紹介した半藤末利子さんの『夏目家の糠みそ』は家族の記憶から作家の姿を伝えていて興味深いが、
河内さんの研究のようなのは、作品の中から拾い出して明らかにしてゆくので、宝探しの趣がある。
読書好きの遊びの一つ。修善寺を歩いたり道後温泉につかってみたりするのと同じですね。

ところが、ぺらぺらとめくってみた限りでは、この河内一郎さんの『漱石、ジャムを舐める』には
『三四郎』のライスカレーの記述が見当たらない。
となると、直接『三四郎』を読んでみなくてはならない。
納戸にしまいこんだ段ボール箱をごそごそやろうか、それともBook off に出かけて100円で見つけようか。

そんなこんなを思っていると、楽しくなってきて
『不味い!』が何処かにいっちゃった。

今日のお昼は、パートナーさんお得意のカレーにしましょう。
大きめに切ったジャガイモと人参が美味しそうでしょう!

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漱石、ジャムを舐める (新潮文庫)漱石、ジャムを舐める (新潮文庫)
(2008/03/28)
河内 一郎

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

さようなら「グルメ缶詰」

お元気ですか?

週末にようやく雨があがったかと思ったのに、昨日はまた冬のような寒さ。
静岡では雹が降り17㎝も雪がつもるなど、まさに冬。
桜も凍えて見えますね。


今日、私の「グルメ缶詰」と「弓道 寄り道 まわり道」二つのHPを閉鎖することにしました。
実際にはサーバーの契約期間が残っていますので、その間は開いていますがその後は終了となります。

「グルメ缶詰」「弓道 寄り道 まわり道」ともに開設してから4年。
私の生活の転機をきっかけに、自分自身のコアのところを見たときに、
誰にでも自信をもってお話のできる2つをHPというかたちで表わしたものです。

HPのデザインという点ではとても拙いものなのですが、書いている内容については
精一杯の想いを込めたものでした。

「グルメ缶詰」は食品として缶詰を取り上げながら、地域や生産者、仕事に従事したい人を
思いながら書いたHPです。開設当時からGoogleの缶詰で検索するとトップページにあり、
取材依頼や宣伝依頼、さらにはHPを売って欲しいとの依頼すらいただいていました。

私の技量不足からなかなか思うように発展させることが出来ずもどかしかったのですが
缶詰を商品として取り扱うのとは別の形でHPで展開したさきがけであったと自負しております。



「弓道 寄り道 まわり道」は当時所属していた市の弓道連盟で初心者を対象にした講習会を
行い、その指導にあたるために簡単な解説リーフレットを作ったのがきっかけでした。

自分がどのようにして弓道に導かれてきたのかを振り返りながら、私が習ってきた基本的な事を
整理して伝えてみたいというのが出発点です。

弓道は長い伝統をもった日本の武道ですし、各地に流派や地域に溶け込んだ弓の文化があります。
中学生から80歳を過ぎた高齢の方まで、自分の体力にあわせながら弓道を楽しむことができます。
その意味では様々な弓道があると言ってもよく、これでなければだめだというものでもありません。
そして、現代では多くの愛好家がいて、
学生生活の一部として部活で楽しんだり、社会人として勤めながら町の道場や実業団で、
また、家庭生活と両立させなながら楽しんでしる弓道です。

私がそうであるように、寄り道をしたり、時には大きくまわり道をしながらも弓道を続けていただけたら良い。
そう思い付けたタイトルでした。
リンク集をわかりやすく整理したことにより、多くの方にご覧いただいたことと思います。
こちらも弓道ではGoogleのトップページに載り続けておりました。

ただ、私が弓道を学ぶにしたがい、HPに書いた言葉では伝えられない事が沢山あることに
気づいていたのも事実であり、やはり道場で弓を引きながら学び伝えなければという思いがあります。
弓道は仁の道と言いますし、私は菩薩道と言っています。
その意味でも、人と向き合って学び伝えていきたい。そう思っているのです。

どちらのHPも私の大切なものですので、ブログなどで再開できるかもしれませんが、
ひとまずは、お休みいたします。

缶詰や弓道のことは、このブログでこれからも書かせていただきます。
もし、お立ち寄りいただき記事を目にされたら、
「あぁ、相変わらず熱はさめていないんだな」とお笑いください。

さようなら、「グルメ缶詰」
さようなら、「弓道 寄り道 まわり道」

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

変わりゆくもの

お元気ですか?

長引いた春の雨にもかかわらず、当地ではあちらこちらに桜が咲き始めています。
我が家では特にお花見に行くという習慣がないのですが、
それでもジムに行く川沿いの道で桜が芽ぶき出すと、「そろそろだね」と言い、
「咲いたね。昨日までとは見違えるほどに花が咲いているよ」とパートナーさんが嬉しそうに見ています。
皆様のところではいかがでしょうか?

今日土曜日は東京C市で射会があったので例によって朝からお出かけ。
東名がいつになく乗用車で混んでいます。
自然渋滞になるかな?と思いながら走っていると、川崎から東京料金所まで渋滞で真っ赤。
何時もは慣れた用賀なのですが、今日は川崎で降りますが同じ考えのドライバーが多いのでしょう。
こちらも、抜け道のない一般道が混んでいます。

途中、道場に電話を入れながら気持は急ぎます。
今日の射会は前回優勝の私が矢渡しを行います。これはぜひ務めたい。

射会で中りを競いあうのも楽しいのですが、今日の私は自分の心の働きが射にどのように現れるのか、
それを先生に見ていただきたいという思いがあります。
競射の中でも見ていただけるのですが、矢渡しという舞台での一挙手一投足厳しく見ていただきたい
その格好の場を、渋滞でだめにはしたくない。

ようやく道場の駐車場に車を入れると同時にお仲間さんから電話。 「今どこ?」
なんとか開会式には間に合い、ご迷惑を掛けずにすみました。

開会式、優勝カップの返還ののち、矢渡し。
介添えの二人とよろしくと礼をして入場。呼吸をす~っと落とすと、気持が腹の中に下がって行きます。
静かな空気が自分の周りに生まれ、心の中と同調します。
一歩。 踏み出し国旗に向かい礼をし体を起こして一歩。心の動きに従い足を運びます。

体配の一つ一つに気を配りながら、射技に注意を払いながらも殊更に意識していません。
かといって慣れた動作だからと漫然としているわけでもない。
意識と無意識の境界で動作が染み出してくるような感じ。
習い練習してきた事を自然と行うという感じ。あぁ、呼吸すら意識していません。
甲矢乙矢無事に的に中りますが、それすら感情の外にあります。

定めの坐に戻り、礼をして退場。 無事矢渡しを務めることができました。

矢渡しの後、先生に呼ばれ講評。
「顔つきがよくなったよ。入場の時に顔がいい。」  
なんということでしょう。思いが先生に通じています。こんな嬉しい言葉はありません。
「射も肩が動くのが気になるが、甲矢は良い射だったよ」 次への修練のポイントもいただきます。
体配の注意点、間違いを2点指摘いただきました。

DSCN0329.jpg  DSCN0331.jpg

続いて競技に移ります。
今日の参加者36名がそれぞれの精一杯を競い、見守りながらお互いに指摘しあいます。

私の結果。
○× ×○○○ ×○○○  7/10 遠近競射を経て4位。

最初の一手は審査の間合い。
甲矢は星上に真っすぐ中ります。でもちょっと勝手が硬く離れが悪い。
乙矢はそれを注意して力を抜き… あれ!矢をポロリと落としてしまいました。

2立ちめ。
1本目は3時的ふちに大きな音をたてて中りながら外れ。
2本目は12時にこれまた大きな音をたてて中り。矢処が定まっていません。
3本目、4本目はなんとか中黒付近にまとめますが、矢渡しのようには心がいけません。
まだまだですね。

お茶やお菓子をつまみながら、他の人の射を見て勉強。
若手のYさんが8中、先輩Hさんも8中で優勝争いに。私も残り4本を中てれば優勝への競射。

ところが、
1本目、迷う事無く矢は真っすぐ9時に外れます。
はぁ、これで優勝三連覇の希望は無くなりました。ちょっと残念。でも自分の責任です。
2本目、軽い離れで気持ちよく星上。
3本目も星下。4本目もその横に中ります。

その後、同じ7中の若手Sさんと遠近競射で順位決定をして4位に。
三連覇はなりませんでしたが、楽しい射会を過ごしました。

道場でみんなとお昼を囲み、失礼してパートナーさんと合流。

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吉祥寺、井の頭公園を散歩して来たパートナーさんとはちや珈琲さんで待ち合わせ。
井の頭公園の桜は全然咲いていません。池があるので、いつもちょっと遅めのここの桜。
でも、花見客の場所取りシートはお構いなしに敷かれています。

吉祥寺の町が変わったね。としばしご報告のパートナーさん。
伊勢丹が閉店したのはつい先日、次はH&Mが入るそうです。
井の頭線の駅と隣接している雑貨のユザワヤさんもビル取り壊しで丸井に移転。
地下の本屋さんも閉店ですって…

長く住みなれた吉祥寺はどんどん変わってゆきます。

私は町が変わることを悪い事とは思っていません。
使い慣れたお店や静かなたたずまいが失われてゆくのに寂しい思いはあります。
でも、100年200年先を考えると、目先の変化を嘆いていても仕方ない。

若い人の町になった、大人が楽しめるところが減ったと言うのなら、
どうゆう町にしたいのかを住んでいる人たちが積極的に考え提案してみましょう。

関東大震災をきっかけに東京を区画整理し再開発したのは後藤新平の時代の先を見据えた目があったから。
目先の利便性やちっぽけな商業誘致に踊ることなく、
町の思想を伝えられる開発をして後世続く人につなげてゆきたいですね。

さぁ、私たちの町、私たちの国はどう変わっていゆくのでしょう。

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テーマ : 日記
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雑穀米再び

お元気ですか?

食べ物の話が続いています。
食いしん坊とお笑いください。

先日インターネットを見ていてやずやさんの発芽十六穀米のサンプルを試した我が家。
パートナーさんは思うところがあったようで、採用に乗り気です。
白米の美味しさはなにものにも代えられない日本の食文化と思っていますが、
ビタミンやミネラルを補給するには良い事かもしれません。

「ねぇ、これ試してみようか」とパソコンを覗いていたパートナーさんが言います。
見ると、化粧品やサプリメントを頼んでいるDHCにも
「国産十四雑穀ブレンド米」という商品があります。

お値段を比べてみると、グラムあたり2円。一回(2合炊き)について50円安くなります。
内容的にはほとんど変わりません。トウモロコシと大豆が無いようです。
問題はお味ですね。

試しに少量注文してみました。



こちらは、立派なリーフレットに栄養や穀類の特徴が分かりやすく書かれています。いいですね。

今日のお昼にさっそく炊いてみます。

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いかがです? DHCの国産十四雑穀ブレンド米 綺麗に炊き上がっています。
内容は、黒米、赤米、きび、ひえ、米粒麦、もち胚芽米、発芽玄米、たかきび
青玄米、押し麦、あわ、アマランサス はだか麦、ハト麦 で すべて国産です。

食感はすこし固めですがこれは水加減の問題でしょうか?
甘さはやずやさんにくらべると足りません。とうもろこしや大豆が入っていないからでしょう。
よく噛めばいいのかもしれませんね。

パートナーさん手作りのおからと徳島で求めた鯛みそで今日のお昼ご飯にしました。

こうして比較するとちょっと楽しい雑穀米体験ができます。
スーパーにもメーカーの品やプライベートブランドの商品が並んでいますが、
輸入品を使っていたりして、農薬や肥料など生育環境がちょと心配。

さて、我が家の雑穀米はどうゆう方向にいくのでしょうね。

「ねぇ、今日の夕ご飯どうする?」
「あるもので、すまそう」
「で、なにがあるの?」
「えぇと…」

ということで、今晩は私が作ることに。
家にある材料を聞きながら、メニューを想像するのって楽しいですね。
よっぽど忙しかったり、考え事に夢中になっている時にはだめですが、
ちょっと気分転換にもなります。

DSCN0324.jpg  DSCN0322.jpg  DSCN0326.jpg

エリンギとベーコンを使ったシンプルなリゾット。牛乳とチーズでお腹にも優しい。
北海道産ホタテの缶詰を使い、ニラと一緒に中華風卵とじ。
缶詰って便利ですね。

先日ある新聞社から缶詰に関係して取材依頼を受けたのですが、留守していたこともあり
連絡がうまくつかず、お仕事を受けることができませんでした。残念。
最近HP「グルメ缶詰」のメンテナンスもあまり出来ていません。

ホタテの缶詰を開けながら、缶詰への感謝を思い出さなくっちゃと反省した次第です。
愛情を注いでいれば、缶詰だって応えてくれますからね。


明日土曜日は東京で射会。矢渡しをし、3連覇をかけて弓友さんと楽しんできます。
では、皆様もよい週末をお過ごしください。

おやすみなさい。


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美味い!

お元気ですか?

小泉先生の『不味い!』を読んでいると、豊富な“不味い体験”に関心しつつも
「あぁ、ご愁傷様」 と言いたくなってしまいます。
しかも、誰もが経験するかもしれないラーメンであり、駅弁であり、うな丼ですから、
これからの私たちが出会う食事に神経を尖らせることになること必定。

どうやら小泉先生の魔法にまんまと引っ掛かったみたいです。
「ほうら、俺は身をもって化学調味料や古い油、化学肥料で作られた野菜を食べて
君たちに“不味い!”を教えているんだぞ」
 と声が聞こえてきます。
なんと、教師愛に満ちた殉教的行為でしょう。

「小泉先生、有難うございます。もっと不味いものを教えてください。」
なんて笑いながら余計な事を言いそうになっても、許してくださいね。


外食先で不味いものに出会うのは、食事の楽しみを奪われる悲しく不幸な出来事。
これを回避するには、信頼できるお店で食べるしかないのですが
世に聞こえた有名店ですら、産地偽装や賞味期限の改ざんをして憚らない時代。
おちおち安心して「美味しいね」って言うのも難しいですね。

となると、自宅で作って食べるのが一番。

そこで、昨日、トマト缶を開けてモツを煮込んだパスタソースを作ってみました。
新宿のイタリアレストラン、マキャベリの内臓料理は一級で
見よう見まねで作るようになったのですが、バルサミコやスパイスのあれこれを入れて
コトコトすればなんとか形になりますから、お気軽料理でもあります。

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鱈とエリンギのオイル焼きにカボチャのサラダ。

さてさて、世界中から集まる食材に、本当に安全かどうかはちょっと忘れて。
「美味しい」と自画自賛しながらパートナーさんとワインをあけます。
感謝という下味を忘れなければ、美味しい料理が目の前にあります。


今夜はパートナーさんの手作り餃子です。もちろん、皮からねって作ります。

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すでに、餃子は包まれて出番を待っています。


ジムに行って軽く運動してお風呂入って…餃子パーティ!

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「今日の餃子のポイントはなに?」
「にらが入っていることかな?」
「餃子パーティって焼きながら食べるのが美味しいね」

皆さんは美味しいものいただいていますか?それとも・・・

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テーマ : ☆我が家の晩御飯☆
ジャンル : グルメ

『不味い!』

お元気ですか?

桜の季節を前に寒い日が続きます。
当地、今日も朝からの雨。
雨の風景は好きで、窓外をスクリーンに見たてながら
いままで見た映画の雨のシーンを回想してみるのもちょとアンニュイでいいものです。

みなさんは好きな雨の風景がありますか?

『不味い!』という本を見つけたので読んでいます。
発酵醸造の専門家で大学での研究をしながら、日本各地で企業や団体へアドバイスをして
美味しいもので地域の発展に協力している小泉武夫先生の本です。

丸いお顔に、立派な体躯。みるからに食べるのが大好きといった小泉先生。
その風貌と楽しいお話でご存じの方も多いことでしょう。

美味しいものを紹介した本や番組の多いなか、先生の不味いもの体験を紹介しているこの本。

『観光地のお膳』には伊豆の旅館で出された“赤黒くなったまぐろ”のお刺身や
不似合いな鮭の刺身。和食主体の朝食なのにハムが寂しげにのっています。

『不味いカニ』では、道端で軽トラックで3杯1,500円の松葉ガニが売られていて
わかっているのについつい買ってしまい、自嘲しながらも期待して食べる姿。

思わず、先生、同門の輩がここにもいますよと苦笑いしてしまいます。

我が家のパートナーさん。
学生の頃にサークルの学友と山のリゾート地に出かけ、民宿で出されたお刺身の甘エビが忘れられません。
「山なんだから、ヤマメのお刺身か鹿の刺身ならわかるけど、甘エビはないでしょう」
今でもその時の驚きと憤懣を私に熱く語ります。

数年前、北海道をドライブで周遊した際、民宿を予約した時におばさんが「500円で毛ガニがつくよ」と言います。
知らない土地でもないので、それではとお願いしましたが、出てきた毛ガニを見てびっくり。
掌にのるくらいの小さなカニに、どこをどう開いたら実があるの? と思ったものです。

その時は、悪天候と長距離の移動で疲れていたのに、追い打ちをかけられて凹んでしまいました。
500円につられたわが身を嘆き、“おいおい、北海道のイメージを落とさないで”と心中思ったものでした。

『不味い蕎麦』では「水そば」なるものを食べて、一種哲学的観察と悟りの境地を想像し、
駅構内や周辺の立ち食いそばで、「おおっ!」と感動し、「しまった!」と残念がります。

確かに私も蕎麦を食べながら文学的境地に遊ぶことはあります。
反対に有名な門前町の蕎麦を食べて「悔しい」とほぞを噛むこともしばしば。
蕎麦は奥深い曲者なのです。

最近のようにチャンネルを回せばグルメ番組が流れていて、雑誌やインターネットでの
これでもかというほどのお店紹介、美味いもの紹介を見ていると、
本当?って思ってしまいます。

自分の足と目と舌で判断しないと納得できない素直でない私。
それだけ失敗の経験も多くなるはずですが、今のところ大きな外れには出会っていません。
いや、実ははずしているのに気がついていないのかな?
なにせ、小泉先生の万分の1も修行の足りない身です。

さぁ、今晩はトマトで煮込んだモツをソースにパスタをいただきます。
これは、自分で作るのだから、「不味い!」なんて言えないし、言わないぞ!

そうそう、この『不味い!』には嵐山光三郎氏が寄稿していますが、
これがまた面白い内容で、小泉先生のメインディッシュの後のデザートという感じ。
なかなか美味しゅう御座います。

ぜひ、『不味い!』をご賞味あれ。

不味い! (新潮文庫)不味い! (新潮文庫)
(2005/12)
小泉 武夫

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

新しいパソコン

お元気ですか?

昨日はものすごい黄砂に町がおおわれていた当地。
ちょうど一番すごい時に道場におでかけしたのですが、
海は水平線が見えず、空とつながっていました。
車を運転しながも喉がいがらっぽく、目もちかちかちかする始末。

みなさんはいかがでしたか?
黄砂が多くなると、花粉症の症状も悪化します。御気をつけくださいね。

週末、我が家に新しいパソコンがやってきました。

今までのパソコンはすでに10年選手となり、最近はぐずったりすねたりと
わがまま坊主を発揮しています。
使わないソフトをぬいたり、ブラウザーをGoogle Chrome にしたりと
なだめすかして使っていたのですが、最近ではクリックしても反応が遅く仕事になりません。

「もうだめ、限界!」ってパートナーさんを車に乗せて電気屋さんに韋駄天走り。

おう、なんと明日からセールという垂れ幕が。
「垂れ幕が出ているんだから今日だって安くなるよね」ってパートナーさん。
御目当ての機種はすでにあるので、売り場に直行したら、1週間前よりお安い値札。

そこへ売り場のお姉さんが近づいてきて、「ご案内しますか?」って声をかけてきました。
話してみると、パソコンやさんではなく、プロバイダーやさん。
NTTのフレッツ光から乗り換えるとランニングコストが月2,000円ほどお安くなるというお話。
しかもパソコンもさらにお値引きしてくれます。

パートナーさんとしばし説明を聞いて、決断しました。
みなさんにお披露目します。彼が、我が家の新しい仲間、富士通さんちのFMVです。

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思えば、私が最初に買ったパソコンもFMVで、何回もソフトを抜いたりOSを入れ直したりして
お勉強したものです。
当時は色んなソフトがこれでもかというほど入っていて、メーカーもそれを売りにしていましたが、
無駄なものも多く、その分安くしてくれたらと思ったものでした。
今は使いやすいフリーソフトが簡単に手に入りますから、そうゆう事もなくなりましたね。

メールソフトの設定やお気に入りサイトの移行などをし、
古いパソコンからデータを移したり移せなかったりをあれやこれやと行っていますが、
今まで重宝していたソフトが使えなくなることもあり、
さくさく使うにはもうしばらくかかりそうです。

今まで使っていたパソコンは、データを消し、履歴を綺麗にして
中古屋さんに持ち込み、買い取ってもらいました。
破棄するとリサイクル代金がかかりますが、買い取ってもらえばパートナーさんも喜びます。

さぁ、これからはこの新しいパソコンで、皆様の処におじゃましますので、
仲良くしてあげてくださいね。お願いします。

ちょっと親心の杣人です。

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テーマ : コンピュータ
ジャンル : コンピュータ

名物に美味いものあり

お元気ですか?

旅の楽しみは先々で土地のもの、土地の人にふれることですが
帰ってからのお土産を開くのも楽しいもの。

みなさんはどんなお土産がお気に入りでしょうか?

海外旅行など長旅で荷物になるものは窮屈ですし、
かといって旅先から送るのもよほど大きかったり高価なものなら違いましょうが
お土産の力が減ってしまうような気もします。持ち帰る楽しみもありますね。

今回の旅のお土産は、徳島で求めた味噌。
味噌と醤油は我が家のお土産の定番でわざわざ醸造元を訪ねたりしますが、
今回は金沢のお醤油がまだあるのでお味噌だけです。
そこで、鯛みそを追加。熱々の白いご飯に美味しいですよね。
デパートの地下の味噌売り場で味見しながら求めてみましたが、
徳島の味噌はどれもやさしい感じです。温かい気候が味をやわらかくしているのでしょうか。

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そして、柑橘類。
北海道に帰省した折、母に「四国に行くけどなにかほしいものある?」って言ったら、
「美味しいぼんたんがいいな」ってリクエストをもらってきました。
お店を覗くと色んな種類の柑橘類が並んでいるので、あれやこれやのお楽しみセットにし、
我が家用にも1個づつ。
ぼんたん、はっさく、ネーブル、デコポン、そして甘平。 どれも特徴があって美味しいですね。
「子供の頃にあった、砂糖をつけなければ食べられない夏ミカンは今は無いのかな?」
なんて話をしながら、パートナーさんといただきます。

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お店を見廻していると、半田手延べそうめんというのが目に付きました。
二百数十年以上の歴史をもつ半田のそうめんは淡路島を経て奈良京都にも送られていた
特産品だそうです。
麺類大好きですから、話の種にお買い上げ。

鳴門のわかめもご一緒に。新物で色も香りも新しく500gで550円。
酢の物にも味噌汁にも色んな楽しみが広がりますから、お安いお土産でしょう。
食事のたびに徳島を思い出せるんです。

パートナーさんはジャムを狙っています。
あっちの棚こっちの棚とジャムやマーマレイドを見て、すだちマーマレイドをお買い上げ。
朝ごはんのパンケーキと一緒にいただいています。

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さぁ、次はお菓子です。
徳島では、鳴門金時クッキーや鳴門金時饅頭、すだちパイに、すだちサブレ…???
今風なお菓子がにぎやかです。
道場へのお土産に、金時饅頭を求めました。小さくて数も多くてお得です。
大人数への御しるしには便利ですね。

我が家用には、金毘羅さんで灸まんというおまんじゅうをいただきます。
あまり御菓子類は買わないのですが、金毘羅さんを下ってきたらパートナーさんも私も
何か買って帰ろうかって気になっています。月曜日の4時すぎ。門前のお土産やはすでに店仕舞いの様子。
ちょっと早くない?って思いますが、生活時間がちがうのでしょうね。

箱に入った灸まんをご近所にでも御持ちするのでしょうか、まとめて宅配を依頼している
年配女性の横で、小さな5個入りを一つ求めるわたしたち。
思い出と一緒に味見ができる程度でいいのです。灸まんさん、ごめんね。

この灸まん。三角垂のおまんじゅうの中に丸めた案が入っていて、
中でころころしている面白いお菓子。味も良くて美味しいです。

醤油豆というそら豆を炒って醤油に漬け込んだおつまみも。
これは「お酒のつまみにもなりますよ」という店員さんの言葉にきめちゃった。

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お土産の追加は
瀬戸大橋を渡り戻ってきた三木サービスエリア。
休憩をして売店を歩きながら腰を伸ばしていたら、
パートナーさんが棚のを見て、「日持ちしないけど美味しいんだって」っていいながら
倉敷の藤戸まんじゅう本家というところのお饅頭に躊躇することなく手をのばしています。
おや珍しい。 旅先では予期せぬことが起きるものです。

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家に戻り、家計簿やパンフレットの整理をしながら
お土産を楽しんでいるパートナーさん。

私は次のスケジュールを考えながら、「夏の仙台は帰りに山形に回ってこようか」なんて提案をします。
パートナーさんは、「この間の津波で岩牡蠣やホヤは無いかもしれないね」なんて言いながら
なにやら頭の中で考え出したようです。

まぁ、先のことは一休みして、
美味しいコーヒーで御饅頭をいただきましょう。
やさしいお味の御饅頭を一口。旅の思い出を幸せにしてくれます。

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テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

鳴門は雨にぬれて・・・

お元気ですか?

姫路・四国の旅も最終日。
ここまで読んでいたパートナーさんが、「文体変えたの?硬くない?」って
ちょとご不満のようです。
さしたる意図もなかったのですが…

福寿しさんで気持よく酔っていつの間にか寝入った窓外に静かに雨が降りだしました。
渦潮大丈夫かな?って夢心地に思っていましたが、朝人影のまばらな道が光っています。

さぁ、今日のスケジュールの第一弾。
徳島県立阿波十郎兵衛屋敷に向かいましょう。

徳島は人形浄瑠璃の盛んな地で、藩の許可を得て農民が農閑期に浄瑠璃を興行して
各地を旅する半プロ集団がいました。
でも、一般の農民は土地を離れられませんから、自分たちで人形を作り演じ楽しむと
いう文化が形成されていき、集落ごとに多い時には200を超える小屋がかかっていたそうです。
山間や広場に浄瑠璃小屋を建てたものの、観客席は野天、地面に茣蓙敷きです。
遠くから見えるようにと浄瑠璃の人形も次第に大きくなり、彫りも深くなり
一般的な文楽の人形の2倍近い大きさ。工夫が見られます。

そんな説明を聞きながら、人形浄瑠璃を見ながら心躍らせていた農民の生活を想像します。

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屋敷は江戸時代に実在した庄屋坂東十郎兵衛の屋敷跡で、
当時から残された「鶴亀の庭」がこじんまりとあり、これを囲むように
展示室と芝居小屋が建っています。

展示室には人形はもちろん、三味線や見台もおかれ、係の方が説明をしてくれます。
上の親子の人形は徳島藩のお家騒動を描いた「傾城阿波の鳴門」のもの。

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藩の密命により盗賊になり潜入捜査をする十郎兵衛とお弓夫婦のもとへ
国元に預けてきた娘お鶴が巡礼となって父母を捜しにやってきます…
人形師天狗久によるお弓の顔は力強いものがあり、農民の遊びから芸術の域に高められていますね。

小屋では地元の人形座のみなさんが日替わりで浄瑠璃を演じ紹介してくださっています。
今日は城北座のみなさんにより「傾城阿波の鳴門」が演じられ、
終了後私たち観客にも人形を触らせてくれます。もちろん、私もお弓の頭を持ってみました。

このほかにも、人形をもって門付けを行う「箱廻し」という芸を復興させているグループもあり、
徳島では人形浄瑠璃の伝統をしっかり守り育てているようです。

大好きな人形浄瑠璃をまじかに拝見し大満足の私。

さぁ、次は鳴門の渦潮を見にいきましょう。 と思っていたのですが、
風や雨が次第に強くなってきました。
パートナーさんが渦潮を見る観光船の会社に電話をすると「今日は船は出ていないんです」とのこと。残念。
でも、橋の上から渦潮を見られる「渦の道」という施設があります。
そこへ行ってみようとしたのですが、なんと、ここも強風のため橋を渡ることができません。
渦潮は見られないのです。

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「ねぇ、私たちって観光船に縁がないのかな?」
「ベニスのゴンドラは乗れなかったし、松島の遊覧船も知床半島も雨で乗れなかったよ」

パートナーさんの無念さは記憶をめくりながら強まっています。
「また渦潮を見るためだけに来ようね」 と言うしかありませんね。

気を取り直して、四国最後の目的地。金毘羅さんに向かいましょう。
本当は高松か丸亀あたりでうどんを食べたいのですが、ちょっと時間をとられてしまいました。
サービスエリアにあったセルフのうどんで我慢しましょう。

パートナーさんはトッピングした南瓜の天ぷらでうどんが見えません。
私はざるうどん。こしが強くて美味しいですね。でも、感動が無い…
いかんせんサービスエリアのお店です。

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金毘羅さんに着き、門前町を歩きながら階段を登りましょう。
古い建物がいかにもという感じのお菓子屋さんやうどん屋さん。
こんなお店でうどん食べたいなと思いますが、
サービスエリアで食べた腰の強いうどんはまだお腹で存在感を主張しています。
う~ん、残念。

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パートナーさんはしきりにカメラを構えては石段の道標を撮ったり、振り返ってみたり。
石段の数はぜんぶで何段あるのかな?なんてカメラを通して考えています。
金毘羅さんの中腹。書院に続く階段の手前に神馬が飼われていました。
まだ3歳の道産子。ちょっと親近感を持ちます。
もう一頭はサラブレッドの茶色。こちらは18歳のお爺ちゃんです。

パートナーさんは神馬に声をかけながらカメラを向けますが、
道産子君は時々こちらを向いてくれるのですが、サラブレッド君は全く無視?
やっぱり18歳ともなると唯我独尊なのでしょうか

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本殿にお詣りして下ることとしましょう。
金毘羅さんにお参りした方の話では、ここまで登れることで
まだまだ足腰が大丈夫と自信をもつようです。
途中ご一緒したガイドさんは上手にツアーのお客さんを休ませてお話をしていました。

金毘羅さんの公会堂は趣のある建物ですし
再建した琴平座は市民のみなさんの誇りを映したように建っていました。

お土産買って帰りましょう。

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一昨年岡山を旅行した時に、羽蹴山から瀬戸大橋を見てましたが
今回はその橋を四国から渡ります。
さぁ、旅の楽しみの大団円。家に帰る楽しみです。

雨はまだ降っています。掲示板には鳴門大橋が強風の為通行止めと出ています。
482㎞の帰り道。気を付けて帰りますね。

次回はお土産編です。

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徳島の夜・・・鮨は優しい

お元気ですか?

徳島の夜2日目はお鮨やさんを訪ねてみよう。
鳴門の海は海流がぶつかり合うのだから、魚種も多いと推測。お寿司屋さんは期待できる。
ネットで探した福寿しさんに伺う。
昭和9年開業のお店は三代目が継いでいて、私達とも同世代。
それだけで親近感がわいてくる。

日曜日で混むとカウンターに席をとれないので、電話で予約をする。

ホテルから歩くと、両国橋とか船場という耳になじみの地名が目に付く。
地元の人にしたらこちらが先というだろう。
川を覗くと観光用だろうか、小さな屋形船が何艘も泊められている。
着物姿のお姉さんと流したい妄想にかられるが、おっと、パートナーさんが一緒だった。
綺麗に整備された商店街を見渡すとたこ焼きやが何軒も見えるのが面白い。

目指す福寿しを見つけ、暖簾をくぐる。
こじんまりした店だが奥にはお座敷がいくつか仕切られてあり、お客さんがいるようだ。
カウンターには常連さんが3人。
私達が座れば、カウンターはほぼ満員である。


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お通しを頂きながら、パートナーさんが写真を撮っていいかと聞いている。
新しいパートナーさんのおもちゃ。パチパチやりたくて仕方なく、嬉しそうである。

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この時期、土地のものを頂きたいと頼んだのが、
鯛の白子と眞子。お造りの盛り合わせ。
鱈の白子はよく食べるが、鯛の白子はほんのりと甘く優しい。
お造りにはえぼだいの刺身がある。徳島ではぼーぜと言い、酢で〆たり握りにもなる。

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美味しいお造りをつまみながら、芳水純米酒、鳴門鯛撫養街道、瓢太閤大吟醸
といった徳島の日本酒を楽しんでいたら、いつのまにか隣の常連さんと会話が弾みだした。

男性同士でなにやら楽しげな会話をしているお二人。
私が鳴門の海の深さを聞いたことから女将さんが話を向けてくれたのだ。
聞くと一人はプロのダイバーだそうで、潮流の話や渦潮の話を丁寧に説明してくれる。

私はおすし屋さんでお客さんと話す事がよくある。お酒を頂いたりすることもしばしば。
今回も地元の常連さんと酔いに任せて、ちょっと本音のお付き合い。

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パートナーさんは、隣でパチパチやりながら、
「明日渦潮を見に行きたいんですけど、何時ごろがいいんですか」なんて会話に加わる。
優しいダイバーさんは携帯を開き満潮の時間を調べて「昼ぐらいがいいですよ」と応えてくれる。

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小さめのバラちらしを一つ作ってもらい、パートナーさんと食べてシメとした。


ホテルへの帰り道。常連さんの「ぜひ徳島ラーメンを食べて」という話が
麻痺した満腹中枢に響いている。
ホテルに着くや、フロントで「美味しいラーメンやさんは何処?」って聞いている。
我ながら懲りない性格だ。

再びホテルを出、教えられた道を行き、途中お酒を配達していたお兄さんにも
再度教えてもらい、来たのが東大
徳島ラーメンでは人気の店だそうで、確かに店の中は満員。

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出てきたラーメンは物凄く濃い醤油味。ばら肉もたっぷり入っている。
カウンターには生卵が置かれ、”ご自由にどうぞ”とある理由が分かる。
トッピングというよりも濃い味を中和させると言った方があっている。

徳島の夜は醤油の香りを残しながら過ぎようとしている。
ホテルに帰ることとしよう。

楽しかった寿司屋、福寿しさんに満たされ、ラーメン体験もした。
明日はパートナーさんと鳴門の渦潮と金毘羅さんの予定だ。

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弓道…Q先生のこと

3月14日 今日は武道館にて終日弓。

先日、S会長に四国にうかがう話をしたら、「Q先生が四国に引っ越して道場を建てたよ」と教えていただいた。驚きである。

Q先生は東京から全日本選手権に出場されていた方で、おこがましい言い方をお許しいただければ私の兄弟子にあたる方。
私の手元に、私が入門した道場で昭和30年代であろうか、弓をとって指導する安沢平次郎範士の写真があるが、写っている黒板にQ先生のお名前が認められる。これはQ先生のお父様である。

私が入門した道場は全国的にも名の知られた道場であったが、その道場主C先生の古希のお祝いの射会の映像が残っている。そのなかでのC先生の挨拶に「皆さんはひとり立ちできる弓引きになられるように」という言葉が私には印象深い。

実際私は東京から現在の地に転居し弓一つで当地に仲間を得ている。
転勤を伴う仕事の弓引きの多くは、忙しい仕事の都合をつけながら、赴任地で道場を探す。
東京から四国に移られたQ先生も、道場を建てられ新たな道を切り開こうとしている。
C先生の教えを深く思うところである。

私が入門した道場で師匠と慕い教えていただいたSさん(あえて“さん”である)は、酒田の出身でS三兄弟と呼ばれるほどに名をはせ活躍した方。若くして事業を起こし苦労もしていたが、人柄は優しく心の奥深いところで親身な人だったが弓には厳しく、私は指導を受けながら悔しさに泣きそうになった事が何度もあった。
S師匠は、Q先生それと現在東京で活躍しているK先生と道場で同門。大学も一緒であった。
そんなご縁で私はK先生にもよく可愛がられていたが、ある射会のおり審査員席に座るK先生が隣のQ先生に「あいつはSの弟子なんだ」と仰っている。大前で引く私は、恥ずかしいやらうれしいやら。それまで、遠い存在だったQ先生は以後私の中で“兄弟子“となり近しい存在となっていく。

私の師匠Sさんは道場に下宿し大学に通っていたし、K先生にしても道場の近くに下宿していた。Q先生は存じ上げないが、お父様と一緒に道場に通い弓三昧の生活を送ってこられたことに違いはない。
一時期、私もSさんに「お前も道場に下宿すればいい」といわれた事があったが、すでに私は社会人であったのでそうもいかなかった。

そういえば、S会長。先日やはり「飯盒でご飯を炊きながら、道場に寝泊りしながら練習した」とおっしゃっていた。
背景となる時代は違うかもしれないが、羨ましい話である。

Q先生にご挨拶をしたいと思った。
「ご無沙汰しております。こちらに来るときに、S会長から先生が四国に移られたと伺いました。」と挨拶する。
「そうか。S会長と。どちらの道場?」 はい。I道場です。」
「これからなんだから頑張れよ」


一人立ち出来る弓引き。師の教えご恩を刻みながら、全国何処ででも引くことが出来る。
逆に言えば他所様にお邪魔して恥ずかしくない弓引きになっていなければならない。
何処道場の出身、誰に師事したと言える弓引きになっていなければならない。

今回の四国の弓。Q先生にお会い出来ただけでも充分な宝である。
いずれQ先生の道場を訪ねるときが来るであろう事を予感している。

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姫路城は人の波・・・

お元気ですか?

弓道の用事で四国にお出かけ。
いつものように、せっかくだから用事の後は知らない土地を訪ねてみたい。
そう思ってパートナーさんに「何処か行きたいところある?」って伝えていたら
「姫路城を見たい!」って仰る。

ということで、13日の土曜日早朝に出発。
予定では、9時半から10時ぐらいには姫路に着くはずであった。
所要ドライブ時間は4時間の予定。

ところが、大阪を抜けようとするまさにその時、車は大渋滞につかまった。
なるほど、大阪近郊の人たちが外出する時間帯にぶつかったようだ。
隣の車の人がこちらを向いてカメラをだしたので、なんだろうと右手をみたら
太陽の塔がある。以外と小さいけど・・・。

東京では休日の首都高から東名に入ると料金所をはさんで渋滞が続く。
千葉や埼玉の方から朝早く出てきた観光客が東京を抜けようとしてつかまってしまう。
それを知っていたから、いつものんびり出てきたり、微妙にずらして事なきを得ていたが
なんと、大阪で引っかかるとは。われながら迂闊だった。
あと1時間早く出ていれば・・・経路地の渋滞予測を計算すべしという基本である。

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姫路に着いたのは11時40分。公園の駐車場に車をおいて、城内を歩く。
見ると、姫路城の中に入るのに100m近い行列。ここでも渋滞。
4月からお城をすっぽりやぐら小屋で囲み、数年にわたる大規模修繕が始まる。
今のうちに見ておきたいのは誰しも一緒なのだろう。

日ごろから、土日、ゴールデンウィークはもちろん、お正月など普通の人たちが
お休みをとる時には出かけない我が家。
土曜日には人出が多いなどということにあまり気が回らない。

入場券を買うために並んでいる横で、ツアーコンダクターのお姉さまたちが行き来し、
城内に入り天守閣を見学するのにどのくらいの時間がかかるのか情報を得ようと
係りの人に聞いている。
なにせ、とうとう入場制限を始めたくらいだ。

日本人はお行儀がいい。若い人も大人も、親に連れられた小さな子も、
文句一つ言わず並んでいる。
だが、若い女性に戦国武将がブームだと聞くわりには、それらしい集団は見られない。

ようやく入場券売り場に到達し、チケットを購入すると、
先ほどのツアコンのお姉さんが大量のチケットを手に、団体さんを誘導し中に入れている。

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確かに姫路城の姿は綺麗だ。白鷺城と言われるだけあって白壁も綺麗にしている。
でも、近くで見る石垣は細かな石が隙間に埋められていて、大阪場や皇居のお堀のほうが
石積みは確りしているように思う。函館の五稜郭だって。

パートナーさんは白壁に開いた○や△の鉄砲をうつ穴がお気に入りである。
私は、曲がりくねった通路や鉄板を巻いた扉に興味を引かれる。

それにしても人の波は天守閣へと隙間なく続いている。
暗いお城の中、温度管理など充分に出来ないから、展示物もあまりない。
それでも、お行儀よく人の列はつづく。

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これでもかと思うほど続く階段を天守閣に向けて巡礼者のように人は登る。
登れば登るほど狭く急になるというのに、何を期待しての登るのだろう。
天守閣には祭壇が祭られ手を合わせている人も多い。城下の町並みを覗き降りる。

西の丸の千姫の居室を見て、姫路城を後にした。

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神戸淡路鳴門自動車道を通り、淡路島を抜けて徳島へ向かう。
パートナーさんは始めての四国。私も徳島は始めてである。
パートナーさんの希望で鳴門公園に立ち寄り、淡路島を振りかえる。


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武道館の弓道場に立ち寄ると桜が出迎えてくれた。
錬士審査の一次通過者が二次審査の準備をしている。
私も通過してきた道。少し見学。審査員席には良く知る先生の顔も見える。

明日は私も引かなければならない。1立ちを拝見して引き上げることにする。

適当なお店で夕飯をと思ったが、これはというお店が見当たらないので
駅前デパートの地下でお弁当やお惣菜を買いホテルで食べることにする。
いつものように地の味噌も求めよう。

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お婆さんが一人店番をしている路面店で竹輪を売っていたので、
ビールのつまみにと思い求める。竹に塗り巻かれ綺麗に焼かれた正に竹輪。
お婆さんの「竹輪ですか。ありがとう」という声が嬉しい。
土地の人の声を聞くと旅をしていてほっとする。

徳島の声はあったかい。お遍路さんの国だからだろうか。
駅やデパートにも白い装束に杖を持った方を見かけた。
彼らはどんな旅をするのだろう。

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雑穀米ランチ

お元気ですか?

今日、我が家にプチ届け物が着きました。
何も言っていなかったので、「これ頼んだの?」ってパートナーさん。
「うん、ネット見ていたら試供品プレゼントってやっていたから」って私。

やずやの発芽十六穀米という商品です。

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発芽もち玄米、発芽はだか麦、胚芽押し麦、発芽玄米、発芽もち黒米、
発芽もち麦、発芽ハト麦、発芽もち赤米、発芽もちきび、大豆、発芽もちあわ、
発芽小豆、発芽ひえ、青大豆、黒大豆、発芽とうもろこし

以上が原材料名に書かれていて、25gの発芽雑穀米。

CMなどでもよく目にしますからご存知の方も多いでしょうね。
お米に混ぜて炊くだけという商品です。
私も友人にいただいて赤米を食べたり、他メーカーの雑穀米をサンプルでいただいたり
という経験はあります。嫌いではありません。
今回もプレゼントというので、軽い気持ちでクリックしただけでした。

「ねぇ、早速だから今日のお昼ご飯にやってみようよ」って積極的なパートナーさん。
パンフレットを見ながら、値段の確認をしたり、「定期購入するほど毎日は食べないなぁ」
なんて予想外の反応をしています。

私の父は新潟の出身。実家も親戚も田んぼを持っていますから、
私も子供の頃からお米を買った事がありません。
さらには、これは誰々の米だ、これは何処そこの米だと新しいお米を食べるたびに
お米の品評会のような食卓です。
当然なことに、白米の美味しさを舌も脳も記憶しています。

白米大好きです。

さて、このやずやの発芽十六穀米
パンフレットを見ると、美味しいとか調理が簡単とかは書かれていますが、
私が知りたい栄養価とか効能(正確な意味での効能はかけませんが)が良く分かりません。
ビタミンが豊富で繊維質も多いから、お通じがいいとか腹持ちが良いとか・・・
発芽ってそうでないのとどう違うのとか・・・

よくよく見ると、なんとなく書いてはいるようですが、
よっぽど美味しさを強調したいんですね。そんなの食べれば分かるのにって思ってしまいます。

そんな私の小言をよそに、炊飯器をセットするパートナーさん。



お昼ごはんは鯖の塩焼きと野菜炒めをお供に、発芽十六穀米が主役とあいなりました。
お味はほの甘くて食べやすいです。
やずやさん、ご心配めさるな合格ですよ。


今日のお話、2題目。

私のブログに遊びに来て下さるディヴィーナさん。
今年高校を卒業し希望の大学に進学が決まった学生さんですが、
デジカメが欲しいとパンフレットを並べています。

そろそろ私のデジカメも交換時期。6年前のキャノンのPower Shot S60なのですが、
手ぶれ防止機能も無い骨董品。オートフォーカスもへたってきていて、
自分の腕をたなにあげていらいらする事が多かったんですね。
だから、ディヴィーナさんの記事を読みながらいいなぁ~って思っていました。

するとどうでしょう。
お昼を食べた後に、パートナーさんが「私デジカメ買う!」って
?????
前から「買い替えたいね」とは言っていましたが、なんとも唐突。

でも、パートナーさんは衝動買いをするということの無い人です。
よほど考えていたんでしょうね。

他の用もあって街中に出かけたので、電気屋さんに寄ってきました。

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昨日発売になった、ニコンのCOOLPIX S6000
これまで一眼レフはニコンを使って来ていたので、今回はニコン!
色もラッキーカラーの黒と決めていて、私の役目は機種の選定。
キャノンは中古屋さんに買い取ってもらいましょう。

さてさて、パートナーさん。これからどんな写真を撮るのでしょう。
私もしばらくは「カメラ貸して」ってお願いしなくちゃ。

明日から、姫路と四国にお出かけですので、カメラデビューにはもってこい。
無事に写真が撮れることを願うばかりです。

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弓道・・・お茶と練習

お元気ですか?

さすがに寒い日ばかりが続くものではありません。
今日は朝から陽がさしています。
このような繰り返しをしながら季節は移っていくものですが
私達はいつも目の前の暑さ寒さに右往左往します。

子供の頃、仕事の都合からいつも天気を気にしていた父を見て
“自分の力ではどうしようもない天気をいつも心配しながら仕事をするのは大変。
将来は天気に左右されない仕事につきたい”
 
と思ったものでした。

でも、大人になって気がつきました。天気を気にしない仕事はありません。
農業や漁業に携わる仕事はもちろん。
選挙ポスターだって梅雨を心配し、盛夏の日差しに日焼けを心配します。
株価だって大雨やハリケーンで大きく変動します。
“天気を気にせず、どんと構えて”なんて言えないのが人の世なのでしょうか。


雨もあがったので、今日は午後の仕事をはやく切り上げて道場へ。
週末、弓道の用事でお出かけするので、事前の調整練習なのですが、
心の中のチェックシートにはいくつかの試したいことが・・・

道場に着くと、S会長とK女史が練習中。挨拶をすると
「最近中っているようだね、新聞でよく名前をみるよ」とS会長。
「有難うございます。」
「出るからには良い成績をださなくっちゃね」 と檄をいただきます。

私が練習をはじめると、じ~っと私を見ています。言葉はありません。
実は、S会長の視線をいただきたくてお会いできるのを期待して道場に来たのです。
心地よい緊張と安心感。

20射ほど引いたところで、お茶をいただきながらS会長と弓話。
私が先日の講習会で手の内がテーマになった話しをすると
手の内は難しくて10年はかかるよ」
「弓の回転につれて締まる手の内がいいね」
「弓は失敗の連続。それがいいんだ。」
「ここを10年、あそこを10年と練習して行くと60年ぐらいかかるよ」
「試合で1日引けば疲れるから、練習では1日100射は引いてとにかく体力つけるんだ」

日本中の弓引きがあこがれるS会長のお話。
私が理解するのに60年はかかるのでしょうね。
理解出来ればの話ですが・・・。

今日のS会長のお話に、「100射皆中するぐらいにならないと・・・」というのがありました。
帰りの車中、パートナーさんが言います
「手の内やあれやこれやと研究してゆくとS会長の年齢になっちゃうね」
「100射皆中だって、このあいだ21中はしたのにね。5分の1だね」

「・・・」

弓を執って射位に立つと、どぉ~んと大木のように見えるS会長。
歩く姿は龍行虎歩。軽やかなのに重みがあり、
立つと足が床に吸い付いて足先から上半身頭の先まで寸分も揺れません。
何気なく引いているように見える射は、技が見えないほどに自然です。
経てきた修練のレベルが違うのでしょう。

せめて、どぉ~んと構える真似ぐらいはしてみましょう。
あっ、私メタボじゃありません。あしからず。

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『夏目家の福猫』

お元気ですか?

日本の各地で雪が降る寒さ。
広島や東京でも真っ白な街の様子がニュースの画面に流れています。
当地でも週末から冷たい雨が続いています。皆様も足もとにご注意くださいね。

『夏目家の福猫』を読みました。
著者は半藤末利子さん。
夏目漱石の末弟子松岡譲と筆子さんご夫婦のお子さんで漱石のお孫さんです。

BOOK OFFの本棚で見つけ迷っていたら、パートナーさんが背中を押してくれました。

好きな作家の周辺事情を、お子さんやお孫さんの随筆から知るのは楽しいものです。
夏目漱石のようにお弟子さんや研究者の多い作家は色んな評伝を知る事が出来ますが、
家族の立場から書かれたものは、芯に温かみがあります。

末利子さんが生まれたときにはすでに漱石は亡くなっていますので、
話はお婆様で漱石夫人の鏡子さんとお母様筆子様からのお話を思い出しながら。

タイトルになっている「夏目家の福猫」では、猫嫌いだった鏡子夫人が
あんまの「足の爪まで黒いから珍しい福猫だ」という言葉を信じて大切にしたこと、
修善寺で吐血した漱石のために、祈祷師を頼んだ話などが紹介されていて、
文豪一家の普通の人と変わらない風景が紹介されています。

母筆子さんと松岡譲氏との結婚の事情など家族でしか知りえない話、
その筆子さんが老いて家族の記憶もおぼつかなくなってなお、
疎開し移り住んだ松岡氏の郷里長岡を懐かしんだ話など、
どこの家庭にもある介護にまつわる家族の葛藤も語られ、
末利子さんの深い心の慟哭を知ることになります。

私は、夏目漱石が好きです。
あの岩波の新書版の漱石全集が自分で買った最初の個人全集。高校生の時です。
それまで、新潮文庫で文庫収録のものはほとんど読んでいたのですが、
小さな作品や評論は全集に収まっています。
なにより、好きな作家のものは全部読んで、一つ一つの作品を楽しむよりも
作家全体を捉えて楽しみたいという思いがあります。

その後読んだ多くの作家達の全集を買い求めたり、
出版目録を調べて可能な限り買い集めたりするようになったのは、
この漱石全集が出発点。
今もある漱石全集は、私の記念碑的全集となっています。

大切な漱石なのですが、どうも調子が合わない作品もあります。
『吾輩は猫である』と『坊ちゃん』はどうもいけません。
特に「猫」は中学生になったときに旺文社文庫で最初に買った漱石です。
当時の旺文社文庫は装丁がしっかりしていて紙質もよかったのですが、
なぜか読み進む事が出来なく、頓挫してしまいます。
結果的に全集をほぼ全て読んだ後に、「猫」を読むことになります。

『坊ちゃん』は道後温泉に出かけお団子を食べるくらいには興味を持ちますが、
作品としてはどうなの?って感じですね。

私にとっての漱石は近代日本における人間の我執と不安を問う作家。
高等遊民を唱えながら、社会の中で惑う不安定な現代人を警告する作家なのです。

そんな漱石が食べたであろう、漬物にまつわるのが
「女主人達の糠みそ」と「テレビ出演した糠みそ」いう話です。
鏡子夫人がご実家から受け継いできた糠床を今は末利子さんが大切に守っているお話。
NHKの『食は文学にあり』で紹介されている糠床のお話です。

日本の食文化が誇る発酵の神秘。
お醤油や飯すしと並ぶ発酵食品で、しかも家庭で作られる手軽さ。
いゃ、糠床を絶やさないように守り育てる手間と気配りを知れば、
手軽と言ってはいけませんね。

想像するだけでも、今私の口の中には唾液がじゅわ~っと出てきています。

美味しい糠漬けですが、私はあまり経験がありません。
これは食べることが大好きな私としては大いなる弱点。内心忸怩たる思いがあります。

料理の得意だった母は漬物だけはあまり作りませんでした。
きっと仕事に忙しかった母の実家でも糠漬けがなかったのでしょうね。
心に余裕と毎日お世話の出来る時間がなければ、維持管理が難しい糠床。
そう考えると、贅沢な食べ物なのでしょうね。

「この古漬け美味しいね。」なんて言いながらきゅうりや蕪や茄子を運ぶのは
我が家には遠い先のことかもしれません。

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(2008/06/30)
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春季弓道大会

お元気ですか?

当地、先週半ばから冷たい雨がつづいています。
つい先日は当地の近隣でも22℃を越える暑さを記録し、
天気予報で紹介されていたというのに。
梅は終わり桜の話題が多くなってくるこの時期。寒のぶりかえしでしょうか。

急激な気温の変化はアレルギーを発症したり、風邪を引きやすくなりますから、
どうぞお気をつけください。

昨日の日曜日。当地H市の弓道大会が開催され、私も参加。
男女合わせて100名ほどの弓友さんたちが集まりました。

会長の挨拶の後、N教士による矢渡し。
最近参加している研修会の先生です。しっかり見取り稽古。
堂々とした大きな射です。

今日の射候は四つ矢4回。立射で行われます。

今日の私の成績。
××○○ ○××○ ○○×○ ×○○○ 10/16
同じ10中の人と遠近競射をして、14位でした。

最初の立ち、1本目2本目ともに体に力が残り離れが重くて9時3時に外れます。
心が落ち着いておらず、弓と心がばらばらなのが自分でもよくわかります。
これではだめと、3本目は大きな射を心がけると、鋭く重たい矢が的の中心に飛んでゆきます。
やればできるじゃない。とちょっと安心し、4本目も同じように引くとやはり星に中りました。

2立ち目。1立ち目の反省をしながら大きな射を心がけます。
1本目は10時に力強く中ります。でも2本目は12時に外れ。これは勢いが良かったので仕方ない。
3本目は弓手と勝手のバランスが悪く3時に外れます。これはいけません。
4本目、矢すじに離れることを意識し、3時に中ります。私らしい中りです。

3立ち目。すでに優勝争いからは外れてしまいました。
でも、今の私は練習量の少ない分、試合を練習と思い丁寧な射を心がけ、
中りを求める気負いを捨てています。
1本目は星上に勢いよく中ります。2本目も星下。
でも、よしと思ったとたん、3本目は9時に外れてしまいました。油断大敵です。
気を整え直し4本目を星上に中てます。

お昼休み、お弁当を囲んでしばし談笑。
お爺さん先生たちから、「今日はどうだ?」なんて声をかけられます。

さぁ、最後の立ちです。
今日はまだ皆中が出ていません。3立ち目で出なかったのが悔やまれますが、
この立ちはどうでしょう。
1本目。9時に外れました。弓手が強く勝手とのバランスが悪いのです。
これで皆中はなくなりましたが、丁寧な射、中たりを焦らない射を貫きましょう。
2本目、11時。3本目星上2の黒と勢いもよく中ります。
最後の4本目。これをきちっと決めて仕上げとしましょう。
3時に矢飛びよく決まりました。

16本全部中ったMさんが優勝。
矢渡しをしたN教士と私の前で引いていたYさんが13中で2位3位の決定戦。
N教士が2位です。

実業団で活躍しているW先生から「今日はどうだった?」と声をかけられ、
「10中でだめでした」というと「2本ぐらい足りなかったね」。 その通りです。

確かに、中りの成績は悪く上位入賞は逃してしまいました。
でも、外れた矢の理由は理解できていますし、直し方も分かります。
そして、中りに逸る心を生じさせることなく、正しい射を心がけて丁寧な射を
貫く事が出来ました。これはとても重要な事です。

賞品の魔法瓶を頂いて帰宅しましょう。
なにせ、一日中雨の中です。すっかり体が冷えてしまいました。

帰りがけ、先日練習をご一緒したKさんが「また一緒に練習してもいいですか」と。
もちろんです。スケジュールを確認しましょう。
熱心な弓友さんは大歓迎ですし。私でお役に立つなら何なりと利用していただければ
いいと思っています。



弦巻。折れた弓を使って名札を作ってみました。
射会などに出かけると、似たような道具があって間違われてしまう事もあります。
自分が間違わないとも限らないし、
誰かが間違わないように事前に手当てしておくのも気遣いであり、礼儀です。

さぁ、また練習しましょう。

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弓道・・・円相・十牛図に学ぶ (その4)

お元気ですか?

「弓道・・・円相・十牛図に学ぶ」の4話目。最終回です。

円相という言葉に思いをめぐらし、十牛図を頼りにして考えてきました。
文字通り、考えたのであって禅の教えからいえば、はなはだ恥ずかしいものです。
若輩の凡夫とお許しをいただきたいと思います。

さて、「円相」。
「弓道教本第一巻」「執弓(とりゆみ)の姿勢(P89)」の項に、「両肩を平らにし、肘を張らず、両手は相対し円相となり、体を正しくして腰を据え、心気を整え、伏さず、反らず、固からず、緩からず、従容たる自然体で、体と弓矢が一体となることが望ましい。」とあります。
執弓の姿勢とは正しく立った(もしくは座った)姿勢で両手に弓矢を持った時の姿です。

次に「円相」が出てくるのは「矢番え動作(P94)」の注に「矢番えのとき、体と弓が離れないように、円相に構えること。」とあります。

どちらも姿形についての記述です。
では、弓道における「円相」とは姿形について了解していれば良いことで、教本に書かれたこの2点において注意していれば良いことなのでしょうか?
私はそうは考えていません。「十牛図」を辿りながらその思いはさらに深くなってきました。


射法八節にしたがっていえば、執弓の姿勢から、射位に立ち、足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引き分け、会、離れ、残心と姿は変化してゆきます。しかしそのすべの姿の中に「円相」があると考えます。
足踏み、胴造りでは、射手から的を射抜いたさらに先を半径とした球をイメージします。私の場合、足の床下は半径ほど深くはありませんが、床下を感じるように努力し、頭の上はドーム型をイメージします。
弓構えでは「大木を抱えるように」と教えられますが、円相と同根同義でしょう。ただし弓構えで「円相」というと、外形的円をイメージするあまり、肘を曲げて円に見えるようにする初心者が多いことから、これを嫌うようですが、本来の「円相」の意味と体の使い方を教えきらない指導者の側にも問題があるといえます。
弓構え、打起しにおいても「円相」をくずすことなく行射します。
「引分け」ではさらに「円相」は重要なイメージにつながります。腰を扇の要として円をイメージしながら引分けてくるからです。
このように行射において、「円相」はいたるところにあります。
そして、最終段階の「離れ」において天地左右球体の中心に自らを見出すことになります。

もう一つ。私は入場から射位に立って行射し、退場するまでを半円と考え、退場してからの控えもしくは実生活を半円と考える事ができると思っています。少々拡大した解釈かもしれませんが、先の十牛図に照らして考えてみると、執弓の姿勢で控え、礼をして道場に入ります。「尋牛」です。修行(行射)を経て悟りを得、無我「人牛倶忘」を体現(残心)して後、「入てん垂手」の世界に至ります。道場から退場した後の世界を「入てん垂手」と考えてもよいのではないでしょうか。これがあって、はじめて弓道は「仁の道」という事が可能になるのです。

そうとすれば、弓道は最初から最後まで「円相」とともにあると言ってよいでしょう。
細かい所作の中に「円相」を語るのではなく、「円相」とともに弓道があるのです。

基本に基づいた射法射技の研修、礼に即した体配。たゆまない研鑽を経て自由を得たとき、「円相」とともに滅我が現れます。弓道はその全てをもって「円相」を具現するのです。


「円相」が頭の中で跳ね、私に「十牛図」を拠り所として弓道を考えさせました。
いったいどうしてこのような事がおこるのでしょうか。
実はこれこそが仏性であり、縁起なのです。
私の中に生まれた仏性は我慢しきれずに飛び出してきました。

私たちは時々何かに動かされるように仏性に出会い、縁を知ります。
さぁ、弓道と円相。私の中でどのように育っていくのでしょうか。
一旦は心に納め、見守ることとしましょう。


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弓道・・・円相・十牛図に学ぶ (その3)

お元気ですか?

「弓道・・・円相・十牛図に学ぶ」を続けます。


8 人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)
Oxherding_pictures,_No__8

追い求めていた牛が消え仏性・悟り・真理といったものが、自分と一体であったことに喜びを感じています。すると、突然自分自身も消え、同時に認識していた世界も一瞬に消えてしまいます。滅我・無我。絶対的「空」がそこに広がるばかり。円相の図をもって表していますが、円ですらないといえましょう。「空」となった私たち。認識すらありません。

射法八節に法り弓を引いてくると、離れの瞬間が訪れます。会に入り無限の気持ちで伸び合っていると射手の意識を離れて矢は飛び出してゆきます。この離れの瞬間射手はゼロになります。
射技に拘泥し、中てようと的を意識したり、これなら中るかなと離れを作ったりすると正しい離れに出会うことはできません。たとえ的に矢が中ってもそれは求める射にはならないのです。弓道ではこの離れの瞬間の「空」「無」を体現するのです。
 

9 返本還源(へんぽんげんげん)
Oxherding_pictures,_No__9


ここに至って、また草木が芽生え鳥が歌い自然が生まれてきました。再生です。これまでの修行で自己を求め、悟り、仏性を探し求めてきて「無」に至ったのに、行き着くと当たり前の自然の姿が広がるのです。再生であると同時に、本来あるべきものがあるように現れたということでしょう。有相無為。

離れで空っぽになった射手。体も心も伸びあっています。矢が放たれた後も弓手は的へ勝手は裏的へ左右に伸び、足は地に根の生えたように吸い付き、背筋は天に伸びています。空っぽになった射手に次第に気が満ちてきます。残心です。
気合の満ちた残心を感じ楽しみながら、退場します。


10 入てん垂手(にゅうてんすいしゅ)
Oxherding_pictures,_No__10

十牛図の最後。入てんとは市場のことです。垂手はぶらりと下げた手。手には酒の入った瓢箪をもち、自由気儘な姿をしています。悟りを求め、自己を探して修行をしてきた末に、自他を超え自由自在な姿になる事が出来たのです。
しかも、目の前には童子がいます。童子はかつて仏門を志した私の姿であり人の世界です。悟りを得、求道からも自由になった今、人と交わり徳を広めてゆく菩薩の世界が始まります。「尋牛」から始まった十牛図は、「入てん垂手」で終わるのではなく円還していることを示し、修行によって得た喜びが人々にあまねくしみてゆくのです。

弓道を通じて経験する喜びは計り知れないものがあります。射法射技の研鑽や礼法にのっとった体配により道理を学ぶことも喜びです。経験者は自らの体験を続く者に教え道を照らし修行の手助けをするのも大切です。私も先生先輩から多くのことを学んできましたし、時にそれを伝えて指導することもあります。何時までも終わりのない道、繰り返しの道です。

弓道は「仁の道」と言えます。弓道の修行によって徳行を修め、それを修学の徒に伝えてゆく。つまり人の世界とともにあるということです。射位に立って的に向かうときは一人かもしれませんが、道場には仲間がいます。その道場は地域、社会の中、人の世にありますから感謝とともに社会に恩返しすることが弓道の道でしょう。その意味で、私は弓道を「菩薩道」と言っています。

道場での練習や射会に出かけたりすると多くの仲間と弓を楽しむ事ができます。そうゆう方のなかには、八十歳を越えてなお弓を楽しんでいる方も多く何時もにこやかでこだわりがありません。
当たり前なことですが壮健な射というわけにはいきません。体のあちこちは痛く、腰もまがっています。しかし弓を楽しんでいます。射会に集まり仲間と挨拶を交わし世間話を楽しんでいます。
私はこの大先輩達に接するとき、そこに明らかな「菩薩道」の弓を知る事が出来るのです。


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弓道・・・円相・十牛図に学ぶ (その2)

お元気ですか?

「弓道・・・円相・十牛図に学ぶ」 を続けます。

4 得牛(とくぎゅう)
Oxherding_pictures,_No__4

牛に縄をうち、捕まえましょう。わずかに知ることの出来た仏性・真理は大変危うくすぐ見えなくなってしまいます。目を凝らすと見えていたものも、凝らすほどに見えなくなります。これは私たちが仏性に対峙しているから。自我が見えることを邪魔しているのです。

弓の練習をしていて思いがけず良射が出ると、狐につままれたように「何が起こったのだろう」と思います。そして今の射を再現しようと技術をもって取り組みます。しかし、どんなにやっても同じものは現れてきません。何故か。“思いがけず”というのが肝心なのです。射技をもって再現しようとする事は自分の意思の働きによるもので、自己・自我が存在します。これでは滅我の射から遠くなるばかりです。ではどうしたらよいのでしょうか。練習しかありません。ひたすらに練習を重ね滅我の射、「空」が向こうから現れてくれるのを待つしかないのです。


5 牧牛(ぼくご)
Oxherding_pictures,_No__5

牛は次第におとなしくなり、縄を緩めてもついてきます。仏性・真理に対峙していた自我を空なるものと知ったときそれは中でも外でもなく私たちと一体となり満ちていることが分かります。しかし、まだ安心はできません。「空」と知った「私」がいるからです。「私は悟った」と思った瞬間、妄執となって私たちに襲い掛かってきます。ゆるんだ手綱の先の牛を感じながら歩かなければなりません。

弓を練習するとき、私たちは一つ一つの動作を確認します。射法八節という型を学び、呼吸の使い方を意識し練習を重ねます。練習が習熟してくると、次第に射法八節の型も呼吸も意識しないで出来るようになります。しかし「意識しないでも出来る」と思った瞬間、「意識」が鎌首をもたげ迷いが表れだします。もちろん漫然と引いているのではありませんがこの「意識」を忘れる事が重要です。技の働きを意識することを捨て「私」を忘れたときにそれは自分のものになり一体となるのです。


6 騎牛帰家(きぎゅうきか)
Oxherding_pictures,_No__6

牧牛によって牛との関係が築かれ、牛の背に乗れるまでになりました。この一体感を楽しみながら村へ帰りましょう。仏陀も悟りを開いてなお思索をつづけ、悟りの内容を整理したといいます。

滅我の射が実現すると、射がとても楽になります。弓を執り矢を番え引いて離れる。あるがままにあるだけです。足踏み胴造りは自然に立っているだけ、打起して引き分けてくる姿はどこにも力が入っていないようです。心の働きもことさらに思い定めることがありません。
「無心 無策 無作為」といわれる境地でしょうか。


7 忘牛在人(ぼうぎゅうそんにん)
Oxherding_pictures,_No__7

家に帰り着き、牛をつないで気がつくと牛は消えていなくなりました。自己を探し、悟りを追い求めることすら忘れてしまった清清しい気持ち。仏性、悟り、真理といったものが「私」の中に在り一体となっているのです。

弓を執り射位に立つと的と向き合います。的は遠くはなれていますが、練習を重ねると距離を感じなくなります。的はただそこにあるもの。次第に的を意識することが無くなります。上手く引こうとか中てようという気持ちもなくなります。しかし、弓道ではいつも的があり消えることはありません。射手は目の前にある的を見、心に映る的を見てその強弱大小を自らに問いながら、的に囚われないための練習をするのです。



続きます。

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弓道・・・円相・十牛図に学ぶ

お元気ですか?

先日から私の頭の中で、円相という言葉がうごめいています。
禅画に円相図というものがあります。書とも画ともつかないのですが、
始まりも終わりも無い円。
空を表し、悟りや仏性、宇宙などを表現していると言います。

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(白隠 慧鶴 はくいん えかく1685年~1768年)


弓道を習い始めると、円相という言葉に出会います。
円相図から転用されたものと考えられますが、
円相図で有名な仙崖や白隠は江戸時代の人。
弓道で円相が言われるようになったのは何時のころからなのでしょうか。

この円相、十牛図第8図「人牛倶忘」にも登場します。

十牛図は牧童が牛を探し求める姿を描いたものですが、
自己や悟りの探求、真理を求める禅画で、象徴画としては素晴らしいもの。
弓道の円相を考えながら、十牛図を辿ってみたくなりました。

さぁ、旅の始まりです。

「弓道…円相・十牛図に学ぶ」


1 尋牛(じんぎゅう)
Oxherding_pictures,_No__1

私たちは何時も何かを求めています。仕事や学問での成功であったり、人に認めてもらいたいという思い。友人や家族を持ち尊重されたいという思い。これらは、私たちが不完全であることを自らの中に見出しているからに他なりません。
仏道に志しその答えを求めたり、生き方を模索しようとすることを発心といいます。
これは、自分の意思で考え行動するというよりも何かに導かれるように、もしくはつき動かされるようにして始まる仏門への額ずきです。

弓道を始めるとき、人それぞれにきっかけや動機があります。しかし、やはり発心と同様弓道に引き寄せられる「私」がそこにあることを知ります。道場の門をくぐるとき、それはまさしく「尋牛」なのです。


2 見跡(けんじゃく)
Oxherding_pictures,_No__2

牛の足跡を見つけます。修行を通じ指導者の教え書物をもとに思索し分かったと思える段階です。
「色即是空 空即是色」と言葉を覚え進めば「宇宙と我は一体」などと考えます。でもあくまで観念的、言葉による理解です。

弓道でも、技術を覚えある程度引けるようになると「的と一体」とか「弓矢を忘れる」などということを言い出します。でもまだまだ言葉に踊らされています。的に向かう心は騒ぎ、これでもかあれでもかと七転八倒しながら弓を引いています。


3 見牛(けんぎゅう)
Oxherding_pictures,_No__3

牛を見つけました。修行をしていると、突然にふっと「分かった」と感じる瞬間が訪れます。その瞬間は自分が空であることを確かに感じています。でもそれは危うく不安定なものです。
宗教体験以外で喩えていえば、アルキメデスがお風呂に入ってあふれる水をみて「ユレイカ」と叫んだ瞬間。語学を学んでいて、聞いたままに(頭で翻訳しないで)言葉が理解できた瞬間。そんな時の感覚でしょうか。

弓道では、あるとき思いもかけず良い矢が出る事があります。本人が意識して出来たのではないのですが、周りの人も目を見張るような射が現れます。射手本人は何が起こったのかもわからないうちに矢が放たれ的に中っているのです。その瞬間、射手は「空」になっています。そして、「今のはどうして出来たのだろう」と再現を願いながら修行を続けるのです。


続きます。

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テーマ : 弓道
ジャンル : スポーツ

ひな祭り

お元気ですか?

今日はひな祭りです。
どれだけのご家庭でひな祭りのお祝いをしているのでしょうね。
地域によっては流し雛など厄払いの様相を色濃くのこしている行事を
行うところもあるでしょう。
当地では、つるし雛という繭飾りのような小さな人形や飾りが紐に吊るされます。

そして、多くのご家庭でちらし鮨や蛤を召し上がったことでしょうね。
女の子の嬉しそうな笑顔が家を明るくする。
そんな情景を思い浮かべながら、我が家の夕飯もお雛様です。

hina_20100303001.jpg hina_20100303003.jpg

私、さくらデンブが懐かしくて、ちょっとお子様モード。甘いの大好きです。
パートナーさんはお吸い物が上手ですので、お任せ。

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シャンパンを開けて、お祝い気分。
なんたって、我が家にも大きなお雛様がいますからね。

去年は雛飾りを出したのですが、今年はごめんなさいでした。

皆さんはどんなひな祭りを楽しみましたか?



テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 日記

バトン♪バトン♪de遊んじゃおう♪

それはそれは素敵な田舎ママさまからバトンを頂戴してきました!
無理せずつないでって仰っているので・・・


☆お名前は?
杣人です。仙人ではありません。

☆おいくつですか?
アポロ11号や大阪の万国博覧会が記憶にある世代です。

☆ご職業は?
今はしがない身です。

☆資格は持ってる?
普通自動車免許 と アマチュア無線3級! 弓道・・・
文系なんですが、電波好きなんです。 
アンデスの声やバチカン放送聴いていました。

☆今、悩みが何かありますか?
最近のマイブーム悩みは、夜の街に出られないって事。
車でないと移動できない地方都市では、大人の夜遊びができない~!

☆あなたの性格を一言で言うと?
真面目で几帳面なふりをして、呑気なおやじギャグを言っては
パートナーさんをへこましています。

☆誰かに似てるって言われた事ある??
あまりないんですけど、
昔々大昔、ちょと太っていた頃は松任谷正隆さんに微妙に似ていました。
でも昨日ジムの鏡で見たら、もう似てなくなっちゃってました。
声は田村正和さんの真似が出来ます。ちょっとギャップでしょう。

☆社交的? 人見知りしちゃう?
全然社交的ではありません。人見知りするし出来れば一人静かに暮らしていたい。
なのに運命はいつも私を人前に立たせ、さらし者にし、冷や汗をかかせてばかり。

☆人の話にはしっかり耳を傾ける?
聞きます。人の話って面白いですよね。
だから色んな方のブログにお邪魔するのも楽しい。
そして、思いがけない出会いもあるしね。

☆ギャンブルは好き? 嫌い?
ギャンブル好きです。ラスベガスもマカオも公海上の船も大好き!
でも、競馬や競輪はもちろん、マージャンもパチンコも全然分からない・・・
そして、ギャンブルする人は苦手です。話、合わないし・・・

☆好きな食べ物飲み物、嫌いな食べ物飲み物
好きな人と食べる食べ物。お義理で食べなければならない食べ物。

☆恋人いる?
恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。
恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。恋人がいます。

って繰り返して声に出して言います。(中島みゆき?)
どうです?切なくてちょっと悲しくなりませんか?

☆彼氏・彼女にするならこんな人が理想(5つ)
1.心根の優しい人 2.夢を持っている人 3.人のために動ける人
4.食事の会話が楽しい人 5.自分自身を愛せる人

ちょっと真面目なお答えでしたね。
NCISのアビー、クリミナル・マインドのガルシアってキャラ的に好き!
あと、aikoも好きです。歌が転調するの大好き! って彼女じゃないか~。

1.仁義を重んじ情にあつい人 2.姉御肌できっぷのいい人 
3.大酒飲みながら人のために涙する人 ・・・ なんか路線が変わってきた?

☆彼氏・彼女と喧嘩をした時、自分から謝れますか?
しばらくはぶんむくれていますが、息切れしてしまいますから、さっさと謝っちゃいます。
で、すぐ笑いながら「仲良くしなきゃだめだろ、ごめんなさいって言いなさい」って
引き分けにしてしまいます。

☆親友と呼べるお友達は何人いる?
弓友さんは大切なお友達ですけど、親友っていうのとはちょっと違うね。
もしかして、さびしん坊かな?

☆バトンを回してきたあの人...正直この人の事は○○である
「田舎ママさんの日記」の 田舎ママさん
う~ん、ちょっと恥ずかしいんですけど、「眠れる森の美女」かな?
おしゃれで、お子さんと楽しく夢見る La Belle au bois dormant。

☆今までの自分の経歴で面白いことや自慢できる事は?
とてもとても人様に自慢できることなんてありません。だから隠遁生活。
でも、検索エンジンに名前を入れると過去がばればれです。 あっ忘れてください。

☆これの為なら1食抜ける!!
食事は抜けない・・・ 私もです!

☆趣味・特技(いくつでもOK!!)
趣味は 弓道でいいかな?
映画・読書・音楽なんかは生活の一部ですし、
料理は生きるために当たり前のこと。
あっそうそう、特技は何処ででも寝ようと思うとすぐ眠られることです。
旅行の時に便利ですよ。

☆今、行きたい場所は?
世界中どこへでも。バージン航空で宇宙へも行きたいな。

☆もし自由に使える10万円があったら何に使う?
微妙に使いにくい金額ですね。美味しいもの食べて終わりかな?
ところで、田舎ママさま、ネズミーランド旅行 ってなんですか?

☆将来の夢を語って下さい♪
世界の平和、子供達の笑顔のために何かできないかな?

☆その夢の為に、何かしている事はある?
ごめんなさい。何も出来ていませんね。
あっそうだ、クリック募金やワクチン債買ったりってくらいはなんとかやってます♪

☆バトンを回す人の紹介を盛大にお願いします♪
ごめんなさい。回してみたい方はいらっしゃるのですが、
まだ、お知り合いになったばかりで、お声をかけるのをはばかります。
ちょっと遠慮深い杣人です。


それにしても、田舎ママさま、バトンにご指名くださり、恐縮しています。
いっぱいいらっしゃるブログのおなじみさんの中から、私なんぞを・・・
おかげで、ちょっと楽しみました。
有難うございます。

ごらん頂いた方、よろしければ是非お持ち帰りください。
ちょっとした自己分析が出来て楽しいですよ。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

弓道・・・基本練習

お元気ですか?

すっかり春めいて、菜の花の話題が嬉しいですね。
チリの地震により津波の影響が伝えれていますが、皆様のところはいかがでしょう。
TVでは気仙沼の漁港・市場に波があがっている様子が映し出されていましたが
あの市場はいつもなら特産のふかひれが並んでいる所。
自然災害の力の凄さに驚かされます。

先週の土曜日、日曜日と久しぶりに弓道の練習をしてきました。
土曜日は東京で、日曜日は当地の所属道場での練習です。

先々週の土日に、東京からS範士、広島からH教士をお招きして講習会が行われ、
具体的な射技指導をいただいていたので、練習で試してみたい。
逸る気持ちを抑えての一週間でしたから、練習が楽しくてしかたありません。

土曜日、東京の道場では着物を着て肌脱ぎなどの所作を確認しながら要所要所を確認し
直すべき所、注意するべき所を頭にいれます。
慣れた動作も漫然とではなく、心に決めを持って行っていくと動作が心と響きあって
次第に気持ちが喜びだします。
弓道の楽しみは、真剣な練習を重ねてゆくと心が喜びだすこと。
清清しい喜びが心を満たしてゆきます。
2時間ほどの練習でしたが、充実した時間を過ごして幸せになりました。

翌日曜日。朝から強い雨が降りしかも地震と津波警報が出ています。
道場の近くの神社では射会が予定されていたのですが中止。
射会に参加予定にしていた弓友さん達が道場に集まってきます。

今日は矢数をかけ、射技に重点を置いた練習です。
講習会で指導されたことを頭におきながら、感触を確かめてゆきます。
午前中の練習が一段落していたら、お仲間さんが到着。

実は先輩のK女史さんが
「杣人さん、教えてあげてください。」とお弟子さんを連れていらしたのです。
「私、先生では無いので、教えるとはいえませんが自分の経験からお伝えすると言うことなら」
お受けしたお話。
「いいのよ。言葉が変われば伝わることもあるから。」とK先生は寛大です。

誰もが上手になりたいと思い練習をしますが、知らず知らずに
自分の癖や勝手な理解、自己流の工夫など余計な事ばかりが身についてしまいます。
これをそぎ落とし、基本に立ち返ること。
極意・達者であると言うことは、何時どのような状況でも基本が出来ることです。

一度ついた癖や勝手な思い込みはなかなか直りません。指導を受けても難しい。
本人が腹の底から直そうと思い定めないとだめですね。

やって見せ、理論的説明を加えますけど、すぐに出来るものではありません。
直そうと必死の思い細心の注意を払って基本を体に覚えこませなければなりません。
下手でいい、不器用でいい、取り組む姿勢が真面目ならその練習は美しいものです。

練習を通じて思うのは、 “先生は全てを教えてくださっていた”という事。
講習会などで指導を受けると、 “あぁ、これは習っていた。あぁこれも言われていた”
習い始めた頃に先生から教えられた言葉がよみがえってきます。

私は自分の記憶を辿りながら、私が教えていただいた先生の教えを伝えてゆきます。

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ご一緒した弓友さんが、私にプレゼントをくださいました。
檜を削って中に乾燥剤を入れたもの。
弓友さんの手作りの品です。

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弽の中に入れて、湿気を予防するのに使います。
器用な方と感心しますが、それよりもお心遣いに恐縮してしまいます。
大切に使わせていただきましょう。

真剣な練習は楽しく、程よい疲労を感じます。

練習を終え帰宅の道。海沿いのバイパスは津波を警戒して通行止め。
国道も車がいっぱいです。
気をつけて帰ることとしましょう。

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杣人のNuages

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