プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
04 | 2010/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

豪快に!

お元気ですか?

今日は焼津の弓道大会にお出かけ。
心配した雨に降られることなくまずまずの天気。

DSCN0608_convert_20100530201914.jpg  DSCN0609_convert_20100530201602.jpg

古い歴史の焼津弓道会。黒光りする道場の床は多くの弓人の活躍を記憶しているのです。

DSCN0611_convert_20100530201652.jpg  DSCN0626_convert_20100530201945.jpg

焼津弓道会の射会は「かつお射会」と呼ばれ、
道場の前に張られたテントでは、会員の皆さんにより早朝からかつおのお刺身や
そうめんの準備が進んでいます。

でも、弓道のお話はここまで。

私が射会を楽しんでいる間、パートナーさんは港をお散歩。

DSCN0617_convert_20100530202051.jpg  DSCN0624_convert_20100530224259.jpg

駿河湾に出る漁船を撮ったり

DSCN0619_convert_20100530201721.jpg  DSCN0620_convert_20100530201807.jpg

津波対策の防波堤や避難用のやぐらを撮ったりしていました。

射会が終わると、次のお目当て「磯自慢」を売っている酒屋さんに向かいます。
焼津の有名なお酒ですが、扱っているお店は多くありません。

DSCN0633_convert_20100530202234.jpg  DSCN0634_convert_20100530202305.jpg

去年は同じ「磯自慢」でも静岡の米と富士山の伏流水を使った純米吟醸をいただきました。
今年は特別本醸造。上品で優しい口当たりのお酒です。

さらに続くお目当てはインター近くの「おさかなセンター」

DSCN0629_convert_20100530202015.jpg  DSCN0631_convert_20100530202125.jpg

鮪の切り落としやカマや尾を焼いたものを求め、夕ご飯に。
ボリュームがあるので、これだけでお腹いっぱいです。
もちろん、「磯自慢」も大活躍!

DSCN0632_convert_20100530202159.jpg

「かつお射会」でお土産に頂戴した花かつおをお豆腐にのせて
至福の冷ややっこ! ぷぅ~んと香りがたまりません。

いかがです? 豪快な夕ご飯でしょう!

射会に出かける楽しみは競技や弓仲間さんとの交流ばかりではありません。

町を散策し、美味しいものを楽しむのも一興。
まぁ、ただの飲み助、食いしん坊の戯言ですけどね。

にほんブログ村 グルメブログへ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします。

スポンサーサイト

テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 日記

パワースポット

お元気ですか?

当地、爽やかな風が肌に心地よい。
家の前の小さな田圃では田植えをする耕運機の音。
陽射しも日ごと強くなっているのが、嬉しい。

お散歩に出てみたい気分。

最近、パワースポットと言う言葉がよく聞かれる。
御利益のある神社や癒しの場所といったところで、いわく因縁をからめて紹介される。
日比谷松本楼の横にある銀杏の木も「首かけ銀杏の木」と言って有名。

私はそうゆう話に疎いから、
東京時代はしょっちゅう銀杏の木の下を歩いていたのに…
今頃になって「へぇそうなんだ」なんて惚けている。

有名な神社やいわくのある場所でなくても、
人それぞれに自分のパワースポットを持っているかも知れない。

公園のお気に入りのベンチとか、行きつけのレストランの決まったテーブルとか。

ニューヨーク。貿易センタービルにテロリストの攻撃が行われた1ヵ月ほど前、
私はまさに貿易センタービルの下を歩いていた。
地下鉄から出てまぶしい空を見上げ、工事中の少し埃っぽい道を歩いて、
ニューヨーク証券取引所を見学に行っていた。

毎日TVのニュースで見る証券取引所は別に特別な建物ではないが、
やはり世界経済の中心。
建物へ向かう道を歩きながら、物凄いエネルギーを感じ、
「ああ、取引所があるのもこのパワーがあるからに違いない」と一人納得していた。

別に風水や方位占いを信奉するわけではないが、
地形から言っても証券取引所のある場所は気が集まる場所と観ぜられる。

後に、ビルに旅客機で突っ込む映像をTVで見ながら、
「テロリストはなんて効果的な攻撃ポイントを選んだのだろう」と思ったものである。

パワースポットは、人間でいえばツボのようなもの。チャクラと言っても良い。
ここをしっかりと守り鍛えることで、人間の体も心も健全でいられる。
反対に、扱い方を間違うとコントロールが出来なくなり精神も壊れ廃人となる。


さて、最近の政局の最大の関心事は「沖縄問題」の扱い。
私は沖縄は日本最大のパワースポットと思っている。
地図を思い浮かべるまでもなく、太平洋、東南アジアから流れ込むエネルギーは
沖縄を日本の玄関として、日本全土に流れ込む。

米軍の軍事施設が沖縄に置かれているのも、日本の頭に石を乗せているようなもの。
決して派兵に都合が良いばかりではない。

今回の「沖縄問題」。よくよく考え、沖縄の米軍基地問題とだけとらえるのではなく、
日本のパワースポット沖縄として、
沖縄の力を十分に発揮できるよう問題のかじ取りをするのが良いだろう。


私の最近のパワースポットYou Tube
懐かしい歌や、ステージ映像を自由に見る事が出来て実に楽しい。

証券取引所を見学に行ったときに、ブロードウエイでかかっていた
FOSSE の映像を見つけて喜んだ。

振付師ボブ・フォッシーの作品を集めて一つのショーにした作品で、
舞台のすぐ前、ダンサーの息遣い、汗の飛んできそうな席で見たが
フォッシーファンにはたまらない作品。
私より少し年配の紳士淑女のみなさんも、よく知っていて笑いや拍手がとび、
ステージと一緒になって楽しんでいた。

まだ日本でDVDが出ていなかった頃、
わざわざアメリカのAmazonに注文してDVDを取り寄せたこともあった。

それが、今では何方かがUPしてくれたおかげで、自由に見ることが出来る。



これは私がNYで観たのと同じダンサー。



こちらは、ライザ・ミネリが踊る I Gotcha
こんな映像を見られるなんて嬉しいですね。

ニューヨークは私のパワースポット
充電しに行きたくなっちゃいました。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

食本『三四郎』 喩編

お元気ですか?

朝、昨夜の雨と雷の後のすがすがしい青空が広がっています。
お隣の半島でも同じ空なはずなのに、悲しいですね。

食本『三四郎』を続けましょう。

私の世代はTVゲームやパソコンでのゲームの誕生と重なっています。
でも私はゲームというものをしません。
私のパソコンにも付属のゲームソフトが入っていますが、全く開くこともない。
興味がないんですね。

その代わり、本を読んで知らない事を調べたりして一人悦に入っている。
「酒悦の福神漬」「駒込追分の西洋料理」などを知ると、
ほくそ笑みながら、しばし幸福な時間に浸ることが出来るというわけです。

今回の『三四郎』の読み解き、
実は手元には Book Off で買った100円の文庫本一冊しかありません。
調べ物は全てインターネットです。
「酒悦の福神漬」もインターネットで見ることができましたし、
明治の本郷を三四郎と一緒に歩く事もできます。

では便利になった分、調べることが楽になったかというとそうでもありません。
確かに、図書館に出かけてどの本に書いてあるだろうと目星をつけて借りたり、
現地現物を見に出かけたりという作業は軽減されています。

でも、一番大事なこと。 
これは本当だろうか? という考証に関しては現地現物調査や図書館での調べも
インターネットも全く同じ。
むしろ、インターネットの方が情報を簡単に記載出来る分危険だといえますね。

例えば、先程の「福神漬の缶」
『三四郎』には次のように書かれています。
「三尺ぐらいの花崗岩の台の上に、福神漬の缶ほどな複雑な器械が乗せられてある
三四郎はこの缶の横っ腹にあいている二つの穴に目をつけた。」


いかがです。三尺(90㎝ほど)の台に乗った缶で、目をあててのぞき見の出来るほど
の大きさだと思いませんか?私はこの文章から、一斗缶を想像しました。

しかし、インターネットで見ることのできる酒悦の福神漬の缶詰は
缶型4号(固形量340g)か6号(同170g)のもの、ちょうど鯖の缶詰のような大きさです。

これではもう全然イメージが違いますね。
お断りしますが、『三四郎』に登場するのが酒悦の福神漬の缶詰とは特定されていません。

なぜ私が一斗缶をイメージしたかというと、漱石の文章のせいだけではなく、
昔は家庭にも一斗缶で物が届けられていたからなのです。

私の母の実家は家族が多かったのに加え祖父の仕事柄訪問客の多い家で
それを一手に仕切る祖母はよく気のまわる所謂明治の女性といった芯の強い人でした。
家には出入りの業者があって、日々の食材、雑貨などを届けています。
祖母はそれを大福帳に書き留め、月末に支払いをするのです。
今のクレジットカード決済と一緒ですね。

そうゆう業者が持ってくる食材は一斗缶が多かった。
醤油、油、お煎餅なんかの駄菓子。
私の頭の中には一斗缶が焼きついています。

そんなイメージが『三四郎』の福神漬にも影響を及ぼしている。

ですから、この『三四郎』に登場する「福神漬の缶」は、私の中ではペンディング事項。
明治当時の缶を調べてみる必要を感じています。
いずれ酒悦さんに直接問い合わせて見ることにしましょう。

ちょっと話が長くなりました。

今日は『三四郎』の比喩についてです。

食本『三四郎』を読んでいて、へぇ~って気になることがあります。
夏目漱石が食べ物を喩によく使っている事です。

浜松の駅で列車の中から西洋人の女性を見て、
「女では宣教師を一人知っている。ずいぶんとんがった顔で、鱚または魳に類していた。」と思い出し

大学の池で見かけた女性の顔色を思っては
「その色は薄く餅をこがしたような狐色であった。」と餅に喩えています。

野々宮氏の妹を病院に見舞うところでは
「かわいそうにまだ色光沢が悪い。-辣薑性の美人」と。

いかがです、漱石先生は女性の顔を食べ物に喩えるのがお好きなようです。


よく言われる喩の笑い話でサヨリがありますね。
細くてスマート、色白できらきらと綺麗な魚のサヨリ。
でも、「サヨリのような女性」と言ったら、いっぺんに嫌われます。
そう、サヨリはお腹の幕が黒いので、腹黒いものの喩。
鮨家の笑いネタですが、世の男性諸氏の冷や汗のもと。
決して握りになった綺麗なサヨリを見て、迂闊な事を言ってはいけません。

それに比べたら、漱石先生の喩は、ちょっと無骨ですが悪気は無いようです。
でも、私は「君らっきょうのようだね」とは言わないでしょうね。
絶対言えませんね。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 




テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

信じる力

お元気ですか?

週末の土曜日、所属する道場の大会があっため、夕方まで草取りやテント張りを
お仲間さんとやり、ちょっと練習。

翌日の日曜日は、県の国体選手選考会に参加のため、お出かけ。
残念ながら、予選通過はなりませんでしたが、有意義な時間を楽しんできました。

ご興味のある方は、「杣人の弓道 年々歳々」をご覧ください。

週末を肉体労働と集中した時間の中で過ごしたため、夜はぐっすり。
明け方、夢を見て目が覚めました。

東京の住み慣れた町。私は小沢一郎氏と一緒にパーティー会場にいます。
人ごみを縫うようにして歩き、小沢氏と一緒に会場を出て駅へ向かうと、
小沢氏が私に
「ラーメン食べたくない?」って言うので、
「私、ラーメンはけっこうです」と応えるのですが、小沢氏はちょと残念そう。
“あっ、そうだた、小沢さんラーメン好きだったんだ… 空気よみちがっちゃったかな”

すると小沢さん、私の腕をとってラーメン屋さんのほうへもどって行きます。
“後で残念がられるよりもお付き合いしよう”と思いながら行くと、
お目当てのラーメン屋さんにスーツ姿の知った顔が2~3人ならんでいます。

お仲間を見つけた小沢氏は嬉しそう。私も場がもつと喜んだところで、目が覚めました。

目が覚めたので、いつものようにパソコンに向かい、選考会の備忘録を書いたり
お馴染様のブログを拝見したりしていると、
ココパパ様が小沢一郎氏の事を書かれていましたので、コメント。
すぐにお返事をいただき、ちょっと感激いたしました。

いえ、すぐにではなく、その内容に感激したんです。


私は、元来ペシミスティックな性質があり、この世をはかなむところがあります。
歴史などを勉強しても先人の知恵やダイナミックなパワーに感動しながらも、
愚かなことの繰り返しに疲れてしまいます。

ココパパ様お得意の株価の動きなどをみても、
プラスに動くエネルギーより不安材料につられて下落するスピードの方が早いのは、
人間が元来生命の危機管理として不安要因に強く反応するからなのではないでしょうか。
しかし、私が出会ってきた人達は違っていました。

私が東京で勤め人を始めた頃、親代りのようにお世話になっている人がいまいた。
実業の世界で成功し会社を経営されていましたが、
いつも私を家に呼んでは仕事の話を聞きながらにこにこされています。
戦後の東京をリアカーを引いて歩きまわってコツコツと仕事を再開した話など、
輝かしい成功話ではなく、地味な足元の話をしてくださいます。

私が会社の寮に入ったことを知ると、
「いやよかった。マンションなんか買って生活したらだめだ」と喜び、
「今は仕事の時期だから、株をやったらだめだよ」と冷や汗の出る忠告もしてくださいました。

ご自宅で奥様の手料理をいただきながら、
会話の中に少しも否定的な話マイナス方向の言葉が出てこないのに、感じいったものです。

でも、その人が決して楽天的な性格なのではないのはよく知っています。
一つ一つの問題を直視し、解決し乗り越える努力を積み重ねてきたからマイナス方向の思考をする隙間がないのです。
そして、それが習い性となっているのです。
多くの優れた経営者を見ていると、決して不安や心配をしないわけではなく
それをすぐ“どうするのか“という解決に向ける力に変えているんですね。
これは経験が培う能力です。
しかしながら、優秀な方たちのこの能力と発揮する集中力にはすさまじいものがあり
その力強さに感動さえします。

ですから、若い人に対してもしっかりとした信念のもとに期待をもって接することができる。
自分の生活と仕事を成し遂げてきた人の勇気の力でしょう。

後に私が仕事でさまざまな企業や経営者に接するようになると、
その人は私を経営者団体の勉強会で話をするよう呼んでくださり、引き回しをしてくださいました。
ご自宅に食事にうかがうことは少なくなっていましたが、ずっと気にかけてくださっていたのです。

未来を信じるのは、今を生きて切り開いている人間にしかできません。
そして、自分の努力とその結果を信じられる人間は他人も信じることが出来るのです。
あきらめなければ出来ると。

これから日本は大変な時代を迎えようとしています。
ココパパ様に続く世代である私たちが、自分たちを信じていかなければなりませんね。


ココパパ様、有難うございました。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

食本『三四郎』 東京逍遥 2

お元気ですか?

朝、窓を開ければ明るい日差しに穏やかな空気。
そよとふく風を楽しみながら子供たちの通学の声を聞く。
階下からはパートナーさんの朝食を用意する生活の音。

何気ない日常ですが、
遠い欧州の経済問題や隣国韓国・北朝鮮の問題が一転悪化の動き。
実は朝鮮半島の南北戦争は終わっているわけではなく停戦しているだけ。
それぞれに加担した中国とアメリカにしたって軍事的には対立したまま。
国際社会という枠のなかで、綱渡りをしているに過ぎない。

およそ人間の歴史を観て悲嘆に過ごすのは疲れるから、
今日は、しばし趣向の世界に遊ぼう。

と、食本『三四郎』の東京逍遥の続きです。
前回「東京逍遥編」を描いていて、ちょっとはがゆく思っていました。

文章として全然深みがありません。内容がうすい。
私の得意とする缶詰が登場して「福神漬の缶詰」の項はちょっと新しい発見と喜んでいるのですが、
それにしても缶詰そのもののイメージが明確でない。
その他のところは、『三四郎』から抜き出して、ちょっと付言しただけ。

原因の一つは『三四郎』の読み込みが足りないせいでしょうか。
ならば、と今回は三四郎と一緒に本郷を歩くことにしてみました。

今回、強い見方に明治時代の地図を用意します。
検索で明治時代の地図と探すと、gooの地図でよいのがありました。
私はパソコンを二台机に並べているので、一台は明治時代の地図、もう一台は現代の地図を開き
見比べながら進めることにしました。

DSCN0599_convert_20100524063501.jpg  DSCN0596_convert_20100524063429.jpg



では、『三四郎』の頁を開きましょう。

野々宮氏を訪ねるくだりです。
「午後四時ごろ、高等学校の横を通って弥生町の門からはいった。」とあります。
第一高等学校は現在の東京大学農学部のところにあり、言問通りを東に進み、
上野のお池の方へ下ると、「弥生町の門」があります。現在の弥生美術館の前です。

その門を入り真っすぐ進むと左手に野々宮氏の理科大学があり、
小使さんの案内を得て野々宮氏と面会を果たし、「福神漬の缶詰」を覗くことになります。

野々宮氏の研究室を辞した「三四郎は池のそばへ来てしゃがんだ」のですが、
ここで「赤門の前を通るはずの電車は、大学の抗議で小石川を回ることになったと
国にいる時分新聞で見たことがある。」
と思いだします。

明治時代の地図を見ると、はたして本郷通りに電車の線路は無く
湯島から伸びて来た線路は春日通りを走る線路に接続して終っています。
この三四郎が思いだした新聞もどの新聞なのか調べる価値は高いのですが、今回は行いません。
別の機会がありましたら探してみたいですね。

さて、この池の傍で三四郎は女性を目にとめ、しばしぼんやりしていると
野々宮さんがやってきて
「これから本郷の方を散歩して帰ろうと思うが、君どうです、いっしょに歩きませんか」と誘います。

三四郎と野々宮さん。
「二人で坂を上がって、丘の上へ出た。野々宮君はさっき女の立っていたあたりでちょっととまって
向こうの青い木立のあいだから見える赤い建物と、崖の高いわりに、水の落ちた池をいちめんに見渡して」

と池を超えて医科大学の方へ抜けてきます。

そして
「ちょっといい景色でしょう。あの建築の角度のところだけが少し出ている。
木のあいだから。ね。いいでしょう。君気がついていますか。あの建物はなかなか
うまくできていますよ。」

と野々宮氏の建築に対する審美眼を披露します。
これだけ言われたら、どの建物か知りたくなりませんか?

木立ちのあいだから見える赤い建物ですから、池ごしに見える煉瓦作りの建物ということになります。
工科よりいいということですから、医科か理科なのですが、赤レンガですから理科大学でしょう。

ここに写真帖『東京帝国大学』というサイトがあります。どうぞお楽しみください。

きっと当時の新聞の読者も帝大を散策する三四郎をまぶしい思いで想像したのではないでしょうか。

続けて「二人はベルツの銅像の前から枳殻寺の横の電車通りへ出た。」とあります。
ベルツは所謂招聘学者で、日本の医学の礎を築いた人です。
明治40年に同じ外科のユリウス・スクリバの像と並びおかれましたが、
医学部の新築に伴い60メートルほど移動されて現在の場所に移されています。

枳殻寺(からたちてら)とは、麟祥院の事です。
二人は、心字池(三四郎池)から真っすぐ春日通りまで出てきたのですね。

春日通りで電車の喧騒を笑う二人は、本屋さんで立ち読みなどをしながら本郷三丁目、西の方へ向かいます。

「四角へ出ると、左手のこちら側に西洋小間物屋があって、向こう側に日本小間物屋がある」本郷三丁目の交差点で、
「あすこでちょいと買い物をしますからね」と野々宮氏は道を渡り小間物屋に入ります。

「本郷もかねやすまでが江戸のうち」と川柳にも読まれた有名店かねやすです。
江戸時代、兼安祐悦という歯科医師が乳香散という歯磨きを売って繁盛した老舗で、
野々宮氏は「蝉の羽根のようなリボン」を買います。
なんだか、はりまや橋みたいですね。

ちなみに「かねやす」には元祖争いがあって、
本郷はひらがなで「かねやす」と書くのが今につづいているそうです。

リボンを買った野々宮氏につれられ、三四郎は食事をします。
「それから真砂町で野々宮君に西洋料理のごちそうになった。
野々宮君の話では本郷でいちばんうまい家だそうだ。」
とあります。
話の都合上、先をつづけますが、
「西洋料理屋の前で野々宮君に別れて、追分に帰るところを…」とあります。

ここで、三四郎が馬込追分に下宿していることがわかります。

馬込追分には、松山藩主久松家が藩士の子弟のために建てた「常盤会寄宿舎」がありました。
夏目漱石は、帝国大学の学生時代に正岡子規と知り合い親交を結ぶのですが、
正岡子規はこの「常盤会寄宿舎」に下宿しており、漱石を呼んでは試験勉強の手伝いをさせ、
そのお礼に西洋料理屋でごちそうをしています。

正岡子規は明治35年9月、夏目漱石がロンドン留学中に亡くなっています。
三四郎の下宿を駒込追分におき、西洋料理を野々宮氏と食べるくだりは、正岡子規への追悼なのでしょうか。

残念ながらこの西洋料理屋の名前やどんな料理が出たかという調べがついていません。
「常盤会寄宿舎」は日立の研修所となっており真砂中央図書館の近くにあります。


いかがでしょう。
今回は三四郎が野々宮氏に挨拶に行った四時から夕食を御馳走になるまでを
一緒に歩いてみました。

一つ一つの言葉を確認しながら読んでみると、理解が深まるきっかけが出てきます。
「福神漬の缶詰」は今では想像がつきませんが、当時は全国誰もが知っているものだったのでしょう。
読者の分かりやすさを手助けする喩であったはずです。

「かねやす」を登場させたのはやはり名の知られたお店を登場させ
ちょっとはいからな感じを出したのでしょうか。
読者の中には上京したらかねやすでお土産を買いたいと思った人もあったことでしょうね。

本を読むとき、分かっているつもりで読み飛ばすところもあらためて調べると
思わぬ発見があって面白いですね。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

食本『三四郎』 東京逍遥

お元気ですか?
食本『三四郎』の二回目です。
東京暮らしを始めた三四郎はどんな食事をするのでしょうか。

まず、最初に食べ物が出てくるのは
「三輪田のお光さんが鮎をくれたけれども、東京へ送ると途中で腐ってしまうから」と郷里の母親から送られてきた手紙に登場する鮎。
上京する列車の駅弁でも「鮎の煮びたし」を食べた三四郎ですが、漱石は鮎がお好きだったのでしょうか。
もっとも、現代のように肉や魚が豊富に手に入る時代ではありませんから、川魚は手近なタンパク源として馴染みがあったのでしょうね。

三四郎が大学に野々宮氏を訪問するシーンにも食べ物が出てきます。
「三尺ぐらいの花崗岩の台の上に、福神漬けの缶ほどな複雑な器機が乗せてある。」とあります。
福神漬けは江戸の末期、明治の初めごろ酒悦の野田清右衛門が考案したものですから、当時としては流行の漬物だったのかもしれません。

当時、小石川の指ヶ谷に「豊田缶詰製造所」という会社があり、水産、獣肉、果物などの缶詰を作っていましたが、代表的製品に福神漬けの缶詰があったそうです。創業者の豊田吉三郎がイギリスでピクルスを知って作った缶詰です。会社は豊田吉三郎が亡くなったため明治41年に閉鎖されますが、夏目漱石は散歩の折などにこの会社の前を歩いていたのでしょう。

ちょっとそれますが、明治の初めごろから作られた缶詰は、三四郎の時代、日露戦争の際、兵隊の食料として大いに発展します。国も開発に力を入れ、魚、フルーツ、牛肉など様々な缶詰が作られます。
品質面でも欧米から高い評価を得、日本の重要な輸出品に成長するのですが、それだけに値段も高く庶民になかなか手に入るものではありませんでした。
庶民が缶詰を利用できるようになるのは、大正12年の関東大震災によって救援物資として缶詰が配給されたことをきっかけに、社会に広まった事によります。


三四郎はよく歩きます。
当時の東京の乗り物といえば、市電か人力車。学生は歩くのがあたりまえですね。
歩きながら食べ物屋へよく行きます。

「それから真砂町で野々宮君に西洋料理のごちそうになった。野々宮君の話では本郷でいちばんうまい家だそうだ。けれども三四郎にはただ西洋料理の味がするだけであった。しかし食べることはみんな食べた。」

「昼食を食いに下宿に帰ろうと思ったら、きのうポンチ絵をかいた男が来て、おいおいと言いながら、本郷の通りの淀見軒という所に引っ張って行って、ライスカレーを食わした。淀見軒という所は店で果物を売っている。新しい普請であった」

「帰り道に青木堂も教わった。やはり大学生のよく行く所だそうである。」


まとめて紹介させていただいきましたが、わずか数頁の間に出てくるのだからご容赦ください。
これ、まさに東京案内の様を呈しているのですが、まるほど、夏目漱石の読者へのサービスなのかもしれません。
列車に乗って東京へ向かう三四郎に、読者は同乗しながら東京へ着きます。地方にいて朝日新聞を読んでいる読者は、三四郎と一緒に不案内な東京を歩き、舞台のイメージを作ることができるようになります。

東京に出張したお父さんが「青木堂によって葡萄酒をいただいてきたよ」って家族にお土産話をしたかもしれませんね。
かくいう私も、高校生の頃一人上京しては東京に遊び、上野精養軒で漱石や宮沢賢治を思いながら食事をしたことがありました。昔々のお話です。

さて、食べ物屋の最後は日本橋です。
「次に大通りから細い横町に曲がって、平の家という看板のある料理屋へ上がって、晩飯を食って酒を飲んだ。そこの下女はみんな京都弁を使う。はなはだ纏綿いている」とあります。

東京の八重洲口に「八重洲平野屋 東京本店」という食事もとれる喫茶があります。
サラリーマンや旅行客の利用の多い便利な店ですが、古くからの店でもあり、関係があるのだろうかなど勝手に想像してしまいます。
平野屋さんにはご迷惑かもしれませんが、「三四郎に登場する平の家さん」と思いながら珈琲をいただけば、ちょっとうれしくなりませんか?

日本の各地に作家と縁のある料理屋、旅館、飲み屋さんがあります。
実際にそういうお店を訪ねて、ゆかりの料理などをいただくのはファン心をくすぐります。
たとえお店に行けなくても、三四郎を思い、広田先生を思い、もしくは美禰子さんを思いながら
いただく珈琲は格別な香りがするはずです。
想像する力は人間に与えられた最高の贈り物ですから、存分に楽しみたいですね。

前出の淀見軒青木堂についてふれておきましょう。
淀見軒は本郷4丁目28番地にあった学生向けの食堂で果物、水菓子などを出しライスカレーやビフテキなど洋食を出すといった店。学生で賑わう様子が目にうかびます。
青木堂は本郷5丁目3番地、現在の医学書院のところにあった店で、一階は洋菓子やお酒、煙草などを売り、二階では食事を提供するといった舶来好みが集まる所。今でいえば、明治屋や資生堂パーラーといったところでしょうか。
三四郎はこの青木堂で、上京の際水蜜桃をごちそうになった広田先生と再会するのですが、
「三四郎はじっとその横顔をながめていたが、突然コップにある葡萄酒を飲み干して、表へ飛び出した。そうして図書館に帰った。」とあります。

上京してわずかの間に、一人青木堂で葡萄酒を飲むようになった三四郎。青春を感じます。
私も、学生の頃父の頂き物のワインを一人で飲んでいました。
フランス語のお勉強の時はフランスワイン、イタリア語の時はイタリアワインって飲み分け?て遊んでいましたが、
上手になったのはソムリエナイフの使い方ぐらいなものです。

ちなみに、日本のワイン作りは明治時代からはじまっています。
サントリーの赤玉ポートワインの製造が始まったのが1907年(明治40年)で、『三四郎』が発表される前年のことです。

三四郎が青木堂で飲んだワインはフランスかドイツのワインと推測されます。ドイツが有望かな?
洋食を好んだ漱石はお酒を飲みませんが、三四郎君には飲ませてみたかったのでしょうね。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

雲が運んだように・・・

お元気ですか?

今日は五月晴れのすがすがしい陽気。
昨日、一日を弓道のお仲間さんと過ごし、充実感に満ちているわたしですが、
体がちょっときつい。
矢数は少ないですが、集中して真剣な練習をすると、本当に疲れますね。
弓道が武道だと再確認する次第です。

今日は、ご近所のH北支部の射会にお出かけします。
そちらの様子は、「H北支部弓道大会」 に記載しました。
ご興味のあるかたは、是非お立ち寄り(お散歩?寄り道?)ください。

その射会に出かけようと朝の支度をしていた私に、
パートナーさんが「Book Off からメールが来て、頼んだ本が無料ですって」と言っています。
どうやら、頼んだ本が傷んでいたようなのです。

『クラウド・コレクター』クラウド・エヴィング商会。
前回ご紹介した、『つむじ風食堂の夜』の吉田篤弘、吉田浩美による本です。
面白かったので、他にどんな本があるのかを検索し、注文していたんです。




届いた本はこちらです。
短冊が入っていて「ご注文いただいたこの商品ですが、一部、品質の不良が
見つかりました。あいにく良品の代替品がご用意できないため、誠に勝手ながら、
代金無償のサービス品として同梱させていただきます。」と書かれていました。

確かに、数頁折れ曲がった形跡がありますが、破れたり書き込みがあったり
という訳ではありません。

定価950円の本が、古本価格で600円の予定でしたが、タダになっちゃいました。
(発送担当者さん?有難う!)

以前、Amazonで注文した古本で、良本とあったのに届いてみたら
赤鉛筆で線引きした個所が何ページもみつかり、写真を撮って報告したところ
無料になったことがありました。
今回はBook Offさん自らの判断。
「へぇ~、こんな事もあるんだ」とちょっと感心しながらも、ちょっとキツネにつままれた感じですね。

そういえば、『クラウド・コレクター』 雲のお話です。
Nuages も雲!
私とご縁があったのかもしれませんね。

大切にして、読むことにしましょう。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

食本『三四郎』  始まり

お元気ですか?

穏やかな天候に恵まれ、我が家の周りの小さな田圃に水が張られだしました。
例年に比べて遅いような気がしますが、
何処からか鴨がやってきて水遊び。
それを見ながらパートナーさんは、にこにこ舌舐めずりをしています。

以前、アグネス・チャンさんが「ハトを見ると美味しそうって思うんです」って言っていましたが、
我が家のアグネスは「お友達が遊びに来た!」って言っています。
さしずめ、私はごん兵衛さんですね。

さて、先日から夏目漱石の『三四郎』を読んでいます。
読むといってもじっくり言葉を吟味しながらというわけではなく、食べ物に関係するところを
抜き出す作業をしながらという、極めて趣向的な読み方。

私は、食への関心はその人の文化度を測る目安になると考えています。
志賀直哉や阿川弘之、池波正太郎が食べ物に多大な関心を払ったのに首肯。
でも、夏目漱石の食への関心にはあまり思い至らないでいました。

もっとも、『三四郎』の冒頭で彼が駅弁を車中で食べるのは記憶していますし
浜松の駅弁屋さんが当時の駅弁を再現しようと試みたという記事を新聞で読み
興味をもって駅弁屋さんに問い合わせたこともありました。

それが最近になって『夏目家の福猫』に出会い、久しぶりに気持ちが動きます。
著者は半藤末利子さん夏目漱石のお孫さんで、代々続くぬか床について紹介しています。
家庭人漱石の一面。
それは彼の作品の中にどのように映し出されているのでしょうか。

『三四郎』は私にとって、初めて夏目漱石とお近づきになった本です。
久しぶりに高校一年生の気分になって、頁を繰ってみることにしました。


『三四郎』ですが、『虞美人草』『坑夫』につづく三つ目の長編小説で
朝日新聞に明治41年(1908年)9月1日から12月29日まで117回連載されています。
明治という近代化の中で、個人が「迷える羊」となり「無意識の偽善者」としての行為の結果に
責任を突きつけられる存在として描かれていきます。
時代的には、1902年に日英同盟、1904年に日露戦争で日本が勝利し、
1905年にポーツマス条約締結と、日本が世界の強国と肩を並べ出した頃です。

夏目漱石は、明治33年(1900年)から2年間の英国留学を経て明治36年に帰国し、
神経衰弱に苦しみながら帝国大学や明治大学で教鞭をとり、
明治38年に「ホトトギス」に『吾輩は猫である』を発表して注目を集めます。

『三四郎』には『それから』『門』と続く前期三部作としての位置付けがありますが、
近代化を突き進む日本の中で、自己の存在と罪に揺れる個人を見つめた漱石文学の
転換点と言える作品群の第一号とも言えます。

私は、『三四郎』を始めて読んだ時に、人間心理への洞察の深さに驚き、
フロイトの『夢判断』などより遥かに優れていると文学者への畏敬を深くしたものでした。


さぁ、それでは『三四郎』の頁を開いてみましょう。


まず、最初のシーンは「うとうととして目がさめた」三四郎が
「思い出したように前の停車場で買った弁当を食いだした」のですが、
このお弁当には「鮎の煮びたし」が入っています。

さて、ここでいくつかのチェックすべき項目が浮かびます。
名古屋に向かっている列車なのは相席になっている女性が
「名古屋はもうじきでしょうか」と三四郎に話しかけてくることから分かります。
では、弁当を買った「前の停車場」は何処の駅でしょうか。
そして、それは何時ころのことなのでしょうか。

名古屋に「九時半に着くべき汽車が四十分ほど遅れた」とありますからこの駅弁は夕ご飯用です。
「次の駅で電車がとまった時、女はようやく三四郎に名古屋へ着いたら迷惑でも宿屋へ案内してくれと言いだした。」とありましたから弁当を買ったのは、名古屋より少なくとも三つ以上手前の駅で、
5時から7時ぐらいの間に停車する「鮎の煮びたし」の入った弁当を売っている駅と推測しましょう。
岐阜?米原?草津? 残念ながら手元にこの時代の列車時刻表が無いので
すぐには分かりません。宿題としておきますね。

ところで、このお弁当。三四郎は食べ終わった殻を
「弁当の折りを力いっぱいに窓からほうり出し」ちょうど折り悪く窓から顔を出していた
女性の顔にぶちまけてしまいます。
当時は窓から物を捨てるのは当たり前の事のようですね。

後で出てきますが、次の日に豊橋で乗った男は
「窓から首を出して、水蜜桃を買い」三四郎も御相伴になるのですが、
「さんざん食い散らかした水蜜桃の核子やら皮やらを、ひとまとめに新聞にくるんで窓の外に投げ出した。」とあります。 

いかがですか、当時の風習を知る面白いシーンですね。
現代の列車しか知らない若い人には、窓を開けて駅弁を買うなんて事すら想像出来ないかもしれません。
水蜜桃のような果物がホームで売られていたというのも面白いですね。

場面を少し戻しましょう。
名古屋まで相席した女性と三四郎は宿を同じくすることになり、
一つ蚊帳に寝るのですが、「度胸のない」三四郎には何事も起こらず、
女性と朝のお膳に向かいながら「下を向いて、お猪口の葡萄豆をしきりに突っつきだし」ます。
葡萄豆ってどんな豆でしょう。ちょっと哀れな味なのでしょうね。

豊橋から同席した男は三四郎と水蜜桃を食べながら、
「子規は果物がたいへん好きだった。かついくらでも食える男だった。ある時大きな樽柿を十六食ったことがある。」という話をします。
三四郎は子規の話に興味を持つのですが、男の話は豚のほうにそれていきます。
私の、食文化尺度論でみれば、この男も文化度の高い人と言えるのでしょうか。

上京する汽車の駅弁の最後は、お昼に食べた浜松の駅弁です。
「その晩三四郎は東京に着いた。」とあるので、お昼の弁当と分かるのですが、
名古屋を朝に出て、浜松にお昼。当時の汽車の事情を知る手立てにもなりますね。

「浜松で二人とも申し合わせたように弁当を食った。食ってしまっても汽車は容易に出ない。」
と書かれ、残念なことにどのような弁当なのかは書かれていません。
そのかわり「西洋人が四、五人列車の前を行ったり来たりしている」とあります。

当時から浜松は西洋人も立ち寄る大きな町だったのでしょうね。
市史などで当時の様子を調べてみるのも面白いでしょう。

ただ、浜松で西洋人を眺めながら「宣教師を一人知っている。ずいぶんとんがった顔で、鱚または魳に類していた。」と三四郎は夢想します。
いかがです?こんな比喩に夏目漱石の頭の中で、駅弁に入っていた焼き魚が見えていたように思いませんか?

こうして、熊本の高等学校を出てきた三四郎は東京に着きます。

どうです『三四郎』の冒頭。文庫本にしてわずか18頁の間に出てくる食べ物の数々。
食本としての『三四郎』に期待できませんか?
実は、私自身こんなに食べ物が出てきたの?って期待以上の事にわくわくしています。


ちょっとおまけ。

三四郎は熊本の高等学校を出て来たと言っています。
でも、名古屋で女性と同宿した際、宿帳には「福岡県京都郡真崎村小川三四郎二十三学生」
正直に書いています。
熊本の高等学校は寮生活だったのでしょうね。
それと、当時新学期は9月始まり。暑い夏の盛りに三四郎は上京しています。
ね、水蜜桃が登場するのも納得でしょう。

食本『三四郎』まだまだ続きます。請うご期待。

御用とお急ぎでない方は、またのお越しをお待ち申し上げておりますね。

三四郎 (角川文庫)三四郎 (角川文庫)
(1951/10)
夏目 漱石

商品詳細を見る



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

宝探し

お元気ですか?

当地、今日は強い風が吹いています。
そのせいか、空は晴れているのですが少し肌寒い感じ。
皆さまのところはいかがでしょうか。

昨日、Book Off に出かけてきました。
家から10分ほどで行ける book Off。 電気屋さんと近接していて我が家には便利です。
昨日も、電気屋さんに行こうとすると
「Book Offに行って!」 ってパートナーさんが嬉しそうです。

まずは、電気屋さんに寄って注文していた部品を受け取ってから book Offへ。

パートナーさんはお目当ての本を探しに、本棚へ直行。
私は、CDの棚を流したあと、文庫本の棚を眺めてみます。

本屋さんが好きです。正確に言うと本が並んでいる本棚が好きです。
学校の図書室は本棚の隙間に陣取って脚立に腰かけながら読むのが好きでした。
だから、国会図書館はなんだか味気なくつまんなかった。
(コピーのとり漏れがあっても再度行くのも面倒だった・・・)

新刊本の並ぶ本屋さんも、雑誌や新しく出たお目宛ての専門書を買うならいいけれど、
小説なんかの読み本は古本屋さんの方が本が活き活きしていて楽しかった。
一冊一冊、たとえそれが同じタイトルの本でも語りかけてくる声が違う。

最近は特に、本屋さんがノイジィーで疲れてしまう。
神保町とは言わないが、古本屋さんでゆっくり本を探すと気持ちが落ち着く。

池波正太郎のシリーズ本をながめては、「いずれ読むときが来るんだろうな」と思ったり、
井上靖の『天平の甍』を見つけては高校生時代をなつかしんだり
古本屋さんの棚を眺めながら、自分と対話するのが楽しい。

そんなふうに Book Off の棚を眺めていたら、
『つむじ風食堂の夜』と言う本が目に飛び込んできました。

食本好きの私としては琴線にふれるタイトル。幸い100円コーナー。
ちょっとめくって棚に戻し、もう一度手にとって…お買い上げです。

ライター兼人工降雨の研究をしている“先生”を語り部に月舟町におこる風。
主人公は風なのかもしれません。

優しい語り口で綴られる風景は3D映像ではなく、手回し映写機のようです。
映像化もされていました。



職人的手慣れた文章に優しい情感が埋め込まれたこの本。
新しい出会いに、ちょっと宝物の予感です。

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
(2005/11)
吉田 篤弘

商品詳細を見る



テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

ピカタの饗宴

お元気ですか?

今日二つ目のお話になりますので、「お元気ですか?」というのも
ちょっと気が引けるのですが、
まぁ、口癖のようなものとお許しください。


つい先日、カウチしながら本を読んでいたパートナーさんが突然、
「ねえ、ピカタってどんな料理?」って聞いてきました。

“えっ?”って思っていると
「この間から読んでいる本に○○のピカタっていくつか出てくるんだけど…」と言っています。

ここ最近パートナーさんは読書三昧の日々を送っているのですが、
読んでいる本(推理小説?刑事もの?)の何冊かに、たまたまピカタが何回か登場し、
しかもある本では「お婆ちゃん直伝のピカタのレシピ」なんてくだりがあったらしくて
興味を持ったようなのです。

料理の好きなパートナーさん。
馴染のなかった料理名が何回も出てきてくすぐったかったのでしょう。
最近は海外ドラマを観ては「あんなアイランド式の調理台のあるキッチンがいいな」なんても言います。
色々なところから刺激を受けています。

「えっ、卵で包んで焼いたのだけど…」
「ふぅ~ん、そうなの」

そんな会話のあった数日後、いつものスーパーでのお買い物の際、

「ちょっとやりたいことがあるから鶏の胸肉買ってもいい?」 っていうパートナーさん。
「いいよ。何作るの?」 と胸肉は昨年の暮れに鶏ハムを作って以来のお買いもの。

夕ご飯に出てきたのはピカタでした。

「へぇ~、美味しいよ。」 と新しいメニューに喜ぶ私。
美味く出来て嬉しくなっているパートナーさんは、「また作ってもいい?」 ってご機嫌です。

日をおかず、こんどは豚のヒレ肉でピカタを作っているパートナーさん。
食べ慣れない鶏の胸肉より、当地の美味しい豚肉はさらに良い感じです。

ますます気をよくするパートナーさん。成功は上達の近道です。
もちろん、褒めることでそのパワーは倍増ですから私も協力しますね。

そして、つい一昨日のこと、
「牛肉でもやってみようか」 って言うパートナーさんに、
「いっそのこと、三色でやってみたら」 って興に乗る私。


DSCN0583_convert_20100509204207.jpg


いかがです?
手前が鶏のささみ、中が豚肉、奥が牛肉のピカタ。
三色のピカタの饗宴。 付け合わせは爽やかなセロリです。

私の軍配は豚肉が一番。
牛肉はやはり肉の味が強いので卵をからめた優しい味ではちょっと無理かな?
子牛ならどうなんでしょう。

まぁ、ともあれ、パートナーさんの読書三昧から思わぬ家庭料理の新メニューが誕生しました。
カウチ生活にも思わぬ御利益ですね。

でも、パートナーさん、間違っても「ネオ・ウルフ」なんかにハマって
キャビヤだトリフだって言いださないでね。
私のお財布はバッカスの酒袋じゃないんだから!

にほんブログ村 グルメブログへ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします。

テーマ : 料理日記
ジャンル : グルメ

国体選考会

お元気ですか?

当地、昨日からさわやかな陽気です。
久しぶりに弓道の県西部地区国体選手選考会に参加してきました。
平日は殆ど道場に行けないので、練習不足は否めないのです。
でも、これまでの練習でチェックしてきたことを頭の中でフル稼働させ、
練習不足を補います。

今日集まったのは男女合わせて70人弱。
その中から、男子15名、女子9名を選び、県の選手選考会に送り出すという選考会。
座射による四矢4回の16射で行われます。
すでに国体に出場した経験をもつ選手やいくつもの射会で戦績を残している
腕に覚えの人が集まってきますから、胸を借りるのもいいでしょう。

私は、実戦の場で普段稽古していることが出来るかどうかを試す場と臨みます。



今日の結果。
×○×○ ×○○○ ○○○○ ○×○○ 12/16 予選通過です。

1立ち目。
同じ立ちグループの人と挨拶をして入場します。
1本目、体が硬いのですが、押してゆこうという意識は働いていて、12時に外れ。
2本目は肩が伸びて星近くに中ります。
3本目、体は伸びできたのですが、わずかに左肩の入りがあまく、的ふち3時に外れます。
4本目、今度は肩の入りを意識しながら的に押し込んで中り。

2立ち目。
1本目、大きく引くことを意識したのですが、伸びあいの途中で離れてしまい、11時に外れ。
2本目は左肩の伸びと右手の離れるタイミングがわずかに狂いましたが、押しているのが
功を奏して12時の的ふちに中り。
3本目は3時、4本目は真ん中と離れがちょっと悪いのですが、押し手が効いています。

3立ち目。
前の立ちの反省を意識し、右手を大きく飛ばすことを心がけます。
大三を大きく、右肩を伸ばしながら左肩も伸ばして押す。
集中力を切らさないように1本1本注意して引いた結果、皆中です。

これで9中。予選を確実に通過するには12中は必要と考えていましたから、
最後の立ちは3中以上。皆中で安心というところでしょうか。

4立ち目。
1本目は星に入ります。
2本目は12時に外れ、残念。皆中を狙っていたのですが…
気持ちを取りなおし、集中します。
3本目、星近くに勢いよく入ります。
さあ、最後の止め矢。これをしっかり入れてきっちり納めたい。
4本目。丁寧を心がけ、伸びを意識して中ります。

終わってみると、今日の最高的中は、男女共に14中が最高。
男子は14中が1人。続く13中が1人。
私と同じ12中が5人となって、11中と10中の人の一部も加わって15人が予選通過。
一応、上位から三番目の成績で通過することが出来ました。

途中、心の動きもコントロールして、平常心を維持できたし、離れの乱れも修正して
中りをもってこれたので、競技の射としてはまずまずの満足です。

次は県の選考会。3地区から選ばれた72名(男子45、女子27名)から予選を競います。
さぁ、また胸を借りましょう。

今日も、ああこの人は上手だなと思える良い射をする人を知ることが出来ました。
次の県のレベルではそうゆう上手な人が沢山集まる事でしょう。

そんな、新しい出会い、楽しみですね。

にほんブログ村 その他スポーツブログ 弓道へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします。

テーマ : 弓道
ジャンル : スポーツ

雨があがれば・・・

お元気ですか?

昨日から世界の株価と為替は物凄い勢いで動いています。
私は経済の動きを心理的側面から見るのが好きなので、
マーケット関係者のコメントや動きを見ているととても面白いのですが、
実業界のほうは予測出来ない動きにちょっと静観しようかなっていう反応でしょうか。

私はこうゆう時、いつも「禍福は糾える縄のごとし」と達観しています。
もちろん、ギリシャ問題は“嘘つき政府”と“怒った国民”という言い方も出来るのですが
欧州の試練と考えると興味深いですね。

明治の始め、カレルギー伯が提唱した欧州連合は今世紀にになって
EU統一という形でまとまり動いているのですが、歴史も文化も言語も、もちろん人種も違う人々が
文字通り国境を取り払って一つの経済圏としてやっていこうというチャレンジ。

ドイツやフランスの国民も「俺たち頑張っているのになんだよ」って言っていられないんですね。

それにしてもあの穏やかなギリシャの人々が、暴徒となって抗議しています。
シエスタを楽しみ、タベルナでわいわい美味しいものを囲むあの陽気なギリシャ人が
石や火炎瓶を投げる暴徒になるなんて悲しいですね。

ギリシャ人って古くはトルコ人と戦い、ローマ時代には知的奴隷に身を置きながら
その知性でしたたかに生き抜いてきた人たちです。
普段おだやかに見えて、肝っ玉のすわりは一級品。
ギリシャ人の知恵に期待しましょう。頑張れギリシャ人!

夕方、雨上がりの空に虹が出ていました。
空いっぱいに円を描き、両方の虹の端が遠くの山と住宅街に消えています。しかも二重。
こんな綺麗ではっきりした虹は久しぶり。
「きっと良い事あるね。」ってパートナーさんが感慨深く言っています。




ギリシャの人たちも唄を歌って元気を取り戻して欲しいな。
日本ととても親しいギリシャの国民が悲しんでいるのを見るのはしのびないですからね。



今日の夕ご飯。

雨の中をファーマーズマーケットに出かけ、求めてきた今年お初のズッキーニ。
パスタにして頂くことにしまいた。パスタは私の担当です。
箸休めは、セロリ。当地はセロリの産地で抱えるような一株が450円。
セロリはパートナーさんの担当でちゃんと筋をとって食べやすくなっています。

DSCN0580_convert_20100507215233.jpg  DSCN0581_convert_20100507215301.jpg 

ワインはギリシャと似た経済問題を抱えるスペインの赤ワイン。

DSCN0582_convert_20100507215326.jpg

ふくよかな厚みのあるお味が優しい。

おまけ。
先日東京に出かけた際に、お昼にいただきました。

2010042413140001.jpg  2010042413160000.jpg

石川遼選手がコマーシャルしている日本のマック。美味しかったですよ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

読書三昧

お元気ですか?

GWはお天気にも恵まれ、各地ものすごい人出。
TVでは行楽の様子とともに高速道路の渋滞や事故の様子も伝えています。
折角のお休み、事故無く楽しい思いでを作って過ごしたいものですね。

当地では名物の凧上げや山車を引いてのお祭りが連日つづいています。
1ヵ月ほど前から、太鼓や笛の練習がぴひゃらどんどんと夜遅くまで聞こえていましたが
それもあと1日で終わり。

凧上げは3m四方もある大きな凧があげられ、喧嘩凧となって競いあいますし、
夜練り歩く山車の周りでは大人に守られた子供たちも法被を着て嬉しそう。
自然と祭りの伝統が受け継がれて行くようです。

我が家にはGWもお祭りも関係ありませんので、いつもと変わらぬ日々。
仕事をし、スポーツジムに行き、スーパーで御買物をし…Book Offにも立ち寄りましょう。

「Book Offに行きたいんだけど」というパートナーさんのリクエストに応え
二軒のBook Offを梯子しました。

今日、私が見つけた本は
夏目漱石の『三四郎』。これは100円。
以前、食べ物本の事を書いたときに、漱石の食卓についてふれた事がありましたが、
『三四郎』に登場する食べ物を調べてみようという魂胆。
線や付箋をつけながら読むことになりますから、100円の文庫本で十分です。

遊んだ結果はいずれご報告しますね。

もう一冊、
『父・宮脇俊三が愛したレールの響きを追って』という宮脇灯子さんの本。
宮脇俊三さんは編集者生活時代から汽車旅をしては紀行文を書き続け
列車紀行文学といっていいジャンルを誕生せしめた人。
そのお嬢さんが父親の旅を追体験する本です。

私も汽車に乗るのが好きですので、宮脇さんの文庫本は全て読んでいるのですが、
お嬢さんの紀行文はどうなるのでしょう。興味津々。
日本の列車紀行文は、内田百にはじまり、阿川弘之につながりますが、
紀行文以外にも、川端康成の『雪国』、志賀直哉の『網走まで』など列車が重要な場面になっている作品が
多くあります。

このほかに、今私の机の周りには、
ローラ・リップマン『心から愛するただひとりの人』
これは、最近私のブログにお立ち寄りいただいた『探偵小説三昧』というブログを書かれている
sugataさんという方が紹介されていて興味をもったものです。
ハードボイルドは好きですね。

そして、森雅裕の『高砂コンビニ奮闘記 悪衣悪食を恥じず』
森雅裕氏は人物描写の面白さと独特のセンスでファンも多いのですが、
永く作品を出しておらず、今回の本もちょっと微妙な位置にある本です。
『モーツァルトは子守唄を歌わない』以来、自費出版の2冊ほどを除き
やはり全て読んでいる森雅裕ファンとしては、内容とか作品の質とかをおいても
手もとに置きたいと思いお取り寄せ。

世の読書家・愛書家とは比べようもありませんが、
しばらくは三昧の世界を楽しむことができます。

みなさんはどんな本がお好きですか?

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 小さなしあわせ
ジャンル : 日記

生き物のお話

お元気ですか?

GWは天候にも恵まれて各地の行楽の様子がTVから流れてきます。
潮干狩りで両手にあさりを抱える子供、親子で体験地引網をして魚をもらう子供。
田植え前の泥んこの中を皆で駆け回っている子供。
子供は楽しむことに一生懸命ですね。

時々お邪魔している びぃまま様の「の~んびり びぃと庵」というブログで
「あ~大自然!」と題して分蜂の話を紹介していました。
4月中旬から7月ぐらいにかけて見られる蜜蜂の巣作りですね。

びぃママ様、「虫のダメな方はご遠慮くださいね!」って書かれています。
実は私も虫は大の苦手。ちょっとぞくっとしながら読み進みます。

私は虫に限らず、動物も苦手です。
嫌いとは言いませんが、観たり触れたりするのに興味が持てませんし可能な限りご遠慮したい。
昆虫博物館や動物園などはロバのように抵抗してしまいます。

そんな私にも、子供の頃におたまじゃくしを飼って足や手が出てくるのを観たり、
ゲンゴロウやヤゴを捕まえては瓶にいれて呼吸するのを覗いてみたりしていた時がありました。
でも、あるとき気ついたのです。
生き物を飼うのが下手だということに。

下手な人間が生き物を飼うのは飼われる生き物にとっても不幸なことです。

社会人になって独り暮らしの頃、小さなミドリカメを飼ったことがあります。
水槽に砂利を敷き、水を張って餌をやり、それはそれは可愛がったのです。
餌をやると首を伸ばしてやってくるしぐさが可愛い・・・
泳いでは水の中から首を出したり、鼻からぷくって空気を漏らすのが可愛い・・・
飼い主の充足感に満たされていました。  束の間。

そう、束の間の幸せだったのです。

ある日のことです。
水槽の水を換えながら私は「少し温度をあげてやったら喜ぶだろうな」と思い
薬缶のお湯を水槽にすこしづつ注ぎ入れました。
熱帯にもいるミドリガメです。温かいのは好きなはず…
もちろん、指を入れ温度をみながら…

皆さまにはおわかりでしょう。何が起こったのかが。
でも、下手な私にはわかっていませんでした。親切があだになるという事が…
そう、ミドリガメは手足をバタつかせる暇もなく、ピンと伸ばして茹であがってしまったのです。

あぁ、なんということでしょう。私は残酷な殺人者になってしまいました。

以前、動物愛護団体がイギリスにある日本料理店を告訴したことがあります。
告訴理由は“すっぽんを生きたまま茹でるのが動物虐待にあたる”というものです。

なんという破廉恥な告訴理由でしょう。
でも、私にはその動物愛護団体を断じる資格がありません。
自分の飼っていた愛するミドリガメを釜ゆでの刑に処してしまったのです。
この時が初めてでした。
クリスチャンでもない私が「神よお許しください」と天を仰いだのは。    それっ限りですけど。



かように、生き物と相性の悪い私。自分で飼う事は諦めています。
それが、どんなに可愛いテリアだろうが、タマゴ遊びの好きな美人のトイプードルだろうが
ぐっと気持ちを抑えて、隣の芝生とこらえています。



ところで、今日のお話。
こんな話になるはずではなかったのです。
図らずも噴出した、私の告解?
生き物どころか、ブログを書くのも苦手のようです。


取り留めのない話とお笑いいただき、失礼することといたしましょう。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

『路上のソリスト』

お元気ですか?

当地、今日はすがすがしい天気ですが、TVのニュースではGWの渋滞を報道しています。
休みをのんびり過ごしたいのでしょうに、大変ですね。

パートナーさんの注文していた本が入ったということで図書館に出かけたら、
本棚に『闇に咲く花』がありました。探していたわけでもないのに目に飛び込んできたのですから
これは、「連れてって」って言っているのですね。

家に戻り、DVDの棚から『闇に咲く花』を取り出し、本をぺらぺらしながら
お芝居を観ることにしました。
新宿の紀伊国屋でかかった名作。また泣きながら観てしまいます。

さぁて、今日は映画の日としましょう。

お昼御飯を食べて落ち着いたところで上映開始です。
まず観たのは、『路上のソリスト』
ロサンゼルス・タイムズのコラムニスト、スティーヴ・ロペスの実話による映画化。
ホームレスのチェリスト、ナサニエル・エアーズとの交流を描いたものです。

正直なところ、何を言いたい映画なのかよくわかりません。
芸術の高みと統合失調症になった演奏家、アメリカが抱えるホームレスの現状?
何?って首をかしげてしまいます。

続いて観たのが、『ワールド・オブ・ライズ』
中東でテロリストを追うフェリス(ディカプリオ)と、本部で支持を出すホフマン(クロウ)の対立。
ストーリーの展開は読めるものですが、二人の演技に、“あるだろうな”と思いながら見ていると
お決まりのオチ。
でも、アメリカの傲慢だとかイラン・イラク戦争のジレンマなど考えずに見れば良い映画でしょう。
もうちょっと人物描写を掘り下げて欲しいけどね。

そして今日の三本目。『バーン・アフター・リーディング』
コーエン兄弟が監督し、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコビッチ、ブラッド・ピット と
芸達者な役者の名前をあげれば、期待を裏切らないおバカ映画です。
アメリカ映画のジャンルの一つに、こうゆうコメディーがあるのには救われます。

ところで、『路上のソリスト』を観ながら先日から気になっていることがふつふつとしてきました。

アメリカのホームレスはどうなっているんだろう?

サブプライムローン問題に端を発した経済破綻と続くリーマンショック。
懲りない過信とずさんなリスク管理の結果、犠牲者はいつも普通の市民です。

普通に働いていた市民がローン破たんで家を失いテントを張って公園生活をしている映像が
しきりにTVのニュースに流れていたのは半年前の事ではありません。
しかし、株価はリーマンショック前に戻り、潰れるかと騒いだGMは米国からの借金を
5年前倒しにして返済したと大層なことを言っています。

その陰でどれだけの人が職を失ったのでしょう。
富裕層はいいのです。失うものがあっても復活することが出来る。
中間またはカツカツでつましく生活をしている人たちが
いつも被害を大きくして取り残され、やり直したくても体力が疲弊しきってしまう。

ニュースっていつも今を追いかけていますけど、今は移ろいます。
回復した完済したと報道される中で、生活を壊された人たちの事を忘れないでほしい。

『闇に咲く花』に次のようなひとコマがありました。
戦犯に問われた主人公牛木健太郎が記憶を取り戻しながら言います。
「ついこのあいだおこったことを忘れちゃだめだ、忘れたふりをしちゃなおいけない。
過去の失敗を記憶していない人間の未来は暗いよ。」


今日は、メーデー。
アメリカで労働組合が統一ストライキをうったのが起源とされている。
今は国連も認める国際的祝日である。
でも、世界中どこでメーデーを祝える国があるだろうか?

グローバル化した経済は何処かの国の誰かの失敗が一日で世界を一回りする。
アメリカは持ち直したと言うが、
欧州のPIGS問題は世界中のソブリンリスクを警戒させている。

私には、メーデーメーデーと緊急事態発生の叫びが聞こえているんですけど…


***********

今日の夕ご飯はパートナーさんのご要望にお応えし、

DSCN0574.jpg  DSCN0576.jpg

スペイン産うずらのソテー。さっぱりとしたレモンソースで頂きます。
チーズはとろとろ系がパべとサンタンドレ。あとブルーとミモレット。
ワインはイタリアのキャンティクラシコ。
お安いけれどキャンティらしさのしっかりしたワインです。

DSCN0573.jpg



にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 ←プチっと応援よろしくお願いいたします! 

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google