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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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スペアリブの美味しい食べ方

お元気ですか?

土曜、日曜と教錬士講習会に参加してきました。
(↑その様子はクリックでどうぞ)
先輩弓人さんたちと至福の時間を楽しむのは良いのですが、
さすがに体も凍えます。

昨日は美味しいそうな蕪が入ったので、ポトフ。
今日はどうしましょう。
と考えていたら、パートナーさんがスペアリブを焼いていました。

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パートナーさん工夫のソースに絡めながらじっくり焼いたスペアリブ。
とても美味しいのですが、ナイフとフォークで食べるには限界があります。
え~い、ままよ。と原始人のようにかぶりつきます。

あれ?原始人って火を使っていたのかな?

でも、美味しいものをいただくのに、なりふりかまっていられません。
そういえば、フィンランドの美味しいザリガニ料理も手でむしゃむしゃです。

スペアリブのソースの残りに、水煮トマトを混ぜてソースを作り、
フィットチーネをいただきます。

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エリンギを混ぜてシンプルな作り。
でも、スペアリブのソースが下味ですから、方向性がマッチして美味しい。

安いワインも楽しく飲めば幸せモード満開です。

弓に食事にと充実の週末でした。

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テーマ : +おうちでごはん+
ジャンル : グルメ

静岡空港

お元気ですか?

今日は、静岡県中部、牧之原市にある高尾山と言うところにお出かけです。
東京の八王子市にある高尾山と同じ名前なので、ちょっと気になっていました。
曹洞宗のお寺、石雲院にある弓道場で三段的の射会があったのです。

その様子は、「杣人の弓道 年々歳々」でどうぞ。

そして、このお寺のある山の上が静岡空港というので射会の合間にちょっと見学をしてきました。
なんといったって、建設計画から開港、そして開港後の現在も問題を抱えた空港。
典型的日本の航空行政の汚点を背負った空港なんです。

前知事は、静岡空港の開港を終えると辞任してしまいました。
現知事は、空港の運用に様々なピーアールをしていますが、JALと搭乗率補償をめぐり、
裁判をすることになりました。

日本各地にある地方空港は4箇所を除き全て赤字運営を余儀なくされています。
確かに離島や列車などの公共交通のアクセスが少ない街など必要性が高い処、
また、災害時の緊急的用途などで空港の存在が望まれる土地もあります。

私の故郷の函館の空港も赤字空港なのですが、
空港がなければ東京をはじめ本州へのアクセスは大変不便になります。
でも、静岡空港は本当に必要な空港だったのでしょうか?
そして、作ってしまった以上、どう活用してゆくのが最も良い使い方なのでしょうか?

そんな事を静岡空港の話題がニュースとして伝えられるたびに思い起こしているので、
せっかくの機会に訪れてみたのです。

お寺の脇を登ると、展望台に出ます。
数名の方が一日に何便も無い飛行機の離着陸を見るために寒い中立って見ています。
中には、航空無線を聞きながら、大きな望遠レンズを構えている人も。

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上の写真は搭乗ターミナルを出たコリアンエアラインが出発地点へ向かうところに
中国のアシアナ航空が降りてきたところ。

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そのアシアナ航空が乗客を降ろしている頃、
札幌から飛んで来た全日空機が滑走路に降り立ちました。ちょうど雲の間から富士山が見えています。

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空港ビル内を見学し、展望デッキに出ると多くのお客さんが滑走路を眺めています。
これから何処へ行くのでしょうね。

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空港のカウンターにはFDAの看板が大きく出ています。
FDAはJALが経営難のため静岡空港での運行から撤退したあと、
静岡県を代表する企業、鈴与グループが航空事業を立ち上げ福岡便や札幌便などを引き継ぎ
運行している航空会社です。
非常な努力をして運営をしています。
地元企業の意地の見せ処とばかりに頑張っていますが、それでも採算のとれない路線は
廃止せざるを得ません。
そのかわり、福岡便など少しでも採算の取れるところは強化し利益をあげようとしています。
こうゆう企業の心意気には応援したくなります。

お土産物の売り場には、地元特産のお茶やお菓子の他、
うちわや絵皿、暖簾など浮世絵などの日本的絵柄をあしらったお土産が並んでいます。
海外との路線を持つ空港ならではのお土産です。

空港の建設計画のずさんさを知ると、どうして空港が出来ちゃったんだ?と
静岡空港の存在そのものを不思議に思います。
しかも赤字経営を続ける体質。

でも、実際に空港に来て、行き来する国内外の飛行機を見、
利用者、空港で働く人達を見ると、応援したい気持ちも自分の中に確認出来ます。

少しでも、空港としての利用価値の高まる方向に進んで行かせたいですね。

追記)
帰りの車の中でパートナーさんが、言いました。
「空港のおみやげ売り場に黒大奴があったけど、街のお店で買うより200円も高かったよ。」
値上がりしたのでしょうか?
それとも、空港ということで高めの値段設定をしているのでしょうか?

ちょっと寂しくなる黒大奴です。







テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

四角いフランスパン

お元気ですか?

先日からホームベーカリーを楽しんでいるパートナーさん。
今までは捏ね機で生地を作るときもショートニングを入れたり、
出来た生地を取り出して型に入れ発酵させ、オーブンに入れたりと
タイマーを見ながら台所と行ったり来たり。

それがホームベーカリーのおかげで全部入れたらあとは待つだけ。
すっかりパン作りが楽になりました。

食パンも普通に焼いて焼き色をみては、次は焼き色薄くとかソフトな焼き上がりとか
作り比べては楽しんでいます。

このホームベーカリーの今のところ唯一の弱点と言えるのがパンの形。

捏ねるのも焼くのも一つの釜の中で出来てしまうので、
どのパンも出来上がりは同じ形なんです。

食パンも、デニッシュも、フランスパンも…。

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ほら、こうゆう四角くなって出来てきます。
もちろん、粉の分量が違ったり、バターを入れたり入れなかったりと
味は違うんです。
(写真はフランスパンです。)

見た目は普通の食パンです。
これをお馴染みのバゲットのように細長い形にするには、
一旦取り出して形を作ってオーブンで焼くしかありません。
それでは、せっかくのホームベーカリーの便利さが損なわれてしまいます。

便利さか、イメージかという選択。

メーカーのパンフレットには色々な形のパンが綺麗な写真で載っています。
パンと一緒に夢も膨らみますが、現実はちょっと違いますね。

でも、私は大満足です。
フランスパンは先日のフランスのノルマンディーの塩でよりフランスパンらしい味ですし、
ヨモギの粉末を使ってヨモギ餅も出来ました。
タイマーをセットしておけば、朝には焼き立てのパンが食べられます。
ね、満足度100%でしょう。


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今日は、フランスパンとハンバーグの夕ごはん。
ワインも飲んで、幸せな食卓になりました。




テーマ : パン
ジャンル : グルメ

健康・・・プラス???には

お元気ですか?

今日は昨日とうってかわって朝から雨が降り続いています。

昨日、当地では錬士中央臨時審査が行われました。
一緒に練習している弓友さんも受審していますし、
私の先生も東京から審査員としていらしています。

ちょっと応援しに会場に行ってきました。
その様子は、「杣人の弓道 年々歳々」で。
ビデオを撮ったので、家に戻ってYoutubeにアップ。


さて、最近の私。小さな悩みを抱えています。
スポーツジムに行って体を動かしているのですが、スタミナが足りません。
美味しいものを食べ続けるためにも、健康な体を維持しなければならないのに、
エアロビクスも流し気味にやっていたら体重も増えてしまいました。

私のベスト体重は65㎏。今はそれを5㎏ほどオーバーしています。
脂肪燃焼飲料のCMを見て、他人事には思えなくて苦笑いしてしまいました。

これは、ちょっといけません。

ジムで過ごす時間は限られています。仕事もあるし弓の練習もあります。
年齢とともに代謝能力も落ちますから、燃焼体質を維持しなければ・・・。

そこで、家でも出来ること。
TVを見ながら、V字バランスや腹筋を鍛え、ヨガのポーズをいれながらストレッチ。
ソファーに座ってゆったりしているパートナーさんには申し訳ないのですが、
私がトドに変身するよりは良いでしょう。

これ、以外と効果がありました。
数日前から始めているんですが、腹筋が締まって太もももちょっと筋肉痛。
子供の学習とおんなじで、効果が分かると嬉しくなって続きます。

年末年始、美味しい物が溢れる時期を迎え、心置きなく食べるためにも、
頑張ってみますね。

燃焼体質とダイエットはこうして頑張るとして、スタミナ維持はどうやるのでしょう?
50分のエアロビクスは大丈夫ですが、もう一本出ようという気にはなりません。
以前はなんでもなかったのに。

これではいけないとエアロバイクに乗ったりしますが、
持久力アップ、スタミナアップは叶うでしょうか?

弓道では、一日がかりの試合もよくあります。
そんな時に勝敗の決め手となるのは、スタミナ。
エネルギーが切れると、思っているように体が動きませんし、
なにより、精神力が持ちません。

精神力、集中力というのもスタミナあっての話なんです。

健康な体の管理から、一歩進めた方法のなにか。
皆さんはどんなお知恵をお持ちでしょうか?

テーマ : ダイエット
ジャンル : ヘルス・ダイエット

週末の楽しみ

お元気ですか?

毎日が同じように流れてゆく生活でも、週末になるとちょっと空気が変わります。
仕事から離れるとふっと息を抜くと同時にに寂しさが訪れます。
仕事をしている時の緊張感が大好きなのですね。

通常週末には弓道の練習や用事で忙しくしているのですが、
今週末は練習もお役も無いのでフリー。
そこで、気晴らしにお料理をして楽しむことにしました。

パートナーさんが「今日は朝一番にスーパーに行ってくれない?」と言っています。
「いいよ。この間9時に行ったらもう駐車場がいっぱいだったから、
今日は9時前に着くようにしよう。」


と、駐車場に着いたのが、8時55分。
「オープンに並ぶと、いらっしゃいませって迎えてくれるよ」というパートナーさん。
でも、デパートとは違い、開いたドアの横には制服を着た警備員のおじさんでした。

「綺麗なお姉さんじゃないよ~」ってちょっとオジサン風不満を言って笑います。

その朝早いスーパーで私たちが買って来たのは、
新鮮な鯖や椎茸、そしてなんとイベリコ豚!それにパートナーさんが予定していた
食材の色々。
パートナーさんはパン作りに使う小麦粉や米粉をあれやこれや下見しては
メモに値段を書留めています。
「米粉は小麦粉の2倍ぐらいの値段だ」とか、「この粉はフランスパンに合うんだって」など
物色しながら私に説明。

鯖は味噌煮にし、椎茸はこんにゃくと一緒に煮て佃煮風に仕上げ箸休めのおかず。
早速お昼に食べちゃいます。

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そして夕ごはん。

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イベリコ豚をシンプルに塩と胡椒で焼いていただきます。
イベリコ豚はスペインで飼育されている黒豚で、どんぐりを餌にしていることで有名。
霜降りのお肉は甘い脂が美味しく、肉は日本の豚に比べると締まりがあります。

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使ったのはブルターニュ産の海水からとるゲランドの塩です。
日本の天然塩と同じように、海水から採られたこの塩はミネラルがたっぷり。
お肉料にはもってこいのお塩です。

先日来ホームベーカリーで色んなパンを焼いているパートナーさん。
フランスパンを焼くというので、「じゃ、フランスの塩をつかってみようよ」と買い求めた塩。
パンの前にお肉に使っちゃいました。

イベリコ豚はまだ日本で馴染みの少なかった数年ほど前から、私たちの好物です。
どんぐりを掘って食べるイベリコ豚。
お仲間のシェフは「イベリコ豚は右足が美味しいんだよ。」
「どんぐりを掘るから、右足に味が染みこんでいるんだ。」

と真しあかな冗談を言っては私たちを煙にまきます。

そんな我家お馴染みのイベリコ豚。スーパーで買えるようになるなんて、と
ちょっと感動の食材です。
パートナーさんは「朝早い時間だと並んでいる商品が違うんだね」と新鮮な驚き。

もう一品はフィットチーネ。平たい生パスタです。

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フィットチーネはクリーム系のソースがお勧め。
エリンギとベーコンでシンプルなソースを作り、いただきます。

お酒売り場に寄って、馴染みのソムリエさんとボージョレ・ヌーボーの評判などを聞きながら、
「イベリコ豚に合うワインのお勧めは?」なんて言ったら、
「スペインワインでしょう!」って。

スペインのワイン、エストラテゴ レアル ティントを求めます。

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ビール売り場で売り子のお姉さんが頑張っていたので、
プレミアムモルツを買ったら、カーネーションを頂いちゃった。

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斯くして、今日のお昼ごはんも夕ごはんも全て私の手作り作品。

週末の気晴らしは料理が一番。
決して凝った料理はしませんし、世にいう「男の手料理」のように
こだわりの食材をふんだん使う訳でもありません。
でも、ちょっと統一性だけは気にかけるかな?

何処がって? まぁそれは…

はい。美味しい今日の食事でした。


テーマ : +おうちでごはん+
ジャンル : グルメ

『反射』と『墜落』

お元気ですか?

ディック・フランシスの『反射』と東直己の『墜落』を読みました。
どちらもハードボイルド、タイトルは2文字の漢字です。

ディック・フランシスは菊池光氏の邦訳で漢字2文字のタイトルというのが決まり。
硬質でキメの細かな訳を読みながら、イギリスの湿った空気を感じられ
文章のリズムも心地良いもの。

ディック・フランシスがジョッキーから作家になり、その作品に競馬の世界を舞台にしたものが
多いのは以前も書いたが、今回はそれに加えて写真の話も多く出てくる。
印画紙や乳剤、現像の手順なんかも細かく描写されていて写真好きな人が
ふむふむと頷きながら読む姿が浮かんでくる。
まぁ、ちょっと説明が多すぎる感じはあったが、
ディック・フランシス自身は写真は好きだったのだろうか?
それとも、取材で得た知識を盛り込んでいるうちに熱が入ったのだろうか?

どちらにしろ、登場人物がきちんと役割をになっていて、無駄が無く安心して読める。
(意地悪く言えば、手慣れた感じとも言えるのだが)

一方、今年の私の収穫の筆頭に位置するのが東直己との出会い。
その東直己はススキノを舞台にしたエッセーから読み始めたのだが、
「俺」シリーズ、「榊原建造」シリーズ、「畝原浩一」シリーズといくつかの主人公を使い分けながら
東ワールドを展開している。

今回読んだ『墜落』は1999年の『待っていた女』から続く私立探偵「畝原浩一」シリーズの
5作目にあたり、一作目から登場している姉川と結婚しお互いの娘と養子とした女子との
5人家族になったのが面白い。
シリーズ物の面白さには、こうした登場人物が作品の進行とともに変化してゆく点もあり、
私は一作目の『待っていた女・渇き』『流れる砂』と読んだ後、
4作目の『熾火』を読んでしまったので、すでに手元にあった『墜落』は読むのを止め
3作目の『悲鳴』を入手し読んで一旦流れを直してから『墜落』を読んだ。
頭の整理、個人的満足といったレベルのものかもしれないが、良かったと思っている。

東直己の作品は、道議会議員の利権、北海道警察の汚職や組織的隠蔽、
それに絡む暴力団の組織犯罪とまるで悪の巣窟の様子を呈する北海道だが、
それにも増して、社会的問題を織り込んでいて、特にこの「畝原」シリーズではそれが色濃い。

いかがわしいカルト宗教教団だったり、臓器売買に絡む人身売買だったりと
どこかのニュースで記憶にあるような事件がストーリーの中に織り込まれている。

今回の『墜落』では、老人や若者といった年齢層を舞台にしながら無機質な関係を続ける
集団の在り方を浮き彫りにし、それが社会のシステムの中から生まれてきていることを
テーマにしている。

それぞれの集団に生まれてくる「悪」が実は社会システムにも原因の一端があるという。

だからということではないが、東直己の書く主人公「畝原浩一」の人を見る目は優しい。

家族との夕食の席、図らずもタガログ語の話になり、過去にかかわりのあったフィリピン人の
犯罪者を語る時にも、どこか懐かしさが滲んでいる。
犯罪に走る若者グループの暴力に接しても、同様の慈しみがあり、
それが、東作品の救いにもなっいる。

さて、今回の『墜落』は仕掛けにロス・マクドナルド『魔のプール』があり、
作者もそのことを話の中で明かしているのだが、
仕掛けは意外に大胆に施してあり、読み終わると東氏の術中にはまっていたことに気が付き、
苦笑いをしてしまう。

アメリカの正統派ハードボイルドの流れであるロス・マクドナルド。
東氏の作品を読みながら、一緒に読み比べてみるのも面白い。

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テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

ホームベーカリー 2

お元気ですか?

寒い日が続き、暖房器具を出したりと冬支度を急ぐご家庭も多いことでしょう。
スーパーではストーブや炬燵が並ぶ横で掻巻きのような衣料も並んでいます。
湯たんぽの復活も嬉しい。

北海道や秋田、青森など東北地方では飯ずしと呼ばれる野菜と魚を麹で発酵保存させたものの
漬け込みが始まります。
私の家では30キロぐらいの樽を2つ作っていたかな?
日本古来の保存食、なれずしの流れをくむ食品ですが、
家庭家庭によって野菜の切り方、魚、麹の状態など工夫があって面白く、
親戚やお友達どうし、「家のを味見して」って自慢します。

魚は秋田ではハタハタ。北海道では鱈や鮭を使いますが、私の家は鮭を使ったもの。
時には紅鮭を使ったりもしますが、何れも漁師さんから買っていました。
両親が高齢になってもう作る事もなくなり、
かと言って出来合いのものを買って食べる気にはなりません。
私の大好きな飯ずしは懐かしさと寂しさの混ざった食べ物でもあります。

もう一つ、冬の食べものといえば、お餅。

新潟の家から毎年送られてくる柿とお米。
それと一緒に伯父がついてくれた餅が北海道の家の正月を彩ります。
父にすれば、故郷に思いを馳せる大切な冬のいただき物。
その思いは私にも引き継がれていくことになりました。

しかし、新潟の親戚も高齢になっています。
人に頼んだり、高速道路や新幹線建設にひっかかって米作りを続ける事が出来なくなった
処もあります。

ところが、私はお餅を買うことができません。
飯ずしと同様、買って食べたことの無いものは、買う気になれないのです。

そんな私の今年の喜びは、パートナーさんのホームベーカリーがお餅もつけること。
つきたてのお餅をこれからは自宅で楽しめるのです。

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マニュアルを眺めていたパートナーさん。
午後になると、なにやらもち米を洗って、小豆を煮ています。
ゴトゴト音をさせながらゆっくり捏ねているホームベーカリー。
しばらくすると、今度は蓋を開けて湯気を逃がしながら再度ゴトゴト。

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ほーら、お汁粉の出来上がりです。


「ジムに行く前に一口どうぞ。」ってパートナーさんも満足気。
もちろん、私も大満足。


今年のお正月は鏡餅も作れるかな?
草餅や豆餅も出来るかな?
一人、お餅の夢が広がります。

冬の食べ物。皆さんはどんなものを大切にしていますか?


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ホームベーカリー

お元気ですか?

今日は朝から武道館に出かけます。
県主催の射礼大会に出るためなのですが、それは「杣人の弓道 年々歳々」で。

お昼過ぎ、競技の様子をビデオに撮っていたら携帯電話にメールの着信音。
休憩時間に確認するとパートナーさんから
「届きました」というメール。

一昨日の夜、Amazon で注文したホームベーカリーがお昼前に届いたのです。

以前、このブログでも書きましたが、パートナーさんはこれまで
粉捏ね機でパン生地を捏ね、型に入れて発泡スチロールで発酵。
電子レンジで焼きあげるという作業をしていました。

このパン捏ね機、もう10年選手です。
パスタやうどんも出来ますし、ラザニアや餃子の生地も作っていましたので、
我が家の料理の縁の下の力持ちだったのですが、
捏ねるための羽の廻りにヒビが入ってきました。

モーターはしっかりしていますが、そろそろ新しいことにチャレンジしたくなった
パートナーさん。
ホームベーカリーが欲しくなりました。

最低条件として、今までやっていたパスタやラザニアの生地作りが出来なければなりません。
でも、メーカーが考えるホームベーカリーというのは、
「全部入れたら出来ました。」という感覚なんですね。
途中で捏ねた粉を取り出して、自分の好きにするというのはちょっとイレギュラーなようです。

色々なメーカーを調べ、使い勝手を比較して決めたのが、パナソニックさんのホームベーカリーでした。

そして、家電量販店を何軒か見て廻り、値段を比較したところ、
一番安かったのが Amazon だったのです。

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私の留守中に届きましたが、待ちきれないパートナーさんは、
早速食パンを焼いてみます。

さっきの私へのメールは「4時には焼き上がるよ」というものでしたから、
試合の休み時間にパートナーさんに「帰ったら食べるよ」と。
その焼き上がったパンが右の写真です。

今までの、パン型に入れて焼いていたのとは違い、
ちょっとサイコロのようですが、皮はパリパリで、中はふわふわです。
焼き色や膨らみ方は温度や湿度などによっても微妙に変わるようです。

でも、初めてのホームベーカリーにしては全く問題なく美味しい焼き上がりです。

パートーナーさん。実は、機械いじりが結構好きです。
ステレオの配線やレコード針の針圧調整なんかもおもしろがってやります。

これからしばらくは、このホームベーカリーがお友達。
早速、「白パン作ろう」とか、「蜂蜜を使ったパン作りがレシピに載っているよ」とか
玩具をもらった子供のようです。

さぁて、これから何が食べられるのでしょうね。
お楽しみに。

パンを少し味見した今日の夕ごはん。

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ポークソテーと、ホタテ貝としめじのドリアです。
ワインはイタリアのペシピーノ。
イタリアの安ーいワイン。久しぶりです。

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ご機嫌なパートナーさんのおかげで、
我が家の夕食も簡素ながら、安泰なんです。

ホームベーカリー。時々その使用感をお知らせしますね。


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サンドイッチ

お元気ですか?

お盆にのせて朝食を運んできたパートナーさん。
「今日は普通のサンドイッチです。」 って。

我が家の朝食はパンと紅茶。パートナーさんが3日ごとに焼いて
トーストとハムエッグ、もしくはサンドイッチになって出てきます。

「普通の」というのは、スクランブルエッグとハムを挟んだものか、
ツナを挟んだものなのですが、
先日来、パートナーさんはとろとろになったカマンベールチーズや
ハーブ入りクリームチーズなどを挟んで味くらべを楽しんでいたのです。
それが一段落して「普通の」に戻ったということ。

パートナーさんの行動には周期性のようなものがあり、
一頻り気になるものに取り組んでいるのが過ぎると、パタッとそれが止まります。
次に何が始まるかは神のみぞ知る!

普通のサンドイッチを頂きながら、朝の会話。

「ねぇ、アディソンが子供達に持たせるサンドイッチはいつもピーナッツバターのサンドイッチだけど
他のものは持たせないのかな?」

「バナナぐらい持たせるんじゃない?」
(アディソンというのは、TVの「霊能者アディソン・デュボア」のことです)
「日本人のお弁当は卵があったり色々入っているじゃない。どうなんだろう。」

昨日、私のリクエストに応えてうずらの卵を買ってくれたパートナーさん。
うずらの卵を使ったどんな料理があるのか、ネットで調べていたので
カラフルなお弁当が目に焼き付いているようです。

「アメリカ人が日本に来たらお弁当大変だろうね。」
「もっとも、最近は遠足にコンビニのお弁当持たせる親もいるそうだけどね。」

「お弁当の内容で仲間はずれとかなるのかな…」

「お母さん、Sちゃんのお弁当は玉子焼きとかウインナーとか色々入っているんだよ!」
「何いってんだい、家の海苔弁当は江戸前の高級海苔にコシヒカリだよ!」
「海苔の下にはちりめんじゃこが敷いてあって・・・」


「そのお弁当渋すぎない?」

「家の鮭弁当はそこいらの鮭じゃないよ、キングサーモンなんだから…」

と一人でお芝居をする私。

我が家に子供がいたら、さぞかし渋いお弁当を持たされることになるのでしょうね。

「それにしても、アディソンは朝はピーナツバターのサンドイッチで
夜は「ピザ買ってきたよ~」ばかりだし、ナンバーズではお父さんがいつもラザニアだよ」


「アメリカのピザはテイクアウトの定番だし、ラザニアは冷凍食品の定番だからね。」

我が家のパートナーさん、TVドラマを見ながら、食事にチェックを入れています。

そして極めつけは、ブラザーズ&シスターズを見て、
「アイランド式キッチンにしてお料理の準備しながら、ワインを立ち飲みする!
いつもワイン飲みながら家族が集まってくるんだよ」


と、私に新しい家とキッチンを作るようにリクエストするのです。

アメリカのTVドラマの商業効果には恐るべしの感を持つ私。
そういえば、私の車もフォードのステーションワゴン。
アメリカのホームドラマを子供の頃に見ていて、「家族と一緒にピクニックに行くなんていいな」
そう強く心に焼き付いたのがきっかけです。

折しもTVのニュースではオバマ大統領が「21世紀はシンガポールの時代だ!」と
演説しています。
それって本心?なんてツッコミたくなります。

先日名古屋で行われたCOP10も、韓国で行われたG20も、
方向性は理解しあうものの、自国の利益を考えると合意が難しいというもの。
国際会議をしょっちゅう開催するよりも、
面白いTVドラマを輸出したほうが、よっぽど上手くいくのかも知れませんね。

テーマ : パン
ジャンル : グルメ

クリスマス

お元気ですか?

ブログのデザインをクリスマスバージョンに衣替えしてみました。
もちろんお借りしてきたものです。
ちょっと早いかな?

いえいえ、街はもう年末に向けて準備を始めています。
株式、金融市場も年末相場に向かってそわそわしだしています。
私もちょっとうきうきしてみたくなりました。

寒いけれど暖かいクリスマス。
お父さんとお母さんに挟まれて歩く子供たち。
雪雲はパイ生地のように私たちを包み込んでくれます。
幸せを逃さないように…。

『春になったら苺を摘みに』でも、梨木香歩さんはNYでクリスマスを過ごす
ウェスト夫人ご家族に是非にと呼び寄せられます。

クリスマスは家族が一緒に過ごすのがとにかく大事。
これは、私がアメリカ人に見習っても良いと思っていることの一つです。

もう一つ、私のこの時期の楽しみは、
アメリカのTVドラマ。
必ず、クリスマスバージョンと言っていい挿話を作ります。
ブルース・ウィリスの出ていた「ブルームーン探偵社」のクリスマス話は面白かった。
「アリーMYラブ」の話も手袋が可愛かった。
今年は、どんなドラマのクリスマスシーンにほろっとすることが出来るかな?
ちょっとテレビっ子になってしまいます。

そして、もう一つ。
毎年私は今年のクリスマスのテーマ曲というのを考えます。
自分の心にさして理由もなく浮かぶ曲を、テーマ曲と一人で決めて楽しみます。

去年は、「赤鼻のトナカイ」でした。←その記事をご覧になりたい方はクリックしてください。

今年は、どんな曲が浮かんでくるかな?
上手く浮かんだら、またご紹介しますね。

ブログでは、そろそろリース飾りを作った話や、電飾で家を飾る話も見えてきます。
我が家には、そうゆうものはありません。
そのかわり、世界中の子供たちが一人でも多く家族と過ごし
暖かい食事をとり、少しでも笑顔でいられる事をお祈りしましょう。

ご馳走も賑やかな飾りもありませんが、本気になってお祈りをしましょう。
貴方のお子さんのためにも…。



テーマ : 日記
ジャンル : 日記

青くびのランチ

お元気ですか?

今週末は爽やかな青空が広がっています。
紅葉狩りなど行楽の季節ですね。

私は弓の行事に忙しいので出かけることは無く、
パートナーさんも本を読んで過ごしています。

朝、何時ものように一人ビデオを見ます。
キャメロン・ディアスの『私の中のあなた』。←映画のお話はこちらへどうぞ。
一人で朝から泣いちゃいました。

朝食を食べ、身支度をして車のディーラーに出かけます。
新しい車が入ったから見に来て!というディーラーさん。
ヨーロッパで人気のSUV車だそうで、私も興味津々。

今乗っている車は、とても使い勝手の良い車で、サンルーフも革張りシートもお気に入り。
長距離ドライブにも疲れず、満足度が高いのですが、もう7年乗っています。
そろそろ次の車を考える時期にきています。

ディーラーに展示されていた車。
とてもいい感じ。試乗車は無かったので内装や装備関係を見ますが、使いやすそう。
今回は試す事が出来ませんでしたが、ヨーロッパの車は足回りがキビキビしていて
私好み。この車もそうだとするととってもいい感じではあります。

でも、燃費がメーカー公表で8.5/L。しかもハイオクを使用します。

毎日車で移動し、年間1万4千キロ以上乗る我が家にとって買い替え時の重要ポイントは
燃費とランニングコスト。
新しい車では、燃費は変わらないか、若干悪くなり、しかもハイオクということで
ガソリンの値段も上がってしまいます。これでは選択基準に逆らってしまいます。

加えて、今乗っている車の下取りが走行距離が多いため、ほとんど値段がつきません。
今の車に重大な不満があるわけではありませんので、もう少し頑張ってもらうことにしましょう。
どのみち値段がつかないなら、今下取りにするより2年後に下取りにするほうがいいでしょう。

そのころには、次世代の車も色々と出揃っていることでしょうし。

ディーラーで午前中を過ごし、お昼はおなじみのレストラン、
ラ・サリーブに出かけます。先日、遅くまでおじゃましていたので、そのご挨拶も兼ねて・・・。

今日のランチは、なんと、青首さんがメニューにあります。
「先日、レストラン仲間の方達と青首をしめたんですよ」とマダム。
「え~、呼んでくださればよかったのに・・・」と私。
パートナーさんは、「私は見たら食べられなくなるかな?」 なんて言っています。
そんなこと有りません。絶対!

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口取りは砂肝のパテ。前菜はシェフ手作りの野菜に、自家製オイルサーディンとサーモンの燻製。
それに牛蒡のジュレ。
「今年の夏は野菜作りが難しかったけど、根菜はよく育ったんですよ」とマダム。
牛蒡のジュレが美味しいです。

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さつま芋のスープもシェフの畑で採れたものです。
そして、青首。シェフ指定の餌を与え、水田で夏の間活躍した鴨。
先日しめたばかりの青首さん。砂肝とレバーのコンフィ、それと腿もコンフィに仕上げ
胸肉はグリル。そして皮もこんがりと添えられています。

様々な部位を調理方法を分けて楽しませてくれる、シェフの料理を楽しむ気持ちが
真っ直ぐに伝わる一皿です。
いやぁ~、美味しかった。

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デザートをいただいて、ごちそうさま。

帰りがけ、おせちのオードブルのご案内を見つけたパートナーさん。
ワカサギのエスカべッチョの話題でもりがっています。

これから、年末・お正月とレストランは忙しくなる時期です。
若いカップルさんが、ちょっとおめかししてレストランに足を運び、
ドラマのような場面も多くなる時期。

私たちの宝物、レストラン ラ・サリーブさんで、どんなドラマが生まれるでしょう。

そして私たち、今年の冬はどんなジビエがいただけるかな?
ワインもちょっと入って、気持ちの良い秋の昼下がりです。

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テーマ : 今日のランチ!
ジャンル : グルメ

『春になったら苺を摘みに』

お元気ですか?

本の話を続けましょう。

先日 「風の中の散歩」のここさんからお勧めいただいた、
梨木香歩さんの『春になったら苺を摘みに』を読みました。

梨木香歩さんは、以前見た映画『西の魔女が死んだ』で初めて知り、
(その映画だって、シャーリー・マクレーンのお嬢さんが出ているというので興味を持ったのですが)
「あっ、懐かしい空気を持った人だ」と興味を持っていました。

その、“懐かしい空気”の謎は今回『春になったら苺を摘みに』を読んで
私なりに納得出来たのですが、それと同時にちょっとくすぐったい驚きも
味わうこととなります。

『春になったら苺を摘みに』は梨木香歩さんが、20年前に留学した際の下宿の主人、
ウェスト夫人を縦糸に、様々な人との交流から生まれる思索を綴ったエッセーです。

前回、私は梨木さんの本に“結界”という言葉を置きました。
今日は、“距離”という言葉を用意してみましょう。

梨木さんは20年前、S・ワーデンのカレッジに入学しますが、
その地を「ミルンの『クマのプーさん』で有名な森に隣接する」所ですと紹介します。
日本人にも馴染みのある『クマのプーさん』。
でも、私はここに梨木さんの仕掛けを読んでしまいます。

『クマのプーさん』の男の子、ロビンは物語の中の人物です。
でも、実際のクリストファー・ロビン・ミルンは大人になっても周囲から
『クマのプーさん』の男の子と同一視され、
社会との関わり、親との関係に悩みながら生きることになります。

誰からも知られた男の子は、「それは自分じゃないよ」と言いながら、
自分を探し、居場所を探しながら生きてゆかなければならなかったのです。
大人になったロビンは、田舎町に小さな本屋さんを開きますがそれすら
居心地のいい場所とはなりませんでした。

そんなことを思い出させる、梨木さんの導入に、ちょっと身構えながら
読み始めます。

登場人物のこと一つ一つをここでは書きませんが、
梨木さんが下宿や旅の先々で出会った人は、それぞれに特徴のある人達です。
時には戸惑うくらいの人達と接していく中で、
梨木さんは相手のふと見せる美徳をさりげなく記憶してゆきます。

たとえば、
気位の高いナイジェリアの家族。その主婦であるディディの前で、
日本からの来た客と蕎麦を音を立ててすすった時、「驚いたでしょう」という梨木さんに、
ディディは顔色一つ変えず、
「それが文化である限り、どんなことであろうと私はそれを尊重する。」と言います。

下宿の女主人、ウェスト夫人にも
「彼女は毎週(クウェーカー教徒の)ミーティングハウスに通っていたが一度として、
勧誘されることはなかった。彼女は自分の信じるものは他人にとってもそうなるはず、
と独り合点するところはなく、また人の信じるところについてはそれを尊重する、
という美徳があった。」
と評します。

もう一つ、カナダのトロントを訪れ、PEI(プリンス・エドワード・島)への夜汽車に乗る梨木さんは
『赤毛のアン』で有名な、ルーシー・M・モンゴメリーについても
「PEIへの偏愛。自分に繋がるものたちへの過度の賛美は、
第一次世界大戦時での彼女の言動を見ても明らかなように、容易にナショナリズムに
結びつく。しかし彼女にはそう流れてもおかしくない切羽詰った事情があった。」
と理解への緒を用意し、決して否定や拒否だけのスタンスを取りません。


人と付き合う、相手と向き合うということは
お互いの器の大きさとその中に何が入っているかを慮りながら、
さわってみたり、重ねてみたり、離れてみたりし乍ら、心地良い距離を見つける作業です。

「ウマが合わないなら無理に付き合うこと無いよ」と言われるかもしれません。
でも、社会生活を送っていればどんな人に出会い、どんな事件に遭遇するかわかりません。
さっさと離れて知らんぷりをしたり、拒絶したりばかりもしていられませんから、
相手を認めながら距離をとる術を身につけたほうが楽ですね。

ところで、本を読むという事も作者との対話、作者との距離の確認といえます。
特にエッセーは作者の考えが直接的に書かれていますから、
共感したり、疑問に思ったりしながら、作者との距離を感じてゆきます。

『春になったら苺を摘みに』は梨木香歩さんが出会うユニークな人たちと
人間性を確認しながら丁寧に距離を見つける日常の記憶です。
気持ちの良い距離を見つけるには、充分な観察と想像力が大切。
そして何よりも、相手に対する尊敬が必要でしょう。

『春になったら苺を摘みに』は、そんな気持ちの良い本。

梨木香歩さん。
もう少し近づいて、重なる部分がどこにあるかを知りたくなりました。
今、手元には『裏庭』が届いています。
この児童文学ファンタジー大賞を受賞した作品は、どんな世界を見せてくれるのでしょう。


*********

追記)
この記事、上手く書けていません。自分で読んでも困ってしまっています。
でも、書き直すとすると消してしまわなければならず、それもやはりちょっと困ってしまいます。
パンと手を叩いて消えてしまう。そんな都合の良い事を、言葉達に背負わせることはできません。

だから、この追記は言い訳で、書いてしまったけれど、どうも言いたいことが上手く書けていない。
という事を残して置きたいというちょっと身勝手な追記なのです。
ここにお立ち寄りくださり、読んでくださった方には、誠に申し訳ない話です。

でも、どうして上手く書けないのでしょう。
実は、最初から上手く書けそうもないと思っていました。
それでも、読んだからには何か読んだという事を残して置きたい。
そんな軽い思いが招いた結果なのだと思っています。

それくらい、『春になったら苺を摘みに』は重たいエッセーです。
ウェスト夫人の下宿に集まる異国からの人や「町で一番仲良しの通り」に
集まるS・ワーデンの人たち。
そして、旅先で出会う人達を語る梨木さんの観察は神経質なくらい細かくて
入り口の小さな言葉の奥に深い洞窟が潜んでいます。

梨木さんの他の作品にも見られる影がそこにも感じられます。

『春になったら苺を摘みに』の最後の章『トロントのリス』には
脳性小児麻痺の子供や、自閉症の大家さんが登場し、
梨木さんはそれはそれは詳しく語ります。

そういえば、最初の章の『ジョーのこと』では家族が聾唖者で
手話や読唇術がコミュニケーションの手段という中で育った
「信じられないくらいドラマチックな事件の起こる」ジョーのお話です。
(これも、梨木さんの仕掛けだと言えましょう。)

先に、私は梨木香歩さんが描く世界には“結界”があるということを言いました。
結界を超えてこちらの世界とあちらの世界を行き来するのは、異能の人々です。

生まれながら異能を身につけている人もいますし、必要に応じて術として会得する人もいます。
どちらにしろ、彼らは特異な能力を、人とは違った世界を身に纏はざるを得ません。

シャーマンのように、呪術や祈祷で村人の尊敬や感心を得ることもありますが、一方、
その異能ゆえに、村人から“違う人”と一線をひかれ孤独な生き方を求められてしまいます。

小さな町に下宿する異国の人、8歳の時から雇われ家事労働をして80年を過ごした人、
不器用なほどにプロ意識を持つ駅員。
そういった私たちの身近に普通にいる人達の中に、梨木さんは異能を認め人間の奥底を観る。
そこでは、自閉症の人も聾唖者の人も全く違いはありません。
ちなみに、私は健常者という言葉が好きではありません。苦々しい違和感を感じてしまいます。

異能を知るのは痛みを伴う作業です。多くは触れてはいけない処にも近接しています。
でも、人が理解し合う、相手を認め合うにはそういった部分を知ることを
避けるわけにはいきません。

ですから、よく見て相手を慮って想像し、距離を知る必要があるのです。

梨木香歩さんは、きっと人間が暗い部分を持った生き物だということを感覚的に知っているのでしょう。
だから、容易に相手に近づこうとはしていません。
そして、ジョーやウェスト夫人ほどにも寛容でもありません。
だからこそ、相手の事が見え、深く観察する事ができ、ひりひりするような距離感を保つ事が
出来ているのだと言えます。

『春になったら苺を摘みに』は、手強いエッセーです。
そこには梨木香歩さんの肌を研ぎ澄ました緊張感があり、楽しむというより
深く考え、油断しないように気をつけながらお付き合いをしなければならない世界があります。

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
(2006/02)
梨木 香歩

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