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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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大晦日

お元気ですか?

今日はいよいよ大晦日。
皆さんはどんな大晦日を迎えるのでしょうね。
TVの天気予報では強い寒気の為全国的に荒れた天気になると伝えています。
九州や四国にも雪が積もった様子。
こういうときは、家の中で家族と暖かく過ごしたいものですね。

パートナーさんが嬉しそうにお盆を持ってきます。
昨日ホームベーカリーでついたお餅を丸くして鏡餅をつくったんです。

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一晩たったら少し固くなったので、重ねてみます。
水分が抜け少し形がかわってしまいましたが、手作りのご愛嬌です。
みかんでは大きすぎるので、庭の金柑を飾りましょう。

DSCN1619_convert_20101231120832.jpg

今日のお昼はもちろん、年越し蕎麦です。
TVのニュースでは 神田まつや の様子が放送されています。
懐かしいお店。古本屋を歩きちょっと足を伸ばして暖簾をくぐり、ほっとした記憶が蘇ります。
それを眺めながらの我が家の蕎麦。

パートナーさんの好物鴨そばにしてみました。
鴨の甘い脂がつゆの中でキラキラ光って美味しそうです。

午後からはまたパートナーさんはお節料理にとりかかります。
毎回何か工夫を変えて楽しんでいるパートナーさん。
私の担当の栗きんとんはもう出来ました。
後は、何を手伝いましょうか。


今年一年、拙い私のブログにお立ち寄りくださった皆様に感謝申し上げ、
世界が少しでもあたたかい笑顔に満たされるようお祈りして
今年のUPを終了します。

皆様、有難うございました。
よいお年をお迎えください。


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テーマ : 日記
ジャンル : 日記

『名もなき旅』

お元気ですか?

クリスマス用のパーティートレイが並んでいたスーパーに
しめ縄やパックになった鏡餅が積み上げられています。
パートナーさんがメモに鉛筆書きの小さな字で買い物リストを作り
私に、此方のスーパーで何を買い、彼方のスーパーであれを買うから車を出すようにと
業務命令が下ります。

きっと何処のお宅でも同じような風景があるのでしょうね。



東直己の『名もなき旅』を読みました。
もとは『スタンレーの犬』という題だったのですが、文庫版になるにあたって
改題されたとのこと。
出版社なのか作者なのかはわかりませんが、私はもとの作品名のほうが好きです。
題名に匂いがあるから。

『スタンレーの犬』ではどんな話なのか分かりにくいというのを何処かで聞いた気もしますが、
それは『名もなき旅』だとしても同じでしょう。

ストーリーは、ある力を持ったユビという青年が、大企業の女性社長と一週間北海道を旅をする
というお話。
その旅の中で、青年の過去や女性が語るエピソードが織り込めれ重ねられてゆきます。
アスタリスクで区切りながら、ラザニアのように織り込まれた話は
不思議な空気と匂い、寓話性をもっていて、丁寧に読むことを求めてきます。

もちろん、ハードボイルドの東直己ですから、アンダーな話もあるのですが
そんな話でも彼独特の優しさが底辺に漂っています。

東氏の本としては今年の最後の『名もなき旅』。
私が今年読んだ12冊目の東直己の本となりました。


お昼ごはんの後、ipadでネットを見ているパートナーさん。
「『須賀敦子全集』の1巻目が入ったよ」と教えてくれます。
「あっ、頼んで!」と即座に依頼。
「私の頼むのは1冊だから、じゃ『ぐるりのこと』も一緒に頼むね」とパートナーさん。

梨木香歩と須賀敦子、そして東直己。
この三人は今年の私の出会い本でした。
来年はどんな作家さんと出会うことができるでしょうね。


名もなき旅 (ハルキ文庫)名もなき旅 (ハルキ文庫)
(2008/05/15)
東 直己

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追記)

先日東京にお見舞いに伺ったSさんからメールが届きました。
パートナーさんがipadを買って遊んでいることに刺激され、早速購入したとのこと。
もう予約待ちをしなくてもいいのでしょうね。
「色々と試していて気が紛れるよ」と楽しそうなSさんからのメールに、
パートナーさんもちょっと嬉しそうです。

思わぬipad効果でしょうか。

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

クリスマスディナー サプライズ2010

お元気ですか?

昨日のクリスマスを皆さんはどのようにすごされたでしょう。
家族との温かい食事、弾む会話と笑い声…
そんなイメージを浮かべてみますが、

東北地方や北海道では大雪の処もあるようです。
ニュースで見ると広島県でも雪が降っているようです。
ご家族と過ごすために、事故などに遭っていなければいいのですが…と思います。


今年の我が家のクリスマス。
子供もいませんので、ツリーを飾ることもありませんし、プレゼントを用意することもありません。
パートナーさんとふたりだけです。

23日は吉祥寺のレストラン、ドス・ガトスでクリスマスディナーをいただき、
不覚にもちょっと深酔い。
24日は私が夜の射会だったので、軽い夕食で終わらせました。

そして、25日。

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オードブルの盛り合わせとホワイトアスパラガスのサラダ。
ドレッシングは私がシャカシャカ作ります。

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そしてクリスマスの定番。チキン。
パートナーさんが子供の頃からのお決まりのチキンは我が家の定番にも継承されています。
今回は忙しかったので、出来合いを買ってきて済ませます。
去年は私がレッグをコンフィにして美味しく作ったのですが…ちょっと残念。

DSCN1585_convert_20101226201722.jpg

パンは、ホームベーカリーでパートナーさんが作ったサイコロのようなフランスパン。
これをナイフで削りながらたべちゃいましょう。美味しいんです。

さて、今回のサプライズは思いがけない処から登場しました。
煙突ではありませんよ。

東京で寄った私たちの大好きなはちや珈琲店さん
年末用のコーヒーをと思っていたら、ご主人が「缶詰がお好きなんですよね」と
私にプレゼントをくださいました。いゃ~、嬉しい!
思わず、写真を撮っちゃいます。

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岩手県釜石市にある三陸寺田家さんの「南部さけの中骨水煮」と「うにほたて」という缶詰。
(↑お店の名前をクリックするとHPをご覧になれます。)

釜石と言えば、橋上市場でおばちゃんたちが売っていた焼きウニが名物。
アワビの殻に盛り上がるように乗せられたウニが濃厚です。

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はちやさんのご主人も「うにほたて」缶詰はまだお味を見ていないようでしたので。
クリスマスディナーのお客様として丁重にいただく事としましょう。

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缶詰を開けるとウニがびっしりと入り、ホタテの稚貝も見えます。
味見をすると、まさにウニの味。
そういえば、北海道や青森にもウニの缶詰やウニをお吸い物に仕立てた苺煮の缶詰があります。
これは、変に調理するよりも、おつまみとしてそのままいただきましょう。

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いかがです?

出来合いのもので簡単に用意したクリスマスディナーのはずが、
はちや珈琲店さんの心に染みるプレゼントのおかげで、とっても幸せなディナーに大変身。
一年間、美味しいコーヒー豆をご紹介していただいただけでも楽しかったのに、
ちょっとびっくり、サプライズなクリスマス。

加えて、ワインのおかげでご機嫌です!



今年のクリスマスソング。
ホイットニーやマライヤ、ビヨンセと色々考えたんですが、こちらにしてみました。
なんたって、上海万博の年でもありましたので・・・。

でも楽しいビデオだと思いませんか?

テーマ : 美味なるもの
ジャンル : グルメ

前立腺がん

お元気ですか?

今日はクリスマス。
私はキリスト教徒ではありませんが、家族が集い暖かなテーブルを囲むのは大好き。
毎日がクリスマスなら良いのに。
この日の優しい気持ちを思い出しながら毎日が過ごせるなら、
世界中から戦争や紛争がなくなるのかも知れない…

皆さんはどんなクリスマスを過ごされるのでしょうね。



天皇誕生日の23日と昨日の24日は、東京にお出かけ。
私が弓道のお仲間と納射会を楽しんでいる間、
パートナーさんは以前勤めていた会社の上司に会いに行きます。 
癌の手術が済み、落ち着くのを待ってからのお見舞い。

今日はそのお話です。

上司だったS監査役には入社以来可愛がっていただき、仕事を叩き込まれた恩人です。
そのSさんから「癌が見つかった。」とメールが来たのが今年の夏。
やはりお世話になったH監査役が胃がんの発見が遅れ、悔しい亡くなり方をしたので
検査に行った結果です。

前立腺がんの検査にはPSA検査と呼ばれる腫瘍マーカーの採血をします。
それと、黄門から指を入れ、触診をするのですが、膀胱から尿道の入り口にある前立腺が
固くなっているのが分かるのだそうです。

Sさんが検査をした病院で前立腺がんを発見し、治療の説明をうけます。
手術には、下腹部を切って提出する方法と内視鏡を入れて切除する方法、
それとロボットによる手術とがあると説明を受けますが、
日本ではロボットによる手術は保険が利かず、160万ほどかかるということで
あまり進んでいないようです。
放射線による治療もあるのですが、完全に消滅させられるかどうかということもあり、
切除手術を勧めます。

検査した病院では、下腹部を切って切除する手術をしているそうですが、
出血を伴うこともあって癌が全て取り除けない場合もあるとのこと。
内視鏡による切除の手術をしている慶応病院を紹介してもらうことになりました。

でも、慶応病院は人気の病院です。
手術の予約をすると夏の時点で12月と言うことだったそうです。
その間、Sさんは転移がないかなどの検査をして待ちます。
私たちは、最初のメールと途中で予約待ちとの知らせ以降、
心配しながら待っています。

パートナーさんが乳がんの手術をしたときは、10月に発見し12月に手術。
非常にスムーズに話が進んでいます。
半年も手術を待つなんて、想像もつきません。
その間に進行し、転移して難しくなったらどうなるのでしょう。
待っている間の不安感も心に重くのしかかります。

そんなSさん。11月にキャンセルが出たとのことで手術が早まりました。

奥さんと一緒に説明をうけます。
前立腺と一緒に精嚢もとるので、もう射精することはなくなります。
Sさん、まぁそれはいいかと思います。

でも、おちんちんの筋肉に転移している可能性もあるので、そこも切除しますと聞いて
考え込んでしまいます。
筋肉を切除すると勃起することができません。
でも、切除しないと5%ほどのリスクが残るそうなのです。

一瞬考えるSさん。
するとすかさず、「もういいでしょう。切っちゃてください。」と奥さんの一言。
“なんで、先生俺と二人で相談してくれなかったんだよ”とちょっと未練のSさんです。

若い頃は悪戯もいっぱいしたSさん。いつまでたっても男の子です。
私も同じ男の子として、分からないではありません。
苦笑いをこらえながら、前立腺がんにはならないぞと心の中で誓ったのでした。

さて、手術が無事すんでも色々と問題があります。

一番の問題は尿意が感じられないこと。
そのため、尿漏れパッドを使用しなければならないのだそうです。
運動をしたり、おしりの穴を閉める訓練をすることで筋肉を鍛えると
改善はするのだそうですが、Sさんはパートナーさんと話をしているときも、
トイレに立って交換に行きます。

最初は尿漏れパッドを買うのも恥ずかしくネット通販を利用したそうですが、
送料がかかるなど割高になってしまうので、今ではスーパーで購入。
Sさんは5枚ぐらいを鞄に入れていたそうですが、毎日のことですから出費もかさみます。

そうゆう煩わしさもあり、外出をしなくなったりもします。

Sさんは大丈夫のようですが、人によってはそうゆう不愉快が積もってうつ病になる場合もあります。
尿や便などの排泄の不自由は尊厳に深く関わりますので、
精神的にもボディーブローのようにじわじわと攻めてきます。

どこかで、割りきって気持ちを切り替えなくてはいけませんね。

体を横にしているとそれほどでもないのですが、立つと出てくる尿。
自分で止めることもままならず、看護婦さんに「こうなんだけど」と相談しながら
「恥じらいもなくなっちゃったなぁ」とちょっと寂しく笑うSさん。

もう一つは手術の傷跡。
Sさんは内視鏡による手術でしたから、切開しての手術より傷が小さいのですが、
それでも人目に付くのが生生しく感じてられて嫌なのだそうです。
だからスポーツジムにも行く気にはなれません。
人によって体の傷への思いは様々です。

これも大切な問題ですね。

それでもSさん。「3月ごろにまた仲間で飲もう」と元気です。
「運動をかねてお散歩しながら帰るよ」とお別れします。

退職後は田舎で暮らしたいと夢を持っていたSさん。
思わぬ病気の発見に軌道修正を余儀なくされてしまいましたが、
そのうちに新しい夢を見つけることでしょう。

追記)

今回のSさんの前立腺がんの発見は同じ会社のH監査役が胃癌でなくなったことが切っ掛けでした。
H監査役。決して検査をしていなかった訳ではありません。
ただ、検査をしていた病院で、胃潰瘍の痕だと癌を見誤っていたのです。

どうもおかしいと別の病院で検査をしたときには、
どうしてこんなになるまで放っておいたんだと言われてしまうくらいになっていたそうです。
一旦は手術をするのですが、
一年後、脾臓と脳にも転移し手術も出来ない状態。

医療裁判を検討する声もあったのですが、余命3ヶ月となったHさんは、
長引く裁判を思ってか、「もういいよ」と言われたそうです。

悔しさとともに、医者の責務の重大さを考えずにはいられません。

医者と患者の信頼関係は大切ですが、一つの判断に安心するのではなく
違う医者の意見も聞いたりしながら納得のいく自己管理が必要だと痛感します。

クリスマス。家族と温かい日を過ごすためにも健康でいたいですね。


テーマ : 健康生活:病気・治療法
ジャンル : ヘルス・ダイエット

『家守綺譚』

お元気ですか?

梨木香歩さんの『家守綺譚』を読みました。
先に読んだ『村田エフェンディ滞土録』とも繋がる作品ですが、
趣はちょと違います。

亡くなった友人高堂の家を預かることとなった綿貫征四郎。
庭のサルスベリに好意をもたれ、狸や竹の精に惑わされたりしながら
異界のものたちとの交流を在るが儘に受け入れていきます。
もちろん、亡き友高堂氏も掛け軸から出てきます。

異界とこの世とが当たり前に交流するお話。
梨木さんらしく、自然でしかも清々しい。

人は自らの内に異界を持ちます。
当たり前のようにそれを受け入れることの出来る人もいますし、
気がつかないですましてしまう人も多くいます。

私もづい分異界との交流をしてきました。
フランスで出会った幽霊のお話は以前書きました。←ご興味がありましたらクリックしてください。

それ以外にも私の不思議体験は日常的と言えるほどです。

夢を見ました。
壁も天井も見えない広い空間。何かの建物のようなものの中なのですが目の前に人が一人。
「見ていてごらん」と声にならない言葉で私に伝えてきます。
私が見ていると、半透明の緑の輪がその人の体をスキャンするように頭上から降りてきて
通りすぎるとその人も緑色に…

「それ、宇宙人に遭っているんだよ」と同僚が言います。
「そう?」とちょっと物足りない私。
せっかく宇宙人に遭ったのなら、いろんな話をしたかったな。

少し先の事が分かったり、失せ物探しが得意だったりするのは
私の異界とのお付き合いのほんの一部。
梨木さんの『家守綺譚』が違和感無く受け入れられます。

梨木香歩さん。
普段から狸に化かされたり、河童の抜け殻を干したりしている訳でもないでしょうが、
ごく普通のことのように語られるお話に、ちょっと感心してしまいます。

『家守綺譚』。梨木さんのお話では、自分の為の賄い料理のような感覚で書いていたものだそうです。
そうゆうお話を評したり論じるのは無粋。
梨木ワールドを楽しませていただいたお礼を申し上げて、終わりとしましょう。

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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

『裏庭』

お元気ですか?

年末もあと数日となりスーパーの品揃えもクリスマスとお正月向けのものに
変っています。
でも、私の周りで季節感を感じるのはそんなところ。
駅前の繁華街に出かけることも無いし、忘年会もありませんから、
淡々と同じ日々が過ぎてゆきます。

せめてもの事と言えば、道場の大掃除。
一年間お世話になった道場を弓友さんたちと掃除し、納射会をして
年の区切りをつけます。

今年は、私の所属する当地のI道場と勉強会でお世話になっている中央道場。
それに東京のC道場の三ヶ所で大掃除。
煩悩多き身ですから、そのぐらいでようやく人さま並に汚れを払うことができるのです。

そんな私にも今年の収穫と言えるものがあります。
梨木香歩さんと出会ったこと。
『西の魔女が死んだ』から始まり、ゆっくりですが、いくつかの作品を読んでいます。
しかも、ブログ「風の中の散歩」のここ様に、素敵な道案内もしていただいています。
嬉しい出会いです。

昨日、『裏庭』を読み終わりました。
1995年の第一回児童文学ファンタジー大賞を受賞した作品で、梨木さんの初期の作品。
デビュー作とか初期の作品というのは、作者の思いが濃密に込められていて、
作者の本質のようなものをハッキリと感じることができるので好きです。

前回読んだ『村田エフェンディ滞土録』で私は「箱庭」という言葉を置きながら
読んだのですが、なんと今回はストレートに「裏庭」です。
梨木さんの庭にたいするイメージは私のそれとどう違うのでしょうか?

ストーリーは、少女が荒れた洋館の秘密の「裏庭」に入り込み…というお話。
英国で児童文学を学んだ梨木さんらしく、鏡を入り口にして異界を旅する少女。
「傷」や「死」といったテーマを重層的に展開してゆきます。
ファンタジーとしては重いテーマですが、児童文学には定番です。
でも、象徴性や多重構造的な展開は少し力が入り過ぎているくらいに濃くて重たい。

『村田エフェンディ滞土録』のスマートさを思うと、岩のような硬さをもっています。
でも、これが良いのです。
『西の魔女が死んだ』の完成度から、一歩離れて思いっきり書いてみたという感じをうけます。
とにかく書けるだけ書いてみようという雰囲気を感じます。


ところで、梨木さんの本を読みながら気がついた事があります。
文庫本の終に解説はあるのですが梨木さん自身によるあとがきはありません。
作品をして語らしめるという考えなのでしょうか。
だとすると、潔さを感じ好感がもてます。

英国の児童文学の系譜を受け継いだ梨木さんの作品。
ユング的精神世界の展開も好きな方にはハマるのかもしれません。
私はちょっと距離をおくのですが…

でも、『裏庭』の解説は河合隼雄氏が書かれています。
なんと梨木香歩さんは河合先生の元でお仕事をした経歴をお持ちで
先生からも大変な信頼と評価を得ていたそうです。

なるほどね。と、私の「箱庭」というキーワードもまんざらではなかったと
納得し直す次第。
なにせ、「箱庭療法」を日本に導入した第一人者は河合隼雄先生だったのですから。


さぁて、次は『家守綺譚』を読むとしましょう。
『裏庭』から10年を経た梨木ワールド。
どんな世界が待っていることでしょうね。

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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

『村田エフェンディ滞土録』

お元気ですか?

『村田エフェンディ滞土録』を読みました。
時々おじゃましている「風の中の散歩」のここ様が、以前感激したとおっしゃっていた本。
私にとっては、梨木香歩さんの4冊目の本になります。

これまでに読んだ『西の魔女が死んだ』『春になったら苺を摘みに』
私は、結界、距離というキーワードを頼りに梨木さんの世界を読み解こうとしてきました。
今回はどうなるのだろう。
本が届いたときから、軽い胸騒ぎのような物を感じています。

そして、さて読もうと本を手にとった瞬間。まさに表紙を開いた時から、
私には箱庭という言葉が浮かんできたのです。まだ一行も読んでいない時から…。

『村田エフェンディ滞土録』はトルコに留学した村田氏が英国人のディクソン夫人の下宿で
同じように考古学の研究をしている独逸人のオットー、希臘人のディミィトリスらと生活をしている。
おや?『苺を摘みに』と同じような舞台なのだろうか?
そう感じるむきも無くは無い。

だが、『村田エフェンディ滞土録』は少し趣が違うようだ。

『春になったら苺を摘みに』では英国の田舎町の下宿に集まる異国のまたは性格、性質の違う者どうしが
お互いの距離を測りながら生活していた。
『村田エフェンディ滞土録』では違いを認識し許容しながら、さらに大きな枠の中に
我も彼もが居ることを描こうとしている。

梨木香歩はそれをかなり明確な意図をもって仕掛けている。
時代を第一次世界大戦前夜、英国の植民地政策がほころび始めたころに置き、
文中の国名は土耳古(トルコ)、独逸(ドイツ)、希臘(ギリシャ)というように、
漢字表記にしているのは、ノスタルジックな表現ではなく、異空間として世界を意識してのこと。

オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が1890年に和歌山県串本沖で遭難したという、
史実を織り交ぜながらも何処か別世界、もしかしたら地球と似た違う星の話のような空気を
漂わせている。

物語の重要な役割として鸚鵡が存在する。
誰か学者にでも飼われていたであろうこの鸚鵡は下宿人達のあいだにあって
実にタイミングよく、含蓄のある言葉を話す。時にはラテン語まで。

この鸚鵡。私は当初舞台進行の狂言回しと思っていたが、物語の最後になって
異界と通じている口寄せであったと分かる。
とすると、私が最初に感じた箱庭はあながち間違った感触ではなかったようだ。

箱庭。私に浮かんできたビジョンは、箱庭療法の絵。
心理療法の一つとして用いられる箱庭である。
梨木さんは、土耳古という舞台に異国の人々を集め、
箱庭の中に配置しなが役割を演じさせているのではないのか。

しかも、『村田エフェンディ滞土録』では箱庭は一つではない。
下宿の部屋に描かれた角をもった牡牛の神、日本からの来たお稲荷さん、
エジプトの市場から導かれた山犬の姿をしたアヌビス神。
そして壁に埋め込まれたサラマンドラ。
なんと、梨木さんは同じ下宿屋に、異教の神々まで同居させる。

さらには、国、政治という箱庭までも。

私たちは箱庭の中に置かれた人形であり、自らの手で人形を動かしながら物語を造り進めてゆく。
だが、俯瞰するとその箱庭は異界の神々や国や政治といった別の箱庭ともからみ合って、
私たち箱庭だけでの存在を許してはくれない。

梨木さんはテレンティウスの言葉を引用して言う。
「私は人間である。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない。」と。
そして、「ディスケ・ガウデーレ 楽しむことを学べ。」と。

**********

梨木香歩さんは怖い作家だと思う。
勝手な想像であるが、彼女は幼少の頃から自分の感性が廻りと同調しないことに気づき、
もどかしい違和感を感じ続けていたのではないだろうか?
そのために、自閉的、自衛的に廻りと距離をとるすべを得たのではないだろうか?

しかし、成長とともに否応なく社会的存在であることを求められると
その違和感を抱えたまま、どこかで折り合いをつけるすべも学ばなければならない。
いや、折り合いをつけた振りをすることを学んだのだ。
(彼女の場合、英国留学を機に距離感を学んだのかも知れない。)

結果として、より深く自分の中の異界、異能を見つめ抱えてゆくことになってしまう。

私が梨木香歩さんの作品の中に、結界や異能を読むのは、私のそれと触れるからでもあろう。
誰もがもっている結界。そしてかろうじて繋がろうとする意識。

箱庭の砂を指でなぞりながら、描かれた線と壁の向こうにどうやってつなげてゆくのかを
思い描くとき、私たちは壁の前で指を止めるのだろうか?
それとも、壁を千切り壊し、少しづつ砂を外にだすのだろうか。


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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

クレル レベェイエ

お元気ですか?

今日は、久しぶりにちょっとおでかけ。
クレル レヴェイエというレストランでランチを頂きます。
明るい目覚め?清々しい朝?というレストランは何をいただけるのでしょう。

予約をしてお店に入ったのが11:30。
お店は予約のお客様向けのテーブルセッティングもクリスマスモードです。

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こちらのお店におじゃまするのは、今回が2回目。
当地に越してきて、どんなレストランがあるのか食べ歩いたとに一度伺っています。
その時の私のメモはA評価。さて、今回はどうでしょう。


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まずは、かぼちゃのスープでほっとしましょう。

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前菜はホタテのテリーヌとハモンセラーノのサラダ仕立て。
優しい味の中で、野菜の美味しさが響いています。



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メインディッシュは私が牛頬肉、パートナーさんは鴨のロースト。
こちらのシェフはお肉料理がお上手です。

とろとろの頬肉はナイフを使わなくて良いくらいの柔らかさ。
こうゆのは嬉しいですね。

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デザートはりんごのタルトタタンと私の好物クリュームブリュレ。

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エスプレッソを仕上げにしてご馳走様。

若いシェフとマダムが営むお洒落なお店。
地域のお客様だけではなく、遠方からも評判を聞いて多くのお客様もいらっしゃる
人気のお店です。

美味しさもさることながら、可愛らしい華やかさがお客様をもてなしてくれます。
お友達同士のちょっとした集まりに最適なお店。
私たちも1時間半ほどかけてランチタイムをゆっくり楽しませていただきました。

これからの展開に期待の持てるクレル レヴェイエです。

テーマ : 美味なるもの
ジャンル : グルメ

『事件を追いかけろ』

お元気ですか?

明石・神戸の旅を終え、今年のイベントもほぼ終了。
ちょっと一息いれたら、年末年始のスケジュール調整が始まります。
世事とは少し距離を置いた生活ですから、調整というほどでも無いのですが…

光文社文庫『事件を追いかけろ』を読みました。
日本推理作家協会編 日本ベストミステリー選集の一冊です。

何時ものようにeBook off を見ていたパートナーさんが、
「東さんの『立ち向かう者たち』が入荷しているよ」と教えてくれます。
「頼んで」と購入依頼。
その2日後、届いた本がこの『事件を追いかけろ』。あれ?間違い?と思ったのですが。
14人の作家の短編を収めたこの本の一話めに東直己の『立ち向かう者たち』はありました。

ネットでの注文にはこうした事もあります。
でも、私にはちょっと思いがけないこと。
本の副題に「サプライズの花束編」とあるように、日本人作家のミステリーをあまり読まない私には
文字通り、サプライズのきっかけです。

東直己の他には泡坂妻夫、池井戸潤、伊坂幸太郎、大沢在昌…といった名前が並びますが、
ほとんど知りません。大沢在昌、夏木静子、横山秀夫ぐらいがかろうじて。

でも、この本、なかなか面白く読めます。
それぞれの作者の作品を知りませんから、細かな比較は出来ませんが、
それぞれの作品の違いを楽しめるのが面白い。
選者の力量でしょう。

気に入ったのは
池井戸潤の『口座相違』。銀行業務の手違いから浮かび上がる計画倒産をテーマにした話は
経理業務、銀行業務を多少でも知っていると感心すること請け合い。
この短篇集の中で、一番印象に残った話です。
大沢在昌の『ジョーカーとレスラー』はハードボイルドの空気が濃厚に漂います。
永井するみの『雪模様』は女性心理を丁寧に描きながら、しっとりとした情感に
考えさせられる秀作。
夏樹静子の『リメーク』はやはり女性の心をトレースし、手慣れた筆致で読ませます。
世の男性諸氏、くれぐれも油断めさるな。(これ、私自身に言っています。)

偶然読んだ今回の短篇集。『事件を追いかけろ』。
たまには、こんなハプニングもいいですね。

そうそう、東直己の『立ち向かう者たち』は裁判を舞台にした短編ですが、
彼のヒューマニスティックな部分にふれる事の出来る作品。
先日、東京セレソンデラックスの「くちづけ」というお芝居を見ていただけに、
ちょっと考えさせられます。


事件を追いかけろ サプライズの花束編―日本ベストミステリー選集〈36〉 (光文社文庫)事件を追いかけろ サプライズの花束編―日本ベストミステリー選集〈36〉 (光文社文庫)
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

神戸の昼

お元気ですか?

月曜日。今日は神戸の町をプチ観光です。

行ってみたいのは、北野の異人館の集落。
私が育った函館には公会堂を始め多くの西洋風建築が立ち並んでいます。
横浜でも石造りレンガ造りの西洋建築や、山下公園周辺の町並みに馴染みがあります。
神戸はどうなのでしょうか?

神戸の名物、シティー・ループバス乗ることにしましょう。
インフォメーションセンターで一日乗車券を買おうとしたら、
対応してくれた方が「バスで買えば今ならルミナリエのデザインのカードになっていますよ。」って。

ルートマップだけをいただき、バス停に行きます。

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緑のバスは満員。車掌さんが停車場を案内してくれますから、
何処で降りたらいいのかを迷うことはありません。
一日乗車券は650円。何回も乗り降りできますから、便利でお得です。

生田神社、北野工房の町と経由しながら、狭い坂道を上り、北野異人館で降ります。

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神戸市が管理しているラインの館は無料で入る事ができます。

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外光を取り込むよう出窓を多用し、2階のサンルームが特徴的。
部屋の中にはそれぞれの部屋に個性的なデザインの灯りがありました。

石段を上り、オランダ坂を進むとウィーン・オーストリアの家うろこの家があります。
でも、全て有料。一帯の建物は個人や企業の所有になっていて中を見るにはお金がかかります。
そして外観を見ようにも狭い土地に塀がめぐらしてあるので、全体像は見えません。
なんだか、ただ坂を歩いているだけみたい。

函館も横浜も風景に洋館が溶けこんでお散歩が楽しい町です。
道が狭い神戸北野はちょっと残念ですね。

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北野天満神社にお参りしましょう。
見渡す海と言いたいところですが、高層建築物で阻まれています。

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風見鶏の館、萌黄の館は北野町広場に面しているので、外観がよく分かります。
こうでなくっちゃ。

坂を昇り降りしてちょっと汗ばんできました。
頃合いもいいので、中華街に出てお昼にしましょう。

ふたたびループバスに乗ります。
バスの中では、車掌さんが観光案内をしてくれます。
六甲が日本で初めてゴルフが行われた土地で北海道に次ぎゴルフ場が多いとか、
神戸市立王子動物園ではパンダとコアラが両方見られるなんて思わず笑ってしまうお話も。

シティー・ルートバス。観光案内を聞きながら乗っていると楽しいバスです。
私たちは、バスに乗ったまま旧居留地ポートタワーを廻り、南京町に戻ってきて下車。

月曜日ですが、観光客や修学旅行の学生で中華街は賑わっています。
ネットでみつけたお店に入ってみました。

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パートナーさんは八宝菜の定食、私はお粥と焼きそばのセット。
まぁ、お金と時間をかければいいのでしょうが、普通の中華定食です。
簡単に昼食を済ませ、腹ごなしに中華街を歩きます。

「あの、立ち食いラーメン試してみようか?」なんてパートナーさんが言っていましたが、
いざ店を覗くとやっぱり私たちの趣味ではありません。

タイや香港の屋台村は好きです。決して露天の食べ物が嫌いというのではないのです。
でも、ちゃんとテーブルがあって椅子に座れなければ、どうもいけません。
どう考えても、歩きながらやテーブルも無いところで食べるのはお行儀が悪いのです。
肉まんやお団子をお土産に買って失礼することにしました。

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バスの窓から見える旧居留地のオフィス街。
昼間のルミナリエは白いアーケードも綺麗です。
今夜の準備でしょう。警備員が集まってミーティングをしていました。

「今度は六甲の方を散策してみたいね」 とパートナーさんが言います。
泊まってみたいホテルもあるようです。
また、企画しましょうね。

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

神戸の夜

お元気ですか?

日曜日。明石での用事を終え神戸に向かいます。
私は仕事で訪れたことがあるのですが、パートナーさんは初めて。
プチ観光旅行です。

事前に何処を歩こうかとネットを見ていたら、神戸ルミナリエが開催中。
正直なところあまり興味は無いのですが、観光バスを仕立てていらっしゃるツアーがあり
ブログでも行かれた方の記事が載っていたのを思い出します。

これを見るためにいらっしゃる観光客の方も多いのですね。
三宮のホテルにチェックインし夕食を取りながら歩いてみることにしました。

神戸ルミナリエは1995年1月の阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と街の復興を祈り、
同じ年の12月にイタリア人のヴァレリア・フェスティと神戸在住の今岡寛和による作られた
光の彫刻作品。多くの方が訪れるイベントです。


まずは、夕ごはんをいただいてから。
中華街で知られた元町に、大正12年から続く伊藤グリルという洋食屋さんがあります。
こちらの創業者は外洋航路で船のコックをされていたとのこと。
とても期待がもてます。

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中華街をぶらぶら歩きながらお店に向かいます。
神戸の中華街の特色は路面にあふれた物売りとそれを歩きながら食べている人たち。
ラーメンも使い捨てのカップに盛って300円ほどで売っていますが、
行列を作って買っては道端でしゃがんで食べたりしています。

ちょっと呆気にとられる風景。パートナーさんは恐恐歩いています。

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道を一本違えればブティックなどが並ぶ商店街。お洒落な古本屋さんを見つけました。

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お目当ての伊藤グリルさんは南京町広場のすぐそばです。

階段を上り予約していた旨を伝えると、テーブルに案内してくれます。
店内はテーブルが8~10ぐらいでしょうか。洋食屋さんらしい雰囲気がただよい、
ホール係の若い男女3人がきびきびとサービスをしています。

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白身魚のカルパッチョを前菜にいただき、スープは鶏のミンチのうっすらとカレー風味。
とっても美味しいスープで、サービスのお兄さんに「このスープ美味しいですね。」と言うと、
嬉しそうにニッコリ笑顔。

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メインディッシュはパートナーさんがタンシチュー。
洋食屋さんの定番ですが、これを目当てに来店するお客様もいらっしゃるそうです。

私はビーフカツレツを頂きますが、これがとっても美味しい。
一口食べた瞬間、その柔らかさとデミグラスソースの優しい円やかさが最高のマッチング。
何処にも無駄な力が入っていない素直な料理です。

美味しい料理で機嫌の良いパートナーさん。
「どうして船のコックさんっていいの?」と素朴な質問。
東京時代にも訪れたレストランに、船のコックの経験をしてきたシェフのお店があります。
ドイツ人のシェフは頑固でしたが、料理はしっかりしたものでした。

「それはね、船に積んだ限られた食材で色々な料理を作っらないといけないから
料理を工夫しアイデアを出す経験が人一倍厳しいんだよ。」
「それに、色々な国の港でその土地の食材を仕入れるから、バリエーションも増えるんだ。」

と素人解釈を披露します。

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何時までも食べていたいと思うくらい、上品なビーフカツレツ。
思わず、切り口の写真も撮っちゃいました。

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洋食屋さんのお肉料理。それに負けないしっかりしたワインも良い選択。

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仕上げはケーキとエスプレッソ。
神戸の洋食屋さん、伊藤グリル。 ここに伺うために神戸に行ってもいいくらいです。
シェフに挨拶をし店を後にします。

お腹も満足したので、足取りも軽くルミナリエを目指します。

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車道を封鎖し、元町の入り口から一方通行。
大丸をぐるっと廻りながら人の波は続きます。
それでも、食事前は大丸前から60分という案内だったのが30分に短くなっています。
さっきまで、歩道は見えていなかったんですが、
今は、ゆくり歩きながらですが立ち止まることはありません。

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遠くに、アーケードの入り口が見えてきました。
「写真撮影の為に立ち止まるのはおやめください」とアナウンスが流れていますが、
ちょっとそれは無理ですよね。

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アーケードの途中には、この神戸ルミナリエを続けるための募金活動の人や
切手やグッズを販売しているコーナーもあります。

でも、道沿いのお店は道路封鎖の為、お客さんが入ることは出来ません。
開店休業といったところです。
こうゆう商店街の理解協力があっての活動なんでしょうね。

1995年1月17日の阪神淡路大震災。
私の勤め先やパートナーさんの会社からも、ボランティアに駆けつけた人たちがいます。
私も、「年が開けたらテニスでも一緒にしよう」と話していたペンションのオーナー夫妻と
連絡がつかなくなり、あとで「神戸の実家で箪笥の下敷きになっていたんだよ」と聞き
無事を喜んだ事がありました。

大変な災害と復興には様々な人々の努力があってのことと思います。

今、目の前にある幸せに感謝し、人の力を信じて生きていくこととしましょう。

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

明石への旅

お元気ですか?

今日、土曜日の朝、私たちは明石へ向かい車を出します。
新しいカーナビは上手く案内をしてくれるでしょうか?

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おや、行く手に虹が…、しかも、虹の端が山肌に吸い込まれています。
あぁ、あそこに宝物が埋まっているのでしょうか。
今日の、明石。なにか良いことありそうです。

途中で仮眠をとったりしたので明石に着いたのは、1時。
お昼ごはんを食べに「魚の棚」という商店街に向かいます。

信号待ちをしていると、パートナーさんの好きなマンホール。

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子午線の街とあります。
明治19年に日本の標準時を東経135度と決めますが、
明治43年、明石小学校長会が日本標準時子午線が明石に通っていることを
子供たちに教えるために標識を建てたのが始まりだそうです。

ね、マンホールから思わぬ知識が得られるでしょう。

写真を撮っていたら、「明石は初めてですか?」と女性に声をかけられました。
「えぇ今着いたばかりなんです。」と言うと、
「じゃ魚の棚商店街に行ってみるといいですよ」と教えてくださいます。

明石の人は優しく人あたりがいいのでしょうか?ちょと嬉しくなります。

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その、魚の棚商店街に着いた私たち。まずは腹ごしらえをしましょう。
左はパートナーさんの明石定食。当地ご自慢の明石焼きがうどんの中に浮かんでいます。
関東で言えば、たこ焼きなのでしょうが、こちらはそのたこ焼きが出汁の中にあります。
そのうどん版。
私のはタコ定食。好物のタコですが、お刺身と軟らか煮、それと酢の物。
もちろん、ご飯もタコ飯です。
もう、満足の一言。タコ好きの私にはたまらない美味しさです。

何時間も運転してきて美味しいご飯にありつけた喜びから、商店街探訪が期待に膨らんでいます。

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名物のタコの姿干し。生干しでは無くしっかり干されたタコはどうやっていただくのでしょうか。
それにしても、お値段もとても幅があります。大きさや天日干しなどの違いなのでしょうね。

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焼き穴子も当地の美味しい物の代表格。一串に4~5尾ほど並べられて焼かれています。
以前、岡山に行った時にも焼き穴子と白いご飯を買って、海鮮市場で昼食をとりました。
今回も、ちょと小ぶりの焼き穴子を買って、今晩のホテルで夕ごはんにしましょう。

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そして先ほどお昼ごはんで食べたタコの軟らか煮。
貝や烏賊の煮物と一緒に売っています。色々集めて1500円。
これもいただきましょう。

明石海峡で捕れたというしらさえびがお買い得とばかりに並べらています。
ついつい、「どんな料理がいいの?」なんてお店の人に聞きながら覗いてしまいますが、
旅の途中です。せっかくの新鮮なお魚も買うことができません。
いつもちょっと残念な思いをするのですが、こればかりはどうしようもありませんね。

それでも、初めて訪れた明石の商店街。
人は優しく珍しいものが並びますからパートナーさんも楽しいようです。

「魚の棚」商店街では通路にワゴンやシートを広げて、お魚を並べています。
買い物客は皆さん地元のおなじみさん。

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魚種も豊富でお値段も手頃なようです。ちょっと参考までに写真にとります。
値札と一緒に「昼網」という文字が見えます。
早朝の船の後、お昼近くに帰ってきた船の魚たち。それだけ新鮮だということなのでしょう。
「魚の棚」商店街の売りの一つのようです。

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明石に来る道すがら、源氏物語の話をしたくてぽろぽろ会話の端に出てくるパートナーさん。
「源氏はね、須磨に流されてその後明石に来て、明石の君と・・・」と熱い会話が!

ごめんね、私は「源氏物語」にはあまり興味がありません。

でも船好きの私。フェリーの盛衰には関心があります。

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明石海峡で長年にわたって人々の日常の足として活躍してきたフェリー。
明石海峡大橋の開通ですっかり利用者が減っていましたが、
たこフェリーとして再起をかけ、一時期は持ち直したかに見えたのですが、
休祭日の高速道路1000円の試みに追い打ちをかけられた形で、
にっちもさっちもいかなくなりました。

閉じられたフェリー乗り場、沈む陽を浴びながら、フェリーはその役目をどう変えるのでしょうか。


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フェリー乗り場の近く、明石海峡大橋の見える公園では釣りを楽しむ人達が
のどかな一時をすごしています。

テーマ : 国内旅行
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カーナビ

お元気ですか?

今日、和が家に新しいカーナビがやってきました。
朝、パートナーさんが、「今日カーナビ買いに行こう」って言うんです。

ええ、確かに我が家のカーナビは古くなっていました。
新しく出来た高速道路を走っていると、海の中や山の中の道なき道を走ります。
時々迷子になってしまう事もあります。
極めつけは、フリーズ。

走っていてそろそろ目的地というところで、初期画面に戻って
指先でタッチしてもなんにも教えてくれません。思わず、えぇ~意地悪!って言ってしまいます。

走っていてもイライラすることが。
パートナーさんはカーナビを諦めて、携帯電話のナビゲーションで道を探したりします。

車を買い換えるのはちょっと待つことにしましたので、
せめてカーナビだけでも取り替えることにしました。
電気屋さんやカー用品のお店で、下見もしていたんです。

そして、「買いに行こう」って。

夕方、カー用品のお店に出かけ、店員さんに質問するのはパートナーさん。
「お勧めはどれ?」「VICSの性能は?」「今のカーナビを下取りしてくれるの?」
納得するまで、聞いています。

充分に納得したのでしょう。私の方を向いて、「どうする?」 って。
「いいよ。これにしよう。」

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このカーナビのいいところは地図情報が無料で更新できるところ。
パソコンにダウンロードし、SDカードで移します。

車ではシガーライターから電源をとりますが、
充電が済めば取り外して持ち歩くことも出来ます。

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ワンセグのTVを見ることも出来ます。
パートナーさんはTVには興味無いのですが・・・

今まで付いていたカーナビは私が外し、アタッチメントを利用し
新しいカーナビを取り付けます。
(お店では取り外し費用に2万円もかかり、下取りが4000円ということだったのです。)

さぁ、これで安心して何処へでも行けます。
まずは週末、明石と神戸に行くので、どんなナビゲーションをしてくれるのか、
楽しみにしましょう。

パートナーさんの新しい玩具です。


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追記)

私がカーナビを初めて購入したのは、今の車に買い換えた時ですから
7年前の事です。
初めての処に行く時、それまでは地図で全体の行程を頭に入れて運転していたのが、
カーナビを使うようになってから、地図を見ず、カーナビの案内に従って行くようになり、
どこをどう進んでいるのか不安と落ち着かない気持ちのまま運転することになり、
とても戸惑ったものです。

以前、フランス人の知人を車に乗せた時、カーナビにとても興味をもたれました。
彼は、フランスで国土省のようなお役所に勤めているのです。

軍事利用から発展したカーナビ。
他所の国では民間利用ではどのくらい普及しているのでしょうね。

狭い日本。画面が色々と変わるから面白いのでしょう。
アリゾナの砂漠を走っていてずーっとおんなじ画面が続いても楽しくありませんね。

テーマ : カー用品
ジャンル : 車・バイク

杣人のNuages

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