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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『家守綺譚』

お元気ですか?

梨木香歩さんの『家守綺譚』を読みました。
先に読んだ『村田エフェンディ滞土録』とも繋がる作品ですが、
趣はちょと違います。

亡くなった友人高堂の家を預かることとなった綿貫征四郎。
庭のサルスベリに好意をもたれ、狸や竹の精に惑わされたりしながら
異界のものたちとの交流を在るが儘に受け入れていきます。
もちろん、亡き友高堂氏も掛け軸から出てきます。

異界とこの世とが当たり前に交流するお話。
梨木さんらしく、自然でしかも清々しい。

人は自らの内に異界を持ちます。
当たり前のようにそれを受け入れることの出来る人もいますし、
気がつかないですましてしまう人も多くいます。

私もづい分異界との交流をしてきました。
フランスで出会った幽霊のお話は以前書きました。←ご興味がありましたらクリックしてください。

それ以外にも私の不思議体験は日常的と言えるほどです。

夢を見ました。
壁も天井も見えない広い空間。何かの建物のようなものの中なのですが目の前に人が一人。
「見ていてごらん」と声にならない言葉で私に伝えてきます。
私が見ていると、半透明の緑の輪がその人の体をスキャンするように頭上から降りてきて
通りすぎるとその人も緑色に…

「それ、宇宙人に遭っているんだよ」と同僚が言います。
「そう?」とちょっと物足りない私。
せっかく宇宙人に遭ったのなら、いろんな話をしたかったな。

少し先の事が分かったり、失せ物探しが得意だったりするのは
私の異界とのお付き合いのほんの一部。
梨木さんの『家守綺譚』が違和感無く受け入れられます。

梨木香歩さん。
普段から狸に化かされたり、河童の抜け殻を干したりしている訳でもないでしょうが、
ごく普通のことのように語られるお話に、ちょっと感心してしまいます。

『家守綺譚』。梨木さんのお話では、自分の為の賄い料理のような感覚で書いていたものだそうです。
そうゆうお話を評したり論じるのは無粋。
梨木ワールドを楽しませていただいたお礼を申し上げて、終わりとしましょう。

家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
(2006/09)
梨木 香歩

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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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