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杣人・somabito

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『度胸』

お元気ですか?

今日、ディック・フランシスの『度胸』を読了しました。
いつもながら読むのが遅いなぁと思うのですが、
同時並行で数冊の本を読んでいるのも理由の一つと言い訳をしながら、
速読法を学んでいたら読み方は変わるのだろうか?とも想像します。

私は朗読とか音読が好きで、気に入った文章があると声を出して読んでみる事があります。
良い文章は声に出して読んでみると心地良く入ってきます。
逆に意味がよくわからない文章、内容が伝わって来ない文章。
そうゆうものも声に出してみると、「あっこれ怪しい。」という事が明確になります。

そうゆう音読志向というのか、私の読み方の癖が黙読をしながらも自然と頭の中で
音読をしたようになっている。これが読むスピードの遅さの原因かもしれません。
そのかわり、文章の一つ一つが舞台を観るように映像的に頭に記憶されるのですが…。

今回の『度胸』も英国の競馬界を描き出していて面白く読めます。

主人公はまだ騎手になって2シーズン目の新鋭の障害レースの騎手フィン。
話はフィンの目の前で優秀な先輩騎手アート・マシューズがピストル自殺をする場面から始まります。
そして次々と起こる騎手たちの不幸はやがてフィンにも及んで…

推理小説の楽しみにはいくつかのスタイルがあって、
アクションを散りばめた冒険活劇的なもの、
犯罪のトリックを解くのに重きを置いたもの、
犯人探しをするもの…
まぁ、そういった分類とか分析はお得意な方にお任せするのですが、
『度胸』はどうかと言えば、犯罪の背景にあるものを探る楽しみと言えるかも知れません。

競馬界という日常とは違う世界を舞台にしていることは読者を引き込む強い要素です。
騎手が計量室に入っていったり、馬主の前で調教師と騎手がやりあったり、
もちろん、レースの描写に息を飲むというのもあります。
でも、優れた作品というのはそれだけではいけません。
そうゆう別世界の事を書き並べても読者はいずれ飽きてきます。

競馬ファン以外にも通じる、私たちにも起こりうる何かをきちんと作品の骨にしていなければ、
一発もので終わってしまうでしょう。

推理小説ですから、種明かしはしませんが、
今回の作品は主人公のロバート・フィンが優れた音楽一家に生まれたにも関わらず
若くして家を離れ、アメリカで牧童やロデオの騎手をしてイギリスに戻って来たという設定に、
重要なヒントがあります。

犯人は何故犯罪を犯したのか。
私たちの周りでも起こりうる理由に、人間の姿が描かれていきます。

橋本邦治さん(どうゆう方か存じませんが)の解説も首肯るもので好感がもてます。
ディック・フランシスの『度胸』。お薦めです。

度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)
(1976/07/25)
ディック・フランシス

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追記)
今回主人公が乗っている車はミニ・クーパー。1959年から登場したイギリスの大衆車です。
『度胸』は1968年に書かれていますから、MKⅡの世代になっていますが、フィンは友人の
騎手と共同で購入していますから古い中古車を買ったのかも知れません。

実はこの車、私の大好きな車の一つなのですが、いかんせん小さ過ぎて弓が乗りません。
でも、ミニの好きな人には大柄な人が多いようで、街中で走っているミニの運転席に
はちきれんばかりの男性が目につくのは気のせいではないように思えるのです。

260px-Morris_Mini-Minor_1967.jpg   Aston.jpg

ちなみに、犯人の乗っている車はアストン・マーチン(右の写真)。
ジェームズ・ボンドご愛用の英国の高級車です。

こうゆう描き方も面白いですね。
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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