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杣人・somabito

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塩麹プロジェクト2

お元気ですか?

はちや珈琲の奥様から熱烈にお教えいただいて、私の悪戯心に火がついた塩麹。
8月27日の土曜日に作りはじめ、毎日一回覗いてはマドラーでかるくかき混ぜています。
♫早く芽を出せ柿の種~♫ ではないですが、
発酵が進み甘い香りが立つたびに、あぁ~なんて可愛いんだ!と成長が待ちどうしい私。

梨木香歩さんの『沼地のある森をぬけて』では微生物を愛し語りかける研究者が登場します。
塩麹をかき混ぜながら「気持ちが分かるなぁ」と独り言ちしてしまいます。

ネットを見ると塩麹の記事が沢山ありますし、写真もあります。
皆さん思い入れたっぷりに紹介されています。
1週間から10日ぐらいをかけて発酵させ、米麹がとろとろになるまで待って使うとありますが、
もう、待てません。

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保存容器の中の米麹はすでにやわらかくなり、うっすらと黄ばんだ色の水も出てきています。
やっちゃえ!とスーパーで買った普通の豚ロース肉に塗ってみます。

一日半たった今日の夕ご飯。

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胡瓜は塩麹をまぶしてビニール袋の中で軽くもんでいます。
塩辛は塩をまぶして水を出した後、ワタと混ぜ合わせますが同時に少し塩麹も混ぜてみました。

胡瓜は水も出てうまい具合に漬かっています。
塩辛は甘づくりの感じになってまろやかな仕上がりです。

パートナーさんと箸を伸ばしながら、「美味しいね」とお互いに満足。
そして、メインディッシュの豚ロースの焼肉はどうでしょう。

DSCN2868_convert_20110831214545.jpg

塩麹の効果を確認するために敢えて塩コショウなど下味もつけず、ソースも作りませんでした。
筋切りなどしていませんが、お肉が柔らかくナイフがすぅ~と入ります。
口の中でも、優しく噛み切れます。
何もつけなくてもお肉だけで充分に美味しい味です。

どう例えたらいいのでしょう。
肉の匂いは消え、香ばしい焼いた匂いの先方に何か甘い匂い。
「味噌漬けの匂いじゃない?」という私に、
「麹を使っているのは一緒だからね」と応えるパートナーさん。

パートナーさんも今回の塩麹の悪戯を楽しんでいるようです。

「鶏のもも肉でもやってみて肉の味がどう変わるか試してみたいね」と言う私に、
「牛肉もあるし、魚ならサーモンがあるよ。」
「胡瓜が上手くいったから、大根や人参でもやってみてもいい?」

と積極的です。

追加の麹もOKが出そうだし、やったね。
我が家の塩麹プロジェクトはまだまだ続きそうな予感です。



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テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

『消えた少年』

お元気ですか?

夏の終りを感じさせる湿った夜風が吹くようになってきました。
夜の道場では虫の鳴く声も聞こえています。

東直己の『消えた少年』を読みました。
久しぶりの東直己、ススキノ探偵シリーズ。
シリーズ2作目の『バーにかかってきた電話』を原作にして映画が出来たので、
今、本屋さんには東さんの本が平台に並べられたりして、ちょっと目をひくようになっています。
ファン?としては嬉しいですね。

先日、知人の女性で東さんが好きとおっしゃっている方が、
『誉れあれ 札幌方面中央警察署南支署』を何ヶ月も待って図書館で借りて読んだと
教えてくださいました。
予約者が多かったのでしょうが、図書館の購入冊数も少ないのかも知れません。

今回読んだ『消えた少年』はシリーズとしては3作目1994年の作品。
友人の岡田、組長の桐原、新聞記者の松尾といったお馴染みの面々もまだ色が薄い感じです。

ストーリーは、中学の女性教師が担任する男子生徒を助けてとバーに「俺」を訊ねてくるところから
はじまります。
映画が好きな中学生翔一に「俺」は親しみを感じますが、翔一の親友が惨殺死体で発見され、
翔一も行方不明になったことから「俺」は翔一の行方を探し札幌を走り廻ります。

ストーリー展開のリズムがややもたついていて、少し読みにくかったのですが、
織り込まれたユーモアや手綱をしめて読者を離さないテクニックを楽しみ、
読者にも一緒に犯人探しをさせようとする露骨な引張も気にせずまんまと乗っちゃいます。

初期の作品ですから相変わらずというのも変ですが犯罪はちょっとディープ。
地域の社会問題を織り込むスタイルもちゃんとあります。
警察も嫌いだし、学校の先生のようなプライドをかさにきた人間も大嫌い!

東ワールドを安心して楽しめる『消えた少年』でした。


消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)
(1998/06)
東 直己

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

塩麹プロジェクト

お元気ですか?

先日東京に出かけた際、はちや珈琲の奥様に教えていただいた塩麹。
どうゆうものだろう、どう使うんだろうとネットで検索をしていると、色々とあるんですね。
次第に興味が湧いてきます。

そこへ、はちや珈琲さんからお手紙が届き、開けてみると塩麹の作り方と
何点か塩麹を使った料理のレシピのコピー、それと奥様が使われた麹の空き袋が同封されています。
なんとご丁寧な奥様でしょう。

やりたいモードが増してきます。
良い麹、美味しい塩を使えば美味しい塩麹が出来るでしょう。
でも、はじめてのことですから普通の材料でまず試してみましょう。

DSCN2852_convert_20110828031029.jpg

スーパーで一袋250円ほどの乾燥麹を買ってきます。袋の表示を見ると200g。
それに合わせて60gの塩を用意し、綺麗に洗ったボールの中で揉みほぐし混ぜ合わせます。
保存容器に移し入れ、300ccの水を注ぎまんべんなく湿り気が行き渡るようまた混ぜます。

ほんわりと香る麹の甘い匂い。元気に麹が育つでしょうか?
送っていただいたコピーやネットの情報では常温で1週間から10日ほどで完成だそうです。
その間、日に1回~2回空気を入れるようにかき混ぜるのだそうです。

作る楽しみ?
まぁそうではあるのですが、いたずらをする子供のようにわくわく。

ちょっと水が足りないかな?
もっとかき混ぜたほうがいいかな?
香りはどうだろう?

なんだか落ち着かない楽しみ。

さてさて、お楽しみはこれからです。

*******

北海道には飯ずしという食べものがあります。
冬が近づくとキャベツ、人参、大根と一緒に鮭やホッケ、ハタハタなどの魚を漬けた保存食。
深さ60㎝で一抱えほどの直径の木の樽で二樽ぐらい作り一冬楽しんだものです。
家々に作り方の工夫があり、親しい親戚、ご近所同士のおすそ分けもありました。
私の家では鮭でしたが、魚の脂の感じでづい分違った出来になります。
脂がのっていれば良いというわけでもないので、難しいのです。
他に紅鮭で作ったりする家もあり、高級な感じがするのですが脂が薄いというか
ちょっとさらっとした感じに仕上がります。
ホッケやハタハタで作る家もあります。少し魚の匂いが出て私はあまり好きではありませんでしたが、
これは好みの問題でしょう。

さて、この飯ずし。漬け込む時に麹をちらします。もちろん塩も使いますから、
考えてみれば樽の中で塩麹が作られていたと言えましょう。
樽の中で静かに発酵し、野菜や魚から出た余分な水は重石をかけて流れてゆきます。

子供の頃、両親が今年の飯ずしの出来栄えを楽しそうに話していたのを覚えています。
「麹もすぐ樽に入れるのではなくて一度少し発酵させてから入れると美味しく漬かるよ。
馴染みやすくなるんだろうね。」と母が言っていたのを覚えています。

はちや珈琲の奥様に教えられた塩麹。
作りながら、なんだか懐かしいことになってきました。

さてさて、お楽しみはどこまで広がるのでしょう。



テーマ : 日記
ジャンル : 日記

『にごり江』

お元気ですか?

先日からNHKで帝国劇場100年を記念した番組が放送されています。
今の時代、帝国と冠されていることがすでに歴史的な重みを感じさせるのですが、
その長い歴史の中から、『墨東綺譚』『唐人お吉』『にごり江』『ビギン・ザ・ビギン』
4作品を放送し、土曜日には森光子さんの『放浪記』
演劇が大好きな私としては見逃すことの出来ない放送です。

特に『にごり江』は何年も放送を待っていた作品です。

もう何年ほど前になるのでしょう。就職したて、一人暮らしをしていた頃です。
私は『にごり江』を劇場へ一人観に行きました。
名前が売れ出した蜷川幸雄演出というのも理由の一つですが、
樋口一葉の世界「にごり江」を軸に「たけくらべ」「十三夜」「わかれ道」の作品をちりばめた舞台です。
樋口一葉が好きな私には楽しみな舞台だったのです。

菊乃井のおりきは浅丘ルリ子、客の結城朝之助は横内正、源七は財津一郎。
おりきの深い諦めと達観に似た絶望の果てにあるもの。
源七の狂おしい情念。そんなものが心に染みてきます。

「十三夜」でお関を演じるのは三田和代。幼なじみの車引は近藤正臣さんです。
いいですね。どちらの役も感情を内に抑えながら一瞬の邂逅に慰められる情。

劇場の椅子に身体を沈め、私は舞台の隅々に気を配りながら役者の息遣いを感じ
宇崎竜童・阿木燿子ご夫妻による挿入歌十六夜小夜曲にも血を震わせます。

数年前、私はこの舞台の映像をNHKの放送で見ました。
もちろん録画したのですが、当時はビデオテープです。長時間録画でしたので画質も悪く
づ~っと録り直したいと思っていました。

そして昨日。念願かなって久しぶりに『にごり江』をTVで観、DVDに録画することが出来たのです。

にごり江1  にごり江2


ところが、録画したDVDを見て気がつきました。
配役が違うのです。
もちろんお力は浅丘ルリ子さんです。でも結城朝之助は田中健。源七は江守徹です。
「十三夜」のお関も車夫も違います。

今回の放送は帝国劇場での上演。東宝が持っている映像のようです。
私が劇場で観たのも以前NHKが放送したのも日生劇場での上演。

今回の放送。これはこれで楽しむことが出来ます。
でも、欲深い私は思ってしまうのです。
NHKさん、日生劇場版の『にごり江』をもう一度放送してくれませんか。

財津一郎さんの源七は身を崩しながらもおりきを忘れられない男の苦しさがよく出ていたし、
三田和代さんのお関もよかった。
なにより、私が観た舞台を綺麗な映像でもう一度見たいのです。


*****

演劇は劇場で見るに限ります。同じ芝居でも毎回違う舞台がそこにあります。
役者や演出家はもちろん、照明、道具、音響・・・全てのスタッフで作る舞台。
観客の期待も舞台を応援する一役をかいます。
いい観客がいなければ良い舞台はできません。

でも忙しい毎日。そうそう劇場に通うことはできません。まして地方の街では尚更。
だから、TVでお芝居を見るのも良としましょう。
そして、指揮者や演奏家の違いでレコードを聴き比べるように、
配役の違いでお芝居を楽しむという贅沢を楽しむことをしてみましょう。


テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

出会う時・・・『ウラジオストクから来た女』

お元気ですか?

今、外は樋から溢れんばかりに強い雨が降っています。
局地的雨、集中豪雨、激しい雷を伴った雨。
皆様もどうぞお気をつけください。


今朝、パートナーさんがipadを見ながら「『「消えた少年』が入ったよ」と言います。
「それ、買って」と即座に反応する私。
東直己氏の文庫ですが、小説でまだ入手していなかった3冊のうちの一冊です。

「他にも欲しいのある?」って言うパートナーさん。
最近まで e-BookOff は文庫本3冊で送料無料だったのですが、この制度が終わり、
今は1500円以上買わないと送料が無料になりません。

そこで、高城高全集の文庫本1と2を買うことにしました。
よくおじゃましている「探偵小説三昧」のsugata様が『ウラジオストクから来た女』という本を
先日紹介されていて、函館出身の私としては高城氏を是非読みたいと思っていたのです。

実は先日東京に出た際にも BookOff を覗いて探してみたのですが、
東直己もディック・フランシスも高城高も見つからなくて、意気消沈して帰って来たのです。

「頼んだよ」
というパートナーさん。
もちろん、自分の本も一緒です。
そして、「今日、買い物に出るついでに BookOff にも寄っていい?」 と言います。
先日見かけた本が欲しいのだそうです。

ということでお昼前にお出かけ。BookOff の店内をぶらぶらとします。
ディック・フランシスを105円で見つけたので一冊買い、ガストン・ルルーの短編とマイケル・ボンドの
コメディ調ミステリーをやはり105円で買います。

「もう少し見ていてもいい?」と言うパートナーさん。
「いいよ」と言いながら、もう買う気の無い私はハードカバーの棚を眺めていると、
あった!
高城高氏の『ウラジオストクから来た女』が目立たない背表紙を他の作者の本に挟まれながら
静かにあるのを見つけます。

手に取ると、定価1600円の本が450円。まだ文庫本になっていませんから、これはお買い得でしょう。
ちょっとパートナーさんに悪いなと思いながらもしっかりお買い求めです。
東京で見つけられなかったというのに、当地の BookOff で出会うとは・・・
高城さんも待っていてくれたんですね。

家に戻り、早速読み始めます。
時代は明治24年。
明治18年に設置された函館水上警察。今の西警察署の前身に勤務する五条警部が主人公。
米国を4年間放浪し英語力をかわれて赴任したという変わり種です。

ストーリーは
明治4年9月12日に1123戸を消失した切店火事という大火をベースにし、
ロシアに渡った女性の運命の謎を解いてゆくと・・・

なかなか読ませます。確りした文章で描写に無駄がありません。
こうゆう歴史をベースにした物語では史実とフィクションとが上手に織り成され
読者に少しの迷いを感じさせることなく読ませるのはかなり難しいもの。
作者の丁寧な調査と歴史の再構築があって、それを作品の中に活かしてゆく力量が問われます。

函館出身の私としては、函館の地図、建物や歴史背景を頭に浮かべながら読む事ができますから、
楽しみの奥行きが広がって興味は尽きません。

そもそも、函館は幕末からロシアやアメリカの船が訪れた地で
現在もペリー会見跡地という簡単な標識が港近くの弁天町にあります。
当然外国人との交渉事も多く、優秀な通訳が江戸から来たりして
函館はちょっとした語学のメッカの様相を呈します。
『箱館英学事始め』井上能多孝著 道新選書 にも詳しいのですが、
私が子供の頃にも、街にはロシア語やフランス語が普通に聞こえ、
それは英語よりも多かったような気がしますし、外国人を見かけるとまず、
どこの国の人だろうと思うくらい、色々な国の人がいたものでした。
この物語の時代には、フランスの新聞に箱館の祭りの壮大豪奢な様子が報じられている程です。
米国帰りの主人公五条警部が函館に赴任というのは、うなずける設定です。


さて、すっかり『ウラジオストクから来た女』を楽しんだ私。
明日か明後日には高城氏の文庫本も届きます。
ご紹介いただいたsugata様に深く感謝し、今日 BookOff で高城氏に出会えた縁に感謝しながら、
しばし楽しむこととしましょう。

本との出会いって本当に楽しいですね。

ウラジオストクから来た女 函館水上警察ウラジオストクから来た女 函館水上警察
(2010/10/28)
高城 高

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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

山蜜梅干しと塩麹

お元気ですか?

東京では局地的豪雨が降っているというニュースを聞きながら週末のお出かけ。
久しぶりに東京C市の道場に伺います。(そのお話はこちら)
土曜日、お昼をはさんで練習をした後所要をすませ、今や私達には欠かせなくなった存在
はちや珈琲さんにおじゃまします。

パートナーさんは、珈琲が残り少なくなると最近は電話で注文させていただいているのですが、
やっぱりお店に顔を出して、ご主人の様子やお店にいらっしゃるお客様の様子を拝見するのも
楽しみなのです。

少量づつ入荷する珈琲は、フレッシュで毎朝早くからローストする豆は一粒一粒がつややかです。

珈琲の話はパートナーさんに任せて、いつもお馬鹿な話をしてしまう私、それに付き合ってくださる
ご主人と奥様。今や三鷹の宝物といってもよいでしょう。

今日は私の用事が少し早めに済んだので、はちや珈琲さんでパートナーさんと待ち合わせ。

お店にカランカラ~ンとドアベルを鳴らして入ると、いつものように優しい笑顔のご主人が
迎えてくださり、私の顔を見るなり、「お口にあうかどうか分かりませんが、お渡ししたいものがあるんです。」って。
あまりの気合にちょっとええっって戸惑いながらも、
「私、食べるもので嫌いなものって無いんです。」
「そうですよね、ホヤも大丈夫っておっしゃってたし。」
「そう、ホヤは好物ですし、琵琶湖の鮒ずしだってダイジョブです!」

なんて言っていると、ご主人が出してくださったのが、梅干し。
「これ、無農薬で栽培した梅の梅干しを、日本ミツバチの山蜜につけた梅漬けなんです」
「家では、梅干しや漬物って食卓に並ぶ事が無いのですが、私好きですよ」

私の実家では、母は梅干しを干して作るということがありませんでした。
北海道ですから、良い梅が無かったのかも知れません。手間もかかります。
母は沢庵を漬けたり、白菜を漬けたりという事も有りませんでした。
普段は二人だけの食卓ですから、漬けても食べ切れないというのがあったのでしょう。
その習いが大人になった私にも続いていて、梅干しやお漬物がなくても気になりません。

では、嫌いかというと全くそんなことは無いのです。
私は、カリカリした小粒の梅干しも、果肉の柔らかい大粒もどちらも大好き。
何粒も頂けます。
漬物だって、沢庵、千枚漬け、奈良漬といった有名どころはもちろん、
茄子や胡瓜のぬか漬けは大好きですし、簡単に塩もみしたような浅漬も好き。
もともと、発酵食品は得意ですからね。

そんな話をしながら、梅干しの山蜜漬けを話題にしていると、パートナーさんが到着しました。
二人して珈琲店の店先で梅干しを味見させていただきます。


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全く酸っぱさはありません。甘いかというとそうでもなく梅のエキスが蜜に溶けこんで
スーっと透明になってゆく感じ。とてもピュアなお味です。
「これは美味いですね。」 なんてすっかりくつろいでしまう私。
ご主人は「こちらもどうぞ」 って今度は20%の梅干しを出してくださいます。
塩分が濃いといっても通常は18%ぐらいなのだそうですがこれは20%。
常温でも日持ちしますとのこと。

と、ここでまた私が、「いや~、塩って不思議ですよね。」
「実は、先日アイスバインを作ったんですけど、3~5%ぐらいの塩水に肉を漬けて・・・」
と肉の水と塩水との交換の不思議を話題にし、
「私の父の実家では、家の土地が海までずーっと続いていて、その海水から塩を作っていたんです。
そんなこともあって、私、塩って興味があるんですよ。」
 なんて話が進みます。
塩作りの作業の様子や塩作りの道具は実家に残っていて、ある時整理して市の民族資料館に寄贈し、
今でも展示紹介されています。
祖父が記録した塩作りの様子や父の記憶を私が手伝って書き起こしたことも有りました。

梅干しの塩分濃度の話からアイスバイン塩田の話。はちや珈琲店はにわかサロンとなっています。

すると、はちやさんの奥様が、
「塩麹ってご存知ですか?」と新しい話題を。
これは初耳です。
「塩と麹を混ぜて発酵させて・・・」

それはスマートにこだわるはちやさんの奥様と御主人様。
良質な麹を取り寄せて、東京の離島で手作りされている塩を使って塩麹を作られています。
はじめて知った塩麹。少し勉強してみましょうか。


はちや珈琲さん。伺うたびに珈琲ばかりでなく、
地域文化、経済、もちろん美味しいものの話とあふれ出る笑顔の会話があります。
「今、いれたてですからいかがですか」 とご夫婦のお人柄に包まれて、
珈琲の味見をさせていただきながらついつい長居をしてしまいます。

素敵なカップオブテイストの時間。 ごちそう様です。

テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

『侵入』

お元気ですか?

天竜川の舟下りで痛ましい事故のニュース。
私もパートナーさんと一緒に何年か前に乗った事があります。
川岸にせまる山の緑や岩肌の景観や場所によって違う水の表情を楽しみます。
岩がよく見えるように波の渦巻く所に近づいたりもします。
穏やかな流ればかりでは物足りないかも知れません。

天竜浜名湖鉄道の小さな汽車旅と舟下り。人気の観光です。

今日のニュースでは、救命胴衣を着ていなかったことを報じています。
私が乗ったときにも着ていませんでした。
夏の水の事故。また一つ悲しい出来事。


ディック・フランシスの『侵入』を読みました。
今回の主人公の特徴はテレパシーです。

先祖代々敵対するアラディック家とフィールディング家。
主人公の障害騎手キット・フィールディングは双子の妹ホリイから夫ボビイ・アラディックが
経営する厩舎が新聞社の中傷記事によって困難な状況に陥っていると相談を受けます。
何世代も敵対してきた家の娘と結婚したボビイは、父親メイナードからも疎遠な扱いを受け孤立。
キットは中傷記事の真相について調査を始めるのですが・・・。

ストーリーは手馴れた感じで読み応えがあります。
今回の作品では厩舎と馬主の関係も丁寧に説明されていています。
馬主は故なく厩舎から自分の馬を連れ出す事が出来ないばかりでなく、
厩舎の調教師は馬主が支払いを怠った場合馬を売って代金から損失分を補う事が出来る。
そんな馬主と厩舎の関係が紹介されています。

騎手と馬主についても、レース運びと馬の反応といった報告を通して馬主の満足感を満たす
信頼関係が爽やかに描かれています。
しかも、持ち馬に心から愛情を注ぐカシリア王女というキットの良き理解者が登場。
ロイヤルジョッキーだったディック・フランシスの腕の見せ所でしょう。


さて、『侵入』のテーマにテレパシーがあります。
主人公のキット・フィールディングとホリイは双子の兄妹で
幼い頃から、相手の思うところが離れていても伝わってきます。
ホリイの結婚で閉じられていた不思議な力も今回の事件で少しずつ復活します。

面白いのはキットがこのテレパシーをつかって他の人の思いを感じ取っているところ。
ふっと頭の中に浮かんでくる信号のような言葉。
悪漢の悪巧みも察知し難を逃れます。
でも、お互い好意を持つカシリア王女の姪ダニエルには感じることが出来ません。
恋心はテレパシーの邪魔になるのでしょうか。

そんなキットですが、馬との対話の様子も随所に出てきます。
「この馬と私の間のテレパシイはいつも特に強く、・・・心的な対話は続いていた」
と気位の高い馬ノース・フェイスを御す模様を語り
ゴールした後の様子を
「馬の心からは何も伝わってこない。・・・優れた馬は、たいてい自分が勝ったことを知っている。
胸いっぱいに空気を吸い、誇らしげに頭を上げている。」
と書きます。

馬はとても敏感な生き物です。
少ない私の乗馬経験にてらしても、馬の持っているプライドや素直な気持ち、
ちょっと寄せ付けない偏屈な感情といったものがビシビシと伝わってきます。
その馬に対峙するためには、親愛の情示しながらも毅然としていなければなりません。
触れたり目を見たりしながら心から語りかけながらの会話。テレパシーでしょうか。


ディック・フランシス。
馬と人間との関係でも強い心の交流を言いたかったのかもしれません。

テレパシー。貴方はどんな時に感じる事があるのでしょうか。


侵入 (ハヤカワ・ミステリ文庫―競馬シリーズ)侵入 (ハヤカワ・ミステリ文庫―競馬シリーズ)
(1991/08)
ディック フランシス

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

『黄金』

お元気ですか?

当地のお盆。あちらこちらの町内会単位で花火が連日あがります。
わら縄で形成された筒に火薬を詰め込み人が抱きかかえて火花を吹き上げる
手筒花火というものもある当地です。
花火が好きな土地なのでしょうか。

でも、あちらこちら連日バンバン上がると、さして興味のない私は辟易するばかりです。
夏の夜に一夜綺麗に儚く上がるから一瞬でも暑さを忘れるというもの。
連日となると余計暑さを増すように感じます。
経済的にも大層な出費でしょうし、なにより下品です。

ふぅ、書き出しから不満を書いちゃった。熱くなってごめんなさい。


ディック・フランシスの『黄金』1987年を読みました。
原題はHot Money。
1971年の『骨折』では、父親と息子、親子の張合いがテーマでしたが
『黄金』では家族の闘いがテーマです。

ストーリーは主人公のアマチュア騎手イアン・べンブロックが疎遠だった父親から
戻ってきて自分の身辺警護を頼まれることから始まります。
5番目の妻で離婚準備中だったモイラが自宅で殺され、父マルカムも殺されかけたというのです。
金の取引で巨額の財産を有するマルカムと別れた妻や子供たちのそれぞれの事情・・・。
遺産相続?親からの援助?

これまで読んできたディック・フランシスの競馬シリーズは、ギャングが巧みに競馬界に入り込み
賭けを操作したり、出走馬に細工をして不正レースをしたりし主人公が調査するというものでした。
今回の『黄金』では競馬の話はメインではなく、
マルカムが息子イアンのアドバイスを受けながら馬を購入する姿、レースで持ち馬が勝利する興奮。
そんな挿話を通してマルカムの事業家としての姿、イアンと次第に心を通わせてゆく姿が描かれます。

話の主題は犯人探し。それぞれに金銭的事情やマルカムへの憎悪を持ち、
誰もが犯人でありそうに見えます。
突然、ストーリーに関係の無い犯人が現れるのは推理小説では反則ですから、
犯人は家族の中にいるはずです。
ただ、私は犯人探しに集中できませんでした。後半、イアンは犯人に目星をたて
おびきだそうとするのですが、私の興味は父マルカムと家族との関係の行方に移っています。
家族の中から犯人を見つけるというのは、それだけで悲しい事実だからでしょう。

さて、いつものようにディック・フランシスの作品に登場する小道具。
今回は留守番機能つき電話とカセットテープが登場します。でも、作品は1987年ですから
すでに当たり前の道具ですね。刑事コロンボでやはり留守電機能を利用したトリックがありましたが、
あれは何年の作品でしたでしょうか?

もう一つは車。登場人物が多いので車も名前だけですが色々出てきます。
主人公イアンは地味なグレーのフォードアのセダンです。

ドナルド(最初の妻ヴィヴィアンの長男 44才 ゴルフ場支配人) 銀色のメルセデス
ヘレン(ドナルドの妻 43才 陶器の絵付け) 白のキャバリア
トマス(ヴィヴィアンの次男 39才 失業) グレーのオースティン1100
ベレナン(トマスの妻) 古い白のモリス・マクシ
ルーシー&エドウイン(ヴィヴィアンの娘と夫) 古いヒルマン

アリシア(三番目の妻 59才 ) グレイの大型のフィアット
ジャーヴァス(アリシアの長男 35才 株式仲買人) オフホワイトのローバー
アーシュラ(ジャーヴァスの妻) クリーム色のオースティン
セリーナ(アリシアの娘 26才 エアロビクスのインストラクター)  銀色のフォード・エスコート
ファーディナンド(アリシアの次男 32才 保険会社) クリーム色とグレイのアウディ
デブズ(ファーディナンドの妻 27才 カタログモデル) 深紅色のランチア

色々な車が出てきます。ご興味のある方はネットで検索してみてください。
作品の中で車が重要な役割を果たすということではないのですが、
戦闘機のパイロットでもあったディック・フランシスです。やはり乗り物には興味があるのでしょう。
人物ごとに車を選んでいる彼の思案顔が浮かびます。

私の選ぶ車は私のどんな性格を写しているのでしょう。
実は私、新しい車の選定を先日からしていてだいぶ絞り込んできたところなんです。


今日のおまけ、ビール祭り第二弾。





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ブデヨビッキ ブドバー
チェコのホップ、モルトと酵母を使った700年以上の歴史を持つビールで、
世界的ビールメーカー、バドワイザーの名の由来となった元です。
チェコはヨーロッパの中でも最もビールを飲む国ですね。

DSCN2802_convert_20110814203925.jpg

こちらも同じチェコのビール。ピルスナーウエルケル。
大麦麦芽から作られる黄金色をしたコクのあるピルスナービールです。

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そして、ご存知イギリスのギネス。
あっでもイギリスって言っては怒られますね。アイルランドが原産国です。
焦げたキャラメルのような苦味と甘さを含んだビールです。


あっ、そうそう、『黄金』にはボランジェというシャンパンも頻繁に登場します。
ジェームズ・ボンドもお気に入りという高級シャンパンですが、
競馬にはシャンパンが似合いますね。

Hot MoneyHot Money
(2010/07/06)
Dick Francis

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

夏の初体験と浮気者

お元気ですか?

今日のタイトル。ちょっと艶笑譚のようですが、ご期待いただいた方にはゴメンなさい。
まぁ、カンタベリー物語かボッカチオでも読んでいただくこととしましょう。
昨日まで、ケン・フォレットの「大聖堂」をNHKで見ていたせいです。

今週、腰が痛いとエアロビクスをお休みのパートナーさん。
一週間腰痛ベルトし、食器の上げ下げも慎重ですが少し良くなりかけてきたようなので、
よく行く温泉浴場でマッサージをしてもらうことに。
私は、スポーツジムでマッサージをしてもらったり、温泉であかすりをしてもらったりという
経験はあるのですが、
パートナーさんは香港で足裏マッサージをしてもらったことがあるだけです。

初体験のマッサージ。
「痛いのかな?貴方も一緒にする?」なんてちょっと怖いもの体験みたいです。
フロントで説明を受け、40分コースを選択しました。
お盆のシーズンだからでしょうか?子供連れの家族で賑やかな温泉を楽しんで、
さっぱりした後のマッサージ。

私は肩や腰を重点的にやってもらいます。ふむふむ、ほうほう、あっ痛い!
なんて久しぶりのマッサージを楽しんでいます。
パートナーさんを担当している方は色々話しかけながらやっているよう。
パートナーさんも「うっ痛い、気持ちいい~」なんて言いながら楽しいでいるようです。

気持ちのいい40分が終えると、わがパートナーさん。
「よかった~。またやろうね。」ですって。
初体験にちょっとテンション上っていますが、まずまずのお楽しみだったようです。

そして今日の久しぶりのハードなエアロビクス
「貴方も出る?」 って言うのですが、
私は、最近水泳が楽しくてたまりません。
クロールや平泳ぎももう少し磨きたいと思っています。
ちょっと夏の浮気者です。
だって、裸で泳ぐって気持ちいいですもんね。

さて、そんな私達の今日の夕ご飯は、私がシェフです。

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ナスと挽肉のトマトソースパスタ。
ボタン海老とズッキーニのオリーブオイル焼き。

ナスは弓友さんの家庭菜園から頂き物。有難い。
オリーブオイルに染み込んだボタン海老の味がズッキーニに移り美味しい!

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そして、北海道でとれた、新秋刀魚!夏ですが新秋刀魚!
もちろん今年の初物ですね。
実は、ボタン海老も秋刀魚も昨日お刺身にして食べたのですが、
二日目は違う料理をと考えた末のメニューです。そして、大正解でした。

ワインはオーストラリアですが、リースリング。
近年のオーストラリアワインは非常に品質管理が行き届いていてレベルが高いのです。
リースリングはドイツやアルザスのが有名で美味しいのですが、
オーストラリアは珍しいと初挑戦です。

うっ~ん、リースリングの厚みと酸味が足らないというか、ドイツやアルザスのとは
かなり違った感じです。
酸味はあるのですが、果実の段階での糖度が低いのでしょうか?
充分なコクのある酸味には育っていませんし、芳香も薄っぺらいといったらきついかもしれませんが、
ヨーロッパのリースリングとは別物です。
まぁ、お値段も1190円とお安いのですが、ちょっと残念でした。

頑張れオーストラリア!



テーマ : 日記
ジャンル : 日記

『利腕』

お元気ですか?

先日、NHKのニュースで男子新体操を紹介していました。
例年コミカルな動きで異彩を放つ鹿児島実業高校の新体操部。
今年は東北で行われた高校総体での演技。
笑いを伝えられる演技の底に真剣な心のあることをニュースで伝えています。
新体操が好きな私には久しぶりに嬉しいニュースでした。

一頃に比べ新体操はなかなかテレビで放送されません。
男子新体操なんかビデオ審査で予選会が行われるほどです。
頑張れ!新体操!


ディック・フランシスの『利腕』を読みました。1979年の作品で、
アメリカ探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞を受賞しています。
そして、ディック・フランシスの作品には珍しく、1965年の『大穴』で登場した
シッド・ハレーという元ジョッキーの探偵が再登場しています。

今回はハードボイルドまっしぐらです。
お話は例によって、優秀な馬が調教の過程で体調を悪くしたり、走られなくなり調査が始まります。
その謎解きも面白いのですが、今回のテーマは゛恐怖との闘い”とでもいいましょうか・・・

前回の『大穴』で探偵として自分の生きる姿を見つけたシッド・ハレー。
今回は失った左腕は精巧な義手で補っていますが、それだけに右手の大切さが重く意識されています。
そして、そこを突いてくる悪漢と失う恐怖から一度は屈してしまうシッド。
でも、自分が自分として生きてゆくためには、その恐怖に立ち向かわなければなりません。
自分の弱点、恐怖のボーダーラインを知りそれと闘う・・・。
かっこいいでしょうか?どうでしょう。実際闘うというのはそれほどかっこいいものではありません。
弱音をはき、どろどろになり、悔しさに押しつぶされそうになりながら這いつくばって闘うのです。

しかし、なんという皮肉でしょう。
離婚した妻、ジェニイには
「わたしはそれが我慢できなかったのよ。誰だって我慢できないわ
女は慰めを求めて自分のところへくる男が必要なのよ。お前が必要だ、助けてくれ、慰めてくれ、
接吻で悩み事を振り払ってくれ。でもあなたは・・・あなたにはそれができない。」
そう言われてしまいます。

シッドは去ってゆくジェニイに心の中で言います。
「ジェニイ、抱いてくれ、助けてくれ、おれは泣きたいんだ、と言いたかったー
しかし、いえなかった。」

うぅ~ん、ちょっと考えますね。
男は意外とずるい生き物です。え?私だけ?
ハードボイルドを気取りながら、時々甘えることも忘れません。
あっ、このブログはパートナーさんも読んでいるので、あまり書くことは出来ないのですが・・・
え?もうバレバレですって?

でもね、闘う男は(女性もそうかもしれませんがわかりませんので・・・)
どろどろになって自分を失うギリギリの所でも諦めないのです。
本当に、生死をかけた生き様の闘いなんです。小説の話ではありませんよ。

カッコだけの闘いはサニーサイドアップ。
見た目はスマートで綺麗ですが、それだけです。
(あっ、私卵に偏見は持っていませんからね。)

そして、この『利腕』のラストシーン。
シッド・ハレーのまさにハードボイルドな生き様が思わぬ展開に・・・。

ぜひ、女性に読んでいただきたい作品ですね。


利腕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12‐18))利腕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12‐18))
(1985/08)
ディック・フランシス

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追記)

ディック・フランシスの競馬シリーズ。
最初の作品は1962年の『本命』でした。
毎回主人公とともに違った車が登場するのは読者サービスかも知れません。
今は時代を知る良い材料です。
同時に幾つかの小道具は時代を映しだしています。
携帯電話があれば、なにも問題ない状況でも、60年代から70年代では無理な話。
電話ボックスにうずくまり助けを待つなんてシーンもありました。

でも、今回の『利腕』では、車から電話をかけています。
こうゆう小道具の挿入は時代の流れを感じられて面白いですね。
では、また。

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ビール祭りだ!

お元気ですか?

先日の朝の経済ニュースでイオンが新しいビールを販売すると紹介していました。
ドイツ産のホップを使った麦芽100%のプレミアムビール!
これは飲んで見なくっちゃと思ったのと同時に、
はぁ~、ビアホールもいいね~って飲んべぇ心に火がつきます。

早速ネットで地ビールのお店を検索してみます。
バブルがはじけたのと殆ど同じ時期、日本中で地ビールブームが起きました。
ちょっとした観光地はもちろん、そうでない所にも地ビールを売り物にしたビアホールが出来ます。
我が函館だって、函館ビールがあり大沼ビールがあります。
駅近くのレンガ倉庫街でははこだてビールが観光客の喉を潤しています。

当地のビアホール。
ネットでメニューを見ていて気がつきました。
お料理もビールも自宅で楽しめるんじゃないの?

街中にあるビアホール。当然車で行くわけにはいきません。
酔っ払えばご機嫌になりますが、電車で帰ってくるのもなんだか疲れちゃうな。
それに、ソーセージの盛り合わせやピザといったビアホールの定番料理は我が家でもできちゃいます
(しかも、ぐ~んとお安く!)

いうことで、我が家でビール祭りとあいなりました。

まず、ビールを買いに行きます。

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左から、イギリスのバス・ペールエールビール。上面発酵ビール。
次は、皆さんご存知のギネス。
そして、ベルギーのシメイビールはトラピスト修道院が作る伝統のビール。
一番右は、ドイツのヴュルテンブルガー。ろ過した後に二次発酵させた白ビールです。

そして、我が家のおつまみといえば、

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ピザにソーセージにサラダ。
今日は私がピザソースを作り、サラダも生ハムとサーモンを添えてケッパを散らします。

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そこにパートナーさんが茹でた枝豆とさっぱりした胡瓜の塩もみ。
胡瓜はにんにくの香りが添えられビールにもバッチリです。

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ビールの色、泡の感じがわかるようにそれぞれでも撮ってみました。

イギリスのビールはイギリスらしい真面目さ。
ベルギーのビールは花の香りを楽しむような華やかさがあります。
ドイツのビールはどうでしょう。

パートナーさんは「どう?ドイツで飲んだのと比べて・・・」 と言いながら、
早速ゴクリと飲んで一言。
「あっ、ホフブロイハウスで飲んだのもこんな味だったね」 ってご機嫌です。

でも、二人で三本が丁度良いようです。
お料理もゆっくり頂きながらの夕ご飯。すっかりお腹もぽんぽこりん。

「もうここまでにしようか」
「そうだね、無理に飲む必要はないよ。」
「楽しみはとっておこう」

かくして、我が家のビール祭り。
分相応に事無きを得たのでした。
たとえ、沢山は飲めなくとも、一つ一つのビールを楽しみ、お手製の料理を楽しむ。
充分な幸せのビール祭りでした。

皆さん、ビールはお好きですか?


テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

退院

お元気ですか?

暑い夏、太陽の下で汗を流したり山や海を駆けまわり笑顔に心軽くしたり・・・
そうゆう夏を楽しむ事が出来ません。

福島の原子力発電事故。
昨日、賠償についての方向が示されましたが、とりあえずの感があり
具体性も欠けます。
補償範囲、金額、支払い時期・・・東京電力との個別交渉があったり、
現政権の能力の低さに今更驚くこともなくなりました。
戦後政治を60年間引っ張ってきた自民党にも重大な責任はありますが、
相変わらず政局の主導権争いに目が向いているように見えます。

国民は日々の生活を過ごさなければならないのに・・・。


今日、父が退院しました。
大正13年生まれ。今年88才になる父は昨年の末から体調を悪くし入退院をしてきました。
今回は体力低下に歯止めをかけるためのリハビリ的入院だったのですが、効果があり
思いの他早い退院です。

さて、そろそろ父や母の思い出を書き始めましょうか。
誰に伝え継ぐ話でもありません。私の中でも記憶の反芻。
普通の生活を送る人の記憶です。

静かに目をつぶり、何処かで哭く蝉の声に身を任せながら記憶の旅をはじめます。
処々で鉱石の中の輝きのように見え隠れするものがあります。
でも、今はその一つ一つに立ち止まることなく、どんどん記憶を遡ってゆくと
とうとう行き止まりに当たります。

私の父の思い出の始まり。
それは4才ぐらいの頃のことです。

いつも物静かな父が「行くよ」って言います。
見上げる父。
車に乗ったようですから、タクシーに乗ったのでしょう。
当時、父はタクシーチケットをよく運転手さんに渡していました。
父とのお出かけですが、母は一緒ではありません。

タクシーは港に着きます。
何処か事務所に寄ったと思うのですが、そこには父の従兄弟が居ります。
北洋船団船団長をしていた小父と父は非常に仲が良く何かにつけお互い行き来していました。

どちらから話が出たのかは判りませんが、小父の案内で母船を見学に来たのです。
私は父の左腕に抱えられるように座り、父と同じ顔の高さ。
ランチに乗り、沖に停泊している母船に向かいます。
まるでタンカーのように大きな母船。北洋漁業の母船は集団操業をするそれぞれの漁船から
集まってくる魚を保存したり加工したりしますから、まるで工場のようなものです。

ランチはその大きな母船の横に着き、舷側の手すり一つの階段を父に抱えられて登ってゆきます。
足元は海。はるか下の海を覗き、空につづく階段を見上げます。

船の上に登り立った父と私。その同じ目の高さから目えたのは、
まるで大きな生簀のような空洞。鉄黒く巨大な空間は圧倒的な力強さを伝えています。
覗き込んでも下まで見えません。

父に抱かれている私とその傍らにたつ小父。

よほどこの時の記憶が強かったのでしょう。
かすかに船の階段を降りてランチに乗った記憶はあるのですが、
前後の記憶は思い出せません。

後に、父に何度この時の感動を話したことでしょう。
「本当は船に乗りたかった」と言っていた父です。
従兄弟の活躍が誇らしくちょっと羨ましかったのかもしれません。


私は、父の仕事の都合で一年の内の3~4ヶ月ほどしか一緒に暮していません。
だから、折々の父との記憶はとても鮮明なものがあります。
その一つ一つが反省であり、宝物。

それを思い出し、書き留めておくことはささやかながら私の父への感謝の気持ちなのです。
父の退院を一つの契機とし、父や母の思い出を書いてゆくこととしましょう。
残り少ない父母の時間を記憶で整えてゆきたいという思いでもあります。

昭和を生き抜き、日本を再建した世代の父母。
原子力発電の事故や、歯がゆいばかりの政治の状況を見ながら、
私は父母の世代に学ばなければと悔しく恥ずかしい思いでいっぱいです。
明日を見つけるためにも、今父母の記憶を思い出さなければと強く思っているのです。


追記)

夜、退院した父からの電話。
「退院したよ。」   簡潔です。
「おめでとうございます。」  お互いに。

「鰻 いつ届くの?」
“おやまぁ、親父らしい・・・”
「明日届くよ。今日は時間が読めなかったから。」
「有難う。」
「栄養つけてください。」

親子です。美味しいものが大好き。
安心しますね。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

真夏の夜の夢

お元気ですか?

夏。例年なら7月に仙台に出かけ、ウニやホヤをつまみ美味しいお酒をいただくのですが
今年はかないません。
来月はまた函館に出かける予定ですが、何か海のものが頂きたいな。
と思っていたら、ラ・サリーブさんからご案内がきました。

前回、ワインの利き酒会の時に、シェフが「ウニや岩牡蠣を仕入れて料理をしたいんだ」って
おっしゃっていたのが、いよいよ実現です。
利き酒会の時にご一緒したソムリエさんをお誘いして、いざ出陣です。

ラ・サリーブさんのシェフはとてもチャレンジ心のある方、
そのお料理を頂くのですから私も“受けて立つぞ”って気合を入れてレストランへ。

個室に通されると、すでにソムリエさんが席についておまちかね。
挨拶をしていると、マダムがシャンパンを注いでくださいます。

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今日のワインはソムリエさんが、ご自宅からお持ち下さったものです。
夏はシャンパンのような発泡酒が嬉しいですね。

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先付けはトマトにキャビアをあしらったカクテル。
シャルドネも開いて、お料理のスタートです。

パートナーさんはソムリエさんに先日入れて頂いたフランケンワインのお礼を申し上げ、
売り手の方がどうやってお酒の勉強をされているのか伺っています。
気心の知れたソムリエさんにパートナーさんも会話が弾んでいますね。

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八戸から届いた岩ガキ。
ご案内には御前崎産とあったのですが、今年は良い岩ガキがとれないらしく
青森からのお取り寄せです。
大きなカキをソースにつけたり、レモンを絞ったりと三種類の食べ方で頂きます。

じゃがいもをそうめんのように切ったサラダも食感が楽しくて夏らしいです。

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青森から届いたウニもたっぷり。優しいクリームで整えられて上品に仕上がっています。
「殻つきのウニを仕入れるのって難しいでしょう。弱っていたりスカがあったり・・・」
なんてシェフの健闘に敬意を払います。

実は今回のメニューを知らされた時に、私はとても心配していました。
ウニも岩ガキも鮮度が大事です。
いつ来るか分からないお客様を待っているだけではロスが大きくなります。
でも、シェフはチャレンジ。
幸い、お客様の反応も良くて企画は大成功のようです。
レストランで美味しいものをいただくには、お客も協力しなくっちゃ。

とうもろこしの冷製スープ。これも甘くて美味しいですね。
シェフが畑で作ったとうもろこし。
ワインはシャブリに進んでいます。

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ブルターニュ産オマール海老はシンプルな作り、甘さも丁度良く美味しい。
デザートはさっぱりとシャーベット。

ラ・サリーブさん。お付き合いをさせて頂いて不安になったことがありません。
シェフの直球勝負の料理はどれも正直な味に満ちています。
お料理をいただいたり、お話をうかがったりするたびにシェフが目指す料理って
なんだろうと考えるのですが、期待が持てます。

美味しいだけの料理なんて何処にでもあります。そんなものは食べたくありません。
私が食べたいのは、食材と向き合ったシェフが自分の中から見付け出した料理。
自分と向き合った真剣勝負の料理です。
その料理に光るものを見たとき、私は幸せを堪能するのです。

ラ・サリーブさん、これからも素敵な挑戦を私達に食べさせてくださいね。

ごちそうさまでした。

テーマ : フレンチ
ジャンル : グルメ

『猛女とよばれた淑女』

お元気ですか?

先日阿川弘之氏と北杜夫氏との対談の文庫本を読み、
斎藤茂吉をきちんと読んでみようかなと遅ればせながら気持ちが動き出したので、
Book Off に出かけて本棚を眺めます。

北杜夫氏の『楡家の人々』か、斎藤茂吉の『赤光』が無いかな?という思惑。
残念ながら有りませんでしたが、
105円の棚に『猛女とよばれた淑女 祖母・斎藤輝子の生き方』という本を見つけます。
著者は北杜夫のお嬢さんで、斎藤茂吉・輝子夫妻のお孫さんにあたる斎藤由香さん。
全く知らなかった人です。

斎藤輝子夫人については、阿川さんの本を通じて存じ上げています。
明治の女性らしく毅然とした姿と世界中を旅行する行動力には並の人間ではないと感心。
でも、そのぐらいのことしか知りません。

パートナーさんが「どう云う人?」って聞いてくるので、
「たぶん、兼高かおるに次いで最も世界中を旅した日本女性だろうね。」と笑って答えていたら、
なんと「淑女の品格」というあとがきを兼高かおるさんが書かれていました。
これには、ちょっとびっくりです。

第一章の書き出しは黒柳徹子さんのTV番組「徹子の部屋」に輝子夫人が出演された話から始まります。
紹介されているのは昭和57年12月7日に出演したもので、この番組には3回出演されているそうです。
そして、私にはそのどれかを見た記憶があります。

ご家族が書かれた作家とその家族の話。沢山有りますね。
お弟子さんや評論家が書いたものとは違い、家族としての愛情、理解し合う心が
底辺にあって読んでいても安心できます。
もちろん、家族でしか分からない事も沢山出てきてそれはそれで興味深く読めるのですが、
なによりは輝子夫人と廻りの家族とに向きあう姿勢の正直なところに好感が持てます。

大学の卒論にテーマを選ぶまで、茂吉をちゃんと読んだ事がなかったという作者。
輝子夫人の事を書きながらも、きっと新しい発見。
新事実の発掘ということではなく自分の中での発見というか、そうゆうものを楽しんだに違いありません。
そうゆう喜びが文中に見えます。

ところで、私は出会いを殊の外楽しむ傾向があります。
人との出会い、仕事との出会い、本との出会い・・・
色々な出会いがあると思いますが、出会いというのは向こうからやってくるものだと思っています。

少しづつこちらの準備が整ってきた時、自分自身も気がついていないかも知れないけれど
必要な機運が高まってきた時。
そうゆう時に「こんにちは。そろそろいかがですか」って向こうから声がかかるような気がするのです。

今回の『猛女とよばれた淑女』を見つけたときも、
ははぁ、いきなり斎藤茂吉先生に挑むのはハードルが高いけど、
周辺から徐々に馴染んでいけという事なのかなって自分勝手に妙な納得の仕方をしました。

そういえば、数年前には北杜夫氏の『母の影』を読んでいます。

子供の頃、北杜夫氏や遠藤周作氏が騒がしいほどにヒットしていた時代があります。
その時、私は全く見向きもしませんでした。
その少し前には阿川弘之氏の『山本五十六』を原作にした映画が作られ、
父と見に行ったのですが、阿川さんを読むには子供過ぎました。

今、ようやく廻り道を終え、斎藤茂吉への入り口を開けようとしているのでしょうか?
だとしたら、茂吉先生は私に「次はこれを読みなさい」って何を薦めてくださるのでしょう。



猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方 (新潮文庫)猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方 (新潮文庫)
(2010/11)
斎藤 由香

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テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

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