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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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今夜はリゾット

お元気ですか?

今日は朝から道場にお出かけし、月例会に参加。
その様子はこちらに。
一日楽しく過ごしてきたのですが、午後からはあいにくの雨ですっかり身体が冷えてしまいました。
お風呂に入ってのんびりと温まり、葛根湯で予防します・・・。

そんな私にパートナーさんは「今日はリゾットを食べたいから作って」と仰るのです。
疲れているし、鼻はグズグズするし・・・。
でも、まぁ一日遊んできたのですから夕ご飯ぐらいは作りましょうか。

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イカ墨のリゾットをささっと作ります。
サイドメニューは、赤イカがあったので、じゃがいもと一緒に陶板焼きに。
手馴れたものです。

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パートナーさんは、料理の鉄人ですっかり有名になったレストラン「ラ・ロシェル」の坂井宏行シェフの
レシピで作ったロールキャベツをちょっとアレンジして出してくれます。

渋谷のラ・ロシェルは、私がまだ若かった頃、職場が近かったこともありよく行ったレストランです。
ちょっと懐かしいですね。
このロールキャベツの中には挽肉と一緒にご飯が入っていて、軽い食感に仕上がっています。
はからずも今日はお米を使った西洋料理。

飲み物はワイン?
いえいえ、今日は我が故郷糸魚川の日本酒加賀の井の純米吟醸を楽しみましょう。
ね、本当にお米づくしです。

美味しいお米は日本人の贅沢な宝物ですからね。
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テーマ : おうちごはん
ジャンル : グルメ

チーズの缶詰

お元気ですか?

子供の頃にお散歩をしながらチーズを思い浮かべていました。
そんな食いしん坊ですが、保存食というものに感心があるからでもあります。
今も、チーズはもちろん、なれ鮨や漬物、生ハムやオイル漬けなど
食べ物を保存するために人間がどうゆう加工をしてきたかというのは興味深いですね。
食材の特徴、その土地の気候風土、歴史・・・様々な事が食品から見えてきます。

缶詰はナポレオンがヨーロッパ全土を駆けまわっていた時に兵士の食料を栄養価を損なわないように
持ち運ぶため、報奨金を出して研究させ誕生しました。
アメリカの南北戦争で有用性が着目され開発が進みます。
日本では明治時代に水産物の缶詰が重要な輸出産品になり、日本近代化に貢献します。
そして大正12年の関東大震災で災害時に役立つ保存食として注目されます。

近代の工業化と食品が結びついた素晴らしい結果が保存食としての缶詰の誕生と進化だったのです。

では、その缶詰とチーズの関係はどうなのでしょうか?

通常フレッシュなチーズは紙に包まれたりラップやプラスチックの容器に入れられて売られています。
熱処理をしたプロセスチーズはやはり綺麗なパッケージに入って並んでいます。
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカではスプレー缶のような容器に入って
スイッチを押すとニュルニュルって出てくるチーズ缶なんかもありますね。

カマンベールチーズやウオッシュタイプのチーズがアルミの缶に入れられているものもあります。
四角い紙のパッケージの中に丸いアルミの缶がありプルトップの蓋を開けると中にチーズが入って
いるのです。もちろん、フレッシュチーズですから缶詰のように熱処理をしている訳ではありません。
缶はあくまでパッケージとしての役目です。
輸送の便や匂いが移らないなどのメリットがあるのでしょうね。

私が子供の頃、頂き物で雪印のギフトセットがありました。
どんなセットだったのか内容は忘れましたが、その中にプロセスチーズの缶詰がありました。
バターの缶詰と同じように丸い缶に入って丁寧に蓋までついています。
蓋を取ってしまえば普通の缶詰。後にプルトップになりましたが、子供の頃は缶切りで切り開けるのです。
外蓋がありますから、缶の上蓋の巻き締めした所はのこしておかなければなりません。
昔ながらの缶切りで上蓋の内側をキコキコ切り開けていきます。

私はこれがどうも苦手でした。悲しくなるのです。
ちょっと説明し難いのですが、缶切りでキコキコやるたびに缶切りの刃にチーズがわずかばかり
ついてきます。それが悲しい。
鮭の缶詰にしろアスパラの缶詰にしろ調理液に浸って缶詰の中に主役が収まっています。
ですから缶切りが内容物に触れるとしてもそれほど気になりません。
でも、プロセスチーズの缶詰は缶の中に隙間なく詰められ、缶切りの刃はチーズに直接当たるのです。
衛生面が気になっているのではありません。
キコキコ動く刃について出たり入ったりするチーズ。すでにそれは消しゴムカスのような姿になっていて
それに哀れを感じてしまうのです。
食べ物として生まれ、皆と一緒に缶に詰められたのに、たまたま端っこに位置したため缶切りの餌食に
なり、口に運ばれること無く生涯を終えなければならない・・・。不憫です。
開けられた上蓋の縁、ギザギザになった所にもチーズのカスがついています。こちらも不憫。

私はなんとも悲しい気持ちで爪楊枝を持ち、缶切りと上蓋についた僅かのチーズを取り口に入れます。
ちょっと金属臭のついたそのチーズ。今でも記憶に残っています。

では、缶に生き残ったチーズは美味しいのかというと、こちらもそうとは言えない代物。
缶入りプロセスチーズの悲哀をいやがうえにも増しています。

まず、チーズを缶から出すことができません。びっしり詰まっているのですから削り出すしか方法が無い
のです。もしかしたら温めるとか何か方法があったのかも知れませんが、当時の私には思いつきません。
小さいナイフやスプーンで削り出すのですからボロボロになってしまうのも哀れです。
見た目がこうですから、お味の方に期待すべくもなく、パンにのせようにもぽろぽろこぼれ落ちますから、
直接食べるのですが口の中でもはもはして石鹸を噛んだらかくやとばかりのお味です。

そんなチーズの缶詰。ギフトセットの頂きものだったから家にありましたが、使われる事はありません。
お中元の時季が来て、お歳暮の時季が来て、またお中元の時季がやってきて・・・。
チーズの缶詰だけが取り残されてたまっていきます。
その取り残された姿も悲しく哀れなのです。

私が就職して一人暮らしをしていた頃、栄養の足しになればと家にあったチーズ缶を母が送ってきたことが
ありました。
懐かしさに缶を開けてスプーンで削り出して食べましたがやはり悲しい味に思わず涙が滲んできました。
子供の頃から食べ慣れた悲しい味。今もあの悲しさは忘れられない。

今、雪印のホームページを見ても当時のプロセスチーズの缶詰は売っていません。
綺麗なパッケージで使いやすくスライスされたり小さくカットされたものばかりです。
プロセスチーズの缶詰はもともとはスイスの兵士が戦場に持っていかれるように開発されたものだったと
記憶しています。まさか悲しい味を食べながら臥薪嘗胆で戦えという事ではないでしょうが、
どうしてあんなに悲しい味だったのか、私には未だに謎です。

多分もう高齢になっているでしょうが、当時の開発や製造責任者の方にお話を伺いたい。
そして、是非もう一度あのプロセスチーズの缶詰を食べたい。できれば、缶切りで開ける形で。
開発者の方に美味しい食べ方を教えて頂きながら食べられる事が出来たら、
それは、私のチーズへのノスタルジーを超えて、感謝の食事へと昇華していきます。

日本の近代化に酪農は欠かせない事業でした。
牛乳はもちろん、乳製品の開発と家庭での利用促進は社会的に重要な事業だったのです。
保存も出来る乳製品としてのチーズ。それが近代化の重要産品である缶詰と合体したのが
プロセスチーズの缶詰でした。
プロセスチーズの缶詰はそんな日本の近代化を夢見る食品だったのです。

プロセスチーズの缶詰を、苦笑いし、泣きながらもう一度食べてみたいと思っています。





テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

チーズ!チーズ!チーズ!

お元気ですか?

今日2回目のUP。ワインの次はチーズです。
先日から、wowow でチーズ!チーズ!チーズ!という番組が放送されています。
キャスターが世界中のチーズを紹介する番組。
こうゆう番組は見逃せない質の私。ましてやチーズですからね。

その放送の1回目。イギリスのチーズを紹介する番組で溶かしたチーズにパンをつける
食べ方を放送していました。
チーズフォンデュの簡易版のようです。 早速やってみましょう。

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お皿にチーズを載せ、真ん中に生卵を割り置き、周りにスライストマトを配します。
そのお皿を水を張ったフライパンに入れ、火をつけて水を沸騰させてチーズを溶かします。

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卵を崩してチーズと混ぜ、スプーンですくったりパンを直接つけたりして頂きます。
卵の柔らかい甘味とトマトの酸味が適度に心地良い味を作ります。
もちろん、パンは自家製のフランスパン。
思い立ったらホームベーカリーで簡単にフランスパンが焼けるのは便利です。

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今日のサイドメニューは海老のオリーブオイル焼き。
お刺身で食べられる海老を塩胡椒で焼いただけです。でも美味しい。
パートナーさんお得意のポテトサラダも美味しく出来ています。

wowow の番組のお陰で楽しい夕ご飯となりました。
ご興味がありましたら、是非お試しあれ!


昔昔、まだ私が小学生だったころのことです。
久しぶりに会った父と散歩をしながら私は父に尋ねました。
「食の保存って、缶詰とか冷凍食品とかあるけど、未来にはどうなるのかな・・・」
当時私の家には父の作った冷凍食品の試作品が沢山あって、私も新しい方向に興味津々だったのです。
父はそれには答えずに歩いています。
そこで私は自分で考え出します。

缶詰は容器に入れて保存する優等生。冷凍食品は温度を下げて保存する最先端の技術。
では、容器に入れず(または殆ど容器を感じさせない形で)、常温で保存出来る方法は無いのか?
缶詰の容器はビニールのパックに変容し、私の頭の中でオブラートのような皮膜に変化します。
食べる時に拭き取るかそのまま食べられる皮膜。
しかも、常温で保存出来るように皮膜は呼吸するように出来ています。

お散歩しながら自分の質問に自分で答えを探しています。

この時私の頭に浮かんだ答えは微生物で皮膜を作り保存するという方法でした。
微生物の皮膜、常温という条件を備えた保存食にはチーズという先達がいます。
古くからあるけれど未来に通じる素晴らしい保存食。

この時以来、チーズは私の最も興味のある食べ物の一つになりました。
でも、チーズに気がついた事で、ちょっとがっかりしたのも事実です。
未来の食を考えていたら古くからのものに行き着いてしまったからです。
それは子供の浅はかな考えでした。
もしがっかりなどせず、チーズへの興味がそのまま続いていたら、
私は乳酸菌やカビを研究する道に進んでいたかもしれません。

今では食べる事専門の身になってしまいました。
まぁ、それもいいでしょう。


テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

ボジョレー・ヌーヴォーの謎

お元気ですか?

週末は弓三昧。その合間に録りためた映画を見、ジムに出かけます。
スポーツジムではエアロビクスと水泳。
最近はエアロビクスは1本にして、のんびりゆったり泳ぎます。

以前のようにタイムを競ったりせず、フォームに気をつけていかに綺麗に泳ぐかを心がけて
泳ぐのですが、泳ぎ終わった後、水泳の疲労感というのは独特のものがあります。
身体の中からジワーっと広がる疲れは心地よく、深い眠りと開放感に浸れます。
子供のころからこの疲労感がたまらなく好きです。

そんなプールのサウナでのご婦人の会話です。

「先日頂いたボジョレーというワイン美味しかったわ。有難う。」
「ええ、ボジョレー・ヌーヴォーね。美味しかった?良かったわ。
あれ、頂きものだったんだけど、貴方お好きだって聞いたからどうかなって思って。」

パンプルムース氏ではありませんが、ワインや料理の会話には愛犬ポムフリットのように
条件反射で耳をそばたててしまいます。

ボジョレー・ヌーヴォー? 時季的には秋のこの時季です。
でもパンプルムース氏同様首をかしげてしまいます。

ボジョレーはフランスブルゴーニュ地方南部のボジョレー村で採れるワイン。
その葡萄の出来栄えを見、新らしいワインの生産を喜ぶのがボジョレー・ヌーヴォー。
新酒まつりと言ってもいいでしょう。
11月の第三木曜日に解禁されるので、成田に到着したワインを我先にと楽しむ賑やかな人が
TVに映し出されていた頃を覚えている方も多いでしょう。
作り方も普通のワインと違い、軽くて口当たりの良いワインに仕上げますから
長期熟成には向きませんん。
本当に、出来立たてにお祝いしながら飲むワインなんです。

さぁ、そこでパートナーさんと私の謎解きが始まります。

「本当にボジョレー・ヌーヴォーなの?」
「うん、はっきりヌーヴォーって言ったよ。」
「じゃ、そのさし上げた人は去年のボジョレー・ヌーヴォーを飲まずに持っていて、
それをお友達にあげちゃったってこと?」
「そうだね、そろそろスーパーにもボジョレー・ヌーヴォーの予約のチラシなんか貼ってあるから
思い出したのかも知れないね。」

「でも、頂いた人は優しい人か、あまりワインに詳しくないかのどちらかかな。」
「どうして?」

「だって、ワインが好きで良く知っていたらボジョレー・ヌーヴォーが新酒の早飲みようだと知っている
わけだろうし、そうだとしたら相手を傷つけないように気を使いながらお礼を言っているのよ。」
「なるほど。もしくは本当はそれほど詳しくないと・・・」
「そぅね、さし上げた人があまりご存知無いのはそうだとして、頂いた方が微妙ね。」

「う~ん、なんかひねりが欲しいな。」
「ねぇ、実はさし上げた人はイケズなオバサンで、ワインが好きだと日頃自慢している
虫のすかないオバサンに去年のボジョレー・ヌーヴォーをワザとあげて・・・」
「わぁ~それって意地悪!貴方性格悪いよ!」
「いや、物語を動かす為の仮定、想像だよ。」
「本当?・・・・」
「二人とも良い人で、知らぬが花というのじゃ面白くないだろう。」


パンプルムースを真似て謎を解くつもりが、とんだ藪を突っつきそうになり話題を変えます。

「ねぇ、僕は学生の頃に家にあった頂き物のワインを失敬して飲んでたんだけど。
皆は最初のワインとの出会いってどうなんだどうね。」

なにやら昔を懐かしんでいるようなパートナーさんの表情。
さて、パートナーさんの謎に迫るべきかどうか。

テーマ : 暮らしを楽しむ♪♪
ジャンル : 日記

お昼ですから

お元気ですか?

スーパーには秋の味覚が並んでいます。
鮭の筋子や白子を見つけると作りたいなと思いますし、
色々なきのこを見ては鍋がいいかな?それとも洋風にコンソメで煮てみようかな?
なんて想像力ばかりが羽ばたきます。

でも、美味しいものにばかり気をとられていると健康がおろそかになります。
最近血圧が気になっています。上が110~120台、下が70~80台。
心配するほどでは無いのかもしれませんが、ちょっと幅が狭い気もします。
体重も思うほどに下がりませんので、糖尿病への警戒も重要。
境界値から復活した経験がありますから、神経質になります。

そんな心配をパートナーさんに伝え、豆乳とヨーグルトを朝食時に摂るようにしています。
前にも豆乳でダイエットに成功しています。身体に合っているようです。

「今日は珈琲味の豆乳を買ってみたよ。」とパートナーさんが言います。
私はプレーンが好きなのですが、パートナーさんは食わず嫌いを笑います。
なるほど、飲んでみたらまぁまぁ普通に飲めます。
すると、今度は「紅茶味の豆乳を買ってきたよ。」ですって。
どんな味がするのでしょう。まだ飲んでいません。

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今日のお昼ごはんはうどんです。
小麦粉をホームベーカリーでこねて、私が足で何回も踏みます。
気候のせいでしょうか、ちょっと水分が足りなかったようです。難しいものですね。
2時間ほど寝かせてパスタマシーンで麺にしました。
讃岐うどんほどとは言いませんが、コシのあるうどんの出来上がりです。

サイドメニューは塩麹に一晩漬けた鮭のハラスとパートナーさんお得意のひじき。
質素なお昼ごはん。
あとは、スポーツジムで汗をかくことにしましょう。
食いしん坊への自戒です。


テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

パンプルムースの楽しみ

お元気ですか?

秋が深まってくると山々の紅葉と食の話題が賑やかになります。
きのこや栗の炊き込みご飯は素敵ですし、今は一年中スーパーに並ぶ鮭も
養殖された輸入ものではなく、オホーツクの海を必死に泳ぎ戻って来た生命みなぎるものは
美味しさに加えてパワーを頂くようで感無量です。

昨日、スーパーを歩いてお馴染みのソムリエさんにお会いしたので、
「売れ行きはどうですか?」なんて声をかけたら
「10月に入ったのに20℃を超える気温の日があって、ワインの売れ行きは今ひとつです。」
と正直なお話。秋が深まるとワインは売れるようです。
もっとも、お酒全体の話では売れ行きも好調で成績は良いそうです。
確かに、ウイスキーメーカーのハイボール作戦やカクテルの缶などメーカーの展開も物凄い勢いです。
韓国料理が浸透してきてマッコリなんかも棚に並んでいます。韓流ブームはTVだけでは無いようです。

洋服のファッションは景気や世の中の流れを感じとることが出来るので興味をもって見ていますが
お酒の流行はどうなんでしょう。


さて、先日から読んでいるマイケル・ボンドのパンプルムース。
『パンプルムース氏のおすすめ料理』『パンプルムース氏の秘密任務』と読んだところで
最新刊の『パンプルムース氏とホテルの秘密』と読み、
順番を戻して『パンプルムース家の犬』『パンプルムース氏のダイエット』
『パンプルムース氏と飛行船』『パンプルムース氏対ハッカー』
と読み進んできました。

グルメガイドブック『ル・ギード』の覆面調査員で元刑事のパンプルムース氏が、愛犬のポムフリットと
ともに駆けまわるコミカルミステリー。
事件の謎解きや登場する美女とのあれこれも面白いのですが、なんと言っても興味深いのは
パンプルムース氏が訪れる先で食べる料理とワインの数々。
そして、それらの料理と共に供される食への薀蓄。ちょっとにやっとしながらうなずいて仕舞います。

例えば今日読み終えた『パンプルムース氏対ハッカー』では、
コンピューターの専門家の美女にパンプルムース氏はカルフォルニアのシャルドネをご馳走になりながら、
「排他主義はよくないわ。アメリカ人はワインについてまだ学ぶべきことが多いけれど、
とても研究熱心で覚えが早いのよ。短期間のあいだに成長して、逆に教わるべき点が多くなったわ
フランス人はその可能性を最初は認めたがらなかったけど」
と辛口のフランス批評を聞かされます。
ね、思わずふむふむとしてしまいませんか?

最近のカルフォルニアワインは既にブランド化が進みとても高価なものもあります。
でも大衆的なワインも総じてレベルの高いものが多くあります。
カルフォルニアだけではありません、オーストラリアやチリや南アフリカのワインなどは
お安いのに美味しいものが沢山あってびっくりするほど。
円高のせいだけではありません。世界に通じるワインを作ろうとする生産者の顔が見えるようです。

(TTPで大騒ぎする日本の農業行政にもっと学んで欲しいですね。日本の農家は良い作物を作れる
のですから、世界で競争の出来るものを作って堂々として欲しいと思うのです。)

普段飲みのワインなら1000円代で充分楽しめるワインがいっぱいありますから
最近はそうゆうワインとめぐり合うのが楽しみでもあります。

私がワインを飲み始めた頃、気に入ったレストランで色々教えて頂きながらワインを頼んだり、
ワインに力を入れている酒屋さんであれこれ見比べて買ったりしていました。
今のように本やネットで情報が簡単に手に入る時代ではありません。
一つ一つ集めた知識は今では私の中で熟成し枯れたワインのようになっています。

ですから、パンプルムース氏が飲むワインの数々の全てを飲んでいるわけではないですが、
登場するワインや料理をなんとなく愛しく読んでしまいます。

物語のラスト。パンプルムース氏はワインを持って美女を訪ねます。
子供の頃を思い出させるポトフを作る彼女は、アーモンド風味のムール貝をアペリティフに
黒トリフを挟んだ若鶏を用意しています。
オレンジのシャーベットにはメレンゲが載っています。

事件はまだまだ収まりそうにありませんね。

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テーマ : 推理小説
ジャンル : 小説・文学

高城高を読む

お元気ですか?

当地、雲が張り巡らし姿の見えない戦闘機の爆音だけが響いています。
週末に向けて雨が近づいているのでしょう。

高城高氏を読んでいます。
先に、『ウラジオストクから来た女 函館水上警察』を読んでいますが、同時に創元推理文庫の高城高全集を求め、すこしづつ読んでいるのです。
解説によると高城高氏は「大藪春彦、河野典生と並び、三羽烏と呼ばれた日本のハードボイルド小説の嚆矢」(全集2西上心太)だそうですが、大藪春彦は角川映画で『野獣死すべし』を見た限りですし、河野典性は名前も知らないのですから、推理小説やハードボイルドの世界に馴染んでいる読者諸氏が解説を読んで感心を深くするような事は私に限っては得ようもないのです。ハードボイルドの特徴も作家や作品の系譜も不案内ですから、そう云う楽しみは何方かにお任せして私は高城高氏の作品に直接体当たりしてみるばかりですが、幸いに高城氏は函館の出身。『ウラジオストクから来た女 函館水上警察』では明治時代の函館の街を思い浮かべながら読むことが出来ました。
同様に、文庫全集1に収められている『墓標なき墓場』は昭和33年の海難事故をめぐり左遷された新聞記者の主人公が真相を探る話ですが、私の頭の中には潮風に湿った釧路や花咲漁港の様子が、ぬかるんだ道を行き来するトラックや人々の喧騒となって再現されていきます。
こうゆう楽しみは少しでもその土地や時代を知るものにとっては嬉しいもので、ちょっとしたノスタルジーと相俟って心の中でくすぐったい気持ちよさを与えてくれます。

でも、読み手の経験に依拠した評価だけでは高城氏に対して失礼です。体当たりと言ったのですから、きちんと読まなければいけません。全集1の『墓標なき墓場』は高城氏唯一の長編作品ということですが、それでも文庫本で200頁ほど。全集2『凍った太陽』からは短編ばかりで、高城氏が短編の名手だとすぐ分かります。短く余分なものを丁寧にそぎ落とした、または吟醸酒の米を磨いたような文章が並び、しかもそれぞれがきちんと配置されているためリズムもしくは呼吸が乱れるということがありません。殆どの作品が昭和30年代に書かれた高城氏の作品は同時代の空気を硬質に描き出しています。
『われらの時代に』で高城氏は「ハードボイルドの文体はスポーツで言えばボクシングにたとえられる。つまりスピードとリズムと無駄のないフォームの力強さ、美しさである。我々はまず言葉をえらばなければならない。・・・・言葉の一つ一つが読者に肉体的な打撃を与える迫力を持っていることだ。」まさに言葉通りの挑戦を高城氏は作品で行なっているようです。作品にハードボイルドの世界を描くということは高城氏にあってはハードボイルドな作家であるということなのでしょう。

では、ハードボイルドな作家、ハードボイルドな生き方とはどうゆうものをいうのでしょうか。高城氏は「ハードボイルドについて語るならヘミングウェイを無視することは出来ない。」と言い、第一次世界大戦に参加し、現実を前にして飾られた言葉の虚偽を知った作家は、国に帰ってもさらに因習や宗教の偽善を目の当たりにし、感情の欠如、思考の拒否にいたります。しかし、私達は複雑な現実の前に混乱して立ち止まったり、思考を拒否している事はできません。
高城氏は「ハードボイルドという生き方はもともと、機械文明あるいはもっと大きな意味の現代のメカニズムに対する一種の反抗であったはずだ。巨大なこの歯車に失われてゆく人間性を奪いかえそうとして倒れる姿はそれなりに尊い。」と認めながらも、「ヘミングウェイの描いた殺し屋は道具となった人間としてなにか象徴的な意味を帯びてくる」と、思考の拒否が私達を歯車の一部に巻き込んでゆくことを警戒します。

私たちはハードボイルドな生き方を選択せざるを得ない状況に時として投げ出されます。
そして、ますます複雑さを増す社会の中で一人のたうち回りながら進まなければならない事になります。
「どうしてこんな事やっているんだ。」と独り言ちしながら、自分では分かっているのです。
「俺が決めたんだ。俺はやらなくてはならないんだ。」と。

ドライマティーニを飲んで、ふっと一息ついたら戦闘開始です。
貴方のトレンチコートに高城高氏の文庫を一冊忍ばせて。

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テーマ : 推理小説
ジャンル : 小説・文学

文化が違うと・・・

お元気ですか?

連休の間は良い天候に恵まれた当地。
町内会ごとに響くお囃子と人々の歓声に包まれていました。
山車に乗ってお囃子を奏でる子供たちとその山車を引くお兄さんお姉さんたち。

ところが、私にはちっとも楽しく聞こえてきません。
函館に育った私にはお神輿を担いだり山車を引いたりというお祭りに縁がないのです。
もちろんお囃子もよく聞くと少しづつ違います。
きっとそれぞれ意味があり、聞き所というものもあるのでしょうけど、私の耳は慣れていないので
その面白さ楽しさが判らないのです。

そして、判らないお囃子というのは、ほぼ騒音にしか認識されないのは困ったものです。
盆踊りの曲が聞こえると、浴衣を着て飛び出していったのですが、
育った環境というのは恐ろしいものですね。

先日のお魚を食べに行ったお店でも似たような体験をしてきました。

鰻のお刺身を食べながら
「当地のお魚屋さんには鱧や穴子は売っていない。あるとすれば珍しい。」という話になりました。
板さんいわく、「鰻があるのにどうして鱧や穴子を食べなければいけないの?」という感じで
仕入れても売れないのだそうです。
京都に行くと祇園の小料理屋で鱧料理を楽しむのが好きな私。
パートナーさんも気にかけてくれるのですが、全くお目にかかることが出来ません。

子供の頃を思い出すと、私は鱧は食べていましたが鰻を食べた記憶はありません。
鰻を食べ出したのは東京で暮すようになってから。
函館は日本海周りの北前船の文化。京都などの鱧を食する文化が伝わっているのかもしれません。
函館に比べたら当地の方がよっぽど京都に近いのに。

板さんは、自分たち料理人が何処で修行したかというのも大事だと話をつづけます。

当地にはもち鰹という呼ばれ方をする鰹があります。
春、黒潮にのって北上してくる鰹。その活きの良い鰹を釣って、死後硬直の始まる前に食べると
もちもちした食感を楽しむことが出来ます。
鰹の死後硬直は4~5時間で始まるので、もち鰹だけは港に戻りやすい近海で漁り、
お昼に競りをして夕方お店にだすのだそうです。
常連さんに「もち鰹が入ったから食べに来て!って連絡をするんです。」って。

そうゆう鮮度の良い魚を楽しんでいる当地。
「だから東京の柔らかい魚の料理で修行してきた料理人が店を出すと、此処では上手く行かないんです。」
って板さんは言います。
「本当かな?東京にも美味しい魚はあるよ」って心の中で言います。


以前書いた事がありましたが、私は江戸前のお鮨が好きです。
穴子、こはだ、海老に蛤。下仕事をして手間をかけ工夫を凝らした技が楽しい。
そんな私が函館でお鮨を食べるともの足りなく感じる事があります。
函館のお鮨は冷たい海で育った個性の強い味と鮮度が勝負。
でも、鮮度にあぐらをかいていませんか?って。

確かに、北海道出身の人と東京で話をすると、
「上京した当初はお寿司屋さんでイカやホタテが食べられなかった。」と皆さん言います。
私もホタテは頼みません。イカもヤリイカやアオリイカは食べますが、積極的には頂きません。
もっと美味しい江戸前の鮨があるからです。

東京の魚。確かに日本各地から魚が集まってきますから、目の前の海で漁れた魚を食べる
土地の魚とは違うかもしれません。
でも、東京湾で漁れる新鮮で美味しい魚と料理人の技に唸ることもあるのです。
(東京湾の魚は目の前の海で漁ってますよね。)

板さんの話を聞きながら、私の鮨屋体験を思い出し文化の違いを感じます。

実は、当地に越してきてからお寿司屋さんのカウンターを楽しむということをしていません。
理由は簡単。
東京や函館、旅先の地方の街で充分に楽しんでいるからです。

さぁてそろそろ、お寿司屋さんも探してみましょうかね。
杣人の異文化体験体当たりコース。お寿司屋さん編。
ね、何にやらわくわくしませんか?

テーマ : 暮らしを楽しむ♪♪
ジャンル : 日記

秋のお出かけ

お元気ですか?

久しぶりに外で食事をしようとお出かけ。
いつもは洋食が多いのですが、今回はお魚料理が食べたいと和食に。
電話で予約を入れ、電車に乗り繁華街へ向かいます。
夜、街を歩くことは初めて。昼間とは違い店の明かりが違った雰囲気を見せています。

若い人やサラリーマンが多く行き交う中、早い人たちはタクシーに乗ってご帰還。
夜の第二幕が始まる時間。
この街では第三幕があるのかどうか判りませんし、そう言う歳でもなくなりました。
表通りの明るい道を歩きます。

パートナーさんも夜のお散歩にきょろきょろ。
祇園なんていう名の店を見つけては私の顔を覗き、好きでしょう?なんて誂います。
店店を覗くと、どの店もそこそこにお客さんが入っています。
路面店はガラス張りで中の様子が見える店が多いようです。
老舗のお寿司屋さんも丸見え。落ち着いて食事が出来るのでしょうか?
内緒のデートは出来ませんね。

私達がついた店は、ビルの三階。階段を登ると重い木の引き戸。
和服姿の女性が出迎えてカウンターに案内してくれます。
初めてのお店なので、店の様子が分かるようにカウンターを予約していたのです。

オーナーの板長さんに「ゆっくりやるから、お薦めを。」と伝えながらメーニューを広げスタート。
パートナーさんは写真を撮らせてとお願いします。

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先付けのイカの足の和え物をいただきながらビールで乾杯。
鰻のお刺身はてっさのようなレイアウト。ポン酢でいただきます。

板長さんとお話をしながら、当地は魚種も多いけど港が小さいことや、
沖で獲れるふぐも下関の船が来て漁業権を借りて漁をし、下関で水揚げすることなどを
教えてもらいます。

DSCN3043_convert_20111007232432.jpg

鰻のお刺身を楽しんだ後は、お刺身の盛り合わせ。
お酒は日本酒に移り、私は新潟の酒、パートナーさんは静岡の酒とそれぞれの好み。

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八角の揚げ物と金目鯛の煮付け。
八角は好きな魚ですが、魚屋さんに並んでいてもなかなか手が出ません。
パートナーさんは、「包丁入れるのが難しいですよね」と言うと、「コツがあるんですよ」と板長さん。

食事が進むにつれ、お客さんも次々にいらっしゃいます。
カウンター席の奥は掘りごたつ式の個室。今日は小さく仕切って五組のお客様にしているそうです。
2~3人のグループで来られる方が多いようで、落ち着いて話が出来る感じ。
お客様がいらっしゃる度に大きな声で挨拶をする板長さん。常連客が多いようです。
私達が座るカウンターも他に3人と2人の二組で埋まっています。
予約をしないでいらしたお客様は皆さん残念そうに帰られて行きます。

調理場は板長さん含め3人の男性がやられているようで、それぞれにてきぱきと動いています。
時々カウンターを離れる板長さん、個室のお客様に挨拶されているのでしょう。
レストランのシェフと同じですね。


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さぁ、私たちのお腹も大分膨れてきました。
私はご飯物を頂いておしまいにしようと、じゃこ飯を頼みます。
出汁で味付けされたじゃこがたっぷりのったじゃこ飯。山椒の香りもでしゃばらず良い仕上がりです。
しかも、あさりのお味噌汁の美味しいこと。ふっくらとしたあさりの身が食べごたえすら感じさせます。

パートナーさんはお腹いっぱいと言っていましたが、私にあわせてお茶漬けをいただきます。

さぁ、満足満足。充分に楽しみました。
お店に入ったのが7時半。私達は早い客でしたがそろそろ10時。お終いにしましょう。

店の外に出ると、静かな賑わいが夜の街に反響しています。
来た時ほどではありませんが人通りも多く、その割に街に雑味が感じられません。
やはり古い街の底力があるのでしょう。京都や金沢の夜とは違いますが、新宿の夜ともまた違います。
当地は人が優しいと良く言われます。
夜の街にもそんな空気が流れているようです。ふらっと流れていても安心して歩ける感じ。

そこで、パートナーさんと一歩路地に入ってみます。
小さな灯りが並び、4~5人のお客さんでいっぱいになっているガラス張りのお店。
一段落したのでしょうか、一人カウンターの中でグラスを拭いている女性。
そんなお店を覗きながら短い路地を進みます。
酔客と肩が触れ合うくらいの路地に、落ち着いた時間が流れています。
目星をつけて歩いている訳ではありませんが、梯子を楽しむのもいいかな?なんて思います。
なんて、もうそんなに若くないか・・・。

さぁ、電車に乗って帰りましょう。
パートナーさんと一緒ですから、寝過ごすこともないでしょう。


今回おじゃましたのは、魚魚一というお店。
当地ではお魚料理が美味しいと評判で、常連の良いお客さんもついているようでした。
安心して楽しめるお店です。
当地にお越しの際、ご縁があれば是非予約してお遊びください。

テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

『父と暮らせば』

お元気ですか?

すっかり秋めいて富士山も雪化粧が始まっています。
スーパーには梨や柿と一緒に葡萄が売られています。
葡萄が秋に並ぶ果物ということも、けっこういいお値段だということも知りませんでした。

******

井上ひさしのお芝居『父と暮らせば』をNHKの放送で観ました。
今年の8月、新宿の紀伊國屋サザンシアターでの上演です。落ち着いたいい劇場ですね。

ストーリーは戦後まもなくの広島。
原爆により父を亡くした美津江は図書館で働き、思いを寄せ合う男性がいるが、
生き残った自分が幸せになることは出来ないと踏み切れないでいる。
そんな美津江の前に父・竹造が現れて・・・。

娘美津江に栗田桃子、父竹造は辻萬長が演じ、演出は初演から担当している鵜山仁。

井上ひさしの作品は中学生の頃から好きで観ているが、これは未見。
本も読んでいないから予見なくまっすぐに見ることが出来る。
井上作品には戦争に迷走させられた日本人の悲劇が井上の持ち味であるユーモアに守られて
描かれるものが多い。
この作品も、庶民の普通の生活の中にある幸せを散りばめながら、原爆被害とそれを少しでも忘れたい
という苦しい被爆者の思いを丁寧に書いている。

戦争の悲劇を扱った井上作品で、『闇に咲く花』というのがある。
東京神田の愛宕稲荷神社。その神社に集まる女性たちは皆家族を戦争で失い、闇物資で生活をしている。
そこへ戦死したはずの神主の息子が戻ってくる・・・。

全編ギターのソロ演奏が流れる中、戦争の不条理が重く心を埋めてゆく作品で
私は観るたびに号泣してしまうので、このDVDを観る時は一人で観ることにしている。
でも、何度でも観たくなる作品。

今回観た『父と暮らせば』も、そういうお芝居の一つになるだろう。
ユーモラスな場面も息を詰めながら観ている私がいる。

それにしても、山形で生まれ仙台や釜石で暮らした井上ひさし。広島弁の舞台を作るなんて
さすがだと感心する。もっとも私は広島弁がどうゆうものなのか全く分からないし、
芝居上のデフォルメも多々あるのかもしれない。
そこらへんは何時か広島出身の人にご教授を賜りたい。


今年の夏、ちょうどこの芝居が紀伊國屋にかかっていたころだろう。
今回の福島で原発の被害にあわれた方のインタビューがTVで流れていた。
その方は子供の頃に広島で原子爆弾にあわれているのだが、悲惨な思いを断ち切るために原子力の平和利用というものに夢をつないだ。
原子力発電を未来への力と信じたが、今回の事故で裏切られたと仰っていた。
人間の知恵、科学の力を信じ夢裏切られたのである。
その悔しさはいかばかりであろう。

芝居の最後、生き残ったことを申し訳ないと思い、幸せになることが出来ないという美津江に
幽霊の父は、「生きて伝えていかなければならない」と言う。

私達は、何を見何を伝え残してゆこうとするのか。


父と暮せば (新潮文庫)父と暮せば (新潮文庫)
(2001/01)
井上 ひさし

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追記)
TVで放送したお芝居をDVDに録画し、パートナーさんに渡しデータを整理してもらっていたら、
パートナーさんが「これ、映画もあるでしょう」と言う。
私は全く知らなかったのだが、宮沢りえが娘役をやって映画になっているという。
これは観てみなくっちゃ。

父と暮せば 通常版 [DVD]父と暮せば 通常版 [DVD]
(2005/06/24)
宮沢りえ、原田芳雄 他

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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

映画の思い出・・・おまけ

お元気ですか?

父母の思い出とともにある映画の数々。
そんな経験もあって、私は映画好きになってゆきます。
といっても学生時代はお小遣いも少ないので映画館に行くことは殆どありませんでした。

映画館に行くようになったのは就職してから。
それまで我慢していたのが堰を切ったように、映画館や芝居を観に行くようになります。
有楽町の路地にあった映画館ではフランス映画、三鷹や神楽坂下ではリバイバルというふうに
休みの日に観にいったり、残業した夜レイトショウを渋谷で観たりします。
岩波ホールのエキプドシネマの会員になったのも同じ頃。
いい映画は文学作品を文庫本で読むようなものだと、岩波ホールの階段を下りながら思ったものです。

初めて歌舞伎を観に行ったのは、高野悦子さんから頂いたチケットでした。
伯母の家に父と挨拶に行った際、「貴方お芝居はお好き?歌舞伎の券があるのだけどご覧になる?」
「高野さんから頂いたんだけど、私行けそうにないから」そう言って伯母が私にくださったのです。
岩波ホールの高野悦子さんと伯母にご縁があったなんて知らなかった私は驚きと嬉しさに二つ返事。
でも、残念なことに上京したての私には一緒に歌舞伎座に行く友人はいません。
隣のぽっかり空いた席を勿体無くおもいながらも歌舞伎を観たのを思い出します。
演目はなんだったのかな?遠い昔の思い出です。


旅先で映画館や劇場に入ることもあります。

フランスに遊んでいたとき、夕方ポッカリと時間が空いたことがありました。
ぶらぶら散歩してふと見ると映画館。
クリント・イーストウッドが監督をし、ジャズのサックス奏者リチャード・パーカーを描いた『バード』という映画がかかっています。
何気なく入ったのですが、見終わったときにはイーストウッドの監督としての力量に感銘をうけていました。

ドイツのベルリンに行ったときに観た映画も印象深いものです。
映画館の建物の中、チケットボックスにはいろいろな映画がかかっていますが、タイトルだけです。
ハリウッド映画のように世界中で宣伝をうち注目を浴びているような映画はありませんから、
勘を頼りに映画を決めます。

その時観た映画は子供の恋物語といったお話でした。
座席には若いカップルが飛び飛びに座っています。
どんな映画だろうとしばらく観ていると、小学生高学年か中学生くらいの男の子と女の子が
ぎこちなくお付き合いを始めます。
おや、『メロディー・フェアー』のような映画かな?と思っていると、
男の子の家に女の子がお食事に呼ばれ、家族みんなと夕ご飯をいただきます。
ところが、アラブ系なのかちょっとお作法が違ったりして慣れない空気。
でも戸惑う女の子を男の子は上手くサポートし、お父さんもお母さんもやさしく応援します。

食事が終わって女の子をバスで送るシーン。
二人並んだバスのシーンは『卒業』のダスティン・ホフマンのようで、ちょっと誇らしくカッコいいんです。
劇場の中では処々笑いが溢れています。私にはよく分からない言い回しなどがあるのでしょう。

この時、私が泊まっていた宿はアラブ系の人が自分の家の部屋に泊めてくれるというものでした。
ベルリンの中にあるアラブ人街とでも言っていい所にあるアパート。普通の民家です。
ご両親がいて、お姉ちゃんがボーイフレンドを連れてきたりもする普通の生活におじゃましていました。

だから、この映画が私にはとてもドイツの現状を表しているように感じられて、
ちょっとした感銘を受けたのです。

映画はその国の現状、風俗や時代を写します。
旅先でその国の映画を見ると思わぬ発見があるかもしれません。
歴史旧跡を訪ね歩いたり、美術館を廻ったりするのに疲れたら、ちょっと一休みして
映画館に入ってみてはいかがでしょう。
思わぬ発見があるかもしれません。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

杣人のNuages

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