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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『本番台本』

お元気ですか?

久しぶりにギャビン・ライアルの小説『本番台本』(原題 SHOOTING SCRIPT)を読みました。『深夜プラス1』『もっとも危険なゲーム』などで気持ちはすっかりファンなのですが思い出したようにしか読んでいません。何故かははっきり言えないのですが、登場人物の存在感というか厚みがあり、ストーリーも練られています。細かな描写もよく考えられていて捻りやウィットが利いています。褒め言葉ばかりになってしまいますが、一度読むとその緻密な作品力に押されて続けて次のを読むという気にならないようです。
今回はディック・フランシスを数冊まとめ買いした横に一緒に並んでいたのを籠にいれたのですが、訳者はディクでお馴染みの菊池光さんです。

元イギリス空軍のパイロットキース・カーは自分の飛行機DH-104ダブでチャーター機のパイロットをしています。映画の仕事でカリブ海の都市にロケの視察に飛んだ一行は独裁政権の空軍機デ・ハビランド バンパイアに襲われ、一難を脱したものの愛機ダブを没収されてしまいます。否応なしに巻き込まれゆくキース。イギリス空軍時代の同僚ネッド、独裁政権のボスコ将軍、映画撮影チームの隠れた思惑と革命軍のヒメネス。舞台は整っています。

ギャビン・ライアルの航空冒険小説は彼自身がイギリス空軍のパイロットだったという経歴に依る処があるのですが、彼の作品のために精緻な調査をする姿勢が飛行機の描写にも現れてきてリアリティと興奮を高めています。
ダブを没収されたキースは映画俳優のウィットモアの計画で古いB25を修理することになりますが、機体の状況をチェックするあたりの描写は航空機への愛着と操縦者の肌感覚が伝わってくるようです。

飛行機は詳しくないので、写真でどのような飛行機なのか知りましょう。

12-dh104-dove-copy_convert_20121119103127.jpg

こちらがDH-104ダブ。乗員2名、乗客11名の旅客機です。ポコンと頭の飛び出た操縦席と長方形の大きな窓が特徴的です。

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こちらはデ・ハビランド バンパイア。座席が横に2列になっている珍しい設計のジェット戦闘機です。
浜松の航空自衛隊に展示されているそうですから、見に行く事ができます。

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そして、B25。機首のところがガラス張りになっていて機銃が設けられているのが特徴です。B25は第二次世界大戦でドーリットル空襲と呼ばれる日本本土爆撃に用いられた飛行機で、東京、神奈川、横須賀、愛知、兵庫と爆撃し連合国の一員であった中国に帰還する作戦を取ります。そう知るとちょっと痛い思いがしてきますね。


さて、愛機ダブを没収されB25を修理したキースは映画隊が実は革命軍のヒメネスを支援し独裁者ボスコ将軍のバンパイア航空隊を潰そうという作戦に加担することになるのですが、密輸しようとした爆弾が没収され急遽レンガをB25から落としてバンパイアを破壊しようと計画を練り直します。奇抜というかなんでもありというか・・・。
そこで、私は知り合いのパイロットさんに聞いてみることに。(内緒ですがこの方教官も務めた超エリート)
「今読んでいる本でB25からレンガを落として攻撃するって話が出てくるんだけど。」
「あぁ、そうゆうの計算するよ。高度とスピードから何処で離せばどこに着弾するかって・・・」
まぁ確かにそうでしょうけど、事も無げに云われると却ってリアルです。

昨日、浜松の航空自衛隊では航空ショーが行われていました。我が家からも編隊飛行をして飛ぶ戦闘機が見えます。青く広い空をスモークを出しながら飛んで行きます。こちらも教官さんにお話を伺ったところ、飛行機と飛行機の間は1mほど、時には重なりながら編隊を組むのだそうです。自動車だって1mの間隔のまま並走するのって嫌ですよね。想像を超えたパイロット技術です。
願わくば軍事目的で飛ぶことの少ない事を・・・。

パートナーさんが言います。「いつもと違う飛行機なのか音がぜんぜん違うね。沖縄ではこんなのが一日中飛んでいるんだろうね。」

戦闘機を楽しむのは小説の中だけのこととしましょう。

本番台本 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)本番台本 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1977/06)
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ジャンル : 小説・文学

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