FC2ブログ

プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

『矜持』

お元気ですか?

今日二つ目のお話になります。
ディック・フランシスの『矜持』を読了しました。2010年ディック・フランシスが亡くなった年に上梓された最後の作品です。

ストーリーはアフガニスタンでタリバンの仕掛けた爆弾で右足を失った英国陸軍大尉トマス・フォーサイスが主人公。この主人公の設定だけでフランシスファンはおおっときます。シッド・ハレーを思い出すからです。フランシスの作品中、唯一4作品に登場するシッドは落馬事故で左腕を負傷した探偵。事件で犯人からさらに痛めつけられ左腕は電子装置を内蔵した義手になりますが、右手も失うのではないかという恐怖を抱きながら戦います。人としての弱みを抱えながらも事件に立ち向かうシッドにフランシスファンはハラハラしながら心の中で応援をするのです。
そんなことを思い出しながら、ディック・フランシス最後のヒーロー、トマス・フォーサイスを迎えましょう。

軍の病院を退院したトマスは行く宛もないままに母の住む家に向かいます。しかし調教師として成功している実の母親はトマスに冷たく何か不安を抱えているようで、彼に家から出ていって欲しい様子です。母親の経営する厩舎では不審な負け方をする馬が続き、母親も脅されていたのです。トマスの戦いが始まります。

負傷を負った軍人の葛藤、調教を愛し家族を顧みなかった母親との葛藤、その母親を苦しめる姿なき脅迫者との戦い。どこをとっても一級のサスペンスです。軍隊に戻ることも出来ず実家でも家族としての居場所の無いトマスは自分自身の存在を確認するためにも母親が陥った窮地から助け出す決意をします。軍人として培ってきた思考、決断力・・・。読みながらぐいぐいと引きこまれていきます。

勿体無くて読み終わりたくない。という言い方があるかもしれません。ディック・フランシスの最後の作品ですからなおのことと言えます。しかし、読まずにはいられません。結局ほぼ一日で読んでしまいました。そして大満足です。


ディック・フランシスをはじめて知ったのは中学生の頃、ラジオから聞こえて来たのは『興奮』か『大穴』のドラマだったのかもしれません。私の部屋の窓からは夏の間中週末は競馬場の歓声が聞こえてきます。まさに最高の環境!でもその当時はフランシスの作品を一作も手に取ることはありませんでした。心の奥底でいつかは読みたいと思っていたのですね。Book Off で『反射』を見つけてからは堰を切ったようにフランシスを読み始めました。
縁が運んだディック・フランシスです。全作品をしっかり読むことが私にとってその実を結ぶこと。読み終えた今、“良かった”という達成感と安堵の気持ちが満ちています。最後の作品が『矜持』という私の好きな言葉だったことも喜びです。

有難う、ディック・フランシス。

矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)
(2012/06/05)
ディック・フランシス、フェリックス・フランシス 他

商品詳細を見る

スポンサーサイト



テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

種を蒔く人

お元気ですか?

梅雨になったというのに雨の降らない6月。ニュースでは夏日に戸惑う北海道の様子を伝えていました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

とりとめもない日常そのままの私のブログですが、訪れてくださる方がいるとやはり嬉しいもので私も相手様のブログを拝見しては感心したり、にこにこしたり、恐れ入りますと溜息をついたりして楽しんでおります。さらには、他所様のブログがリンクしている先ものぞかせていただくことがあるのですが、これにはコメントが大事。コメント欄を拝見して“こうゆうコメントを寄せられる方はどういうブログを書かれているのだろう”なんて期待をもって伺い、“あぁなんて皆さん活動的で素敵な生活をしているんだろう”と我が身を恥ながら深い溜息を重ねることになるのです。

最近よく拝見しているある方のブログも元を言えば別のもう一人の方のブログに寄せられているコメントを拝見したことに始まります。ブログに書かれた短歌へのコメントがまるで鮮やかな切り口で、短歌には全く門外漢の私ですがどのような方なのだろうと興味を持ったのが始りでした。
その後何回かコメントだけを拝見していたのですが、これは一度直接ブログを拝見してみなくては、とリンクからのご訪問を始めた次第です。

さて、こうゆうふうに枝の広がるブログですから、せっかくです伺った先様からは刺激をちょうだいし何か私の生活に活気を起こしたいと思うのでありまして、美味しい料理を見れば“今晩何を食べようか”と思いを巡らしますし、素敵な農作物を見れば“家のプランターにパセリでも植えよう”となるのでございます。
先ほど申し上げたある方のブログ。私にとってのキーワードは“短歌”です。本が好き、言葉が好きと時々このブログで書いていますが、恥ずかしながら短歌の世界は全くの門外漢。朝日新聞をとっていた時にも朝日歌壇を平気で素通りしていました。しかし、ある方のブログでは時々幼い姉妹の瑞々しい短歌をご紹介なさっていて、どうやらその感動がじわじわと私にも効いてきたようでございます。

昨日、朝早く起きてテレビをつけた処、番組表の中に「NHK短歌」というのが目に止まり「初心者になるための短歌入門」という副題が読めます。初心者以前の門外漢ですから“初心者になるため”がちょうどういいかもと始まったばかりの番組を見ます。

お題は「さわる・触れる」ということだそうで、選ばれた短歌に選者の斉藤斎藤という方が解説をします。解説により作者の視点や言葉から何を感じ取るのかを知るのですが初心者以前ですからついていくのでやっと。番組が進み、選者の方が投稿者の短歌を元に短歌を詠むときの視点や意識の流れなどを解説しています。それを聞いても“なるほど”と素直に受け止めるばかり。

ところが、選者の斎藤斎藤さんが「目に見えているものを書く事が大事ですがこれがなかなか難しい。そこで見えてないものは書かないという事に注意したら良い」という趣旨の話をなさいました。
これには思わず、そうだそうだと得心の私。以前にもデッサンの話を例に見たままを描くことの難しさ、見たつもりになっていることの危うさを書いた事があります。
この先生私と同じ事を言っているとばかりすっかり近く感じられます。

これまで敷居が高く敬遠してた短歌の世界。どうやらブログにおじゃましているうちに種が蒔かれていたのかもしれません。

子供の頃、掛け軸を床の間にかけるのは楽しい作業でした。父が押入れの中から出した幾つもの箱を開け祖父が描いた掛け軸や縁のある方の掛け軸を眺めては書かれている短歌にまつわる話をしてくれます。大抵はお気に入りのものに落ち着くのですが、故郷を懐かしむ父の姿に接し子供ながらに幸せを感じていました。風鎮をかけ、少し離れて眺める床の間に父はどうゆう風景を見ていたのでしょう。


「杣人のNuages」は私のとりとめもないブログですが、ここを切っ掛けにお伺いする先には素晴らしい人達との出会いがあります。その方たちが蒔く種は私の小さな畑でどんな実を成らせるのでしょう。ブログで知り合う皆さんに感謝し、お礼を申し上げたいとおもいます。
本当に有難うございます。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google