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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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古書の哀しみ

お元気ですか?

薄く透き通るような青い空に寒い風が吹いています。札幌では路面電車の線路に積もる雪を払うためササラ電車が今年はじめて出動したというニュースが流れていました。先日函館に帰った際にも市電の線路の補修がなされていました。雪国では降り積もった雪がアスファルトに染みそれが凍って地面をひび割れた状態にするのです。市電が安全に走るためには線路を補修する人たちの力が欠かせません。
ササラ電車、子供の頃はよく追いかけて走ったものでした。四角く黄色い車体にトラのように縞模様が引かれ働く電車っていう感じです。冬の北海道へ観光に出かける人にはそうゆう様子も見て欲しいですね。


引越を考えています。それに伴って持ち物を幾つか処分しようと思い、色々と古物屋さんに持ち込んだり古本屋さんに持ち込んだりをしています。電気製品などは新しいものを買い換えればいいのですが、本はそうはいきません。納戸に仕舞い込んである本をダンボールごと出してとって置いても読まないだろなと思う本を選ぶことにします。若いころに勉強した本や集中して読んだ本が色々なジャンルに渡ってありますからそれらの中から選ぶのですが、どの本を見ても蘇る思い出に少しばかり浸ってしまいます。
ですが、コレクションしているわけでもありません。これからの生活の中で勉強していきたいジャンルを絞りそれに必要な本は残しておきますが、そうでないものは手放すこととしましょう。この先どれほど勉強出来るのでしょう。知りたい事やりたい事はまだまだあります。

街に古くからある古本屋さんに持ち込むと、色々と見て値段をつけてくれますが「全集ものは出なくて・・・」などと言いながら信じられないような安い値段を言われます。古本屋さんが悪いわけではありません。本の内容価値で値段をつけることが出来ない時代になってしまったということなのでしょう。(もちろんそうでない本もありますが)その端的な例が Book Off です。ここでは本の内容なんて全くお構いなしです。本が綺麗かどうか。ほとんどそれだけ。(マニュアルを知っている訳ではありませんけど)呆れてしまうのは、上下本を上巻だけ買い取るけど下巻は買い取らないという事を平気でします。(ちょっと商売下手じゃない)どうして?って訊くと「本の状態が・・・」という返事ですが上下で目立った違いはありません。先日DVDのセットを持ち込んだら特典としてついていたDVDは買い取れませんと返されてしまいました。理由を聞くとジャケットに非売品と書いてあるからと言われました。セット品の特典ですから一緒に売れるのにとマニュアルに忠実な店員に呆れてしまいます。

古本はパートナーさんがネットで値段を調べたりもします。古い文庫本が思いの他高い値段で取引されていたりしてびっくりすることがあります。文庫本ではありませんが、別役実の戯曲『メリーさんの羊』が3000円ぐらいで取引されていました。もちろんこうゆうのは Book Off には持ち込みませんね。(Book Off では50円ぐらいの値段です)その前に思い出のある本でもあるので手放さないのですが・・・。
『メリーさんの羊』は戯曲・芝居としても意味のある作品ですからその本がある程度高値になっているのは理解出来ますし私としても嬉しく思います。でも中にはこの本がそんなに?という思いがけないものもあります。佐藤さとるの『新仮名草子』という本はAmazonでなんと20,000円越。コロボックル物語のシリーズで一時期楽しませていただいた作家です。きっと根強いファンがいらっしゃるのでしょうね。

古本を眺め返しているとあっこれ読んでみようと思う本が出てきます。(もちろんそんな本ばかりだと整理が出来なくなるのですが)岩波文庫の『ルイ十四世の世紀』ヴォルテールはとっておきたくなりました。同じく岩波文庫の『保元物語』、『仮名手本忠臣蔵』は季節柄読みたくなる本ですね。『和泉式部歌集』なんかも机の上に置き場所を得て思いに任せてペラペラと眺めます。これはブログで時々おじゃまする方たちが和歌の話題に触れるのに刺激されてという事情もあるのです。

こうして整理しつつも古本とのお付き合いは続いていくのです。


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テーマ : 古本
ジャンル : 本・雑誌

『風の岬』・・・創元推理文庫高城高全集

お元気ですか?

当地午後から雨が降るようで、薄くかかった雲の間に空の明かりが残っているものの肌寒い風が吹いています。季節はすっかり冬の入り口に来たようです。

高城高さんの『風の岬』を読了しました。創元推理文庫高城高全集4です。ゆっくり時間をかけて読んできた高城高全集ですが、その全4冊を読み終え心が晴れたような清々しさと満足感からくる暖かさに包まれています。
高城高さんはブログ『探偵小説三昧』の管理人さんから『ウラジオストクから来た女 函館水上警察』をご紹介いただいた事から読み始めたのですが、内容とともに文章の力に惹かれました。しかしその稠密な文章のため一文一文丁寧に読み進まなければなりません。なにか読者としての姿勢を問われているような感覚を持たされるのです。
幸いにして函館を舞台にした作品から読み始めたため私には親しみがあります。全集1の『墓標なき墓場』は釧路や根室といった漁港を舞台にした作品でこれも訪れたことのある土地ですから主人公が利用する汽車は無くなりましたが移動する時間感覚を肌身でわかります。風景も当時とそう変わらないでしょう。
全集2『凍った太陽』は戦後の風景を切り取った作品群で記念碑的作品である『X橋付近』が収録されています。舞台となる仙台も私が毎年夏に訪れる土地で馴染み深いのですが、こちらはさすがに当時の雰囲気を知ることはありません。
全集3の『暗い海深い霧』は北海道を舞台にした作品群で戦後の北海道らしくアメリカとソ連との諜報戦の舞台を描いた作品やアイヌ民族問題を背景にした作品が時代を映しています。
そして今回読み終えた全集4『風の岬』はやはり北海道を舞台にした作品群で、オホーツク沿岸や釧路、札幌と全道に範囲が広がっていて、最後の『死ぬ時は硬い笑いを』は函館を舞台にした作品です。

高城高さんの作品を読んで感心するのは新聞記者として鍛えられたであろう文章の力なのですが、単に無駄のない文章というのではなく土台にある品格が作品に光を持たせています。さらにたぶんこれは氏の持つ人間性なのでしょうが軽いユーモアのセンス、それが重いテーマであっても読むものを落とし込まない距離感を与えているように感じます。そして氏が『ある誤報』の解説で「今では昭和三十年代の札幌の警察記者の仕事ぶりの貴重な記録として読める」と言っているように、作品の多くにその時代の記憶としての価値を見るのです。小説を書く時に流行りの風俗や言葉などを用いるとその時は若々しい作品のように思えるのですが、何年かするとすっかり色あせてしまい作品として力の無い下品なものになってしまいます。ところが、高城氏の作品では時事性を持たせながら色褪せない却って時代の記憶としての価値を高める事に成功しているのです。どうして成功しているのか。それは私自身の謎解きの部分として残しておきましょう。
そして、私が最も感心したのが作品のそれぞれがとても実験的に作られていることでした。回想シーンの使い方や謎の解き明かし方、どんでん返しの妙など作品のテーマと一緒に高城氏が試行錯誤しながら工夫している様子が思い浮かぶのです。それが小気味いいというか清々しく、好感を持てるのです。

高城氏は1935年1月生まれですから現在78歳。全集最後の作品は昭和45年に書かれたものでその後1970年代に入って小説を書かなくなったと言います。新聞記者としての仕事やアイヌ民族問題への傾倒、東京の出版事情との距離など幾つかの要因があったようです。しかし、2007年から作家活動を再会し2009年『函館水上警察』を発表します。

私の故郷である函館出身の高城高氏に深い感謝と今後も高い創作意欲をもって私達を楽しませてくださることを願い、創元推理文庫高城高全集を読了したお礼としましょう。


高城高全集(4) 風の岬 (創元推理文庫)高城高全集(4) 風の岬 (創元推理文庫)
(2008/11)
高城 高

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

カウンターの夫婦

お元気ですか?

今日は11月22日、良い夫婦の日なのだそうです。朝のテレビニュースでは婚姻届を出しに来るカップルの模様を紹介し、夜のニュースでは結婚30周年真珠婚式のご夫婦を紹介しています。

そこは駅から少し離れた商店街にある小さなお寿司屋さんでした。神楽坂にある少しばかり名の知れた店の暖簾分けで洒落た感じの格子戸が並びの店との違いを言いたげな設えです。何時もはもう少し腰の低いけれども一級のものを出す店を贔屓にしているのですが、たまたま贔屓がお休みだったため入ったのでした。

店の入り口に近いカウンターにはご夫婦が一組座っていてもう少し始まっているようです。私達もカウンターに並びつまみで冷えたビールを飲んでいると、二つ席の離れたご婦人の大きな声が聞こえてきます。「いやぁ、本当に楽しかったわ、有難う。」そう言って板さんに大きな笑顔を向けています。体格の良いご婦人に隠れて小柄なご主人が焼酎を飲んでいます。「あの方はよくいらしゃるの?」と尋ねるご婦人に「えぇ、たまにですけどね。」と板さんが合わせます。「テレビに出ている方がいらっしゃるなんていいお店よね。」とますますご婦人は機嫌がよくなります。
どうやら前回いらした時に、芸能人の方か何方かと言葉を交わす機会を得たのでしょう。それがとても嬉しかったようなのです。まぁお店としても悪い気はしないでしょうが、それで感謝されてもどうしようもありません。
ご婦人は上気した顔で「他にはどんな方がいらっしゃるのかしら」と楽しそうです。

東京で生活しているとテレビで見る芸能人やタレントと呼ばれる人にはよく出会います。彼らだってご飯も食べれば買い物もしますし、お散歩をしながら町をぶらつく事だって普通にしているのです。レストランだったらテーブルが違いますからそうそうご紹介という事にはなりませんが、お寿司屋さのカウンターでしたら挨拶ぐらいはするでしょう。そのぐらいに普通の事なのです。

そのご婦人の喜びようがあまりに無邪気なものでしたので私も悪い気はせずご婦人と板さんとのやりとりを楽しみながらその合間に握りを頼んでいました。

すると、突然ご婦人が私の方をちらっと見ながら「こちらの方もテレビに出られている方?」と板さんに訊きました。予想外の言葉に一瞬手が止まる板さん、私も“そうきたか”と身構えます。もしここで板さんが「えぇ、そうですよ。」と言ったなら私は思わず拍手喝采をしたでしょう。そして二席離れたご婦人の方に体を寄せて「えぇ、少しばかり」と言いながら手を伸ばして握手をしたかもしれません。その時のご婦人の顔を見てみたかった気がします。しかし、板さんは「いえ、こちらの方は違います。」と答えてしまったのです。ちょっと残念そうな「あらそうなの」というご婦人の小さな声、その向こうで焼酎を飲むご主人の丸い背中が少し伸びたように見えました。


お寿司屋さんのカウンターは面白いところです。担当する板さんとの距離と呼吸、板場の動き、他のお客さんと板さんとのやりとり・・・食事を楽しむ以上に面白いドラマが展開し飽きることがありません。
お寿司屋さんで出会ったあのご夫婦、一度限りでしたがいい距離感があってよかった。隣で苦笑いをするでもなく静かに焼酎を飲んでいるご主人の姿がちょっと懐かしい。



テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

『リンカーン/秘密の書』

お元気ですか?

薄雲を通して朝の光りがさしています。少し寒いけど体に気合を入れて空気を吸い込み命を実感しましょう。
朝食を取りながらニュースを見ていたら当地の高速道路で大型トラックと軽自動車の追突事故があり、二名が亡くなり一名が怪我をして病院に運ばれたと報道しています。私達も時々使いますがほぼ真っすぐの道路です。何があったのでしょうね。報道ヘリと思われる音が空を舞っています。


『リンカーン/秘密の書』を見ました。2012年のアメリカ映画、制作ティム・バートン、監督ティムール・ベクマンベトフです。

こんなお話。
リンカーンは幼い頃黒人の友達をかばったことから父親が借金をしていた男ジャック・バーツに母親を殺される。復讐を誓い成長したリンカーンだったが、バーツは実はバンパイアでとても歯がたたない。バンパイア・ハンターのヘンリーに救われたリンカーンはヘンリーにバンパイアの存在を教えられ銀の斧を武器にバンパイア・ハンターとしての修行を積む。昼は雑貨店の店員として働きながら法律の勉強をし、夜はバンパイア・ハンターとなるリンカーンだが、個人の活動では限界があることに悩んでいた。南部ではバンパイアの餌として黒人奴隷が売り買いされていることを知り、黒人の開放がバンパイア退治に必要と政治家の道を歩むことになる。

バンパイア映画は大好きなジャンルですから無条件に見るのですが、今回のはあまり深く考えず見ることにしましょう。アメリカ人が好きなリンカーンをバンパイア・ハンターにして南北戦争の奴隷解放のウラには実はバンパイア退治という隠された目的があったというのもいい設定ですね。
パートナーさんはしきりに「どうしてバンパイアなのに昼間でも歩いているの?」と何処かでその事情が説明されるのかと見ていましたが結局ナシ。銀でコーティングした斧や銀の弾でバンパイアが死ぬというのも狼男じゃあるまいし珍説ですね。斧を振るうアクションシーンは見せ場なのですが、マトリックス以来この手のスローモーションに頼るのはいい加減飽きています。そろそろ新しい見せ方を工夫して欲しいですね。
ゲティスバーグの戦いのシーンがありますが、まるでジオラマを見ているような描き方をしていて、あぁ南北戦争ファンってジオラマ眺めてワクワクするのはお決まりなんだろうなって納得。

ラストで、南北戦争に勝利したリンカーン。バンパイアはヨーロッパに帰ったりアジアに逃れたとなっていたが、おいおい自分たちの処からいなくなればそれでいいの?世界に散らしちゃったって事?と(移民問題を思い浮かべるほど真剣ではないが)ちょっと中途半端な終り方。まぁ娯楽映画ですからね。

ホラーでもサスペンスでもないバンパイア映画。1時間40分をお気楽に時間つぶしするには良しとしましょう。


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

怖いもの見たさ・・・

お元気ですか?

寒さが一服したのか、体が慣れてきたのか今日はすこし穏やかな日を楽しんでいます。
とは言っても腰痛はなかなか痛みがとれませんし、強膜炎も再発して本が読めません。さらに肋骨に痛みがあって・・・なんとも情けない状態なのです。

そこで、『新・刑事コロンボ/影なき殺人者』をDVDで見ることにします。よくおじゃましているブログ『探偵小説三昧』で取り上げられていて、「シリーズでも一、二を争うトリックの酷さで有名な本作。」と評されていたからです。『探偵小説三昧』の管理人さんからはこれまでも推理小説や映画のご紹介を得て楽しませていただいています。今回は駄目作品とはどうゆうものなのか、DVDを見て確認してみましょう。

お話は、刑事事件では負けなしと言われるやり手弁護士が愛人の浮気を知り関係を精算しようとして逆に多額の手切れ金を要求されたことから殺害を計画、浮気相手のドラマーを犯人に仕立てようとするが・・・というもの。

殺人の動機なんて他人から見れば陳腐なものが多いだろうが、それにしても大物弁護士としてはレベルが低すぎ。ドラマの展開もコロンボの動きがぶつ切りになっていて問題点に迫る緊迫感が全く感じられずダラダラだと間延びしている。もっとも、犯人で大物弁護士役のダブニー・コールマンはちょっと人のいい憎めない空気をもった俳優さんだから配役に問題があったと言っても良いだろう。「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」のお父さん弁護士である。
コロンボの持ち味であるとぼけた質問で犯人をイライラさせながら絞めてゆく事もなく、このドラマの何を楽しめばいいいの?って感じ。ドラマの最後のトリックもあまりの滑稽さに何をか言わんや。お疲れ様でした。


私はミステリーファンと言うには程遠く、本や映画を見ながら犯人探しやトリックを考えたりしないお気楽者で、登場人物の心象描写や物語の構成のほうにより魅力を感じながら読んでしまいます。筋金入りのミステリーファンの方には笑われてしまうのでしょうが、まぁそれでもテリー・ホワイトを読んではほろっとし、ジョルジュ・シムノンを読んではうなっているので、自分では良しとしています。

審美眼を鍛えるには本当に良い物を見続ける事、というのは骨董、美術品の世界では当たり前の事です。良い物を見続けていると、偽物・つまらないもを見た時になんとも言えない気持ちの悪さを感じます。これは本当にすぐ感じるのです。ここが悪いからいけないから偽物と理屈で判断するのではなく感じ判ってしまうのです。でも、本や映画の場合はそうはいきませんね。読んだり見たりして何がいけないのかを考えなければなりません。

今回見た『新・刑事コロンボ/影なき殺人者』でもっとも足りなかったのは登場人物を理解しようとする姿勢でしょう。何故敏腕弁護士が元ロック歌手の女性を愛人にしているのか、その愛人が浮気していることを知って本当に殺害まで考えるのか、シャンパンの趣味は弁護士にとってどうゆうものなのか、弁護士事務所の助手でパートナーへの昇格を脅し取る女性の心理は・・・そういった登場人物の性格や心の動きをほとんど描くこと無く事件の展開に合わせて人物を配置しただけです。それが見るも無残な駄作になった原因ではないでしょうか。製作者たちが登場人部に寄り添っていなかったのですね。寂しい話です。

さて、『探偵小説三昧』の管理人さんは私のゆるいコメントに対してご親切に「もう一人はピーター・フォークの実の奥さん。こちらはかなり重要な役で出演しております。」と見どころアドバイスを下さいました。
ピーター・フォークの奥さんと言えば、晩年彼がアルツハイマー病を患った時に、娘との間で財産管理の争いをした記憶があります。他のコロンボ作品にも出ていたはずですが、どうゆう人なのか分かりませんのでドラマを見ながら誰なんだろうと想像をめぐらします。
犯人の家の家政婦をしている女性がコロンボの「ゴミ箱を見たい」という話に「奥さんの顔が見たい」と言うセルフがありますからこの家政婦さんが実の奥さんなのでしょうか?なんて思ったりもします。でも、ピーター・フォークが自分の奥さんを家政婦の端役で使うというのは考えにくいですね。
正解は犯人弁護士の事後共犯になるパートナー。シェラ・デニスという女優さんです。滑稽なトリックで加担してしまう役ですね。

久しぶりに見た、『新・刑事コロンボ/影なき殺人者』。作品は駄目ですが、ちょっと楽しい経験でした。

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おまけ)

昔々東国にその世界では有名な企業弁護士がいました。しかし先生と呼ばれるようになると人間魔がさすようで、新しく建てた家を自慢したくて連れてきたのがクラブのお姉さん。仲良く(かどうかは知りませんが)寝室の使い心地を試している折も折、旅行に出かけていたはずの奥様がご帰宅なさりボッカチオも笑う始末に。しかしそこはしっかり者の奥様、大きい家を良い事に家庭内別居を宣言します。先生は子供たちからもそっぽを向かれ可愛いお嬢様の顔を見られるのはお嬢様が出ているテレビ番組だけということに。先生、毎朝こっそり家を出ては事務所でテレビを眺めながら珈琲を飲むのだそうです。
弁護士といえども人間。悪さをしてしまうこともあるでしょう。人間が作った法律を扱うのも結構ですが、どうぞ天罰は我が身に降り注ぐものと覚悟しましょうね。




テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

『異邦人』

お元気ですか?

いよいよ冬の寒波がやってきました。函館の駅前が強風に揺れる様子がテレビで流れていましたが、先日行ってきたばかりです。優しい陽射しの中お散歩したのとは違う北の町の様子です。

実家に帰省する楽しみの一つに本棚との再会があります。私が家を離れている間に両親は転勤で何回か引越をし私が子供の頃に暮らした家は既に無くなっていたのですが、幸い私の本は幾つかのダンボール箱に納められて一緒に引越、一部は本棚に並べれられていました。初めて両親の住む見慣れない家に行き本棚を見た時にはちょっと感動でした。以来実家に帰ると本棚を眺めては学生時代に読んだ本と昔話をするのです。

今回、函館に帰るときに旅の伴に持って行ったのは高城高さんの文庫本でした。それをホテルで読み終えたので家の本棚から何か持ち出すことにします。星新一のショート・ショートがいいかな?ブルフィンチのアーサー王ものも懐かしいなと手に取りながらカミユの『異邦人』に決めます。10月に記事にしましたが、少し前から頭の中で乾いた風景が繰り返し浮かび上がっていたからです。

その『異邦人』を読み終わりました。130頁ほどの短い話ですが、ゆっくり丁寧に読んでゆきます。主人公ムルソーの日常に彼の虚無的な姿勢が描かれもどかしさのようなものも感じます。しかし彼が殺人を犯し投獄されてからはその視点は活き活きとし、ムルソーを凶悪な犯罪者に仕立てる検事の芝居がかった主張もまるで他人ごとのように俯瞰した先で見るようです。判事がキリスト教を持ち出しそうでないムルソーを非難する姿も滑稽です。犯罪者として投獄され社会との立ち位置が明確になった今、ムルソーはこれまで以上に自分の姿がはっきりとし自由になったようです。キリストが鞭打たれ殉教する姿すら思い起こさせます。

不条理はキリスト教に反する概念として捉える事ができます。神の国を実現するための人形である私達は宗教的に生きることによって浄化し神の国への階段を登ることが出来る。しかし人間と対比される神はその圧倒的力によって不条理を内包しているとも考えられます。実存主義ではその神の問題を飛び越えて人間の美学の領域に不条理を捉えていきます。
カミユは実存主義者ではありません。どうしようもない現実の中で存在しているだけです。そこに意味を見出したり方向性を探ったりということは無く、ただ存在しているだけです。しかしそのことで却って人間は自由になっていると言えます。ムルソーが牢獄の中で自由でいるようにです。


私達はどのような時に不条理を知るでしょうか。
例えば病気で長く入院や通院を余儀なくされる子供たち。彼らは強く不条理を感じるでしょう。そして彼らは大人びた醒めた目を持つことになります。他者との距離を知り無常を知ります。その過程で自由を得るかどうかは本人の問題です。しかしその醒めた目で不条理を理解するのです。
実は私もそうゆう経験をしたことがあります。病院に寄り痛い注射を打ってもらい人気の消えた道を小学校へ向かうときに得た感覚は不条理の空気でした。誰もいない校舎の玄関で一人下駄箱から靴を取り出し次第に人の空気の厚くなるのを感じ教室に入ります。そこは見慣れた友人のいる処ではなく水槽の中で透明な膜に覆われたまま投げ込まれたような側にありながら絶対的距離を感じさせる場所です。
このようにして私達は生活の中に不条理を見つけ掌にすくうようにしてそれを眺めます。

さて、『異邦人』を読み終え、最初に読んだ学生の頃アルジェの乾いた空気と海ではしゃぐムルソーと恋人の姿に虚無的なことを感じていたのを思い出します。しかし今回はムルソーの開放された自由の方により関心が惹かれていました。
そして、新潟の夏の家で庭続きにある浜で太陽に焼かれながら世の中の何かを見つけたくて焦っていた自分を思い出すのです。

異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
(1963/07/02)
カミュ

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テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

映画三昧

お元気ですか?

週末、原因不明の腰痛が続いているため家でのんびりすることにして映画三昧。録りためたDVDの中から候補をシャッフルして選んだのが『顔のないスパイ』。

『顔のないスパイ』は2011年のアメリカ映画、原題はThe Double。監督・脚本はマイケル・ブラント。

こんなお話。
ロシアとつながりのある議員が何者かに殺され、CIAは手口から20年前に姿を消したソ連の暗殺者カシウスの犯行とにらみ、CIAの元エージェント、ポール・シェファーソン(リチャード・ギア)を復帰させ捜査に当たらせる。ポールの相棒にはFBIでカシウスの研究調査をしてきた若手捜査官ベン・ギアリーをつけるがポールは妻と幼い子どものいるベンに捜査から外れるように言う。そんな中元KGBのボズロスキーの入国が確認された。ボズロスキーはカシウスと同時期に姿を消した男でCIAはボズロスキーがカシウスであると推測し行方を追うことにするが・・・。
老いたリチャード・ギアの姿が暗殺者に一変する瞬間が鮮やかでいい。過去を封じたポールとカシウスの真実に迫ろうと執念を燃やすベンの構図は次第にカシウスの過去を暴いて真実に迫る迫力がある。ただ、カシウスの正体に迫る詰めのところはちょっと拍子抜け。
ラスト、ポールがベンの正体を明らかにするところは“そう来たか”と思わせるところがあって面白さが維持できていた。

顔のないスパイ DVD顔のないスパイ DVD
(2012/07/04)
リチャード・ギア、トファー・グレイス 他

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二本目は『RONIN』1998年のアメリカ映画、原題でもあるRONINは日本の浪人をタイトルにしたもので登場人物たちを表していて秀逸。監督はジョン・フランケンハイマー。

こんなお話。
パリの小さなバー、謎の女ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)の下に、サム(ロバート・デ・ニーロ)、ヴィンセント(ジャン・レノ)、グレゴール(ステラン・スカルスガルド)、スペンス(ショーン・ビーン)、ラリー(スキップ・サダス)と5人の男が集まる。女の指示はある男から銀色のケースを奪うこと。準備段階でそれぞれの専門性がわかるが、スペンスは未熟さが露呈しクビになる。これ、何かの伏線でスペンスは話の何処かで再登場するのかと思ってみていたがそんな事はなかった。
残った男4人とディアドラはケースを持った男がニースに現れるとの情報からニースに移動。派手なカーチェイスを行って一旦はケースを奪うのに成功かとおもったがグレゴールの裏切りにあう。その後ディアドラもサムとヴィンセントを裏切るが二人は傷を癒やし再び真相に立ち向かう。

冷戦後立場を失ったスパイたちの姿が抑え気味に描かれている。ニースでのカーチェイスは圧巻でアウディやシトロエン、プジョー、BMWといった車が狭い坂道を爆走する姿はクルマ好きには興奮だが、それにも増してヒッチコック風のカットが散りばめられた画面も雰囲気を出していて良い。登場人物はそれぞれに過去を持つであろうがそこに踏み込まない描き方が却って浪人という姿を印象的に描いているように思えた。
TVシリーズの『炎の英雄 シャープ』で人気もあり多くの映画にも出ているショーン・ビーンが早々と退場したのには物足りなさを感じ意味も曖昧だがロバート・デニーロとジャン・レノの落ち着いた共演が見ものとなりストーリーを飽きさせない。

RONIN [DVD]RONIN [DVD]
(2002/06/28)
ジャン・レノ、ロバート・デ・ニーロ 他

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スパイ・アクションもので満足できる映画2本を見て機嫌が良い。スポーツジムに行ってアクアエクササイズに参加。気分転換をする。映画を見ているときも腰のストレッチや股関節のストレッチなどして腰痛の軽減を図るがなかなか痛みは取れない。

ジムから戻り、夕食前にもう一本見ることにする。
スパイものばかりだとさすがに気持ちが詰まるので、ヒューマンものから選んだのは『扉をたたく人』という映画。2008年のアメリカ映画で監督はトム・マッカーシー。リチャード・ジェンキンスが初主演作でアカデミー主演男優賞にノミネートされた作品。原題はThe Visitor。

こんなお話。
大学で経済の教授をしている62歳のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は妻を亡くし気力も失った生活をしている。ピアニストだった妻を思い慣れないピアノに向かうが心は晴れない。学会に出席するためNYに来た彼は留守にしていた別宅のアパートに外国人のカップルが住み着いているのを知りやむをえずしばらくの間同居することを許す。カップルは騙されて教授の留守宅を借りていたのだった。シリア出身の男性タレクの演奏する太鼓(ジャンベと言うのだそうだ)に興味を引かれた教授はタレクに誘われ、自分も太鼓を敲くようになる。パブでの演奏を聴きに出かけたりストリートセッションに参加して次第にタレクの人柄に惹かれる教授であったが、タレクが地下鉄で誤解から逮捕されたことで事態が一変する。タレクも恋人の女性ゼイナブも不法移民だったのだ。
移民局の拘置所に通い弁護士を雇ってなんとかタレクを救おうとする教授。やはり不法滞在をしているタレクの母親も来るのだが・・・。
移民政策、密入国者や不法滞在者の問題が国政の重要課題であるアメリカ。アメリカがもともと移民の国であることを思うと複雑な気持ちになる。The Visitorという原題がすこし不気味さも帯びてくるくらいだ。
否応なしに送還されてしまう不法移民は母国に送還された後生命自由の保証はない。特にタレクはシリア系移民という設定、アメリカと敵対する関係にあるのだから犯罪者として投獄される可能性もある。
ネイティブ・アメリカンの問題はまた別として、自由と安全を求めてアメリカに来る移民の歴史は300年をかけてアメリカという国を作り上げてきた原動力である。移民問題とどう向き合うかはアメリカのアイデンティティとも言える。そしてこの移民問題は単にアメリカ一国の問題ではなく、ヨーロッパ・アフリカはもちろんロシアや中国にもある問題であり、ひいては地球全体として民族と国家の問題として考えなければならない問題でもある。
映画のラスト、送還された息子の側で暮らしたいと母親もシリアに旅立つ。それを見送り教授はタリクのジャンベをNYの地下鉄で演奏するのであった。

社会問題をしっかり考えさせる素晴らしい映画。是非見ていただきたいお薦めの映画だ。

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(2009/11/20)
リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス 他

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

函館の楽しみ・・・唐草館

お元気ですか?

函館の旅、今回最後の記事になります。

旅の楽しみの一つは美味しいものに巡りあうことですが、函館を訪れる方はどんな食に期待を寄せるのでしょうか?
お寿司や海鮮丼を楽しんで蟹やイクラのおみやげを買う人、居酒屋で焼き魚を頬張りながら熱燗を楽しむ人そうゆう和食系も定番ですが、西洋と繋がる港町であった函館はロシア料理、フランス料理と西洋料理店が庶民の身近なところにある町でもありました。

そんな函館で私達が親しくさせていただいているのがフランス料理の唐草館です。このブログでも何回も紹介していますからお馴染みの方もいらっしゃるでしょう。今回も函館に来る事を決めたと同時に唐草館で食事をすることにしていたのですが、夜の時間が取れず最終日のランチに伺う事になりました。

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函館公園の正門から坂を降りるとすぐ唐草館が見えます。振り返ると函館山。
「え~、こうゆうロケーションだったんだ。」と改めて気づきました。いつも夜に来るので気づいていなかったのです。今年10月この唐草館が第19回函館市都市景観賞の「歴史的都市景観賞」に選ばれました。そのお祝いも言わなくっちゃと手土産持って伺います。

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11時半を少し廻ったところでお店のドアを開けると、マダムが迎えてくださり、厨房からシェフも顔を見せてくださいます。席についてメーニューを見、私は魚料理、パートナーさんは知床鶏の料理をお願いします。ワインは午後の予定もあるのでグラスワインをお願いしました。
ソムリエでもあるマダムが出してくれたのはスペインとの国境に近い Limoux の白ワイン。蜂蜜色に輝き油膜もしっかりした力のあるワインで、香りを嗅いだだけでもおっいいぞと感じられます。そして口にふくむとアーモンド臭がありバランスもちょうどいい感じ。シャルドネ85%のワインだそうですが、普通グラスワインで提供するレベルのワインで無いことはすぐ分かります。ワイン好きの私達のためにマダムがサービスしてくださったようです。

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オードブルは函館の魚をアレンジしたもの、昆布締めやマリネ、バルサミコソースなどシェフの工夫が見えます。普通でしたら十分に美味しく及第点のオードブルですが、私はシェフに期待が強くあえて辛口の意見を。
昆布締めは昆布がほんのすこし強いかな?っていう感じ。蛸のマリネは満点。豆のムースも良いですしサーモンも脂とマリネソースのバランスが絶妙です。そして最近函館でよく水揚げされているブリのバルサミコのスパイシーソース。これが悩みます。チャレンジは大いに評価します。ブリは魚臭さが強いですからバルサミコは選択肢です。ただそれでブリをどう表現するのかとなると非常に難しいと思うのです。
そして、オードブルの一品一品はOKなのですが、お皿全体として何を言いたいのかが伝わりにくかったように感じます。
オードブルは非常に重要なディッシュです。単品もしくは小品の盛り合わせながらハーモニーを感じさせシェフの技量と今日の料理全体を予感させるものでなければなりません。以前唐草館で頂いたオードブルで私は非常に感動した事がありました。一品一品が輝き主張しそれでいてお皿全体がまとまっているのです。最高のオードブルでした。ですから、今回も普通ならOKですが、辛口を申し上げているのです。
今回のオードブルはアクセントのある品を入れると良かったかも知れませんね。

食事をしながらマダムと近況報告を交わし、函館の様子をお聞きします。その間にもお客様がいらっしゃって次第にお店が忙しくなってきました。

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スープはブロッコリーのスープ。ブロッコリーのつぶつぶした食感とクリーミーさがマッチした楽しいスープです。そしてスープの中に厚岸産のカキが入っていてこれも冬のスープらしくてほこっと嬉しくなる仕様です。

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さぁ、メイン料理に進みましょう。
私が頼んだ魚料理は真鱈でオレンジと生姜のソースで仕上げています。これが素晴らしい。ナイフを入れた瞬間にふわっとした魚の身が期待を誘います。一口運ぶとこれまで経験したことのないような真鱈の食感が口の中で広がり解けてゆきます。二口目はソースをしっかり絡めていただきましょう。魚の味とソースの力関係が均等に混ざり合い一つのものになっています。思わずシェフの研究に思いを寄せ感動してしまいます。
北海道の魚は味が強く調理が難しいところがあります。火の入れ具合ソースの選択、色々なアプローチを重ねて最高のものを見つけ出さなければなりません。今回の真鱈の料理は間違いなくシェフのお薦めの一品になることでしょう。

パートナーさんが頼んだのは知床鶏のカレーソース仕立。探検家の名前がついていましたが忘れてしまいました。知床鶏はヨーグルトで下処理をしているそうで、肉がとても柔らかくなっています。肉の下にお米がしいてありますがこれも食感をサポートします。カレーソースは優しい仕上がりで鶏肉と一緒にいただくとカレーの風味が少し前に出てより一層美味しくいただけます。しっかりソースをつけていただきましょう。これも満足のお皿です。

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マダムが「日本のワインは飲みますか」と訊きます。
「えぇ、最近甲州のワインを飲んだけど昔と違い随分レベルが上ったと認識を新たにしたところなんです。」と応えます。
すると「函館でもワインを作っているんですよ」と元町にある醸造メーカーが作ったワインを紹介してくださいました。ワイナリー「農楽蔵」です。All About にもしっかり紹介されている今注目のワイナリーのようです。
オーナーは若いご夫婦だそうですが、函館で新しい活動にチャレンジする人を知ることは本当に嬉しい事です。私のように函館を離れたものからすると、感謝し応援したくなります。

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デザートはパティシエでもあるマダムのケーキをいただきましょう。
いつものように盛り合わせて頂きましたが、結構なボリュームです。これにアイスもサービスしてもらいました。

ちょっと辛口の事も言いましたが大満足のランチ。ごちそうさまでした。



平日のランチタイム。私達が食事をしている間にも何組かが来店し賑わっています。私達の席は離れの席ですので皆さんの様子は見えませんが女性客ばかりです。
唐草館の建つ青柳町は古くはお屋敷町ですし函館公園、函館博物館、立待岬なども近く函館人の心の故郷のような場所です。しかし、近年函館の町はどんどん郊外に広がり青柳町、元町などの古い町は人口が減っています。繁華街であるはずの駅前や松風町ですら今や閑古鳥の鳴く町となってしまいました。
私は知り合いのレストランには「近所の方に利用してもらえるレストランでなくては」と言っていますが、人口の少ない町でレストランをやってゆくのは大変な事です。唐草館のように素敵な建物、場所を愛していただき素晴らしい料理を出してくださるレストランを私達は守り育てていかなけれなりません。そうしないと気がついた時にはお店が無くて食べたい料理が食べられないという始末になるのです。それを私は吉祥寺で経験しています。

食文化を育てるとかレストラン文化を守るとか大きな言い方も出来ますが、まずは食べたいものを食べさせてくれるレストランがある街。これを大切にしたいと切に願います。

今回、頑張っている唐草館に再会しその思いを強くしました。

函館応援団長の私からのお願いです。函館に限らず皆さんの住む町の真面目なレストランを応援しましょう。

テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

函館の楽しみ・・・日本最古の観覧車

お元気ですか?

函館の旅のお話をつづけます。家の用事が目的でしたから旅というのとはちょっと違うのですが、電車や北方民族資料館と日常とは違う楽しみを味わっていますから良しとしましょう。
最終日、用事がほぼ済みましたので帰るまでの間お散歩をして函館の町を楽しむことにします。

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パートナーさんは何時の頃からか旅先で見つけたマンホールの蓋を写真に収めるのが楽しくなりました。最初は黄色や赤に塗られた消火栓を撮っていたのですが、足元のマンホールの蓋を探すようにもなりました。確かに日本各地にご当地ものがあって面白いものです。

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朝市を抜けてみましょう。海鮮丼のお店が並ぶところと蟹やイクラを売っているお店は観光客で賑わっていますが、干物や野菜などを売っているドーム型の建物は建て替え工事が行われていました。綺麗になって来春オープンだそうです。
金森倉庫の煉瓦倉庫街を通して函館山を眺めます。

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十字街に出て1923年(大正12年)に建てられた丸井百貨店の建物を眺めましょう。現在は函館市地域交流まちづくりセンターとなっていて中にはカフェがあり市民の皆さんが楽しげに会話をしている様子が見られます。小学生ぐらいの男の子がおばあちゃんでしょうか?そろばんの解答のチェックをしてもらっていました。こうゆう市民の生活の様子にふれると微笑ましくなります。

この建物の写真右手が電車道路で函館どつくの方へ、左手が江戸時代南部藩の陣屋があったことから南部坂。昔NHKが坂の上にあったのでNHKの坂と呼ばれている頃もありました。その坂を登ってぶらりと歩いてみましょう。函館山の周囲は坂を一つ違っただけで景色が変わります。お散歩の楽しみですね。

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坂を少し登って立待岬の方を目指してゆくと亀井勝一郎の文学碑に出会いました。亀井勝一郎は函館が生んだ誇るべき評論家で私が子供の頃は白いペンキ塗りの木に亀井勝一郎生誕の家と書かれた杭が違う所に建っていたと思うのですが、今はどうなっているのでしょう。検索すると「亀井勝一郎生誕の地」と武者小路実篤によって書かれた碑が建っているそうです。

亀井勝一郎の文学碑の道の反対側、少し坂を登った所には「石川啄木居住地跡」という紹介が建っています。

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石川啄木は明治19年現在の宮城県盛岡市に生まれた歌人で、貧困の歌人として知られています。函館に来たのは生活を立て直すためであったのですが明治40年5月5日に来て同人誌仲間の応援もあって職を得ますが不幸にして8月に函館に大火が起こり離職せざるを得なくなり、札幌釧路と北海道内を転々とし結局翌年の明治41年1月には北海道を離れ東京に行くことになります。函館で暮らしたのはわずか4ヶ月なのですが、啄木の死後妻節子が函館の実家に身を寄せた事もあって縁が深くなったといえましょう。
亀井勝一郎や石川啄木といった人の軌跡をお散歩の途中で知ることが出来るのは嬉しいですね。彼らが生活をしていた同じ風景を見ながら潮の香りや木々の臭いを嗅ぐ。こうゆう旅の体験が心を豊かにしてくれます。

そんな文学旅情を思いながら歩いてゆくと函館公園につきました。
小さな公園ですが是非訪れてみてください。
小さな遊園地があって日本最古の観覧車があるんです。いつもなら公園の乗り物は冬じまいの季節ですが、この日は偶然にも運転して子供達が遊具で遊んでいます。俄然乗りたくなってしまいました。

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パートナーさんを誘って乗ってみましょう。東京の豊島園には日本で一番古いメリーゴーラウンドがあって20代の頃パートナーさんと乗った事がありました。それから長い年月を経て函館で日本最古の観覧車にまた二人で乗るなんてちょっと凄いことです。でも、パートーナーさんは高所恐怖症です。私が上や下を覗き「海が見えるよ」なんてはしゃいでいる横ですっかりおとなしくしていました。

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それでも満足したらしく観覧車を降りたら「次は花屋敷のジェットコースターだね。」と言っています。
ちなみにこの日は平日だったのですが天気が良くて暖かかったので観覧車を運転していたのだそうです。係のお兄さんに「私函館出身で子供の頃この辺りで遊んでいたんですよ。」と言ったら「何も変わってないっしょ」って。ホント変わってないですね。

なぜか北海道にいる屋久島の鹿とも再会。(前にもブログに登場しています)
鹿の角に触るパートナーさんの手。角は雨風にさらされて相当傷んでいます。新しいのに替えたら良いのに・・・。(看板にはちゃんと今は雄がいないって書かれてました。屋久島の人に送ってもらえないでしょうか。)

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この後、仲良しのレストラン唐草館でランチをしますが、それは次回のお話。どうぞお楽しみに。

午後末広町にある食堂来々軒さんの前を通り営業しているのを確認してホッとします。昭和10年から営業しているお店で函館の塩ラーメン発祥のお店と言ってもいいでしょう。静かなお祖母ちゃんはお元気でしょうか。

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函館の最後のサプライズは空港で待っていました。
実は帰りの飛行機は直行便が取れなくて一旦札幌千歳空港に出て乗り換え名古屋に向かうのですが、なんと飛行機はプロペラ機です。ボンバルディアDHC-8-400。夕暮れの近づく函館空港でなかなかスマートな機体に観光客やビジネスマンを乗せていきます。子供の頃、函館空港の主役は国産飛行機のYS-11でした。いつも家の庭から眺めて空を見上げていたものです。でも、私が飛行機に乗るようになった頃はボーイング727が主力機でとうとう私はYS-11に乗る機会を逃してしまいました。実は国内でプロペラ機に乗るのはこれが初めてなんです。

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DHC-8は函館山に向かって離陸し、ジェット機では見られない町の風景を眼下にしながら恵山の方を周り北上してゆきます。函館人には嬉しいまるで絵葉書で見るような風景です。

今回の函館。色々な思いがあるのですがそれはまたいつかの機会にご紹介しましょう。
町の様子は日々変わり心配なことの多く感じられる函館ですが、観光やビジネスで訪ねる機会がありましたら是非短い時間で結構ですからお散歩してみてください。きっと思いがけない出会いが有るはずです。

函館応援団長の私がお薦めします。


テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

函館の楽しみ・・・函館市北方民族資料館

お元気ですか?

函館に来ています。ホテルから自宅へ通い家の用事をあれこれとしているのですが、移動に使う路面電車の中の広告には旅行者にも楽しい情報がいっぱいあります。今年が電車開通から100年というのも電車に乗ってはじめて知りました。小学生が描いた電車の絵も飾られています。パートナーさんは中吊りのニポポの写真に気が付きました。ニポポというのはアイヌの郷土玩具で信仰の人形です。以前北海道旅行をした時にパートナーさんはニポポを買って家に飾っていましたので、気が付いたのでしょうね。

函館市北方民族資料館で展示会が行われていて、その宣伝が中吊りで紹介されていたのです。

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時間を見つけて資料館に行ってみましょう。
資料館の建物は1926年(大正元年)に建築された旧日本銀行函館支店を利用しています。石造りの歴史的建物です。

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館内では写真が撮れませんので、資料でご紹介しましょう。一部ネットから写真をお借りしています。

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展示室にはアイヌ民族の他さまざまな北方民族の衣装や装身具などが展示されています。交易によって得た中国の衣装や祭事・神事に使われた動物を彫った道具、魔除けの木偶など興味深いものが沢山展示されています。
パートナーさんは民俗文化が好きですので、一つ一つ丁寧に見ては説明文を読んでいます。

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今日、11月2日にはミュージアム・トークとして公演も行われるようです。時間に余裕があれば観光旅行の合間に参加してもいいですね。是非、地域文化の歴史に触れる機会をお楽しみください。

大満足の函館市北方民族資料館でした。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

杣人のNuages

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