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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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初めてのオペラ、楽しみの始まり

お元気ですか?

最近図書館を利用する機会が増え、本と一緒にCDも借りるようになった。You Tube で好きな曲を見つけてダウンロードすることもあるが、演奏家や曲名で検索をかけ図書館の在庫の中から借りてくる。思いがけず良い演奏に出会う事もあって宝探しのような気分になることもある一方こうゆうCDはどうなんだろうと考えてしまうものもある。今日はそんなお話。

先日ふとキリ・テ・カナワの『オーヴェルニュの歌』を聴きたいと思った。キリ・テ・カナワはニュージーランド出身のソプラノ歌手でチャールズ王太子とダイアナ妃の結婚式で歌った歌手としても知られている。『オーヴェルニュの歌』というのはジョゼフ・カントルーブがオーヴェルニュ地方の民謡を基に編集したオック語で歌われるとても美しい歌曲集。私はキリ・テ・カナワの歌う『オーヴェルニュの歌』のLPレコードを持っているのだが、CDでないかと図書館の検索をかけてみた。
残念なことにキリ・テ・カナワの歌う『オーヴェルニュの歌』は無く、『オーヴェルニュの歌』もその中の子守唄を他の歌曲と一緒に編集したCDはあるものの歌曲集単体という形では在庫が無かった。

こうゆう時は潔く諦めるしかない。気分をかえてキリ・テ・カナワの名前のあるCDを眺めていると『classical ever! VOCE』というのがあって、これは複数の歌手の得意と思われる曲を集めてきたオムニバス形式のCDだ。

ハバネラ / 歌劇「カルメン」より - (ソプラノ) フィリッパ・ジョルダーノのポップス調のもの、
歌に生き、恋に生き / 歌劇「トスカ」より - (ソプラノ) マリア・カラスの耳になじんだもの、
アヴェ・マリア(シューベルト) - (ソプラノ) キャスリーン・バトルはづいぶん流行った
星に願いを / 映画「ピノキオ」より - (ソプラノ) バーバラ・ヘンドリックスも良い。

清きアイーダ / 歌劇「アイーダ」より - (テノール)プラシド・ドミンゴ
女心の歌 / 歌劇「リゴレット」より - (テノール)ルチアーノ・パヴァロッティ
誰も寝てはならぬ / 歌劇「トゥーランドット」より - (テノール)ホセ・カレーラスと御三家もあれば、
野ばら(ウェルナー) - ウィーン少年合唱団の次に明日に架ける橋 - キングズ・シンガーズが並んでいたりもする。

全部で33曲が収められているので全ての曲目を知りたい方はAmazonで見て欲しい。オムニバスCDだから編集の意図を問うのは野暮なのかも知れないが、闇鍋もいいところで、せっかくの名曲名歌手の歌なのだが味も香りも分からないものになってしまっている。
CMで流れたり、映画音楽として使われて人気が出るクラシック音楽というのがある。キャサリン・バトルの「オンブラ・マイ・フ」はニッカウヰスキーのCMで注目されたし、ラベルの「ボレロ」でホンダのプレリュードが走る映像なんかもあった。映画ではマーラーの「交響曲第5番」がルキノ・ヴィスコンティの『ヴェニスに死す』に使われ印象的だったし、スタンリー・キューブリックは『2001年宇宙の旅』でリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を有名にしたが、『バリー・リンドン』でもヘンデルの「サラバンド」やシューベルトの「ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 第2楽章」を使っている。クラシック音楽を使うのが好きな監督と言っていいだろう。
CMや映画だけではない。フィギュアスケートではよくクラシック音楽が使われるが荒川静香がプッチーニの「トゥーランドット 」「誰も寝てはならぬ」で演技し2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲得している。こうゆうサプライズがあると、レコード店は賑わい、「あの曲の入っているレコードが欲しいのですけど・・・」という客が急増するし、レコード会社もそれを当て込んで企画CDを出したりする。意外と生活の中にクラシック音楽があふれていて人は興味を持つものだということの証明だろう。
問題はこうゆう興味をもった人をクラシック音楽のファンになってもらえるようどう案内できるかという事だ。

映画音楽のCDやCMで使われた曲のCDなどの企画CDは以前からある。フィギュアスケートで使われた曲のCDというのもあるようで、映画ファンやフィギアスケートのファンには需要があるのだろ。クラシック音楽になじみの無かった人がきっかけとしてこうゆうCDを買うのも理解できない事ではない。ただ、CMやフィギュアスケートで使われるということは印象深い曲だからだがそこだけを聴いていても曲の良さの全てを知ることは出来ない。例えば「トゥーランドット 」の「誰も寝てはならぬ」は主人公の王子が歌うアリアであるが、「トゥーランドット 」というオペラ全体から見れば最終第三幕で王子の求婚を拒むトゥーランドット姫が国民に王子の名前を当てるまで寝てはならないとお触れを出したことを知った王子が夜明けには姫に勝ち愛を得るだろうと歌う。それまでのストーリーがあるからこそのアリアだ。「誰も寝てはならぬ」を楽しむためには「トゥーランドット 」を最初から聴き物語を知っているのがよく、アリアだけを聴いてもただの美しい曲で終わってしまい、いかにも勿体無い。
オペラのアリアだけではない。シューベルトの「ピアノ三重奏曲第2番」にしても、マーラーの「交響曲第5番」にしても第一楽章、第二楽章・・・と展開がある。その曲全体の主題があり、展開がどう広げられてゆくのかを体験すると面白さが増してくる。そうゆうストーリーや曲の展開にわくわくしたり好きな部分を見つけてゆくことが感動につながりクラシック音楽のファンを作ってゆくのだと思う。
アリア集のCDやオムニバスCDがいけないとは言わない。だがアリア集のCDを楽しむためには全曲盤を一度でも聴いておけばその楽しみは何倍にも広がる、オムニバスCDは気軽に手に取るにはまぁいいだろうし、その中から気に入った曲を選んで全曲盤に一歩踏み出してもらえば良いと思う。そうゆう意味ではオムニバスCDは図書館で借りるのに相応しいのかも知れない。

先日行ったオペラコンクールでは若い観客が多く見られた。中学・高校生もいて嬉しく思えたし、この学生たちが今感じている気持ちがこれからのクラシック音楽ファンを広げてゆくのだと思うと希望が持てる。彼らは自分の中に“これ好き”というのを見つけている人たちだ。出来れば少しでも多くの人が、敷居が高いとか難しいとかいう先入観を持たず、聴いてみることを希望する。何を聴いたらいいか分からないという人はNHKでもWOWOWでもオペラが放送されているからBGMのつもりで聴いてみたらいいだろう。なにも2時間も3時間もテレビの前に座っている必要はない。耳に少しでも残ったらそれは宝探しのきっかけを得た証だ。



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