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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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『死のドレスを花婿に』ピエール・ルメートル

お元気ですか?

川沿いの桜の開花を楽しみながらまだ肌寒い風にそわそわしています。上野に外国人の花見客が多く訪れるようになり、敷物まで用意してすっかり日本風の花見を楽しんでいるグループもいることをTVで伝えていました。私も東京に時代には四谷に場所取りをして会社の同僚と花見をしたことがありましたが、ちょうど来日していたアメリカ人と一緒に盛り上がっていると花見客が珍しそうに声をかけて来たのを思い出します。今年は五月の連休には函館に行く予定ですので、当地と函館と二度花見ができると期待しているのですがはたしていかがなりますでしょうか。

ピエール・ルメートルの『死のドレスを花婿に』を読みました。去年、『その女アレックス』で強い衝撃を受けましたが、本作はそれ以前の作品だそうで興味を惹かれます。

お話しはソフィーというベビーシッターから始まります。何か過去を持つ彼女は時々記憶をなくしたり物を失くしたりという失敗を繰り返し精神的に不安定な状態にあり、事件がおこり逃亡の身となります。いきなりの不安を読者に与えながら第二章では反対側から描かれることで事の真相が伝えられます。不安と恐怖が織りなす形ですが、第二章での描写が細かいのは読者への問いかけなのかもしれません。私は第二章の早い時期で事の真相を暴露した作者の意図はソフィーの相手フランツの心理状態を描きたかった作者と、この話をどう纏めるのかに興味を抱かせる作者、この二つの作者を頭の中に想像しながら読み進めることになります。
そして、『その女アレックス』と同様、したたかで戦い生き抜く女性を作品に見ることで、作者の立ち位置を確認するような気になるのです。

世の中には誘拐や監禁、ストーカーやマインドコントロールといった恐ろしい犯罪が現実にあります。どうぞ『死のドレスを花婿に』を読んで、十分に恐怖を味わっておきましょう。

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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

お元気ですか?

昨日、金曜日の夜に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観てきました。劇場公開最終日だったのですが滑り込みで間に合ったといったところです。パートナーさんは『スター・ウォーズ』のシリーズ全作を劇場で観ているのだそうで楽しみにしていました。しかしなかなか時間がとれなかったり、監督がJ.J.エイブラムスだったりと必ずしも劇場まっしぐらというわけにはいきませんでした。

昨日の上映は家の近くのショッピングモールにあるシネコンで夜の8時から始まりです。事前にネットで予約し座席も指定できます。映画館に行かなくなってからもう何年になるでしょう。東京時代に吉祥寺で観たのが最後ですから10年以上はたっていると思います。
さて、スター・ウォーズの最終日ですからファンの方が沢山いらしているかと思いきや、劇場の座席はまばらで私たちの席には左右に誰もいません。観終わってわかりましたが、20人もいたでしょうか。スター・ウォーズといえどもそんなものなのですね。

作品の内容についてはやはりストーリーと画面双方にオマージュ的要素が強いのでなにか目新しいものがあるわけではありませんし、七話目、後期三作の始まりですから新しい登場人物の顔見世といったところなのでしょう。女性主人公のレイがフォースの覚醒をするところもルークの時ほど修行を積んでという感じではないのでさらっと使えるようになっています。ファンの間ではこのことがレイってどうゆう女性?という謎を楽しませているようですが、パートナーさんはルークの娘では?と思っているそうです。

さてさて、「スター・ウォーズ エピソード8」は2017年の7月公開らしい。また劇場に行く楽しみがあるのですね。

ではまた。

高松

お元気ですか?

三連休を利用して四国の高松へ出かけてきました。弓道の用事で出かけたのですが久しぶりのロングドライブ。朝6時半に家を出ましたが天気予報通りの雨になりましたので慎重な運転を心がけます。途中SAでの休憩では渋滞情報を確認してルートを選択します。
今回は北回り、名神高速道路を通り滋賀県の多賀、草津、大津、京都を抜けて大阪、神戸、六甲山を横に見ながら淡路島を渡り高松に入ります。我が家のドライブの楽しいところは隣でパートナーさんが歴史の話題を紹介してくれること。おかげで運転に飽きることがありません。

お昼を高松でうどんをと思っていましたが、淡路島に渡った時にはすでに2時近くになっていましたのでサービスエリアで昼食とします。以前来た時にも同じところでお昼を取った記憶がありますが・・・。

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パートナーさんはぶっかけの小、私はざるの中を頼みます。サービスエリアですから少しお値段も高めですが、まぁ気持ち的にはウェルカムうどんといったところでしょうか。お腹も安心したところで高松の武道場を目指します。カーナビを頼りに走りますが以前に来ていますので目が風景を覚えていて迷うことなく着きました。
道場では錬士の試験が行われています。私は明日行われる六段と七段の試験の案内を見て自分の番号や学科試験が何時に行われるのかなどを確認します。試験を受けるのは久しぶりですのですでに知った名前の方は見当たりません。浦島太郎のような気分ですが、昇段試験というのはその人その人の歴史の節のようなものですから他人と比べるものでも競うものでもありません。自分の技術や環境が整ったら自然と受けていればいいのだと思っています。

さて、道場の確認も済みましたのでホテルにチェックイン。車を預け、歩いて街を散策します。といっても目的は今晩の夕ご飯。明日の試験を控えていますので、ホテルの部屋で静かに食べるのですが、お弁当と飲み物を買いに三越デパートの地下に降りて歩いていたら、香川県の商品を揃えているコーナーが目にとまりました。お土産になるものでもあるかな?と覗いているとお醤油があります。私たちは旅先でその土地の味噌と醤油を買って帰るのを楽しみにしているので並んでいる商品を見比べていると、男の人に声をかけられました。小豆島のお醤油さんの方です。「ぜひ味見をしてください」と言われるままにだし醤油や普通の醤油、そして極醤油というのを味見します。とてもしっかりした美味しい醤油でもろ味の味と甘さも感じられて好感がもてます。
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お土産用に小瓶に入った三点セットと我が家用の極醤油を求めてきました。今でも杉桶で2~3年熟成されたもろみを絞って醤油を作るのだそうですが、極醤油は香川県産の小麦、福岡産の大豆、瀬戸内海の塩を使っているのだそうです。極醤油は食品産業センターが認定している「本場の本物」というシールが貼られています。これについては本場の本物というHPをご覧ください。心を込めて作られた醤油ですから私たちも丁寧な心で使いたいと思います。そして、機会を探して小豆島の金両醤油さんを訪ねてみたいですね。
私たちに声をかけてくださった男性の方は専務さんなのだそうですが、三越の方も素敵な笑顔で「お勧め出来ますよ」と嬉しそうです。専務さんと握手をして売り場をあとにしました。こうゆう商品との出会い、買い物は楽しいものです。

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三越は大きなアーケード街が近くにあり、食べ物屋さんもたくさんあります。うどん屋さんもありますので次の日に食べたうどんも載せておきましょう。私はぶっかけの小にコロッケ、パートナーさんはわかめうどん小を頼みました。さすが鳴門のわかめで有名ですからうどんが見えないくらいにわかめがのっています。美味しいですよ。

ではまた。

追記)

今日の夕食で、鳴門のわかめと水菜のサラダを食べましたが極醤油と小豆島のオリーブオイルでドレッシングを作り薄くかけていただきました。癖のない静かなドレッシングが出来上がりサラダにとっても相性が良かったです。お醤油がとても優しい感じなのです。もう一品、お魚のこのしろを酢に漬けたのがあったので、こちらも極醤油でいただきました。素晴らしい醤油です。
土地土地に美味しいものがあります。今回私たちは作っている方とお話しして買い求めることができました。とても嬉しいことです。物づくりは人の営みの基本中の基本です。お醤油、オリーブオイル、そうゆう物づくりに携わる人を私は尊敬し大切にしたいと思っています。私は何にも出来ない人間ですが、せめて色々な土地を歩き生活に根差したもの作りに接してみたいと願っています。
今回の高松の旅、素敵な金両醤油さんに出合うことができ、また一つ幸せをいただきました。

『グッド・バイ』

お元気ですか?

今日は5年前に東日本大震災が発生した日。数日前から各テレビ局で特集番組が用意されている旨伝えられています。私はNHKのスペシャル番組を何本か見て今日を迎えましたが、原発に関する番組と「風の電話」という番組を見てテレビを消しました。「風の電話」は岩手県大槌町の海を見下ろす丘に置かれた電話ボックスに震災で家族を亡くした方々が来て思いを伝える様子を描いているのですが、番組の間中泣かずには見ることはできませんでした。「風の電話」はもともと親友を亡くした方が自宅の庭に作ってあったところ次の年に震災が起き、「電話」を一般の方にも開放したのだというのです。設置した方のヒューマニティーに驚くとともに、そこに訪れて心の声を受話器を通して吐き出す被災者の痛みを深く感じるばかりです。

5年前の今日、私は道場で弓の練習をしていました。ちょうど弓を引こうと立っていた時に揺れを感じ、弓仲間と一緒に管理人室のテレビを見、携帯のテレビでニュースを見たりして大変な事態が起こったことを知ります。東北に親戚もいますし知人もいます。プライベートでも何回も訪れた地域が想像も出来ない震災に巻き込まれこれから何が起きるのかまったく想像もできないでいました。
翌日私は四国へ向かうのですが、自衛隊の救援部隊が東名高速を走ってゆくのとすれ違いながら無事を祈っていました。

あれから5年、変わったこと変わらないこと、世界中に影響を与えながら時は過ぎてきました。同時代に生きるものとして何を見て何を考え、どう行動するのか。私たちは常に考えながら決断をしてゆかなければなりません。

******

『グッド・バイ』という芝居を見ました。太宰治の新聞小説が原作ですが、連載途中で入水自殺をしたため絶筆となった作品です。
脚本・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演は仲村トオル 小池栄子、水野美紀、夏帆、門脇麦、町田マリー、緒川たまき、萩原聖人、池谷のぶえ、野間口徹、山崎一といった人たちで全く素晴らしい舞台でした。
実は私は太宰治を読んだことがありません。せいぜい小学校の教科書で『走れメロス』を読んだだけです。そんな私ですが、東京の家は太宰の墓のある禅林寺の近くで道場は隣でした。桜桃忌になるとファンの方が行列を作ってお寺にお参りに来るのをよく知っています。青森に旅行に行った時には太宰治記念館 「斜陽館」に行って三鷹の古い写真を見てはおもしろがって来たこともあります。
そこで図書館で太宰治の本を借りて読むことにします。『グッド・バイ』でけではなく『人間失格』『ヴィヨンの妻』『桜桃』『トカトントン』が収録された本です。

芝居を見ることによって出合う太宰治。さてさてどんな出合いでしょうか。生きていてこその出合いです。心して太宰を読むことにしましょう。

杣人のNuages

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