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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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花に誘われ

お元気ですか?

昨日、今日と強い風が吹いています。パートナーさんの希望で近くの行興寺に藤の花を見に出かけました。行興寺には、謡曲「熊野(ゆや)」で知られる熊野御前が植えたと伝えられる藤が境内に572平方メートル渡って枝を張っていて樹齢約800年の国指定天然記念物1本と樹齢約400年の県指定天然記念物5本の他多数の藤が植えられています。

熊野御前のお話というのは、平安時代、見付の国府に赴任していた平宗盛が美しい娘熊野を見染めて都に連れ帰るのですがある日母親が病との知らせが届きます。故郷池田に母を見舞いたいと願う熊野ですが宗盛は聞き入れません。熊野は「いかにせん、都の春も惜しけれど、なれしあずまの花やちるらん」(都も離れがたいが、故郷で命を散らそうとしている母が心配です)と歌を詠み、ついに宗盛は熊野が故郷に帰ることを許すのでした。
熊野は母との再会を果たしますがほどなく母は亡くなり、宗盛の戦死と平家滅亡を聞いた熊野は尼となり母のために植えた藤を愛でながら生涯を終えます。

パートナーさんに誘われるままに藤を見に来たのですが、思わぬ歴史話に出合います。

天竜川の河原に設けられた駐車場に車を停め、歩いてお寺に向かいますが、道すがら船着き場の跡が石柱や看板で紹介されています。小さな建物もあり渡し舟の写真や通行証が飾られ江戸時代天竜川の渡し場として栄えた記録が紹介されています。
ちょっとした散歩で地域の歴史に触れるのは楽しいものですし、土地の人が歴史を大切にしているのは嬉しいものです。

藤の花を見てご機嫌なパートナーさんは柏もちを買ってさらに上機嫌です。

ではまた。

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『毛皮のヴィーナス』

お元気ですか?

ブログの更新が著しく出来ないでいるのは、あまりに単調な生活が続いているためで、健康を害しているわけでも、仕事に忙殺されているわけでもありません。ただ、読みたい本が図書館から届かないので埋め草もままならない次第。ピエール・ルメートルの『悲しみのイレーヌ』はようやく15人待ちにまでこぎつけたといったところ。
ではその間に本を読まないでいたかというとそういうわけでもなく、花見にとあるお城に出かけたのを機に白洲正子の『西行』を読んでみたものの私の教養の足りなさを実感し、一時読み止めるという思いがけない事態に改めて本を読むことの難しさと向き合っています。

さて、今日ロマン・ポランスキー監督の『毛皮のヴィーナス』を見た。同世代の映画ファンにとってロマン・ポランスキー監督は1969年にチャールズ・マンソン率いるカルト集団によって妻シャロン・テートが惨殺されるという事件で記憶に残る監督だ。もちろん『ローズマリーの赤ちゃん』や『チャイナタウン』『テス』など監督としての仕事も映画史に残るものがある。
私は『吸血鬼』(1967年)を見てとても感心しそれ以来ロマン・ポランスキー監督を興味深く見てきたのだが、どの作品にも人間の滑稽を描く彼の視点が面白いと思っている。ちなみにシャロン・テートは『吸血鬼』に出ていた。
先日ロマン・ポランスキー監督の『フランティック』という映画を見ていた。1988年の作品で当時売れっ子だったハリソン・フォードを主人公にした映画。アメリカ人の医者が学会でパリに来るがホテルでシャワーを浴びている間に妻を誘拐され探し回るというストーリーだ。ただしパリでのハリソン・フォードはかっこいい役ではない。フランス語が得手ではないうえパリ警察もアメリカ大使館も思うように動いてくれない。パリジャンの娘の協力をなんとか得て事件の真相に近づき妻を取り返すというどうにもご苦労なストーリー展開だ。映画公開当時、フランスで英語が通じない主人公が苦労する様が面白いといった解説があったが、今回見てそれほど会話に苦労しているわけではないと思った。主人公が孤軍奮闘しているのは監督がハリソン・フォードをいじりたかったからなのではと思う。ちなみにロマン・ポランスキー監督は1977年にアメリカで性的罪に問われ有罪が確定しているがフランスに逃れてアメリカに帰ることが出来ないでいる。アメリカ人の役者を使いたいときは呼ぶしかない状態で、これは現在もそのままだ。
今日見た『毛皮のヴィーナス』の女性主人公ワンダはポランスキー監督の妻。実は『フランティック』でハリソン・フォードを助けるパリジャンを演じたエマニエル・セニエだ。『フランティック』当時セニエは22歳、監督は55歳だった。それまでも『テス』では15歳のナスターシャ・キンスキーと関係を持つなど若い女性にご執心だった監督は三度目の結婚でセニエを妻にし現在に至っている。セニエの度量が一枚も二枚も上手だったということだろうと私は解する。
ゴシップ的アプローチはこのぐらいにして、『毛皮のヴィーナス』はもちろんサミュエル・マゾッホ著「毛皮を着たヴィーナス」をベースにした作品だ。マゾヒズムの原点であるマゾッホを舞台作品として表現するという設定で脚本家で監督の男性とオーディションに現れた主人公の女性ワンダが台本読みをしていく中で次第に倒錯の世界に入ってゆくというストーリー。ポランスキー監督らしいユーモアが見られ軽妙に物語が展開するのが良い。音楽もカメラも同じ温度で回り映画がとてもシャープな感じがする。
マゾッホのエロスの世界をロマン・ポランスキー監督の感覚で滑稽に描いているのは私の好きな『吸血鬼』に通じるものがあるように思う。

さて、マルキ・ド・サドとサミュエル・マゾッホ。SMというエロスと心理学に通じる世界を表出させた二人の作家であるがマゾッホの方がはるかに屈折していて深い。あまりに深いのでともすればこねくり回してしまいそうなのだが、『毛皮のヴィーナス』のような映画を通じて自分の心の奥底にあるものを正直な気持ちで見直してみるのも楽しいだろう。あくまでも軽妙なヒューマニズムを忘れずに。そうでなければ嵌ってしまっても知りませんぞ。

ではまた。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

花見のおまけ

お元気ですか?

各地から桜の開花が伝えられ、気が付くと当地の城址公園にも色づいた木が目立つようになってきていました。久しぶりの予定の無い土曜日、パートナーさんがどこかお花見にでもでましょうかと珍しく言います。私も異存なく、パートナーさんの言うままに新東名高速道路に近い岩水寺(がんすいじ)というお寺に出かけてみることにしました。車で出かけても30分もしないところです。
岩水寺は真言宗のお寺だそうで、神亀2年(西暦725年)に開創という古いお寺です。征夷大将軍坂上田村麻呂の逸話が伝えられ、縁結び、安産、子授けのご利益のあるお寺とされていて、今日も生まれたばかりのお子さんを抱いた家族連れが何組もお参りに来ていました。
私たちは久しぶりのお寺参拝とお散歩をし、まだ満開とはいかない桜の木を眺めて楽しみました。

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お花見のあとは私が以前から訪ねてみたかったチーズ工房に向かいます。小さな酪農を営む家でおばあさんがチーズ作りを始めたことで当地では少し前に話題になっていたのです。私はチーズが好きですが、なかなかきっかけがなければ行くところではありません。幸い岩水寺と方向が一緒ですから絶好の機会とパートナーさんにチーズを買うからねと前もって伝えておきます。カーナビに住所を入れ向かいますが目印もない山の中の場所です。少し手前から案内の看板がありますがたどり着くといった表現がぴったりの(初めてですからね)場所には厩舎があり大きなホルスタインが飼われていましす。ここだねと敷地に入ると家の奥にチーズ工房がありましたので車を停めて牛を見に行きます。パートナーさんは牛の大きさに怖気づいたのかあまり厩舎に近づきたがりません。家の方が出てこられたので、挨拶すると工房に案内され、試食をしながらチーズ作りの説明をうかがいます。チーズを買うときに説明を聞いたり本やテレビ番組で知識はありますが、実際にチーズを作っている方からお話しを伺うのは初めてです。小さな酪農家さんの小さなチーズ工房、それでも手間がかかるのは一緒です。作られているフレッシュタイプ三種類を買い求めてきました。

次はパートナーさんが行きたいという遠州綿紬のお店ぬくもり工房を訪ねます。私たちが訪ねたのは当地で古くから織られている遠州綿紬を見るためです。もともとは着物の反物ですが、テーブルクロスやランチョンマット、ハンカチやスカーフなど小物も楽しい家庭使いの紬です。パートナーさんは端布を安く買ってランチョンマットを作ろうと柄を選んでいます。私は反物で面白いのがあるようなので着物のお仕立てを伺うととてもお安いお値段で仕立ててくれるのでびっくり。紬ですから普段着の家庭使いですが、このお値段ならお小遣い程度で気軽に求めることが出来ます。すっかり着物を楽しむ自分の姿が頭に浮かんできました。パートナーさんは私の母にも紹介して新しい家で使う色々なものを縫ってもらえたらと思っているようです。一緒になって楽しんでくれれば私もうれしいですね。

土曜日の休日。お花見のおまけに素敵なお店を回りすっかり気持ちよくなった私たち。地域のお店と仲良くお付き合い出来て生活が楽しくなるのは嬉しいことです。

ではまた。


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