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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』村岡恵理

お元気ですか?

最近はすっかりネットで本を買う機会が増えたが、旅先の古本屋を覗く楽しみはまた別のものがある。個人経営の古本屋ではその土地特有のものを探すのも面白い。例えば土地の小さな出版社が出している地誌などは普段目に触れる機会がないこともあり惹かれるものがある。
BOOKOFFなどの大型チェーンも楽しい。棚の本もきれいに並んでいるので特に探していた本でなくてもこれ読んでみようと手に取る気持ちになる。

先日函館に帰省した時も、近くの古本屋とBOOKOFFの二軒を覗いた。個人経営の店では高城高さんの本を見つけて頷いたり、水産関係の資料を手に取り知った名前が載っていないかページをめくった。BOOKOFFでは仏和辞典を100円でみつけ良いもの見つけたとばかりウキウキした。
そして、100円の棚で目に止まった文庫本が『アンのゆりかご』だった。

『アンのゆりかご』は『赤毛のアン』の翻訳で有名な翻訳家村岡花子の生涯をお孫さんの村岡恵理さんが書いた評伝だ。2014年の4月からNHKの朝の連続ドラマで『花子とアン』として放送されたのを私は当時両親の介護で函館に来ていて一人朝食を食べながら見ていた。入院していた両親のタオルや下着などを洗濯したり、早朝庭の草むしりをして一仕事を終えたあと、いたずらのように作るホットサンドイッチや東京のはちや珈琲店から送ってもらった豆をプレス式でいれながら朝食を楽しむ。そんな生活が3か月ほど続いたが、母が退院し私が函館を去り家に戻ると『花子とアン』も見なくなった。
しかし、本棚に並べられた私の文庫本の中から『赤毛のアン』を出して再読したのは良かった。新潮文庫の文章は学生の頃に読んだ印象とは違いとても真面目で丁寧な日本語に思えた。

今回そんな2年前の記憶も薄れていた私に『アンのゆりかご』が現れたのは村岡花子のことをきちんと知りなさいという本の神様の采配だろう。本との出会いにはそうゆう仕掛けが沢山あることを私は経験から確信している。
読み始めた『アンのゆりかご』はまず文章の立派さに驚いた。梨木香歩さんが書いているように客観性を失うことなく女性としての共感を持ちながらあたたかく村岡花子とその周りに集まった人たちを見ている。読みながらその距離感が快く、著者の村岡恵理さんの頭脳の明晰な人柄に好感を持つ。
そして花子の人生を知るにつれやはり人は教育と出会いによって育ち動かされてゆくものだと改めて思う。

クリスチャンであった父親(なぜ明治の時代にお茶の行商をする男がクリスチャンであったかその背景が簡潔に判りやすく説明されていて私は納得できた)貧しいが社会の不平等に敏感だった父親によってミッションスクールに入学する花子は好奇心に花開かせ英語の勉強に力を入れる。卒業し甲府の山梨英和で教師になるが、東京の出版社に勤め翻訳と作家活動を行う。その間多くの作家や女性の活躍を願う人たちと出会い刺激を受けることとなる。広岡浅子と出会いそこに集まる人、市川房枝との出会いなども女性の地位向上社会進出をもって世の中を変えてゆくよう花子の意識を高めてゆく。花子のとった方法が文学を通じた子供の教育にあったという違いだけだ。
本を読み広岡浅子との出会いを初めて知ったが、もしかしたらNHKのプロデューサーも『アンのゆりかご』を読みながら次のドラマの主人公を決めたのかもしれないなどと勝手な想像をしてしまうのも面白い。

私たちは幼いころは学校で教育を受ける機会を得る。しかしそこで良い教師に出会えるかどうかは運だ。もし不幸にして環境や人に恵まれなかったら本を読めばよい。良い本を沢山読み、様々な考えや世界を知り、自分の生きるべき道を探す。好奇心は自分の内なる声だ。興味に手を引かれながら前に進む時、次が待っている。村岡花子はそんな素晴らしいお手本を私たちに示してくれている。


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カステラに驚く話

お元気ですか?

パートナーさんの職場の上司が九州に出張し、お土産を頂戴しました。

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その案内書きを読んでびっくり。なんと寛永元年1624年創業のお店なのだそうです。1636年に長崎では出島が完成しますが、それまではポルトガル人も長崎の街で日本人と交流していてポルトガルのお菓子つくりを伝えたのではなかったのかと推測します。

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400年近く菓子作りを続ける長崎の老舗。お名前を福砂屋さんといいます。あまりにも古いお店に敬意を払い、カステラの包み紙を文庫のカバーにして身近に置くことにします。

函館生まれの私は同じく外国に開かれた港町が好きで、横浜や神戸を歩くと何とも言えない高揚を感じますが残念なことに長崎にはまだ行ったことがありません。ぜひ行きたいのですが、なかなか機会がないのです。
でも、このカステラのおかげで長崎を訪れる楽しみが一つ増えたようです。訪れる時がきたら必ず福砂屋さんにうかがい、お土産にカステラを沢山買うことでしょう。このカステラにはそれだけの力、日本人がポルトガル人と交流した誇らしい歴史の力が伝えられています。

全く素晴らしいカステラです。

『幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク

お元気ですか?

サミットが伊勢で開かれるという前夜、いつもなら練習機も飛んでいない時間の夜遅くジェット機の音が近くで響いている。私が今住む家は航空自衛隊の飛行機が毎日上空を飛びけっこう近く見ることが出来る。先日防衛大臣が視察に来た大型の偵察機なども夕方になると大きな腹を見せながら基地に帰る。  夜のジェット機はどのような事情によるのだろうか。

アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』を読んだ。SFファンの間ではとても有名な作品なのだそうだが、私は未読。海外ドラマのチャンネルAXNで『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』が放送されたのがきっかけでテレビドラマから逆に原作があることを知ったのだった。

こんなお話です。
突然現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる宇宙人は姿を見せることなく圧倒的科学力で人類を統治した。戦争や紛争は無くなり、平和な社会が実現したがオーヴァーロードは何処から来たのか、彼らの真の目的はなにか・・・。

読みだすと止まらない面白さ、一気に読んでしまった。
私は高校生の時に漢文で鼓腹撃壌という言葉を知ってから治世を考える時に幸せとは何かを考えてしまう。絶対的力をもった誰かが平和で豊かな社会を作ってくれたなら私たちはそこに安住するのだろうか、その時私たちは何の疑問や不安も持たずに生活を楽しむことが出来るのだろうか。私たちは民主主義という手間のかかる制度を選んでいるが果たしてそれは正しい選択なのだろか。金融取引がAIを使った取引をするように、政治もコンピューターによる合理的判断にゆだねた場合どうなるのだろう。
『幼年期の終わり』でもう一つ興味を持つのは進化の問題、人類は今後どのように進化してゆくのであろうか。科学技術と産業の変化に伴って人間の生活は大きく様変わりをしてきたが、人間の心や頭脳はどのように変わってきたのだろうか。哲学史や芸術の歴史を見ても私には人類が大きく進歩してきたようには思えない。宇宙の変化に伴い地球上に生きる生物、人類はどのような適応を求められ進化してゆくのか、もしくは淘汰されてゆくのか。興味のあるところだ。

毎日のように科学技術や宇宙探査の新しいニュースが伝えられる。生命の存在を求めて探査する人類は何を期待しているのだろう。50年以上も前に書かれたSF小説に今も考えさせられるのは作品に人類普遍の問いがあるからだろう。

追記)
今日、テレビで『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』の第3話を見た。小説では2部にあたるところだが、あまり上手く出来ているとは思えない。文章の持つ力が映像による表現より勝っているのだろう。

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

函館のお土産 がごめ昆布

お元気ですか?

当地の最高気温が24℃だというのに、北海道の遠軽や北見では30℃を超す暑さとか・・・。つい最近まで雪が降ったと言っていた場所なのにと最近の気温の変化には首をかしげたくなる。

函館に帰省するとお世話になっている方に何かしらお土産を買って帰るのを楽しみにしている。このお土産はどうだろう、この人には喜んでもらえるだろうかとお渡しする人それぞれの好みや生活を思いながらお土産を選ぶのが楽しいのだ。
いつもお世話になっている女性のNさんには塩ウニと決まっている。混ぜ物の一切ないウニなのだが、嗜好のしっかりしたご主人が喜んで食べているとのことでNさんも「函館に行ったらまたお願い」と正直に言ってくださる。こうゆうマッチングは私としてもうれしく、Nさんには塩ウニと決めておけば安心だ。

皆でつまんでもらうのはお菓子が一般的で、北海道といえばわかさ芋とかトラピストクッキーとかが定番であったが最近はロイズのチョコレートや六花亭のお菓子が主流だ。私はそれにとうきびチョコというのをお勧めしたいが、あるとき私の好きなイカスミかりんとうをお土産にしたらあまり反応がなかった。私としてはお気に入りなのだが、袋菓子なのが良くなかったのだろうか。気兼ねなく食べてもらえると思ったのだが・・・。

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今回お土産ではないが、自宅用に買ってきてヒットだったのががごめ昆布だ。左の写真のように袋に入って500円。がごめ昆布は函館近郊の海でとれる非常に粘り気の強い昆布で、最近テレビショッピングなどでもおなじみになった。
水にひたし十分もするとねばねばが強くでて箸ですくうと器の中のがごめ昆布が全部持ち上がるくらいねばっている。これをポン酢や三杯酢をかけたり、ワサビ醤油やそばの麺つゆの中に混ぜていただくと、美味しく、あぁ昆布食べてる・・・と喜びが口の中で踊る。ねばねば食品が好きな方にはお勧めの一品だ。

函館には昆布を売っているところが沢山あるが、私が今回がごめ昆布を買ったのは自由市場の中のお店。日持ちはするし重たくもない。一袋500円とお求めやすいお値段も魅力だ。どこにでもあるようなお菓子のお土産よりよっぽど面白いと思うのだがいかがだろうか。

今回はがごめ昆布の他にもう一つ、松前漬けをお土産に買ってきた。花見に行ったので松前で買ってきたのだが、これが美味しい松前漬けだった。よくテレビなどで数の子がどんとのっている松前漬けが出ているが、私が買った松前漬けにも数の子が入っている。ただし細かく粒粒になって。イカも昆布も細くそこにまんべんなく数の子がからみついている。色は透明でけっして醤油のしょっぱさはない。私は味見をして昆布の味をしっかり伝える松前漬けの美味しさを確認して買ってきが、差し上げたKさんは家で息子さんと食べて好評だったと喜んでいただけた。お土産に松前漬けなんて差し上げる家の食卓事情を知らないと結構難しいと思うが、うまくヒットしたようだ。塩ウニも松前漬けも差し上げる方のご家族に喜んでもらえるとほっとするし、こうゆう時はお土産を選んでいて本当に嬉しい。

次回はがごめ昆布を誰かに差し上げてみたいが、誰が良いだろうかと頭の中で思いめぐらすのもお土産選びの楽しみといえる。

『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都

お元気ですか?

土曜日、日曜日と所属する支部主催の弓道大会に参加し多くの弓友さんたちと射会を楽しんだ。去年一昨年と参加出来なかったから二年ぶりの射会で所属部員としては少しは役目を果たせる喜びと地域の人たちと一緒に弓を引ける喜びがある。普段は一人課題に取り組みながらどこへ行くのかその道を探す練習が続くが、時には射会で賑わうのも良い。すがすがしい週末だった。

森絵都の『風に舞いあがるビニールシート』を読んだ。先日NHKを見ていたら女性の直木賞作家がヨーロッパを訪れ、食文化を取材して小説を書き、それをもとにドラマ化をするという番組を再放送していた。江國香織はポルトガルの町で黒豚や修道院の菓子、農家の食事を体験する。角田光代はスペインのバスクを訪れピンチョスや頑ななバスク人気質そのままの料理を知る。そして森絵都が訪れたのはフランス・ブルターニュの海岸の街。フランスの西の端といっていいブルターニュのその地の果てのような土地にある恵みたっぷりの料理と出合う。実はこの企画にはもう一人の女性作家井上荒野がイタリアのピエモンテを訪れたものがあり、以前それを見て面白い企画だと思い他の三話も見てみたいと思っていた。それが今回は井上以外の三人を放送するという。どうして四人一緒に放送しないのだろうかと少し怪訝な思いを持つが未見の三人を見られるのだから不満を言うところではないだろう。
今回の三人のうち江國香織、角田光代は何らかの本を読んだことがある。決してファンとして何作も読んだ訳ではないがそれぞれ記憶に残る作家であることに間違いはない。しかし森絵都という作家は名前すら知らない。その知らない作家が私の好きなフランス・ブルターニュを訪ねて有名シェフと会い、牡蠣を育てる漁師や地味豊かな野菜やアンティチョークを育てる農家に会い口にする。料理記者さながらなの細部にわたる質問やノートのメモを映しだす画面から森絵都の真面目な姿勢が見えて好感を持つ。どんな小説を書く人なのだろうと思い、Amazonで本を検索し、図書館で予約したのが『風に舞いあがるビニールシート』直木賞受賞作だった。
物語は6編の短編でそれぞれは関連していない。売れっ子パティシエの店舗主任として奔走する女性や犬の保護活動をボランティアでする女性、大学の社会人学級で出合う男女、仏像の修復師、通販のクレームに車を走らせる営業社員、そして外資の投資銀行から国連難民高等弁務官事務所に転身した女性と様々な仕事や生活を描きながら自分の生き様を見つめて苦闘しながら生活する人々を描いている。人は自分の生き方でしか生きることは出来ない。そこに器用も不器用も、カッコ良さもスマートさも無い。それぞれの事情の中でのたうち回って生きるしかない。そうゆうのたうち回る正直な人間が森絵都は好きなのだろうと読んでいて感じた。

思えば漁師も農家も生き物に向き合う。シェフも食材と向き合い自分の中から浮かんでくるものを皿の上に表現する。森絵都がブルターニュで出合った人たちは彼女の好きな正直な人たちだったのだろう。私も久しぶりに旅に出たくなった。


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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

さようなら 来々軒

お元気ですか?

函館の話題3日目はラーメンです。普段ラーメンを食べない私たちですが函館に帰省すると函館の塩ラーメンを楽しむことにしています。子供の頃からある店を思い出をたどって訪ねるのが主ですが新しい店に行くこともあります。数日滞在するなかで一回だけですしどうしてもという訳ではないのでそれほど気合を入れて行くわけではありません。それでも時々聞こえてくる函館のラーメン事情は気になるものです。一年ほど前に見た函館を紹介するTV番組ではあっさりした昔ながらの塩ラーメンから地元のお客さんが離れていて豚骨ラーメンの人気が高くなってきているということを伝えていました。若い人を中心にボリュームのあるラーメンが好まれているのだそうです。私はすっかり残念になり不愉快になってしまいました。なにも豚骨ラーメンを函館で食べなくてもいいではないか。博多で食べればいいではないか。そう思うのです。
函館のラーメンの歴史は古く明治17年に華僑の人が経営していた洋食店に「南京そば」というメニューがあったことがわかっています。豊富な海産物を買い付けに来ていた中国の人たちが函館に故郷の麺料理を持ち込んだのでしょう。昆布で出汁をとった函館のラーメンは透明に澄んだスープにさっぱりした塩味でお麩や支那竹、鳴門がのったシンプルなものでした。函館の塩ラーメンは土地の歴史と海産物を表現する素晴らしい食べ物だったのです。

そんな函館のラーメンを長い間食べさせてくれたお店が今年1月に閉店しました。十字街からほど近いところにあった「来々軒」です。映画「つむじ風食堂の夜」にも登場し何も知らないで映画を観た私は懐かしさにかなり感動し、その年函館に帰った時には来々軒に行きお店の看板おばあちゃんに映画を見て懐かしくなったことを話しました。お婆さんはなんでも無いことのように「あっそう」と静かに笑いながらラーメンの注文を受けてくれました。店の中には映画のポスターなどもなく店もそんな話題を自慢にもしません。来々軒が重ねてきた時間の方が重たく私たちを包み込むように感じられます。
来々軒は昭和10年の創業です。函館では昭和9年に大火があり市の3分の1を焼失するという事件がありましたが、十字街から西は防火用に道幅を広く作られた二十間坂により延焼が防がれています。来々軒はそんな二十間坂が電車道路につながる処にあります。入口は雪国の街の建物らしく引き戸を開けるとコートから雪を払う三畳ほどのスペースがあり、ガラス張りのちょっと重たいスイングドアを押して店内に入ります。店内はアメリカのダイナーを思わせるような赤いビニール製のベンチシートが固定式のテーブルを挟んで対面でおかれ座れば客同士の様子は見えません。店内左手には小さな池があり背丈ほども積んだ石の間からは水が滝のように流れていました。池には金魚が泳いでいます。池の奥には白い壁で仕切られた個室風のテーブル席がありちょっと意味ありげな空間が子供心に大人の世界を感じさせていました。
懐かしさも別格の来々軒を何回か訪ねましたが、お婆さんも亡くなり地元の人たちに愛された店も齢をとりました。近くを通るたびに営業している事を確かめては心の中で手を合わせたものです。

80年間ありがとうございました。来々軒。


函館を発つ日、お昼を駅前でラーメンを食べて帰ることにしました。電車を降り目指したのは「星龍軒」というお店です。小さなお店ですが、丁寧なスープが美味しく両親に教えられてからも二度ほど来た事があったお店です。ところが店の外に10人ほどの行列が出来ています。これでは汽車の時間がある私たちには食べることが出来ません。
そこで駅前のホテルと同じ建物の中、お土産売り場の隣にある「ずん・どう」というお店に入ることにしました。以前はずいぶん人気があったお店と記憶していたからです。カウンター数席だけのお店で一人が調理担当、一人が片づけとレジを担当しています。空いた席に座りメニューを見ると、70年代・80年代・90年代と時代別のメニューや海鮮や豚骨、揚げネギをトッピングしたものなどわかりやすいメニューになっています。

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パートナーさんは素直に塩ラーメン。私は女性に人気だというネギ塩ラーメンをいただくことにしました。昔懐かしいさっぱりした塩ラーメンという訳ではなく、しっかりとした味付けになっています。正直なところ感動するほどの力はありませんでしたが、これも経験。でも函館駅に一番近いラーメン屋さんですからもう少し心に響くラーメンを出してほしいですね。


一頃豚骨ラーメンの人気が出たり醤油ラーメンが流行ったりした函館のラーメンですが、最近若いラーメン店主が集まって塩ラーメンをきちんと立て直そうという動きがあるようです。次回函館に帰省する時にはそうゆうお店も訪ね、応援したいと思っています。
函館にお越しの際は、是非塩ラーメンをお楽しみください。

ではまた。

テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

今回のフレンチ 唐草館

お元気ですか?

函館に帰省すると決まり事のようにレストランとお寿司屋さんでの食事をします。お寿司屋さんは色々と試してみるのですが今回は父が気に入っていた雷門寿司。家からも近く母も父と来たことを思い出せるので気が楽だというのがポイントです。地元のお客さんと観光客の両方に人気が高く帰る前空港に向かう途中に寄って最後のお寿司を楽しむというお客さんもいます。スケジュールの都合で予定していたお寿司屋さんには行けませんでしたが次回の楽しみとしましょう。

レストランは最近は唐草館に定着してきました。他にも良い店はあるのでしょうが私たちにとって唐草館は特別なところで、シェフは私たちの好みを知っていてお任せしていて安心できますし、新しい料理も披露してくださるのでこちらも好奇心や緊張感をもって料理に向き合うことが出来ます。ワインの品揃えも良く選ぶ楽しみがありますし、ソムリエでパティシエである奥様とのやり取りも私の頭脳をくすぐるのです。
今回は久しぶりに夜の料理をいただきに出かけてみました。

最初は「カニとカリフラワーのムース クルスタッセジュレ」カリフラワーが優しい味でカニの風味を包み込んでいます。最近はカニも自分で市場で買ってきて食べるということが無く、レストランや寿司屋で食べやすくなって出てきたのを喜んでいます。手を濡らしながらむしゃぶりつくという齢でもなくなってきました。

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白ワインはブルゴーニュのサン・トーバン。ピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェに隣接する畑で柑橘系の果実の香りとミントのような爽やかさを感じさせるワインです。

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続く料理は「本マスのスモーク 四稜郭ファームのアスパラ添え」です。初夏の函館は野菜が豊富で長い冬を終えてさあどうぞとばかりに登場しますが、その代表格はアスパラガスです。フランス料理ではホワイトアスパラガスがスープなどによく使われますが今回はグリーン。太くてボリュウム感のあるアスパラガスですが、とても柔らかくて筋張ったところが全くありません。本マスもこの時期の魚で市場でもよく並んでいます。鮭と違って優しく静かな味です。

そして「6種類の野菜のスープ」。玉ねぎ、人参、蕪、セロリ、じゃがいも、もう一つはなんだったけ。素晴らしいバランスでスープに仕上がっていて今回の料理の中でもお気に入りでした。

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海のものは「函館産アワビ ドライトマトの香り」。函館の前浜でとれたアワビを柔らかく調理しドライトマトのソースをたっぷりかけてあります。アワビの柔らかさはさすがプロのお仕事ですが、ドライトマトのソースはちょっと感動的で、メキシカンなスパイシーさがアワビの味を引き立てています。

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赤ワインに進みましょう。ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ 2009 ドメーヌ・ド・ラルロ レ・プティ・プレです。自然な感じが香りに感じられ、熟成はちょうどよいのですが若々しい新鮮さをもったワインです。

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そしてお肉のメインは「滝川産鴨のローストとフォアグラのポアレ 福田農園王様椎茸」。鴨はパートナーさんのお気に入りですしフォアグラも火の加減がちょうどよくて美味しい。赤ワインとゆっくり楽しみます。

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赤ワインがまだあるので、チーズを頼みます。

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そしてデザート。

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美味しいものをたっぷりと楽しみ、ご機嫌になって幸せすぎます。
タクシーを呼んでもらっている間に、シェフに「どの料理もシェフの優しさが出ていて美味しいのだから、インパクトのあるものも入れよう」なんて余計な一言や「知内の牡蠣はどう。使ってみない?」と酔っ払いおじさんに変身。でも唐草館の皆さんはこんな私を優しく許してくれるのです。本当、だから特別なお店なのです。

今回もごちそうさまでした。






テーマ : 美味しかった♪
ジャンル : グルメ

松前城

お元気ですか?

函館の話題二日目は松前城です。函館から車で海岸線を走り二時間ほどかかるのですが、桜の名所として道内では有名です。古くからアイヌの人々が住み、北前船による物流が栄えた松前は江戸時代になり松前藩として北海道の拠点となります。京都の文化なども伝わり神楽や祇園ばやしとして残っているのですが、遠く本州から渡って来た人の中には故郷の桜を持ち込んだ人も多くいました。そうゆう事で松前城には品種が多く250種1万本の桜が植えられているのだそうです。

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この時期、私たちは本州で一度花見を楽しみ、函館でもう一度楽しむという贅沢を味わいます。いつもは函館市内、五稜郭公園の桜や函館公園の桜なのですが、今年は足を延ばして松前に来ました。まだ小学生の頃に両親と汽車に乗って花見に来た事があったのを覚えていますが、それ以来松前には来た事がありません。何時かはもう一度訪れてみたいと思っていましたがなかなか機会を得なかったのです。今回の連休はわりと緩やかなスケジュールなのでレンタカーを借り、母とパートナーさんを連れての花見ドライブです。

途中、木古内という駅では北海道新幹線が停まることもあり道の駅がJR駅に隣接してオープンしものすごい人でにぎわっています。牡蠣やホタテの網焼きを頬張る観光客もいます。知内町では咸臨丸公園で桜まつりが開催されここでも知内特産の牡蠣がメインで賑わっていました。

松前に着くと駐車場の案内に人が立っていますので、声をかけ道を教えてもらい車を停めます。駐車場でもらった地図を頼りに一本一本桜の品種を確認しながら歩いたり、様々な品種が一所に集められた見本園を眺めたりしてぐるっと回るように歩くとお城のところまでやってきます。脚の弱い母もゆっくり歩きながら久しぶりの花見を楽しみます。松前城の花見はシートを敷いて宴会をするのではなく歩きながら楽しむようになっています。
母とパートナーさんは一緒にお買い物コースへ。私は車をとりに戻り、道の駅で待ち合わせをします。

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パートナーさんは桜のロールケーキを買っていました。私はお土産に松前漬を購入しおしまい。

またいつか訪れる時は博物館に行ったり郷土料理を楽しんだりとしてみたいですね。

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

北海道新幹線

お元気ですか?

連休を利用して函館に帰省してきました。一人暮らしの母を見舞いいくつかの用事をこなすためですが、まずは3月からスタートした北海道新幹線を楽しんでみましょう。
乗車券発売の1か月前、JR東日本はネットでも買えるのですがJR西日本では買えません。同じJRでも別な会社ですと言われればそうかもしれませんが乗り換えて使う列車なのにサービスは一貫していないのは残念です。そして問題はもう一つ。乗車券は往復で買えるのに指定席券は買えません。今回出発日3日の1か月前、4月3日に行きの切符を買いましたが、帰りの7日の指定席券は再度買いに来なければならないのです。こうゆう不便を長年やっているJRってどうゆう経営感覚なのかと思います。
でもJRへの不満はこのくらいにして楽しいことに目を向けましょう。北海道新幹線は全席指定ですから空席を探さなければならないストレスはありません。出発までに間に合えば必ず座れます。前の座席とのスペースもたっぷりあって棚に載せられない荷物を足元に置いても余裕です。大きなトランクを置いているお客さんもいました。

さて新幹線に限らず列車の旅は駅弁にあります。行きの北海道新幹線はお昼ご飯の時間にちょうどいいので東京駅で駅弁を買います。

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パートナーさんのお弁当は季節限定の春らしいもの。

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私は浅蜊のたっぷりのった深川めしをと思ったのですが目の前で売れ切れてしまい、ちょっとお値段のいい東京弁当。今半や魚久、大増といった東京の老舗の詰め合わせ弁当です。

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どちらの弁当にもお品書きがついていますので、私の説明よりお品書きも載せましょう。

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そして最近は農家の方の情報も。こだわりのあきたこまちなのだそうです。両方のお弁当がこのあきたこまちです。

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お茶のラベルも新幹線です。

帰りの新幹線でのお弁当も載せてしまいましょう。
私のは北海道の食材を使った幕の内弁当。イカや鮭、じゃがいもに松前漬けなどがあって楽しめます。

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パートナーさんのはちょっと贅沢な北海道。カニやイクラ、ホタテに数の子がご飯の上にのっています。どれも美味しくて箸が喜んでいます。

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新幹線の車窓からは函館山が見えます。
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金沢への北陸新幹線ではネットにつながり難いところがありJRが追加工事をしているという記事が新聞にありました。北海道新幹線でも盛岡から北ではトンネルが多くつながり難いところが多くあります。でも東京から4時間ちょっとの間です。ネットがつながらないからと言って不満に思うのでなく、時間を忘れるくらいに汽車旅を楽しんでみたら良いでしょう。今回私はニュースは時々見ていましたが仕事からはすっかり離れていました。平和であるからこその楽しみなのですが・・・。

函館の街でどれほどの新幹線効果があるかはわかりませんが、是非北海道新幹線での旅をお楽しみください。
旅のおまけにアイスクリームもあってパートナーさんも子供の頃の汽車旅を思い出していたようです。

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ではまた。

テーマ : 鉄道旅行
ジャンル : 旅行

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