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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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終戦の日

お元気ですか?

今日は終戦記念日。私はこの記念日という表現に違和感を感じる。昭和20年8月15日という日の後にも中国や北海道などで戦闘が続いていたという事、沖縄の復帰や広島・長崎の被爆者の問題、シベリア抑留者の帰還問題など多くの人々が戦争にる被害を受け続けていた事は言うまでもない。また被害を受けた国々の人々はもちろん全ての被害者の感情を思うとはたして終戦という言葉があるのだろうかという気にさえなる。

終戦の日が近づくと新しく掘り起こされた史実に基づき多くのドキュメンタリー番組が放送されたり、ドラマが作られたりする。報道でも小学生中学生に自身の戦争体験を話す人、反対に高齢者に聞き取りに行く学生、戦争を語り伝え残してゆこうという動きが多く紹介されている。それは大切な事だと私も理解している。しかし、正直なところ私は疲れも感じている。

私は物心ついたころから戦争を聞いて育った。母は函館山の麓にある家の窓から戦闘機が戦う様子を見てその思い出をよく話してくれた。祖父は函館の捕虜収容所に出向き外国人の捕虜に作業技術を教えていたという。父は自身のシベリア抑留の話は晩年までしなかったが長男兄弟が戦傷し伊豆で療養した末に亡くなった話をし、その療養先となった旅館に私を連れていった。三男は戦闘機に乗り真珠湾攻撃をはじめ多くの海戦に参加し亡くなった。
別な伯父は九州から帰る時に広島の駅で被爆した人達が線路わきに横たわる中辛うじて動いていた列車に乗って函館に帰ったと教えてくれた。

私が小学生の頃は安保問題や学生運動で日本中がいつも騒乱だった。仲の良かった同級生は父親の仕事でベトナムに一年半ほど行き、戻って来たがベトナムの様子を話そうとはしなかった。TVで見るベトナムのニュースはよその国の話ではなくなった。

今日、NHKの「映像の世紀」という番組を見た。「難民 希望への旅路」というタイトルで、スペイン内戦によりフランコ政権からフランスに逃れる人々、第二次世界大戦でドイツの敗戦により難民となったドイツ人。パレスチナ問題で難民となるユダヤ人やアラブ人・・・。内戦や戦争によって国を逃れ難民となる人々の姿がとても分かりやすく整理されていた。この前の同番組では独裁者に焦点を当てヒットラー、ムッソリーニ、スターリンらが同時期に独裁者となってゆく姿を描いていてこれもとても興味深かった。
高校の歴史の授業などこうゆう番組を使いながら行えば歴史が身近な問題であることに気づき学ぶことが楽しくなると思う。

しかし、私はそうゆう歴史を見ることに少し疲れを感じている。
国家の歴史は覇権と収奪の歴史と言う事が出来る。現在でも大国と言われる一部の国々は侵略領土拡大を当然の事のように行っている。何千年も前から少しも変わらない。国家という立場で他人を傷付け自分の都合の良い主張を繰り返す。歴史に学び反省することは人間には不可能なのだろうか。だとしたらそれは歴史の問題ではなく哲学の問題になる。
人間の本質を知り、幸福への道を探るために歴史に学ぶことが出来ないのなら私たちはどうゆうアプローチが可能なのだろうか。
「難民 希望への旅路」の番組の中で哲学者ハンナ・アーレントのインタヴューが映し出されていた。アイヒマン裁判を通じて人間の悪について深く考えた哲学者だ。思想を持たないことの悪を指摘し、誰でもがアイヒマンになり得ると指摘した。

戦争の歴史を語り伝える事は大切だ。誰もが二度と悲惨な歴史を繰り返したくないと言い、戦争は絶対してはならないという。しかし政治家は自国の利益のためと言って領土を拡大し、他の国を攻撃し、恫喝非難を声高に繰り返す。民主主義を標ぼうする国でも力を得た政治家は独裁的様相を恥ずかしげもなくさらす。国民が選んだ政治家だからその責任は私たち自身にある。
私たちは歴史を学ぶ。しかしその歴史から何を考えるのか、どう思想に組み立ててゆくのか。一人一人が注意深く警戒感をもって今を見、哲学し、行動してゆかなければ、気が付いた時には悲惨な歴史の当事者に堕ちているかもしれない。
歴史を伝えるだけではだめだ。

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