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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『烈風』と『勝利』

お元気ですか?

2010年11月に BOOK OFF でディク・フランシスの『反射』を手にとってから3年。今日39作目となる『勝利』を読了しました。2000年の作品でこの年の9月にメアリー夫人が亡くなったことでディック・フランシスは引退を表明します。作家としての仕事を40年近く支えてきてくださった夫人を亡くされたのですから筆を置くのも理解できます。

『烈風』1999年はBBCに勤める気象予報士のペリイが主人公。同僚でアマチュアパイロットのクリスと一緒に休暇をカリブ海で過ごします。折からハリケーンが来ているその中を飛行機で飛ぼうというクリスに同乗し一旦はハリケーンの目の中を飛ぶのに成功するのですが、脱出の際コントロールを失い海上に墜落します。一人無人島に漂着したペリイは島の廃屋にあった金庫に不審な物を発見しますが、そこに現れた武装集団に目隠しをされて島から連れだされます。イギリスに戻ったペリイは島で見たものへの興味から真相を知るため自ら陰謀の中に向かっていきます。

パイロットの経験もあるディック・フランシスの航空ものと言っていいでしょう。『飛越』1966年や『混戦』1970年といったパイロットを主人公にした作品もありますが、今回は馬を運ぶのではなくハリケーンの中を超えて目の中で飛ぶといったちょっと信じがたいお話。その場面はちょうど宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』で嵐を抜けてラピュタにたどり着くような感じ描かれています。実際可能なのでしょうか?今度知り合いのパイロットさんに聞いてみたいと思います。

お話はテロリストや武器商人といった人達がからみそこそこに面白いものでした。

そして、『勝利』。主人公はジェラード・ローガンというガラス工芸作家。友人で騎手だったマーティンから彼が預かったビデオテープをめぐり暴漢に襲われることから事件に巻き込まれていきます。様々な職業が登場するディック・フランシスの作品ですが、ガラス工芸も何か意味があるのだろうと読み進むとなるほどお約束の通りの展開になります。また、ディックの作品には暴力的悪意をもった犯罪者というのが出てきますが、『勝利』でもそうゆう敵と闘うことになっていています。ディック・フランシスの人間を見る目の諦観を感じるところです。
作品としては登場人物が適度に配されているのですが、特に印象深い人物も無く無難に展開したといったところでしょう。



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さて、引退宣言をしたディック・フランシスですが、2006年にシッド・ハレーを主人公にした作品『再起』を書き文字通り復活します。しかし今度はそれまで訳者を務めてきた菊池光氏が亡くなっていました。ですから『再起』は北野寿美枝さんという訳者さん。これがなかなか良い訳で安心するやら感心するやら・・・。
続けて書いた息子さんフェリックスとの共著『祝宴』『審判』『拮抗』『矜持』も北野さんの訳となっています。

さぁ、私のディック・フランシスも後この4冊となりました。残り惜しい気もありますが、しっかりと読んでいきたいと思います。


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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

こんにちは。

せっかくリンクして頂いたのに、ご無沙汰ばかりで申し訳ありません。敷居が高くてなかなか気の利いたコメントが出来ないまま、時が経ってしまいました。
前回の「とらさん」で少しはお話しに乗れるかな、と思ったのですがやはり先生の観方は演劇論的、学問的に見えたので早々に退散してしまいました。
先生は年に200冊以上はお読みになるのでしょう。
私の最大のコンプレックスは殆んど書物を読んでないということと、文章がなっていないということです。
先生の流麗な文章を拝見していると、私のはご覧のとおり論旨のつじつまが合ってなく、幼稚な自分の文に汗の出る思いがするのです。
先生は一つのブログに費やす時間、多分あっという間なんでしょうね。
私はひどい時は半日費やしてしまうことがあり、それでも後から後から訂正するといった情けない状態です。
文章が上手くなるにはやはり読書量でしょうか。
それとも何か勉強方法がありましたら、ご教授いただくと有難いのですが・・・。
もう遅いとは思いますが、アドバイスください。

アドバイスは無理ですが・・・

南亭様、私の方こそ南亭様のブログを感心しきりで読ませていただいているのです。
松田梨子さん、わこさんの短歌を紹介する眼差しや音楽や美術に関する造詣の深さが
爽やかに綴られた文章は南亭様のブログを読まれる皆さんをどれほど魅了していることでしょう。

上手な文章ってなんでしょうね。アドバイスは無理ですが、ちょっと思う所を書いてみましょう。

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