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杣人・somabito

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『祝宴』と『審判』

お元気ですか?

ディック・フランシスの『祝宴』と『審判』を読みました。
2000年にメアリ夫人が亡くなり筆を置いたディック・フランシスですが、2006年にシッド・ハレーを主人公にした『再起』を発表します。そして、2007年次男のフェリックス・フランシスと共著と言う形で発表したのが『祝宴』です。

『祝宴』は若くしてミシュランの星を獲得したレストランのシェフマックスが主人公です。競馬場で開催された前夜祭ディナーで食中毒事件が発生し営業の危機に見舞われたマックス。さらに翌日のパティーでは爆発事故が起き、二つの事件に関連性があるのではないかと疑いをもったマックスは自身の汚名を晴らすために調査に乗り出します。

私の好きなレストラン業界のお話ですので、それだけで興味深く読み始めました。ケータリングやレストランスタッフの様子などが非常によく書けていて感心するのはこれまでのフランシス作品と同じです。そしてお決まりの美女、今回はビオラ奏者の女性ですが、ストーリーへの絡み方が実にスムーズ。最後の最後まで役どころをきっちり果たしています。
正直なところ筆を置いた2000年の『勝利』やその前の『烈風』はあまり良い作品とは思えなかっただけに、心配して読み始めたのですが、その心配は読み始めてすぐに忘れてしまいました。それどころか作品の力強さ、若々しさに驚くくらいです。

続けて読んだ『審判』。こちらは弁護士が主人公の作品です。これまで様々な職業を描いてきたフランシスですが、弁護士は初めてです。アマチュアの障害騎手で弁護士のメイスンはライバルの騎手を殺害した容疑で逮捕された騎手ミッチェルの弁護を引き受ける事になりますが、その直後から裁判で負けるようにと何者かから脅迫を受けます。しかも以前担当した事件の依頼人から暴行をうけます。この脅迫と暴行には関連があるのでしょうか。イギリスの裁判制度を織り込みながら陪審員による裁判の問題点を鋭く描いています。日本でも裁判員裁判が導入されていますが、他人ごとに思えない問題があります。

ディック・フランシス初のリーガルものということで裁判制度や法廷弁護士(バリスタ)と事務弁護士(ソリシタ)の違いや弁護士の倫理問題など少し説明的なところも多いので入りにくく感じた部分もありましたが、話が進むにつれてぐいぐい引っ張ってゆく展開にはやはり感心します。

どうやらこの二作品の力強さの裏にはフェリックスの力が大きいようです。続く『拮抗』は主人公がブックメーカー。イギリスの競馬には欠かせない存在でこれまでも作品の中に出てきますが、主人公としては初めてでしょう。

「そんなに急いで読んだら楽しみが減るんじゃない?」というパートナーさんですが、フェリックスとの共著がこれほどまでの傑作なら次々と読みたくなってしまいます。

さあ、残す処あと二冊です。


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(2010/04/15)
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