プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

『矜持』

お元気ですか?

今日二つ目のお話になります。
ディック・フランシスの『矜持』を読了しました。2010年ディック・フランシスが亡くなった年に上梓された最後の作品です。

ストーリーはアフガニスタンでタリバンの仕掛けた爆弾で右足を失った英国陸軍大尉トマス・フォーサイスが主人公。この主人公の設定だけでフランシスファンはおおっときます。シッド・ハレーを思い出すからです。フランシスの作品中、唯一4作品に登場するシッドは落馬事故で左腕を負傷した探偵。事件で犯人からさらに痛めつけられ左腕は電子装置を内蔵した義手になりますが、右手も失うのではないかという恐怖を抱きながら戦います。人としての弱みを抱えながらも事件に立ち向かうシッドにフランシスファンはハラハラしながら心の中で応援をするのです。
そんなことを思い出しながら、ディック・フランシス最後のヒーロー、トマス・フォーサイスを迎えましょう。

軍の病院を退院したトマスは行く宛もないままに母の住む家に向かいます。しかし調教師として成功している実の母親はトマスに冷たく何か不安を抱えているようで、彼に家から出ていって欲しい様子です。母親の経営する厩舎では不審な負け方をする馬が続き、母親も脅されていたのです。トマスの戦いが始まります。

負傷を負った軍人の葛藤、調教を愛し家族を顧みなかった母親との葛藤、その母親を苦しめる姿なき脅迫者との戦い。どこをとっても一級のサスペンスです。軍隊に戻ることも出来ず実家でも家族としての居場所の無いトマスは自分自身の存在を確認するためにも母親が陥った窮地から助け出す決意をします。軍人として培ってきた思考、決断力・・・。読みながらぐいぐいと引きこまれていきます。

勿体無くて読み終わりたくない。という言い方があるかもしれません。ディック・フランシスの最後の作品ですからなおのことと言えます。しかし、読まずにはいられません。結局ほぼ一日で読んでしまいました。そして大満足です。


ディック・フランシスをはじめて知ったのは中学生の頃、ラジオから聞こえて来たのは『興奮』か『大穴』のドラマだったのかもしれません。私の部屋の窓からは夏の間中週末は競馬場の歓声が聞こえてきます。まさに最高の環境!でもその当時はフランシスの作品を一作も手に取ることはありませんでした。心の奥底でいつかは読みたいと思っていたのですね。Book Off で『反射』を見つけてからは堰を切ったようにフランシスを読み始めました。
縁が運んだディック・フランシスです。全作品をしっかり読むことが私にとってその実を結ぶこと。読み終えた今、“良かった”という達成感と安堵の気持ちが満ちています。最後の作品が『矜持』という私の好きな言葉だったことも喜びです。

有難う、ディック・フランシス。

矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)
(2012/06/05)
ディック・フランシス、フェリックス・フランシス 他

商品詳細を見る

スポンサーサイト

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

こんにちは。

先日はうれしいコメントを有難うございました。
クナは一頃、狂信者のように聴いてました(笑。
しかし30年以上前の日本には、手に入るLPが殆んど無く、
神保町の輸入盤専門店や代々木の「かっこう」など、
血眼になって探し廻っておりました。
ついには輸入の予約までして手に入れていたほどです。
輸入を申し込むと約一月半待つことになります。
そしていざ入手してみるとジャケットは真っ白、
LPのレーベルも首をひねるような代物もあり、
それでも当時の国内盤の倍価というのですから、泣けました。
そういうバカなコレクターでしたから、
思い入れも一入なのです。
それから比べると今は夢のような時代ですね。

毎度バカバカしいお話しを・・・(^_^;)

いい時代でしたね

南亭師匠、私もLP世代を経てきた者、輸入盤にのめり込む事はありませんでしたが、
パテ版が良いとか、どの国のプレスが良いとか言う仲間の話を楽しんでいました。
レコード店で試聴をしながら好きな一枚を選んでいましたが、店員さんやお客さん同士
サロンのようにして音楽を楽しんだものです。

師匠の音楽話題はそんな時代を思い起こさせていただけるのです。

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google