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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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市民歌舞伎

お元気ですか?

梅雨の合間、降り飽きたように週末は青空が広がっています。遠州灘の砂浜にウィンドサーフィンやカイトボードを楽しむ人達の姿を見ながら車を走らせ、市民歌舞伎を観に出かけます。
私の通う道場のある街、パートナーさんが図書館でパンフレットを見つけ市民歌舞伎の公演を知ったのです。

当地には沢山の市民歌舞伎があります。佐久間の浦川歌舞伎、雄踏の万人講歌舞伎、そして今回の湖西歌舞伎保存会の皆さんによる歌舞伎。村人が講という組織をつくって歌舞伎を演じたもの、もう少し地区を広く人が集まって行われる地歌舞伎、その形態にちょっとした違いがあるそうですが、住民が自分たちで歌舞伎を演じ地域の人達の楽しみとして育って来たことに違いはないようです。

DSCN6200_convert_20130623203100.jpg  

市民会館に着くと開場20分前だというのに既に30人近い人が列を作ってまっています。見ず知らずのお婆さんが「合併した年にはNHKのアナウンサーが来てたんだよ。」とか「忠臣蔵をやったんだよ」とか話しかけてくれますので、相槌をうちながら開場を待ちます。

DSCN6203_convert_20130623203141.jpg  DSCN6202_convert_20130623203118.jpg

ロビーに入ると歌舞伎保存会の皆さんが法被を着て笑顔でプログラムを渡してくれますので、それを見ると振付指導に市川升十郎一門とあります。ですから、役者さんは皆市川さんです。

席につき、開演を待ちながら人の様子を見ると、近所の知り合いお仲間どうしが多いのでしょう、手をふり挨拶を交わしお喋りをして賑やか。持ってきたお弁当をおすそわけしているご婦人もいます。昔懐かしい運動会や村祭りの雰囲気です。

保存会会長の挨拶の後、寿式三番叟から演目が始まりました。

DSCN6211_convert_20130623203205.jpg

今日の演目は
寿式三番叟
仮名手本忠臣蔵 五段目 山崎街道鉄砲渡し、二つ玉の場
三人吉三巴白波 大川端庚申塚の場
菅原伝授手習鑑 松王下屋敷の場

DSCN6213_convert_20130623203232.jpg  DSCN6232_convert_20130623203250.jpg

そして私達が楽しみにしていたのが、市民参加による「名台詞コンテスト」です。
事前に参加者を募り、好きな台詞を披露してもらうというこの企画は去年から始ったそうで今回は小学生が6名、大人が4名の参加。
小学生は2年生から6年生まで登場し可愛く一生懸命な姿に拍手喝采です。
大人は、着物姿の人、煙管や手ぬぐいをかぶったたりと工夫を凝らす人もいて開場の笑いを誘っています。今日は土地柄でしょう、『青砥縞花紅彩画』から『稲瀬川勢揃いの場』の日本駄右衛門の台詞に人気が高いようです。

ちょっとご紹介しましょう。

問われて名乗るもおこがましいが、産まれは遠州浜松在、十四の年から親に放れ、身の生業も白浪の沖を越えたる夜働き、盗みはすれど非道はせず、人に情を掛川から金谷をかけて宿々で、義賊と噂高札に廻る配附の盥越し、危ねえその身の境界も最早四十に、人間の定めはわずか五十年、六十余州に隠れのねえ賊徒の首領日本駄右衛門。

当地の地名を織り込みながら七五調でリズムよく展開するセリフですから覚えやすですね。

その他にも大人の人は、石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」と手振り身振りよろしくやったり、切られ与三の「エエご新造さんへ、おかみさんへ、お富さんへ、ヤサ、コレお富、久しぶりだなぁ」とすっかりなり切って頑張っていました。

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コンテストの結果発表では皆さん緊張しながらも楽しんだ様子で、賞品をもらったり参加賞に歌舞伎揚をもらったりしながら満足そうでした。

舞台は『三人吉三巴白波』『菅原伝授手習鑑』と進みます。『三人吉三』はスタイルで見せることが出来ますが、『菅原伝授手習鑑 松王下屋敷の場』は小さな動きの中に感情表現を織り込まなければなりませんから難しい舞台ですね。

4時間に及ぶ歌舞伎公演も無事終わり、最後は保存会の人達一同が舞台にあがり三本締めで終了です。

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プロの役者による洗練された舞台が素晴らしいのは勿論でしょうが、農閑期に行われてきた地域の人達による自分たちのための歌舞伎芝居。奉納芝居という面もあるのですが、隣近所のおじさん叔母さん、お兄さんお姉さんが化粧をして衣装を着て舞台を作り皆で笑いあう。そうゆう素朴な楽しみが今も生きていることに日本の文化の力強さを感じました。

「ねぇ、貴方なら何の台詞をやる?」
「なんだろうね、皆が良く知っているのがいいよね。勧進帳なんかいいね。」
「『鰯売恋曳網』の鰯こえ~なんて一言やるのもいいね。」
「やっぱり貴方は廓噺になっちゃうの?」

「・・・」
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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