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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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伝え継ぐもの

お元気ですか?

夏、毎年日本人はこの時期になると先の戦争を思い出します。テレビでは戦争をテーマにしたドキュメンタリーや討論会が放送されだします。季節ものとも思える企画ですがそれも時代とともに変化してきているといえるでしょう。以前は戦争の悲惨さを伝えるものが多かったように思いますが、最近では反省を踏まえながら今の日本の情況で何を考えなければならないのかを問う番組もあるようです。

先日たまたま2時に目が覚めたので布団から抜け出し居間でテレビをつけたら田原総一朗氏が司会をする「朝まで生テレビ!」という番組が始まるところでした。私はこの番組を見たことがありません。以前見た時に出演者が大声で怒鳴りあう様子や司会の田原氏も“黙れ”なんて大声を出していたので嫌気がさしていたのです。田原氏は私が東京にいた頃新宿の街をよく歩いて(走るようにですが)いる姿を見かけていましたが、あまり好きになるタイプでは無かったのもあります。
ところが、この日たまたま見た場面では映画「終戦のエンペラー」と「少年H」を紹介し導入としていました。同時に宮崎駿氏の「風立ちぬ」も話題にし、今日本では太平洋戦争をもう一度考えようという機運が起こっているという話でした。少し見ていると出演者である古市憲寿さんというまだ28歳という社会学者の方が世界の戦争ミュージアムを見て歩いてきた自身の体験を書いた本を取り上げ、戦中戦後に生きた日本人の多くが太平洋戦争前後の日本の情況について知識が希薄だという話をします。そして古市氏は「日本には国立の戦争博物館が無いため太平洋戦争を総括出来ていない」と言います。総括出来ないから日本の立場はあやふやで国内外に対して確固とした姿勢をとることも出来ないのです。
これは以前から私も思っていることですので、ますます引きこまれてしまいます。番組の内容をここで紹介するつもりはありませんが、私はとうとう3時間の番組を見通してしまいました。
番組の最後、出演者の舛添要一氏が日本の歴史教育は近代を教えないということを言っていました。これも私が日頃から指摘していることで、受験勉強偏重のため日本史の授業は明治維新で終わってしまいます。でも現在に生きる私達にとって、日清日露戦争が何故起こり太平洋戦争に進んでいった経緯はどうだったのかを学ぶ事は非常に重要なはずです。日本人は何処で間違い、何を見過ごしたまま近代化の仲間入りが出来ると勘違いをしたのでしょうか。

現安倍内閣では歴史教育、道徳教育などを見直し愛国心を大切にする事を標榜しています。しかし反省の無いままに見直すなどということはあり得ません。しかし、時々よその国から指摘されると「反省にたって」と言い、その同じ口から「侵略の定義は定まっていないから歴史学者に任せる」なんて無責任な言葉を発しています。こうゆう節操の無い人に私は歴史教育や道徳を口にして欲しく無いのです。恥ずかしのです。
私は国民の一人ひとりが日本がどうゆう国だったのかを学び、自分の歴史認識にもとづいて意見をもつ事が出来たなら、この国はもっと素晴らしい国になるのだろうと思っていますし願っています。それには教育が大切ですが、せめてもの願いですが、自分の考えや発言に責任をとれる覚悟のある人間に教育を考えていただきたいと深く危惧しています。

私が子供の頃、函館の街には傷痍軍人が多くいました。遊び場だっ函館山にはレンガで出来た軍の施設跡が残され少し不気味な空気を残していました。母は自宅の窓から目の前にみたアメリカの飛行機との空中戦の様子を教えてくれましたし、祖父は函館にあった捕虜収容所に出かけてアメリカ人・イギリス人・オランダ人・オーストラリア人といった敵国の捕虜が作業をするお手伝いをして帰ってきては「日本人と同じだ。可愛いもんだ。」と言っていたそうです。戦争は決して遠い話では無かったのです。
父は満州で徴兵され軍務につきますが終戦によりシベリアに抑留され4年間を生き延びます。長くその様子を語ることはありませんでしたが、父と北海道を車で旅行しているとある開拓部落に寄るように言います。そこには満州で存じあげた方の引き上げ家族が住んでいました。一枚の写真をテーブルに置き話をする父の横で戦後何十年も抱えていた責任の重さを思わずにはいられませんでした。その後父は自分の半生を一冊の本にまとめ私はその編集を手伝い父の姿を知ることになります。この本を作ることで父と私の関係は非常に強まったと私は思っています。

11日のNHKスペシャルでは「自衛隊と憲法 日米の攻防」を放送していました。アメリカで発見された資料や関係者の証言をもとにアメリカが自衛隊をどのように利用しようと考えていたのか、憲法第九条との関係、集団的自衛権の解釈など1時間の番組ながら良く出来た番組です。後方支援の理屈や非戦闘地域として派遣された先で生命の危険にさらされる自衛隊員の姿。当時日米交渉の前線に立っていた方々や海外に派遣された自衛隊指揮官の苦悩の発言には重みがあります。

映画『アバター』や『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が広島・長崎への原爆投下をテーマにした作家・チャールズ・ペレグレーノ氏の「ザ・ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ」の映画化を企画しているという報道がなされています。原作への疑義も伝えられる中これからどうなるのか私はわかりませんが、世界的に知名度の高いジェームズ・キャメロン監督による映画化には興味を持ちます。そのキャメロン監督は先日広島でのインタビューで「日本の被爆者は素晴らしい。怒りや恨みでは無く被曝の現実を伝えている」という趣旨の発言をしていました。そのことに私は日本人としての誇りを思います。
日本にも原爆をテーマにした素晴らしい作品が数多くあります。「はだしのゲン」「夕凪の街 桜の国」「父と暮せば」・・・。ですが、戦争と原爆のテーマは被爆国だからという理由だけで日本の特権のように語ってはいけません。被曝国としての責任はあるでしょう、しかし歴史的事実を知る人はその人が何処の国の人であるのかにかかわらず原爆を語ることができます。事実を知り感じ考える事が出来たならその人には是非原爆についての自分の考えを語って欲しいものです。その世界中の人の様々な視点や考えが核兵器の問題に解決の道を見出すことでしょう。

現在も世界中で紛争・戦争が行われています。その事実を知り人間の未熟を考えることが大事です。争いに勝者はいません。国は戦勝国と言われることはありますが、傷ついた兵士、家族には苦しい現実があるばかりです。

戦後68年。平和憲法・戦争放棄をうたい日本は先進国と云われるようになってきました。しかし、掲げるものは立派でもその土台となるものはどうだったのでしょう。近代日本の歩みを総括し歴史理解と反省を世界に示したうえで日本が進むべき道を問うことをしなければ、本当の意味での信頼されうる国家とはならないのではないでしょうか。そうゆう意味からも、私は日本の戦後はまだ終わっていないと思うのです。
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