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杣人・somabito

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『メグレと殺人者たち』

お元気ですか?

ジョルジュ・シムノンの『メグレと殺人者たち』Maigret et son mortを読みました。1947年の作品です。

こんなお話。警察にいるメグレ警視のところに男から電話がかかってきて数人の男からつけ狙らわれているという。男は追っ手から逃げるようにカフェを渡り歩きメグレに助けを求めてきたのだ。部下をカフェに送り事情を確認させようとするが、男はなかなか見つからない。そして、夜中、コンコルド広場で男の死体が発見される。

Bonjour Maigret. 『メグレと殺人者たち』は私とメグレ警視とが初めて出会った本になります。いよいよ長い旅の一歩がこの本から始まるのかと思うと、少し感慨深いものがあるのですが、それは前にも書いたように中学生の頃から心に留めていながらずっと近寄ろうとしなかったからなのでしょう。
文章は短く淡々としていますからパリの石畳の上を革靴で歩いているような感じを受けます。一つ一つの石が表情を持ちながら並べ組み合わされて場面を作ってゆきますから一文一行も読み落とさないようにしないとと目を凝らします。
もちろん推理小説、ミステリー・サスペンスですから読者はメグレ警視と一緒に事件を考えるのですが、どうやらジョルジュ・シムノンは読者にサービスをする作家ではないようです。殺された男が着ていたオシャレな服や食べ物の痕跡などから推理を進めたかと思うと全く読者に知らされてない事実を持ちだして事件の核心にせまったりします。それはあたかも「事件はメグレ警視のものだから」と読者が釘をさされているかのようです。

さて、今回の舞台はパリ市内でした。他の多くの作品もそうなのでしょうか。河出文庫にはパリ市内主要道路という地図が描かれていて「メグレが住んでいるリシャールルノアール通り」とか「男が射殺されたロジェ街」という記載があります。親切ですね。この本が書かれた1947年当時とパリの街が現在どのように変わってしまったのか分かりませんが、Google Maps を使って物語の場面を訪ねてみてもいいでしょう。
食べ物も沢山出てきます。カフェを廻りながらサンドイッチをたのんだり、シュクルートをたのんだり。仕事の合間にメグレ夫人へのおみやげにミルフィーユを買いにケーキ屋に寄ったりもします。鱈料理や仔牛肉の蒸し煮なんていうのも出てきます。池波正太郎ではないですが食べ物は登場人物を描写する重要な要素ですから、書かれた食べ物から季節感や界隈の雰囲気を味わうことも楽しいでしょう。

これから少しづつですが、メグレ警視の活躍する物語を読んで行くことになります。パリの路地と食べ物とワインなど私が物語を楽しむための小道具はどれを選んでゆきましょう。お楽しみはこれからです。


次の物語は『モンマルトルのメグレ』を予定しています。そういえば昔モンマルトルで警察官に声をかけられた事がありましたっけ。

それでは、Au revoir!







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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

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