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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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シャーロック・ホームズはお好きですか?

お元気ですか?

月曜日の大雨が各地に被害をもたらし、その検証のニュースが伝えられています。浸水やがけ崩れの被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。日本では経験の薄かった竜巻の様子も取り上げられています。屋根が飛ばされ壁が剥がされてしまうような竜巻被害は無残です。
当地、今日は秋の青空が広がっています。

スティーグ・ラーソンの『ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士』を読みました。すでに映画も見てストーリーは分かっているのですが、さて文章でどう描いているのかという興味に引っ張られています。前作『ミレニアム2 火と戯れる女』で実の父親と死闘を繰り広げた主人公のリスベットは頭部に銃弾を受け病院に搬送されています。同じ階にはリスべットによって重傷を負った父ザラチェンコも入院していてリスベットの様子を窺っています。
物語は雑誌『ミレニアム』の発行責任者のミカエルが公安警察の内部に長年巣食ってきた秘密の別組織とザラチェンコの関わりを暴き、リスベットが警察や精神科医によって自由を奪われてきた過去からどう権利を回復させるのかという事が柱になっています。秘密の内部組織“班”の存在を知った公安警察はミカエルの情報を重視し異例の協力関係を結び捜査に乗り出します。その過程でスエーデン独特の国際的立ち位置、政治やスパイ事件の過去などが詳しく書かれ物語にぐっと厚みが加わります。そして公安警察内部の攻防が描かれスパイ・アクション的緊張を読者は楽しむことになります。さらに後半ではリスベットを法廷で裁き精神病院に拘束しようとする検察と精神科医の企みに、ミカエルの妹で女性の人権を専門とする弁護士が立向い法廷ドラマの要素も加わり飽きさせることがありません。もちろん女性遍歴の多いミカエルには新しい恋人も登場します。
読み終わると、十分な満足感にふっと肩の力が抜けたように感じました。
作者のスティーブ・ラーソンはこの『ミレニアム』第一部の発売を目前にして亡くなっているのですが、第三部では女性主人公のリスベットの成長がしっかり描かれています。ミカエルにも新しい恋人が出来、次の物語の期待が読者にしっかり伝わるのですが、残念なことに、第四部の草稿は残されているものの作品として形を見るかどうかは難しいようです。
いずれ問題が解決して読むことが出来る事に期待しましょう。

さて、『ミレニアム』の主人公リスベットは天才的ハッカーという設定で敵味方周りの人のパソコンに安々と侵入しては重要な手がかりを得てしまいます。現代の技術という事ではある程度納得しなければなりませんが、ちょっと都合が良すぎるとも感じられます。ではパソコンの無かった頃のお話はどうなんでしょうか。

ジューン・トムスンの『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』を読んでいます。コナン・ドイルがシャーロック・ホームズを発表したのは1887年から1927年の間でホームズはロンドンの街を二輪馬車(ハンサム)のタクシーで駆けまわります。電話が発明されたのが1876年ですからホームズが電話を使う姿もどこかに描かれていたかもしれません。
『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』はコナン・ドイルの作品をベースにトムスンが書いたパロディーです。出だしからワトソン博士とミドルネームだけが違うことからシャーロッキアンであった伯父がある女性から買い取った文章が知られざるホームの活躍を描いたものだったという手の込んだ設定で読者を惹きつけます。
「消えた給仕長」「アマチュア乞食」「奇妙な毛虫」「高貴な依頼人」「名うてのカナリア訓練士」「流れ者の夜盗」「打ち捨てられた灯台」と7作品があるのですが、どうです?シャーロック・ホームズを読まれた方にはあの話かな?って思わせますよね。私がシャーロック・ホームズを新潮文庫で読んだのは中学三年生から高校一年生の頃でしたからほとんどの話を忘れていますし、本は実家にあるので比べる事はできないのですが、「消えた給仕長」を読んだ限りでは、とても丁寧で上品にまとめられています。ホームズのシニカルな感じはおとなしくなってワトソンを褒めたりもしています。状況証拠から組み立てられた推理は読者にホームズらしいと思わせるのに十分で、思わずふふっと顔をほころばせてしまいます。これも100年程前に書かれた本家が良いからなのでしょうね。


ジューン・トムスンの『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』を読んで、改めてコナン・ドイルのホームズが名作であったことを感じている次第です。


シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)
(1991/05)
ジューン トムスン、押田 由紀 他

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ジャンル : 小説・文学

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