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杣人・somabito

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『戻り川心中』

お元気ですか?

久しぶりにオーディオ店にパートナーさんと出かけた。店のブログでメーカーによるスピーカーの試聴が行われると知ったからなのだが、以前の様子をブログから見知っていたその通り、今回も20人程集まったお客さんは皆高齢の男性ばかり。楽器の町、技術者の町だから若い人の参加もあっていいと思うのだが、そうゆう私も若い人たちからみれば年配の部類に入っている。試聴会の様子はまた書くとして、今日は『戻り川心中』を読んだ話。

昨年、時々おじゃましては刺激をいただいているブログ「探偵小説三昧」のsugata様が10月に亡くなった連城三紀彦氏を悼み『戻り川心中』を再読したと感想を紹介されていた。連城氏は私には馴染みのない作家であったが、『戻り川心中』というタイトルには聞き覚えがあり、淀みや川底の地形などから川の流れが戻されてくるそんな現象をトリックに使った話ではなかったかと頭の隅に思い描きながら読みたいと思っていた。
ところが、利用する Book Off に連城氏の本は少なくなかなか近づくことが出来ない。ちょうど別な用事で図書館に行く事があったので検索をしてみたところ市内の図書館に有ることが分かり取り寄せてもらうことにした。

三鷹に住んでいた頃は図書館からの連絡は電話であったが今はメールで届く。早速受け取りに行った。
講談社の四六版ハードカバー、1980年9月20日 第一刷発行とある。表紙には図書館のバーコードとともに「汚損有り」「閉架」とシールが貼られているから、書架に並んでいるのではなく私のようにリクエストがあって貸し出される本になっているようだ。収録作品は講談社文庫と同じ「藤の香」「桔梗の宿」「桐の柩」「白蓮の寺」「戻り川心中」の短編5作品。男女の情をベースにしたミステリー仕立の作品である。作品一つ一つへの評は控えるが、文章、構成、展開とどれをとっても素晴らしい。ジョルジュ・シムノンに感じていることに共通するのだが、文学性とミステリーの融合が高く読んでいて古典を読むような安心感がある。表で語られる事件と裏に隠された事件の倒置も見事で作者の職人的仕事を読ませてもらっているようで読後には感心した気持ち良さが残る。
いつものことであるがsugata様には良い本を紹介していただいたとお礼申し上げたい。

さて、『戻り川心中』は角川のハルキ文庫版というのがあり、こちらには上記作品の他に『菊の塵』『花緋文字』『夕萩心中』の3作品が追加されているそうだ。『夕萩心中』講談社文庫で読むことが出来る。
これらは「花葬」連作と言い、『宵待草夜情』に収録の『能師の妻』、『幻影城の時代 完全版』(2008年)に書き下ろした『夜の自画像』を加えた10作品という考え方も出来るそうだが、これは全てブログから教えて頂いたこと。『夜の自画像』はちょっと分からないが、『夕萩心中』『宵待草夜情』と合わせて読んでいきたい。


おまけの話。

今回図書館で借りてきた本の中に誤植を発見した。

IMG_20140223_0001_convert_20140223134600.jpg

誤植は今ならミスタッチと言う方がふさわしいのかも知れないがタイピストではなく植字工が一字一字拾って組版をした時代の言葉の残り。手作業による仕事だから誤植は植字工さんの集中力が切れた時に起きやすく、ある間隔で起きるものである。今出版の世界で活字で本を組むのはどのくらいあるのだろうか。
特に上の誤植は今という字が横になってしまっていて、活字で組んだ本であることが分かる好例である。私なんかはこうゆうのを発見するとちょっと嬉しくなる。(印刷会社さん、ごめんなさい。)



戻り川心中 (講談社文庫)戻り川心中 (講談社文庫)
(1983/05)
連城 三紀彦

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テーマ : 読書感想
ジャンル : 小説・文学

コメント

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No title

あ、お読みになったんですね。いいですよね、連城三紀彦。
このクラスともなると十分な評価もされておりますから、まあ私などがお勧めしなくとも、そのうち読まれたとは思うのですが。
かくいう私がそれほど読んでいるわけではないので、恥をかく前にぼちぼち読み進めていこうかと思っています(苦笑)。

Re: No title

連城三紀彦氏のご紹介、有難うございました。文章の硬さ具合が作品とマッチしていて評価が高いのも納得です。
今日、図書館に『宵待草夜情』と『夕萩心中』が届きますので、続けて読んでみます。その後は当地を舞台にした『隠れ菊』に進む予定です。

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