プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

『夕萩心中』

お元気ですか?

先日、連城三紀彦氏の『戻り川心中』を読んだ話を書きました。その続きと言える『夕萩心中』を今日読了です。あとがきには作者により「『夕萩心中』他二編は「花葬」という連作として、既刊の『戻り川心中』に繋げて十話書く予定でした」とあります。『花緋文字』『夕萩心中』『菊の塵』がその繋がる作品ですが、男女の情をベースにしながらミステリーが展開します。

『花緋文字』は生き別れとなった妹と花街で再会した学士の語る話。ありがちな話と読んでゆくと狂気の寒気を感じるどんでん返しが見事です。
『夕萩心中』も一見普通の情死事件の裏に隠された政界の陰謀。
『菊の塵』は幕末の政変の中武士の思いを根底に据えた作品です。

読みながら、トリックの見事さもさることながら話をもってきて屏風を返すようにすとんと裏の話を見せる作者の手際の良さに感心します。面白いというより上手いと思ってしまいます。加えて時代設定が私好み。新劇の舞台を見るような感覚を楽しみながら読んでいました。

『陽だまり課事件簿』は「花葬」シリーズとは違い、時代も昭和。新聞社の資料部に勤める人たちの周りで起るドタバタをミステリーを絡めて書かれた軽い読み物。読みながら阿川弘之氏の若い頃に書いていた青春ものを思い出していましたが、作品の持つ空気がとても似ています。昭和の経済成長期の中どこか大らかで自由なサラリーマンを溌溂と描いていて気持ちがいいのです。軽い読み物とはいえそこは作家の力量です。人物一人ひとりがちゃんと描き分けされていて役割をもっていますし、話の展開に無駄がありません。掲載雑誌が休刊となって終わった様ですが、きっとファンもいたでしょうね。


夕萩心中 (講談社文庫)夕萩心中 (講談社文庫)
(1988/03)
連城 三紀彦

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ : 読書感想
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google