プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

『家の中の見知らぬ者たち』

お元気ですか?

桜の開花情報が南からあがって来たかと思いきや、当地を飛び越して東京靖国神社の開花宣言を報道しています。去年は河津桜を楽しみながら下田の吉田松陰をめぐる旅を楽しみましたが、今年はいかがいたしましょうか。

ジョルジュ・シムノンの『家の中の見知らぬ者たち』を読みました。読売新聞社刊、長島良三氏訳によるものです。

こんなお話です。
弁護士のエクトール・ルールサは18年前に妻に逃げられてからはブルゴーニュワインを日に4本も飲みながら部屋にこもって本を読むだけの生活を送っている。娘のニコルと家政婦のジョセフィーヌもエクトールとは会話も交わさない程に没交渉。そんなある日、普段使わていない部屋で見知らぬ男が射殺されているのを発見する。容疑者として捕まったのは娘の恋人のマニュであったが、本人は強く否定する。知らぬ間に自分の家が若者たちのたまり場になっていた事に気づき、ニコルを含め若者たちの様子に触れたエクトールは、貧しい家に生まれたマニュのために弁護活動を始める。

主人公は探偵ではありませんが、自宅で起きた殺人事件に引きずられるようにして事件の捜査を始めます。妻の駆け落ちにより世間から身を隠すように家に閉じこもって生活して来たエクトールですが、街を歩き回り若者の様子を知るうちに様々な思いが巡ってきて、自分自身への問いかけとともに行動に力が帯びてきます。
呑んだくれだった弁護士が途中からかっこ良く見えます。そして彼の心を揺さぶるものがマニュの弁護を引き受けるに至らせるのですが。

よく出来た話だと思いますし、ハードボイルドだと言っても良いでしょう。名士と呼ばれる人たちと貧しく犯罪者すれすれの人たちといった階層の見せ方はジョルジュ・シムノンお得意の処でしょう。そのどれとも距離を持ちながら、ちょっと皮肉や愛情を添えるシムノンです。

訳者長島良三氏によるあとがきがとてもよく、ちょっと考えさせられる内容となっています。
ところでこの本、Amazonでは中古本しかありませんが、絶版になっているのでしょうか?だとしたら勿体無い話ですが・・・。

IMG_20140326_0001_convert_20140326193426.jpg

スポンサーサイト

テーマ : 読書感想
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google