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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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雨の函館 続き

お元気ですか?

連日豪雨被害の状況が伝えられています。私達がドライブをした日、松前町では観測史上最大の147.5ミリを記録して避難勧告が発令されました。幸い私達が走っていた道では通行止めなどはありませんでしたが、北海道は迂回路が少なく場所によってはとんでもなく遠回りになる場合があります。どうぞ北海道旅行を計画する時には天気予報にもご注意ください。

さて、森町でお昼ごはんを楽しんだ私達。実は森町には小さな思い出があります。小栗康平監督による「伽耶子のために」(1984)という映画の最初の舞台は森町で大学生の林相俊が高校生の伽椰子(南果歩)と出会います。林相俊は在日朝鮮人、伽椰子は日本人の両親に生まれた子ですが戦争の混乱で親に捨てられ林相俊の父親の親友である朝鮮人の松本秋男に育てられていたのです。惹かれ合う2人は東京で暮らしますが、確か吉祥寺の井の頭公園を歩く南果歩さんのシーンがあったと思います。在日朝鮮人の問題は詳しくありませんが、身近な場所が映画に使われていたこともあり記憶に残る映画となっています。

道の駅で食事をしているうちに雨も小雨になりました。駒ケ岳を廻りながら南茅部の函館市縄文文化交流センターに向かいましょう。
函館市縄文文化交流センターには国宝の中空土偶が展示されていて、以前から是非見たいと思っていたのですが機会を得ることが出来ないでいました。今回レンタカーを借りてドライブをすることにした一番の理由がこの中空土偶を見に行くことだったのです。
車の通りも少ない南茅部の国道線沿いに函館市縄文文化交流センターはあります。コンクリートむき出しの背の低い建物は斜面を利用して建てられているので、うっかりすると通り過ごしてしまいます。入り口でチケットを購入し受付でもぎりをしてもらい、縄文時代を理解するための年表を見、その後階段を降りて展示スペースへ向かいます。展示品は少ないのですが、ポイントを抑えた良い展示が並びます。

その一つは垣ノ島B遺跡という集落で約9000年前の土坑墓から漆を使った副葬品が出土していること。それまで漆は6000年程前の中国の遺跡が最古と言われ日本に伝わったと考えられていたのですが、日本の方が古かったことになります。残念なことに垣ノ島B遺跡で発掘された副葬品・研究資料の多くが2002年に不審火により焼失してしまいます。当時私はたまたま函館にいて火事のニュースを聞いたのですが、事の重大さのわりには報道がとても小さかったと思った事を覚えています。
二つ目はアスファルトの出土や翡翠が出土していることから交易がなされ技術者集団の存在が考えられる事。糸魚川と縁のある私ですからその翡翠が出ていることに喜びも大きいのです。
三つ目は足型を押した粘土板が発見されていて、これは北海道でも数カ所、本州ではほとんど見られないそうですが、亡くなった子供の足型をとり家に吊るしておいたと考えられています。子供の足型は大きさもまちまちであることから亡くなった時にとったと思われるのですがこの足型の粘土板は低温で焼かれ焼も甘いことから亡くなった子の家で焼かれたと考えられ、親が亡くなると一緒に埋葬されているそうです。縄文時代も現在も子供を思う親の気持ちの同じことに深い感動を受けます。事例の数少ない足型の粘土板を初めて知りましたが、こうゆう発見に出会うのも博物館に行った賜物です。
そして四つ目は国宝の中空土偶です。1975年に農家の主婦が畑仕事の際に発見したのですが、40㎝ほどの土偶は中が空洞になっているため中空土偶と呼ばれます。焼いた時に割れないようにするためでしょう、足元に空気を逃す穴があいてます。頭の一部、両腕の部分が欠損していますが、近くからは見つかっていません。これは体の悪い部分(例えばこの場合は腕ですが)をわざと壊して遠く別の場所に捨てることがあるそうで、そうゆう事例ではないかと考えられているそうです。この中空土偶にも漆を塗ってあった跡があります。
それにしてもようやく見ることの出来た中空土偶はやはり素晴らしいものです。技工の素晴らしさ、芸術的美しさ、本物のもつ力強さを感じることが出来ました。

DSCN7062_convert_20140825214328.jpg

観光名所を回る旅ではなかなか行くことの出来ない函館市縄文文化交流センターですが、是非行ってみてください。日本が世界に誇れる縄文文化を堪能することが出来ます。
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