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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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レストランの楽しみ

お元気ですか?

以前、鮨屋の思い出を書いたことがあった。
その 鮨屋の思い出鮨屋の思い出 2鮨屋の思い出 3 と題した話は私の大切な記憶だ。父に連れられて鮨屋の楽しみ方を覚えたが、外食ということで言えば洋食のレストランも同じだった。今とは比べようもないが、私が子供の頃にも函館には洋食のレストランが何軒かあり、父は私たち家族を連れて出かけた。長く離れて生活し仕事の区切りを得て家族のところに帰ってくる父。子供心にも父の安堵と喜びの表現が外食という形をとっているのが分かったし、今度はどの店に行こうと思案したであろう事が推察された。そうゆう父の気持ちを家族は楽しんだ。

今日は外食という日、夕方父の帰宅を待ちながら着替えをした。靴を磨きシャツを着替えブレザーを着た。そうゆう一つ一つが外食へのセレモニーであり心の準備だった。父も同じ気持ちだったのだろう。中心街にあった会社から父は一旦帰宅し家族そろって家を出る。会社から直接行き待ち合わせた方がはるかに近いのに、父はそうした。
レストランでどんな会話をしながら食事をしたかを私は覚えていない。肉や野菜、食材のことであったろうと思うのだがそれは今私たちが食事をしながらそうゆう会話をするから、そう推察しているだけかも知れない。口数の少ない父、静かな母、一人楽しむ私・・・。外出用の身奇麗な服、背筋を伸ばしすこし大人になったようにすましながら皿に向かうとき、私は幸福だった。

そうゆう子供時代の記憶は仕事を得て自分の稼いだお金でレストランに行くようになった時、宝物になった。時代はバブルの真っ盛り。グルメという言葉が安っぽく女性誌を飾り何処そこのレストランで食事をしたことが自慢話になるような時代、誰もが評論家になりレストランの品定めをする。そんな客と離れるように行きつけのシェフはテーブルを用意してくれた。
私はワインを覚え、お酒の飲み方を学んだ。何人かの女性を誘っては会話を覚えた。レストランは私の舞台だった。
長い年月の中で閉じたレストランもあれば、続いているレストランもある。別な町で再会したシェフもいる。先日従兄弟と会い、彼がパリで病に倒れ入院していたことを聞いた。幸い手術も上手くいき退院することが出来たので、大使館や病院の方などお世話になった方を招いて食事をしたという。その店は私も知る店だった。店は最高のテーブルを用意して彼の感謝の気持ちに花を添えてくれたと彼は感激した様子で私に話してくれた。

良いレストランは客を裏切らない。そればかりか客を立てながらいつの間にか客を導き育ててもくれる。

そうゆうレストランを経験しておくことは子供にとって最高のプレゼントになる。小学4年生にもなれば大抵は大丈夫だろう。大人として扱い、振舞うことを自然と身に着けていく。他のお客さんに気兼ねするなら店に頼んで個室かすこし離れたテーブルを用意してもらえばよいだろう。テーブルマナーなど大人のを見て覚えるのだから心配はいらない。大事なのは経験することだ。

以前、ローマのホテルの中のレストランで食事をしたとき、離れた席に家族づれの客があった。祖父母と両親、そして小さな男の子がいた。男の子は仕立ての良い紺のブレザー、ワイシャツにネクタイを少しの乱れもなく着ていた。一見してその家族が男の子も含めてこうゆう場面に慣れているのが分かった。何か家族の祝い事だろうか。レストランという公の場で家族の気兼ねない安らかさが見える。マナーは決して難しい決め事制約ではなく、お互いに相手を尊重し自由である喜びを分かち合うためのちょっとした約束事だ。私は家族のテーブルの様子に微笑ましく幸福になった。

レストランを楽しむ事が出来るようになるという事は一生の財産を得ることだ。しかも世界中どこのレストランでも楽しむ事が出来る。たとえ現地の言葉が不自由でも料理とマナーでお互いの気持ちは通じ合う。そして素晴らしい料理を一緒に味わうことの出来るパートナーと出会う事が出来る。

私には子供がいないが、一緒にレストランで食事をする子供がいたら素敵だろうなと想像する。その子がすこしすましながら背筋をぴんと伸ばしてナイフやフォークを使いながら大人になるのを見るのは楽しい事だと思う。


ティファニーのテーブルマナーティファニーのテーブルマナー
(1969/12/10)
W.ホービング

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私が唯一もっているテーブルマナーの本がこれ。文章と絵が素敵だったので買ったが、これ一冊で十分。
私の本は表紙が白地に赤い縁になっているがテーブルマナーの本なのだから私の表紙の方が好きだ。
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