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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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レオ・ブルース

お元気ですか?

元旦のご挨拶を書いてから半月もご無沙汰してしまいました。この間何回かお立ち寄りいただいた方には大変申し訳なく思います。ごめんないさい。基本的には隠遁生活のようなものですから、日常に大きな変化もそうそうあるわけでもないのですが、年末からまたしても目を患い、本を読むことも出来ず鬱々とした時間をやり過ごしていました。何も無い日常の埋め草に読んだ本を頼りに駄文を濁すという魂胆も適わない日々だったのです。
図書館から借りたレオ・ブルースの『ジャックは絞首台に!』と『三人の名探偵のための事件』もそんな事情で読もうかと手に取りながら目を細め焦点を合わせようとするのですが、ものを見ること自体が億劫ですからすぐまた机に戻してしまう有様。貸し出しの延長をしてようやく読了した次第です。

そうゆう事を言い訳に、感想を書くのもはばかれるのですが、簡単に。
『ジャックは絞首台に!』は先に読んだ『死の扉』で登場した素人探偵キャロラス・ディーンの7作目?ぐらいに当たる作品で、このディーンのシーリーズは一作ごとに独立しつつも前作を継承しています。翻訳本が無いので経緯が分からないのですが、どうやら以前の事件ですっかり憔悴し体調を崩したディーンをゴリンジャー校長が休養をとらせようと行かせた田舎町でこともあろうか二重殺人が起き、またしても事件の解決に乗り出すディーン。『死の扉』でも強欲な雑貨店の女店主と若い警察官の死という二人の殺人。今回も老婆二人の死。しかもご丁寧に関連性を見せ付けるかのようなユリの花とくれば、これはあぁそうかな・・・と思います。お馴染みの(といっても既読は一冊ですが)登場人物の掛け合いを楽しむのがいいのでしょうが、ディーン休暇という背景もありあまりテンションはあがりません。作品としてのスタイルは出来ているようですので楽しむ事は出来ます。ちょっと大人のすました楽しみ方でしょうか。

もう一冊の『三人の名探偵のための事件』はキャロラス・ディーンのシリーズに先立つ作品群で地方警察の巡査部長ビーフを主人公にしたその第一作。三人の名探偵というのは、セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿、クリスティーのエルキュール・ポアロ、チェスタトンのブラウン神父をモデルに描かれています。解説を書いている真田啓介によると「ある程度探偵小説を読み慣れた読者ならば、彼らが登場してから一ページと進まぬうちにその正体を見破ることができるだろう(見破れないようなら、本書を読むのは少し早すぎるということになる)。」とありますから、ブラウン神父とポアロは分かったが貴族探偵ウィムジイ卿を全く知らない私はこの本を読む資格がないようです。まぁどの世界にも基礎知識というのはあるのですが、読書の入り口、きっかけというのは多様です。解説に“本書を読むのは少し早すぎる”などと書く解説者の見識を私は残念に思います。
さて、本書を読みはじめてすぐに思い出したのが1976年公開のアメリカ映画『名探偵登場』で、推理小説でお馴染みの探偵が出てきて殺人事件を解決しようとそれぞれが推理を展開しドタバタのコメディーになってゆきます。この映画、高校生の夏に映画館に一人で行って見たちょっと思い出の映画なのですが、本書もパーティー客の間で交わされる探偵小説論から始まり密室殺人、そして唐突に登場する名探偵三人と賑やかなことはそっくりです。結果名探偵三人の推理は関係人物の事情を暴露しながらも迷走し・・・。以前『死の扉』のことを書いたときに作者による先輩作家へのオマージュであるということを書きましたが、今回はパロディー。名探偵が三人集まればこれは誰か一人に花を持たせる訳にはいかないでしょうから、読者は本家との比較を楽しんだり探偵たちが明らかにする事実をパズルのように組み合わせて推理したりということになります。一方本作品ではまだ主人公らしさが出ていない巡査部長ビーフですが、早々に犯人は分かったと言っていますので、すこしやきもきする事にもなります。
私は読む資格を持ち合わせない素人読者ですから、あまりご立派なことは言えませんが、密室殺人というトリックは良く出来ているように思いますし、作品は面白く読めました。

ではまた。

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