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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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さようなら 来々軒

お元気ですか?

函館の話題3日目はラーメンです。普段ラーメンを食べない私たちですが函館に帰省すると函館の塩ラーメンを楽しむことにしています。子供の頃からある店を思い出をたどって訪ねるのが主ですが新しい店に行くこともあります。数日滞在するなかで一回だけですしどうしてもという訳ではないのでそれほど気合を入れて行くわけではありません。それでも時々聞こえてくる函館のラーメン事情は気になるものです。一年ほど前に見た函館を紹介するTV番組ではあっさりした昔ながらの塩ラーメンから地元のお客さんが離れていて豚骨ラーメンの人気が高くなってきているということを伝えていました。若い人を中心にボリュームのあるラーメンが好まれているのだそうです。私はすっかり残念になり不愉快になってしまいました。なにも豚骨ラーメンを函館で食べなくてもいいではないか。博多で食べればいいではないか。そう思うのです。
函館のラーメンの歴史は古く明治17年に華僑の人が経営していた洋食店に「南京そば」というメニューがあったことがわかっています。豊富な海産物を買い付けに来ていた中国の人たちが函館に故郷の麺料理を持ち込んだのでしょう。昆布で出汁をとった函館のラーメンは透明に澄んだスープにさっぱりした塩味でお麩や支那竹、鳴門がのったシンプルなものでした。函館の塩ラーメンは土地の歴史と海産物を表現する素晴らしい食べ物だったのです。

そんな函館のラーメンを長い間食べさせてくれたお店が今年1月に閉店しました。十字街からほど近いところにあった「来々軒」です。映画「つむじ風食堂の夜」にも登場し何も知らないで映画を観た私は懐かしさにかなり感動し、その年函館に帰った時には来々軒に行きお店の看板おばあちゃんに映画を見て懐かしくなったことを話しました。お婆さんはなんでも無いことのように「あっそう」と静かに笑いながらラーメンの注文を受けてくれました。店の中には映画のポスターなどもなく店もそんな話題を自慢にもしません。来々軒が重ねてきた時間の方が重たく私たちを包み込むように感じられます。
来々軒は昭和10年の創業です。函館では昭和9年に大火があり市の3分の1を焼失するという事件がありましたが、十字街から西は防火用に道幅を広く作られた二十間坂により延焼が防がれています。来々軒はそんな二十間坂が電車道路につながる処にあります。入口は雪国の街の建物らしく引き戸を開けるとコートから雪を払う三畳ほどのスペースがあり、ガラス張りのちょっと重たいスイングドアを押して店内に入ります。店内はアメリカのダイナーを思わせるような赤いビニール製のベンチシートが固定式のテーブルを挟んで対面でおかれ座れば客同士の様子は見えません。店内左手には小さな池があり背丈ほども積んだ石の間からは水が滝のように流れていました。池には金魚が泳いでいます。池の奥には白い壁で仕切られた個室風のテーブル席がありちょっと意味ありげな空間が子供心に大人の世界を感じさせていました。
懐かしさも別格の来々軒を何回か訪ねましたが、お婆さんも亡くなり地元の人たちに愛された店も齢をとりました。近くを通るたびに営業している事を確かめては心の中で手を合わせたものです。

80年間ありがとうございました。来々軒。


函館を発つ日、お昼を駅前でラーメンを食べて帰ることにしました。電車を降り目指したのは「星龍軒」というお店です。小さなお店ですが、丁寧なスープが美味しく両親に教えられてからも二度ほど来た事があったお店です。ところが店の外に10人ほどの行列が出来ています。これでは汽車の時間がある私たちには食べることが出来ません。
そこで駅前のホテルと同じ建物の中、お土産売り場の隣にある「ずん・どう」というお店に入ることにしました。以前はずいぶん人気があったお店と記憶していたからです。カウンター数席だけのお店で一人が調理担当、一人が片づけとレジを担当しています。空いた席に座りメニューを見ると、70年代・80年代・90年代と時代別のメニューや海鮮や豚骨、揚げネギをトッピングしたものなどわかりやすいメニューになっています。

16572.jpg  16571.jpg

パートナーさんは素直に塩ラーメン。私は女性に人気だというネギ塩ラーメンをいただくことにしました。昔懐かしいさっぱりした塩ラーメンという訳ではなく、しっかりとした味付けになっています。正直なところ感動するほどの力はありませんでしたが、これも経験。でも函館駅に一番近いラーメン屋さんですからもう少し心に響くラーメンを出してほしいですね。


一頃豚骨ラーメンの人気が出たり醤油ラーメンが流行ったりした函館のラーメンですが、最近若いラーメン店主が集まって塩ラーメンをきちんと立て直そうという動きがあるようです。次回函館に帰省する時にはそうゆうお店も訪ね、応援したいと思っています。
函館にお越しの際は、是非塩ラーメンをお楽しみください。

ではまた。

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