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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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読書

お元気ですか?

毎日どれくらいの時間テレビニュースを見るのだろう。朝起きると経済ニュースを付け、終わるとNHKの全国ニュースに切り替えてそのまま地域ニュースとパートナーさんの出勤まで3時間近くテレビはつきっぱなしだ。ニュース・報道の重要性や必要性をここで問うわけではないのだがその多くに映し出されるのは犯罪や事件事故で、結果不実でおろおろと惑う人間の社会の様子ばかりを見ることになる。今日も幼い子を狙った犯罪や高校生を巻き込んだ事故の報道が朝から流れるし、経済ニュースだって差別やヘイトが渦巻く政策に社会が疑心暗鬼になってゆく姿を伝えている。そんなニュースばかり見ていると自分がどんどん汚れてゆくようで息苦しくてニュースを見ていられない。

テレビを消して本を手にする。

私の読書はとりとめがない。先日はふと思いついて『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』を図書館で借りてきて読んだ。映画は見たのだが本を読んだ事がなかったからだ。正直なところイギリス人作家らしい話だと思ってそれ以上の感想はあまり持たなかったのだが、ちょうどテレビドラマの中で病院に入院していた女の子が『ナルニア』を読んでいて「エドマンドは嫌い」というセリフが気にもなっていた。『ナルニア』は宗教的訓話の要素が強い本。どうしても道をそれる子とその子を理解し許す兄弟仲間、そして反省と仲直りというわかりやすい図式が用意されエドマンドは悪い子の典型となる。気の毒な話だ。きっとエドマンドに共感しながら読む子どもも多いことだろう。

私たちはどれほどの本を読んで来たのだろう。お気に入りの絵本、記憶に残る本は何冊上げることが出来るだろう。ハイラインの『夏の扉』に再開して嬉しかったことを以前書いた。中学一年生のときに図書館にある少年少女向けSFシリーズの一冊だった。タイトルが違っていたからわからなかったのだが読み進むうちに気が付いて小躍りしたものだ。 ロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』にも似たような郷愁を持つ。大切な本は子供の頃に読んでいる。

一か月前からNHKの「100分 de 名著」を見ていた。ちょうど宮沢賢治を特集していたからだ。宮沢賢治との出会いは母の「硝子のマント」という言葉だった。母は若いころに『風の又三郎』の映画を見てその話を幼い私にしてくれたのだった。今Wikipediaでしらべてみると、1940年『風の又三郎』 - 監督:島耕二(日活)と1957年『風の又三郎』 - 監督:村山新治(東映映画)の二作品があることが判る。私もテレビで白黒の『風の又三郎』を一部だが見たことがあり、それはきっと1957年の東映作品ではなかったのかと思っている。とにかく母が言う『硝子のマント』という言葉は私の心に残り、ちょうど幼稚園児の頃黄色い雨合羽を着ていて「これが透明だったなら硝子のマントなんだろうなと」思ったものだった。そんな理由から宮沢賢治が頭に残っていた私は小学生の何年生だろうか国語の教科書に『よだかの星』を見つけた。短い話だが哲学的宗教倫理的話で、小学生の国語授業で何を教えようとしていたのだろうか当時から違和感を持っていた。『よだかの星』にではなく授業教材としてということだが。
しかしそれをきっかけとして絵本や文庫本で宮沢賢治はよく読んだ。中学生の時には合唱曲で風の又三郎を歌ったのも楽しかった。「児童合唱組曲名曲選 SONGS OF NONSENSE 鈴木輝昭 作品集」出雲市立第一中学校合唱部というCDがあってこの中に「童声合唱とピアノのための イーハトーヴ組曲」というのがある。私が歌っていたものではないが、とても良い合唱だ。

中学生の時、自分の学生手帳の白いページに「雨にも負けず」を書き写して持っていた。何かの拍子にそれが担任の知る処となり教室で読まされたことがあったが、それは特になにかにつながっていくものではなかった。「100分 de 名著」を見ながらふと「手帳」を思った。「雨にも負けず」は作品として発表する目的で書かれたものではなく賢治の手帳に書かれたものだった。私が生徒手帳に写して胸ポケットに入れていたように賢治もそれを持ち歩いていたのだろう。
「雨にも負けず」は時代に利用された面もあるという。戦時中は銃後の守り、臥薪嘗胆の意味合いで読まれたし戦後はGHQは「玄米四合」を「三合」と書き換えて掲載させた。「手帳」はそうゆう人間を悲しんだり苦笑いしたりしたのだろうか。

大人になって筑摩の「校本宮沢賢治全集」を買った。筑摩は今も新校本など宮沢賢治を問い続けている。私が買った「校本」には付録として賢治の手帳の復刻版がついていた。黒い革の手帳だった。
もう昔みたいに森を探索するようなわくわくした気持ちで校本を読むこともないが筑摩文庫の宮沢賢治全集ぐらいは買い求めてまた賢治を楽しみたい。そうだ本屋さんに出かけ絵本も買ってみよう。あの黄色く輝く星にむかって羽ばたく夜鷹にまた会いたい。

貴方はどんな本を心に抱いていますか。
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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

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宮沢賢治の黒い手帳、私も持っています!学生さんたちに自慢しながら見せますと、とってもうらやましがられますよ。
杣人さんの、本にまつわる、子どもの頃のお話、柔らかくてどこかせつないです。
「心に抱く本」、私の場合は何でしょう。しばらく考えてみますね。
それから、「心に抱く本」という表現が、とても良いので、どうぞ私にも授業などで使わせてくださいませ。

ちょと照れます

ここ様、コメント有難うございます。
子供の頃の本の話はちょっと恥ずかしいですね。私の記憶の宝物です。

杣人のNuages

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