プロフィール

杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

カレンダー
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ブログランキング

FC2ブログランキング

人気のあれこれ!
月別アーカイブ
最近のトラックバック

『ラスト・コヨーテ』 マイクル・コナリー

お元気ですか?

マイクル・コナリーの『ラスト・コヨーテ』を読みました。5月にいつも頼りにしている「探偵小説三昧」さんのブログで『転落の街』という作品を知り、興味を持ったのが最初で、1作目から読み始めて本作が4作目。『転落の街』を含めて5作目の本になります。

こんなお話
気性が激しく一匹狼の主人公ハリー・ボッシュはハリウッド署殺人課に席をおく刑事だが、今回も上司である警部補とトラブルをおこし休職の扱いを受けている。しかもその間にカウンセリングを受けて精神分析医の評価が出なければ復職はかなわない状態。ところがその精神科医とも棘のある応答をしてしまう。
そんなハリー・ボッシュであったが、自分の中に閉じ込めておいたやらなければならないことに取り組む決意をする。それは母親の死の真相を知ることだった。ボッシュの母親は街娼をしていてボッシュが11歳の時に殺されていたのだ。しかもいい加減な捜査により未解決事件となっている。警察官になってからも母親の死の真相に向き合うことを避けていたボッシュだが今こそ母親の事件と向き合うことが必要と調査を始めるのだったが、その結果新たな殺人を生むことに。

これまでの作品でもベトナム戦争、父親との家族関係、というボッシュの人間性を形成する重要な点と事件とを関連させてきたが今回はとうとうボッシュの母親の死の真相という大きな事件をそれも正面に据えている。4作目にしてもうなのという感じだが読者としてはこのテーマをあまり引っ張って欲しいとも思っていないので順当なところかと思う。
さて少し残念だったのは前作で恋人になっていたシルヴィアが“ボッシュを分かってしまった”という理由で去って行ったことだ。前回私は大人の恋愛としての展開に興味を持つと書いたが、なんだかさっさと裏切られてしまったようで面白くない。ジャスミンという新しい恋人が登場し彼女もまた心に傷を負った女性だ。ボッシュが傷を抱えているように恋人となる女性も過去に縛られ傷を持ちながら魅かれあう。このパターンで今後も行くのなら辛いし別れと新しい恋人の繰り返しになるのではないかと心配する。

事件はカウンセリングを受けている女性の精神分析医の働きで思わぬ方向が示され真相の解明につながる。一見ありきたりに見える真相ではあるのだが、よく考えてみると男の側でみられてきた事件が女の面も絡み合って厚みが増した真相となっている。

さて、1作目から物語はボッシュの生い立ちやベトナム戦争、ハリウッド署に配転になった殺人事件とボッシュの過去を一つ一つ解いていく作品だった。母親の死の真相を解明した今、次の5作目はどうなるのだろう。新しい恋人ジャスミンとの関係や精神分析医の女性との関わりはどう展開するのだろ。興味は続く。
次の6作目は『トランク・ミュージック』というタイトル。また図書館に借りに行こう。


スポンサーサイト

テーマ : 推理小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

No title

順調に読み進めていらっしゃいますね。楽しんでいただけているようで何よりです。
ちなみに『トランク・ミュージック』の前後には『ザ・ポエット』というレイチェル・ウォリングとジャック・マカヴォイを主人公にした作品、『わが心臓の痛み』というテリー・マッケイレブを主人公にした作品があるのですが、どちらのキャラクターものちにボッシュと共演したり、重要な役目をおったりするので、発表順に読んでおいたほうがのちのボッシュものもより楽しめると思います。
ボッシュものとはややタイプが異なりますが、どちらも十分楽しめる作品だと思います。

Re: No title

おはようございます。貴重な情報を有難うございます。早速『ザ・ポエット』を取り寄せます。先日貴ブログを拝見し『熊と踊れ』にも興味をもっているところです。

杣人のNuages

ブログ内検索
 RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ホテル探しに!
クリックをお願いします!
Google