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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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鮨屋の思い出 3

お元気ですか?

お鮨屋さん体験をご紹介している「鮨屋の思い出」も今回が3回目。
今日は「感動編」をご紹介しましょう。

お鮨屋さんでの感動といったら、当然美味しいお鮨ですね。

これまで沢山食べてきました。
あわびの肝に礼文や奥尻のうに。
気仙沼で食べた鱶鰭(ふかひれ)に下田の金目鯛、広島の牡蠣のジュレ軍艦巻き。
福岡で食べたイカも食べなれた北海道のとは違い甘くて美味しかった。
脂の程よくのった鰯の巻物も青葉の風味とマッチして大好き。
焼津でいただいた太刀魚のお鮨も美味しかったな~。

江戸前も好き。
アナゴにコハダ、煮海老の軽い食感なんか心底職人さんの芸を感じます。
煮蛤や赤貝なんかも仕事が入っていいです。
玉子焼きも大好き。
拝見していると、玉子焼きの好きな男性ってけっこう多いですね。
美味しい玉子焼きが口の中で溶けてゆくと、優しい幸福にニコニコしちゃいます。

一度、親しくなったお鮨屋さんに
「玉子焼き二つ作ったんだけど、どっちがいいか味見して」
って言われたことがあったけど、
「あぁ、私もお鮨屋さんに玉子焼きの味見を頼まれるようになったか」
と本当に嬉しかったですね。

お鮨屋さんでの感動といえば、出会いも大事。
記念日やお祝い事でお鮨屋さんにいらっしゃる方も多いですから、
そうゆうお客さんとご一緒になるのも楽しい。

海外から帰ってきたお嬢さんにお鮨をご馳走しているお父さん。
おしゃべりも箸も忙しいお嬢さんを拝見していると、
あぁ、やっぱり帰国したらお鮨食べたいって思ってたんだろうな、って
お父さんの気持ちになって想像してしまいます。

落ち着いたご夫婦がご主人の誕生日だからといらしているのも微笑ましい。
食事に重みが感じられて、年輪を重ねた落ち着きっていいなと心に響きます。

お鮨屋さんのカウンターって板さんに会話や技で楽しませていただくとともに、
偶然ご一緒するお客様からも美味しい幸せをいただける場所なんです。

まだ私が二十代。パートナーさんと知り合った頃のお話です。
パートナーさんが、私の住む吉祥寺に遊びに来ていました。
繁華街から離れた住宅街。私の住むアパートの近くに最近オープンした
ちいさなお鮨屋さんに出かけました。

本当に小さなお鮨屋さんで、板場をコの字に囲むカウンターと
小さなテーブルが二つあるばかり。6~7人も入れば満員です。

私たちがカウンターに座って、ビールを飲みながらつまみを頂きはじめた時
家族連れのお客様がいらっしゃいました。
何かいいことでもあったのでしょうか。
ご家族の様子がとてもさわやかな喜びに包まれていて
あ、仲のいいご家族だなってすぐ分ります。

中学生くらいの男の子と、大学生ぐらいのお姉さんを挟んで、
お母さんとお父さん。カウンターに座ります。
「いらっしゃいませ」とお絞りを渡す板場の主。

ん? 空気が変わります。
お父さんがちょっと固まっていて、お母さんが心配そう。
お姉さんも男の子も声が出せずにいます。

私たちは何もないように、ビールを飲んでいます。

実は、このお店、種ケースがありません。
壁にも魚の名前を書いた札がありません。
確か、メニューも無かったから、お値段も分らないんです。

お父さんが“ちょっと場違いなところに来たかな?どうしよう”
って思っているらしい事が伝わってきます。
斜め横に座っている私は、心の中で「頑張ってお父さん。帰らないで」 
って祈るような気持ち。

大きな道路に面しているとはいえ、住宅地にあるお鮨屋さん。
きっと私たちと同じ、ご近所に住むご家族なのでしょう。
新しくオープンした店を知り、“行ってみようか”って気軽にいらしたのでしょう。

しばらく、静かな時間が過ぎ、お父さんが言います。
「どう頼んだらいいですか?」

ブラボー!最高だよお父さん。 思わず握手したくなっちゃった。
お店とのお付き合いの最初は正直に聞き、こちらの希望を伝えること。

「お好きなもの言ってくださってもいいですし、お任せいただいても・・・」と主。
会話が始まって、男の子がお姉さんの顔を見ています。

私は、もう一本ビールを頼みました。



思い起こせば、椅子に座れば足がつかないような子供の頃から
父の横でカウンターに座り、板さんに「これ何?」 って聞いて
「じゃ蝦蛄ください。」なんてやっていた私。

ワサビ抜きなんて男の子の矜持が許さない。
つ~んとくればお茶を飲み、「辛かった?」って板さんに笑われていました。

お鮨屋さんを楽しむには、ちょっとしたマナーやコツが必要なのは確かです。
知ったかぶりの業界用語を使うのは下品ですし、
ご飯にお醤油つけるのも×。(ムラサキなんて言わないでね。)
飲みすぎも感心出来ませんね。
でも、そんなに難しい世界ではありません。
なんたって、小学生の私でも楽しんでいたんですから・・・


日本が誇るファーストフードを芸の域まで高めたお鮨の世界。
その世界の入り口を教えてくれた父に私はものすごく感謝しています。

さぁ。美味しいお鮨を食べにどこに行こうかな?
貴方の街にはどんなお鮨屋さんがありますか?


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テーマ : お寿司
ジャンル : グルメ

コメント

Secret

思い出3まで、ゆっくり読ませていただきました。

こんばんは。
わたし、お鮨は大好きです。
でも、あのカウンターに座ると正直、緊張してしまうんです。
でも、杣人さんのお話を聞かせていただいて、
自然体で接すればいいのだな、と楽しくなりました。

わたしの父もよく鮨折をお土産に持って帰って来てくれました。
わたしたち子供は、あまりお鮨屋さんに連れて行ってもらったことはなかったのですが、
無口な父も杣人さんのように、お店のご主人と会話を楽しんでいたのかな、と想うと
父の見たこともない一面を見せていただいたように思い、とても嬉しくなりました。
いつもここにお邪魔させていただくと懐かしい思い出が甦り、心が温かくなります。
ありがとうございます。^^
因みに、無口な主人もお鮨屋のご主人に気に入られます。
やはり、釣りが好きなせいでしょうか、魚に詳しいので会話も弾み、
わたしはいつも蚊帳の外です。(笑
あ~ぁ、お鮨をいただきたくなりました。
(いつもコメントが長くて申し訳ありません)

お付き合いいただき、有難うございます。

きゅうぞう様、おはようございます。
私の思い出話でお父様のことを思い出されたとのこと、嬉しく思います。
「鮨屋の思い出」を長々書いてしまいましたけど、お読みいただき感謝しております。
釣りのお好きだったというお父様。
きっとお鮨屋さんでの会話を楽しんだのでしょうね。
お父様はどんなお鮨がお好きだったのでしょうね。
そんなこと想像しながらお鮨を召し上がると、
ちょっと懐かしい味のお鮨になるかも知れませんね。

いつもご丁寧なコメント有難うございます。

追記)
釣りがお好きなのはご主人様でしたね。
勘違いしてしまいました。ゴメンナサイ。
おドジな私を残すため敢えて訂正しません。

杣人さんへ

お寿司の記事楽しく(以外と真剣に)拝読しています、勉強にもなりました、
でも粋なお父さんですね・・・こう言う話題(記事)大好きですよ
コメント短くて御免!また寄ります

心より御礼を

ニュータイガー8様、有難うございます。
いつも私の拙い話に温かい言葉をいただき、お恥ずかしいばかり。
でも実のところ、私もちょっと真剣です。
なにしろ、自分が経験してきた事ですし、大切な記憶です。
これからも、お楽しみいただけたなら幸いです。

杣人のNuages

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