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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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旅の思い出・・・フランス編1

お元気ですか?

当地は梅雨も明け、寝苦しい夜がつづきます。
エアコンで体や喉を痛めるのがいや。
肩を冷やすと、弓を引くのにも支障があるので
私はちゃんと袖のあるパジャマを着て寝ていますけど、暑いですね。

さて今日は、昔の旅のお話です。
涼しくなるかな?

**************

7月半ばのある日、
私は3泊していたパリのホテルを出て1人駅へ向かっていました。
ヨーロッパの駅の多くは、行き先によって利用する駅が違います。
私にはトーマス・クックの読みやすさと同様、分かりやすいのですが、
どうなんでしょうね。

事前に調べていないと、「えぇ~、この駅から列車が出ていないよ」 てなことに。

今回私が向かうのは、St. Lazre駅。フランスの西海岸に向かう列車に乗るためです。
以前、イギリスのDoverからフェリーに乗ってCalaisに渡ったのが、
私の最初のヨーロッパ大陸への一歩でした。

港町を歩くのが好きな私としては、フランスの西海岸も訪ねてみたい。
そんなささやかな思いを満たすだけの旅です。

今回は中世が色濃く残るRouenを経由しDieppe と Le Havre を訪れましょう。

といっても事前の知識はまったくありません。
ディエップは第二次世界大戦で上陸作戦が行われた地で、
ヨットハーバーが整備されている・・・ 
TVのフランス語講座で紹介されていた映像が頭の中にあるだけです。

パリからルーアンまで1時間半。ちょっと途中下車して、町を散策。
せかされるように、ディエップに向かいます。
観光地ではありませんし、ただ海があるというごく普通の町。
でも私にとっては、学生の頃から記憶に残っていた土地ですので、
「ようやく来たよ」 ってちょっとした感慨がありました。

さあ、ル・アーブルに向かいましょう。

実は、このル・アーブルは今回の西海岸訪問の目的地の一つです。
ディエップからルーアンへ戻り、ルーアンからル・アーブルに。
それぞれ1時間ほどの列車の旅。
客もまばらな列車のなかで、私は車窓からの風景を眺めながら、
この旅は私に何をさせようとしているんだろう・・・そんな事を考えています。

ル・アーブルに着いたのは4時ごろだったでしょうか。
海辺の湿り気のある空は、青空に薄い雲。
雨のふる気配はなく、昼間の暑さはひいて過ごし安くなってきました。

町を歩きながら散策し、私の気持ちは次第に高揚して行きます。

ルアーブル。
実は、フランスの中でも是非訪れてみたかった町なのです。
アベ・プレヴォーの小説、「マノン・レスコー」でマノンがアメリカに流刑となり、
船に乗せられてゆく港町。
高校生の頃に読んでいた感動が町を歩きながら、蘇ってきます。

オペラを楽しみ、フランスの小説を読み耽った学生時代を過ごした私には、
ちょっとした文学巡礼の地。
デ・グリューを気取るわけではありませんが、知らず知らずにアリアを口ずさんでいます。

大型トレーラーが行き交う積出港を眺めながら、歩いていると、
道の反対側の建物から、20代ぐらいの女性が私に声をかけてきました。
夕方とはいえまだ明るいし、服装からもその筋の女性でない事はわかります。

「なに?」 って聞き返すと。
「宿が決まってなかったらどう?」 との事。
どうやら、彼女の後ろにある水色二階建ての建物は宿のようです。
礼を言って、先に進みます。

1キロほども歩いたでしょうか。砂浜が見えてきました。
「海だ!」 思わず顔がほころんでいます。
「あぁ、デ・グリューがマノンを追いかけてきた海にいるんだ・・・」
とちょっとセンチメンタルな感慨。

でも、海に到達して目的を果たすと、
お腹もすいてきました。(すぐ現実に戻るの得意です)

ちょうど木造二階建て、大きな窓のレストランが見えます。
何か食べなくっちゃ。と階段を上がってドアを開けると
想いの他広い店内に、結構な人が入っています。

受付のお兄さんがやってきましたので、
「食事したいんだけど、席ある?」 って聞いてみます。
「ごめん、もう今日はいっぱいでだめなんだ・・・」
「ぜんぜん?」
「ごめんね。」 って

しょぼんとする私を、食事しているお客さんが可愛そうにって顔で
見送ってくれます。
逃した魚(レストラン)は大きかったかな?

仕方ないので海岸通りを少し歩いてみると、
浜辺のレストランみたいな店があります。
見渡す限り、お店らしい建物はもうここだけです。
旅の空で、のたれる訳にはいけません。 それはあまりにデ・グリューです。

ドアを開けると、誰もいません。
外れかな?と思いますが背に腹は替えられません。
「こんにちは」って声をかけると、
厨房の奥から、アルバイトのようなお兄さんが出てきました。

「食事できます?」
「大丈夫。できるよ。外のテーブルがいいよ。」 ってお兄さん親切です。
ちなみに、よくヨーロッパのカフェなどで建物の外、道路に面したテーブルは
室内のテーブルより、チャージが高くなっています。
ここはどうだったかな?まぁ昔のお話です。

砂浜に置かれたテーブル。
周りには人はいなく、客は私だけ。
メニューを見ながら、「ムール貝と白ワインをちょうだい」 って注文すると
す~っとお店に入り、白のハウスワインを持って戻ってきました。

ボトルのラベルを読んだり、手酌で飲みながら、パンをちぎっていると、
なんと綺麗な夕日でしょう。水平線と平行に砂浜がはしり、
今にも沈まんと、夕日が燃えています。
目を転じ、遥かな先の岬の上には昇ってきたばかりの月が白く。
印象派の画家が光を描くことに意をそそいだのが分かるようです。

図らずも、ゆったりと贅沢な風景を独りで楽しむことができました。

と、そこに先ほどのお兄さんがムール貝のワイン蒸しを持ってやってきます。
大きなボウルいっぱい。山盛りに盛られたムール貝。
あまりの美味しさに手を休めるのも忘れ、ぱくついてしまいます。

ふぅ~。食べた。

気がつくと、夕日はすっかり沈み、あたりは暗くなっています。
おっと、今夜の宿はどうしようかな・・・

いつもなら、駅のインフォメーションで宿を決めるのですが、
今日は、先ほど声をかけてくれた女性の店に行ってみましょう。
まさか、山姥が出てくるわけでもあるまいしね。

このお話。もうちょっと続きます。
お付き合いいただけます? 

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テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

コメント

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杣人様

素敵なお話ありがとうございました。
城山三郎・司馬遼太郎が好きな(今は東野圭吾)Hanaですが、浪漫あふれるお話にうっとりv-344
文豪ユゴーがモンサンミシェルやノルマンディー地方に感動して世にこれらを広めたと聞き、想像ですが、海岸をユゴーが散歩している姿の情景と重なってしまいました。(そんな古くないって・・すみません)
続編アップを楽しみにしております。

Hana様こんばんは

コメント有難うございます。
続編はどうなるのでしょう・・・

こんばんは~

海外の一人旅・・・素敵というかすごいv-405と思いました~

人との触れ合いは世界中一緒ですよね~
続編を楽しみに待っていますe-319

紅葉さま、こんばんは

海外でも国内でも、一人であろうがなかろうが
私の旅はいつも同じです。
訪れる土地と人の生活、文化に敬意をはらい、発見を楽しむ。

続編はどうでしょうね。

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