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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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川合 花の舞

お元気ですか?

いよいよ11月になりました。今年もあと2ヶ月。
良い年末年始を迎えることができるように、充実した日を過ごしたいものです。
健康で心穏やかな日々・・・
まぁ、私の場合は日々冒険とチャレンジなんですけど。

今日は、そんな冒険のお話。

佐久間町の山深い土地に、川合という集落があり
その集落を見下ろす山肌、高い杉の木に囲まれるように八坂神社が建っています。
宝暦2年(771年)辛亥11月、勧請関野大明神と称したといわれる古い神社。

昨日、その八坂神社に伝わる「花の舞」を観るために出かけました。
NPO法人「がんばらまいか佐久間」さんのお世話になり、
町の自治センターに集合したのが、午後5時。
ビデオで30分ほど予備知識を仕入れ、お弁当を頂戴して神社を目指します。

「花の舞」は、当地では川合、今田、峰という三つの集落に伝わる湯立神楽
大正初期には7つの集落で行われていたそうですが、過疎や佐久間ダムの建設で
村そのものがなくなったりして、今では三つの集落に伝わるのみです。

この神楽、愛知県の北設楽郡や南信濃にも伝わるものと同系で、
天照大神の岩戸隠れに由来し、五穀豊穣を祈るもの。
修験者の呪術的神事と在地の宗教とが上手く融合したもので、
柳田國男や折口信夫といった民族学者も興味を持ったしっかりしたものです。

花の舞は、舞処(まいど)と呼ばれる二間四方の空間で行われますが、
真ん中にお湯を沸かす湯釜が置かれ、その釜の周りを舞い踊ります。

kawai+011.jpg  kawai001.jpg  ボウズカの舞

kawai+024.jpg  kawai+020.jpg  こどもの鬼

kawai003.jpg   kawai006.jpg  花の三つ舞

と前半は子供の踊りが続きます。
下は5歳から中学生までの子供が上手に踊る中、
心配顔の大人が介添えよろしく傍で手振り身振りをやっています。

kawai007.jpg  kawai009.jpg 神社には鬼の面、天狗の面が置かれ

kawai+039.jpg   浦安の舞が本殿で行われています。

「榊の三つ舞」「湯戸の三つ舞」「ホウズカの三つ舞」「八千代の三つ舞」と
いくつかの舞がありますが、お面を被らない舞は東西南北と中央の五方に舞われ、
どれも同じ型で行われます。

一つの舞は40分ほどかかる大変長いもの。子供たちは休む事なく舞続けるので、
途中「頑張れ!」って声がかかります。
一通りの子供の舞が終わったのが既に夜中の12時を回っていました。

kawai004.jpg  今日のお弁当はこちらです。

境内には町の人が用意したフランクフルトやおでんも売られていましたが、
夜も遅くなると売り切れてしまい、カップ麺の販売に変わっていました。

kawai+042.jpg   大人が舞う「山見鬼」です。

鬼の足元を火をつけた木で照らしながら誘導してゆきます。
修験者の山岳信仰の名残りだろうか・・・と思ったら、アナウンスが聞こえてきました。
鬼のお面を被ると前が見えなくなるため、鼻の穴から下をのぞき、
照らされた明かりを頼りに進むのだそうです。
真ん中にはぐらぐら煮え立つ釜があるのに・・・ちょっとビックリ。

kawai+043.jpg   kawai+045.jpg  kawai+046.jpg

本殿では鬼の中でも上位にあたる、榊鬼がお面をつけています。
3人がかりでお面をつけると前が見えないので、手を引かれながら降りてきます。
舞処(まいど)に入った榊鬼は、手に榊の枝を持ち
そこに太夫(祢宣ねぎ)が現れて問答が行われ、榊の枝を鬼が足で踏みます。

榊鬼は榊の枝を鉞に持ち替えて踊りを続けます。後半ハイライトのひとつでしょう。
修験者である太夫が鬼を伏せ、悪霊を退散させるといった図です。

kawai+030.jpg  kawai+031.jpg  kawai+036.jpg

舞処(まいど)の上には、切り絵が飾られ蜂の巣を模した紙包みが仕込まれています。
太夫に負かされた榊鬼は山見鬼と一緒になって乱舞し、蜂の巣を鉞で叩き落すと
中からは紙ふぶきが・・・お囃子も激しい調子でもりあげ、
鬼達は乱舞のほどに高まった状態のまま、抱えられるように退場してゆきます。

kawai+048.jpg  kawai+051.jpg  おかめの舞

鬼達が退場すると、「おかめの舞」に交代です。
おかめ、翁、うずめ、おたふく の4人による舞ですが、
手にはわらじと御幣餅を持っています。
そして踊っているうちに、舞処(まいど)を飛び出し、観客に御幣餅の味噌を
擦り付けてしまいます。 

墨を塗ったり泥をぬったりというのは聞いた事がありましたが、
御幣餅の味噌をぬるというのは初めてです。
観客のほっぺたやおでこに味噌が・・・

さぁ、祭りの舞も大団円です。

kawai+050.jpg  kawai+058.jpg  kawai+056t.jpg 湯はやし

太夫(祢宣ねぎ)が湯釜に向かって火伏せの法を行い、
4人の舞手が湯たぶさという藁を編んだものを湯釜につけ、観客にお湯をかけます。
神様を迎える湯釜のお湯をかけることで、無病息災を祈るのですね。

kawai+065.jpg  kawai+068.jpg

最後は、太夫(祢宣ねぎ)、舞手、観客も舞処(まいど)に入り、「湯立の歌楽」を歌い、
太夫(祢宣ねぎ)が湯釜のお湯をかき回して、湯立を行います。
湯釜のお湯を渦巻くようにかき回し、真ん中が少しへこんだかと思うと
吹き上がるようにぶしゅぶしゅぶしゅ~って持ち上がります。
これが湯柱が立つ。なんだか太夫さんも安心したようです。

神社に入ったときは天空にあった月も、山の端に隠れ、
すでに空も白み始める頃、なんと朝の5時になっていました。
伝統の神事をまじかに体験するのも、大変ですね。

でも、佐久間川合地区の方たちが総出で守り続ける文化です。
観客としてですが、興味を持ち訪れることで少しでもお役にたつなら嬉しいですね。
NPO法人「がんばらまいか佐久間」の皆さんの熱意にも感心しきり。
お世話になることで、町が元気になるといいですね。

12時間以上におよぶ、「川合 花の舞」
長いご報告になりました。
ご勘弁を!


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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

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