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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

お元気ですか?

爽やかな風の中に、すこしづつ梅雨を予感させる天気。
傘にレインコート、雨の日用の靴・・・
梅雨を楽しむ事を想像すると楽しくなってきます。

『それからはスープの事ばかりを考えて暮らした』を読みました。
吉田篤弘氏の本。
『つむじ風食堂の夜』の姉妹編にあたる作品です。

主人公のオーリィ君は好きな女優のあおいさんに会いたくて映画館に通う日々。
教会の十字架の見えるアパートに暮らし、サンドイッチ屋さんで働くことになって…

「三十分の連続テレビドラマを夢想し、頭の中で見たドラマを再現するように描いた。」
と作者が言うように、小気味良い場面展開とそれぞれに用意されたキーワード。
見え隠れするテクニックさえ楽しめる上質の筆に支えられています。

物語の展開は「謎」を追いかけるのではなく、早々に「謎」の答えは分かっていて、
読者は棋譜を読むように物語を楽しむ事ができます。

お洒落な大人の童話。

今は殆ど出かけることはありませんが、私は映画館が好きでした。
新聞の広告欄を見て「あぁ、こんな映画がかかっているのか」と思うだけでも
楽しかったものです。

旅先で映画館に入るのも良いもの。
映画館にはその町の空気が沁みていて、同じ映画でも見る町が違うと違う作品に感じられます。


ある北の港町で、ふと見たいフランス映画を見つけて映画館に行ったら
お客さんは私一人という事がありました。
窓口のおばさんが「こっちの映画じゃだめだよね」って言いながら、
上映してくれたなんて珍事に遭ったこともあります。

シャンゼリゼをお散歩しながら、ふらっと入った映画館で、
クリント・イーストウッドが監督した『バード』というジャズ映画を見、
イーストウッドがジャズに造詣の深い事を知りました。

ドイツを旅行していた時は、ベルリンでどうしても映画館に行きたくなり、
内容も分からず入ったら、
子供達の友情の中に、ユダヤ系移民の家族とドイツ人の家族という
民族問題を織り込んだ話で、
観客の多くの若いカップル達が笑いながらも一生懸命見ている空気が私にも伝わってきます。

ちょうどその時私が泊っていた宿は、アラブ人街にあって、
日本では気がつかないヨーロッパが抱える民族問題を映画と現実との両方から
考えさせられるきっかけになりました。

映画は娯楽であり憩いです。
でも、何処でどう見るかをちょっと変えるだけで、
町や風土を知る格好の道具に変身するのかも知れません。

ふらっと出かけた旅の先、貴方はどんな映画館を見つけるのでしょうか。

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)
(2009/09)
吉田 篤弘

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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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