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杣人・somabito

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夏の終わりの読書 『深夜特急』

お元気ですか?

当地では昨日から新学期が始まり、家の前の通称“あいさつ通り”に
中学生の声が戻ってきました。

先日から、沢木耕太郎の『深夜特急』を読んでいます。
70年代前半に26歳の沢木耕太郎が、インドのデリーからロンドンまで、
バスを乗り継いでいくことができるかと日本を飛び出した、その体験記。
バックパッカーのバイブルと言われる本です。

以前から読んでみたいと思い、古本屋の書棚で手に取ることはあっても
なぜか買い求める事をしなかった本です。





読みながら、「あぁ、夏に読むのにふさわし本だな」と変な感想。
だって、日本を飛び出した沢木青年は、香港、シンガポール、インド、アフガニスタンと
暑い所を旅してゆきます。
しかも、一か所に何週間も滞在していたりして、デリーに行くまでに半年かけている。

その旅の記録を、私は汗をタオルで拭き、麦茶で体を冷やしながら読んでいるのです。
東南アジアは私も分かりますから、“あそこを歩いたんだ”と
頭の中に街の映像をよみがえらせながら読んでいきますが、
インドやネパールになると、世界地図を開きながら読み進めていきます。

切符を買えずに列車に乗って、車掌に法外な金額を吹っかけられたり、
YMCAやドミトリーに泊って、同宿の旅行者と情報を交換したり…
同じような経験は私もありますから、ふむふむと読み進みます。

「私は「真剣に酔狂なことをする」という甚だしい矛盾を犯したかったからかもしれない」という沢木青年です。

旅に目的があるのだろうか?と思います。
確かに、サグラダ・ファミリアを見にスペインに行こう とか
ペルーのマチュピチュを見に、30時間も飛行機と列車を乗り継いで…
というのも立派な旅です。

それとは別に、旅の中にあって、心細い自分、妙に意気揚々とした自分、
親切な自分、1人にしてほっといてくれという自分…
旅の中で出会う様々な出来ごとに必死になって対処する
そうゆう自分と出会うのも旅の面白さです。

そうゆう旅には目的だとか行き先だとかは、重要ではないでしょう。

私が初めて旅をしたのは、中学1年生の夏。
函館から夜行列車に乗って小樽に出、国鉄の操車場を見学し、
札幌に出て美術展を見て夕方の7時ぐらいには函館に戻るという小さな汽車旅です。

親への言い訳に、その旅の記録をパネルにして秋の文化祭に発表というおまけがあるのですが、
それは確かに言い訳にしかすぎません。
私は、何かをしたかったのです。

そして、この経験はしっかりと私の中に根付き、その後、夜行列車が私の旅の基本となります。

函館で暮らしていたときに、新潟東京を周って遊び歩いてくるのも、夜行列車を利用します。
ヨーロッパを旅する時も夜行列車が活躍します。
もちろん、移動時間の節約、ホテル代の節約という面も大いにあります。
しかし、それ以上に夜行列車の持つ怪しい魅力にすっかり魅せられていたのだと思います。

夜の駅。ホームに待つ列車に乗り込む人は、
昼間の家族連れの旅行客や新幹線に乗るビジネスマンとはずいぶんと違います。
青白いプラットホームを行きかう人を眺めながら、
その風景に同化している自分を想像し、「彼らには私はどう見えているんだろうか」
と物語の扉を開けてみたりします。

沢木耕太郎氏の『深夜特急』。新潮文庫で4巻まで読み終わったところです。
この先は、イランからトルコを経由して、ギリシャ、地中海、イタリア、ポルトガル、
パリ、ロンドンと向かいます。

また、私に馴染のあるところが沢山登場するのでしょう。
私の旅を思い出しながら、沢木青年の旅を一緒に楽しむこととしましょう。


深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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沢木 耕太郎

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『深夜特急』は『劇的紀行 深夜特急』と題して。
大沢たかおさんが沢木耕太郎役を主演してドラマにもなっています。
こちらもとてもよく出来ていて見ごたえがあります。

劇的紀行 深夜特急 [DVD]劇的紀行 深夜特急 [DVD]
(2002/03/20)
大沢たかお松嶋菜々子

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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメント

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杣人さん、こんばんは。

沢木耕太郎『深夜特急』、私も読みたいと思っておりました。杣人さんの漱石読みを拝見しながら、きっと紀行文をお好きだろうと勝手に想像したりしております。
私は最近になって紀行文を楽しいと思うようになりました。大人になったのかも!?

先ほど気がついたのですが、リンクに加えてくださって、ありがとうございました。ちょっと照れくさくて、とても嬉しいです。御礼が遅くなってしまいました。ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくご指導下さい。

紀行文といえば・・・

ここ様、コメント有難うございます。
リンクの件、ご報告が遅れました、お許しください。
実は、ここ様の独特の文を楽しまさせていただいております。

紀行文といえば、日本ほど紀行文の多い世界は無いのでは・・・と思っています。
もちろん、ゲーテなんかもありますけどね。

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