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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『からくりからくさ』 逍遥3

お元気ですか?

今日は正月7日。七草の日です。

DSCN1671_convert_20110107082239.jpg

朝、土鍋にお米を泳がせてお粥をコトコト作ります。
目を離すと焦がしてしまうので、蓋をとって覗いて杓文字でお米を壊さないように
粘りが出ないようにと優しく回しながら…
仕上げにゲランドの塩を加えてみます。

遥々ブルターニュからやってきた塩も、日本の七草粥に仲間入りして喜んでくれるかな?

『からくりからくさ』 人形のお話をいたしましょう。

埴輪にしても兵馬俑にしても、人形には身代わりとしての役目があります。
主の溢れる思いを受け止め託される使者としての役目。
流し雛はその代表的なものと言えましょう。
日本各地に人形(ひとがた)に汚れや厄を移してお祓いしてもらう行事がありますね。
もともと役目をもって生まれてきた人形たち。

でも、人形の全てが祓う勤めをもって生まれてくるわけではありません。
最後にはそのお勤めが待っているにしても、
多くは、玩具として、映し身としての役割を担うことになるのでしょう。

私は男の子でしたから、リカちゃんのような人形で遊んだことはありません。
GIジョーというアメリカのミリタリーモデルが有ったこともあったのですが、
それで遊んだ記憶はほとんどありません。
きっと気持ちが通じ合わなかったのですね。

そのかわり、私はミニカーで遊ぶのが好きでした。ベンツのSL500カブリオレです。
絨毯の模様を道路に見立てて走らせ、カーブや車庫入れを上手にやります。
私はドライバーというより、ミニカーそのものになっています。
絨毯はいつしか広い草原となり、ビルの谷間を縫う道になります。

ミニカーは次第に旅慣れた車となり、遊ぶほどに運転の記憶を蓄積してゆきました。

ある日、父が小さなお土産をもって帰ってきました。
会社の社長さんから私にといって頂いてきたのです。
開けてみるとイギリス製の小さなミニカーです。幌のついた古い形。
小さいけれどしっかりした作りで、どこから眺めても綺麗に見えます。

でも、黒い台に乗せられて飾るようになっています。
頂いたミニカーです。大切にしなければなりまんからしばらくは茶箪笥の上に飾っていました。
でも、ちょっと寂しそうです。

車は走らなくっちゃね。

台のネジを外して、ベンツと一緒に並べてみます。
なんだか生き生きしてきました。

「ねぇ一緒に走ってみる?」
ベンツと一緒に並走したり、前に後ろにと一緒に絨毯の上を走ります。
次第に我が家にも馴れてきたのでしょう。ベンツとも仲が良いように見えます。

子供は思いに溢れています。見たまま、聞いたままの世界が全てです。
まだ整理の行き届かない頭の中で色々な事が勢いよくつまりますし、
心の中でもその時々の感情が溢れています。

だから、思考も感情も時々吐き出して自分を軽くしてあげなければなりません。
大人なら苦しいことや辛いこともちょっと脇に置いておいて…と出来ることが
子供はすぐには出来ません。
話を聞いてくれる大人や友達がいればいいのですが、そう上手くいかない時もあります。
話していいのかどうかが分からない時もあります。
そもそもどう話していいかも分からない事もあります。

そうゆうとき、人形やミニカーを手にして話したり一緒に遊ぶことで
自分の感情の姿を見つけたり、言葉を見つけたり出来る事があります。
人形はそうやって、子供たちの言葉を聞き胸のうちに留めてくれます。

後になって、人形がちょっと大人になったように見えるのは、
子供の言葉をいっぱい聞き届けてくれるからです。
人形はそうやって子供を見守ってくれているのですから、
御礼を言いながら丁寧に接しなければ恥ずかしいいですね。


ところで、梨木さんの話に戻しましょう。

登場する女性の二人、与希子さんと紀久さん。
ちょっと変わった名前と『からくりからくさ』のお話の中でも取り上げられています。
でも、これは梨木さんのちょっとしたお遊び。

お話の中、りかさんの着物の一つに菊とお琴ともう一つ、
つづみか三味線のバチのような柄の意匠が出てきます。

yokikotokiku2.gif  20070913022013.jpg


竹田さんという詳しい学生さんが解説してくれるのですが、
これは「斧琴菊」(よき・こと・きく)といったおめでたい文様。
そう、横溝正史さんの『犬神家の一族』にも登場しましたね。

さぁ、おわかりになりましたか?

与希子さんと紀久さん。お二人の名前を並べてみると
与希子と紀久 よきこときく と読むことが出来ます。

梨木さんのお話の中にはこうゆう仕掛けが時々出てきます。
そんなのを拾いながら読むのも、ちょっとした楽しみ。
他にはどんなのがあるでしょうね。

このお話、もう少し続きます。 
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

斧琴菊

杣人さん、こんばんは。

私は、杣人さんのミニカーのお話に触発されて、お人形についての記憶がいろいろと浮かんできました。
特に、「絨毯の模様を道路に見立てて」。
子どもの私の目に映った絨毯の模様が、ありありと思い出されました。
私はまだ「からくりからくさ」読んでいません。読んでみたいなと思っています。

ありがとうございました。

良き事聞く

ここ様、コメント有難うございます。
私はここ様のイアリング、戻ってくる気がしているんですが…

ここ様のお人形の記憶ってどんなのでしょうね。

次回は私の人形の思い出をご紹介します。

斧琴蟻

杣人さん、こんばんは。
無くなっていたイヤリング、ありました。
さっき見つけました。部屋の隅に落ちていました。
でも、昼間掃除掃除機もかけましたし、とっても不思議です。
杣人さんの予言通りでびっくりです。
そういうわけで、とにかく、ご報告申し上げました。
ありがとうございました!

お帰りなさい。

ここ様、よかったですね。
どうしても、行きっぱなしの感じがしませんでした。
イアリング。ここ様との縁の結び方がよくわからなくてフラフラしちゃったんですね。

杣人のNuages

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