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杣人・somabito

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『後ろ傷』

お元気ですか?

3月に入ったというのに東京からは積雪のニュース。
交通機関の遅れや、おぼつかない足もとで歩く人達を心配するのがなんだか懐かしい。
東京に住んでいた頃、雨や雪の日にも革靴やミュールのような履物で歩く人をみて
お洒落じゃないなぁ~と思った事があった。

確かにオフィスビルに入ってしまえば長靴は履いていられない。
ならば、オフィスで履く靴はもって行けばいいではないか。
革靴やストッキングを濡らして歩いて、この人達はなんとも思っていないのだろうか?

そんな事を頭にかすめながらニュースを見ていたら、
きれいなゴム靴を履いた女性の足元が画面に映しだされていた。
ちょっとほっとする。
そういえば、去年の梅雨時ファッションでは柄物のレインコートやシューズが
紹介されたいた。

雨の日こそ、明るく楽しいファッションをと昔から思っている。
「こんな可愛いレインシューズを買ったんだよ」って見せ合うのも楽しいと思う。


東直己の『後ろ傷』を読んだ。
『ススキノ、ハーフボイルド』で登場した学生、松井省吾が主人公。
前作で受験生だった松井君は北大一本の受験に失敗し、三流大学に滑りこんで
そんな自分にも嫌気を起こしている。

その松井青年が巻き込まれてゆく事件は学園紛争というかあの騒乱の時代を背景にしている。
60年代から70年代にかけて全国に広がった学園紛争の波。
藤原伊織の『テロリストのパラソル』なども学園紛争を背景にした話だが
日本のハードボイルドとして学園紛争は書きたくなるテーマなのだろうか…
東直己の作品のテーマとしては珍しい。
何処かで書いて消化しておきたかったのだろうか?

私の隣の家のお兄さんは北大の医学部へ進んだが、まさにこの時代。
ご両親が心配していたのを覚えている。
それぞれに消化しておきたい過去がある。


東さんの作品では町や鉄道路線の名前で微妙にそれと分かる架空の名前が使われている。
そりゃぁそうだろう。悪徳議員や腐敗警察官、地回りのヤクザが出てくるのだ。
どんなんにススキノを舞台にしたハードボイルドの人気作家といえども
いつ石をなげられないとも限らない。???

だから、町名が出てくると、思いっきり注意して想像力をフル回転させ、
頭の中の地図を広げる。
東さん、計算づくのリアリティだとしたら一杯食わせられたというところかもしれない。

そんな意識を頭の片隅におきながら読んでいたら、ちょっとひっかかる所が出てきた。

弘前から青森に行って、快速で青函トンネルを通過して、青森で北斗に乗り換えた。
で、まっすぐ札幌に帰って来たのだ。


とある。

おや、おかしいんじゃない?と気がつく人は青森の地図が頭に入っている人だろう。
弘前は青森の南西に位置する。北海道に帰るのに青森に出るのは正しいルートだ。
青函フェリーではなく、快速で青函トンネルというのもわかる。ただし、これは特急列車。
(快速があるのか、接続があるのかは時刻表を調べる必要がある)

問題は、「青森で北斗に乗り換えた」である。
青函トンネルを通過した後に「青森で北斗に乗り換えた」は無いでしょう。
これはどう見ても青森とあるのは函館

ちなみに Yahoo の時刻表で検索してみると、

弘前   発 10時15分 JR奥羽本線・青森行
新青森  着 10時58分

新青森 発 11時35分 JR特急スーパー白鳥15号
函館   着 13時44分

函館  発 14時00分 JR特急北斗11号
札幌   着 17時29分

というのがある。
札幌に帰ってきた松井君はその足でバーに行っているから、まぁちょっと早いけど
妥当なところだろう。

文脈と北斗に乗り換えたということから、青森は函館の間違いであったと断定できる。
ちなみに私の持っている『後ろ傷』は2006年10月25日 第1刷発行。

誤植なのだろうか?それとも編集段階での見落としなのか?
本書では函館という地名は何処にも出てこないから地理のわからない編集者が
そのまま見逃したということもありうる。

重箱の隅をつつくようで、われながらちょっと細かいとは思うのだが、
なにせ函館である。私は見過ごさない。

前回の誤植といい、今回のミスといい、ほんの些細な事を見つけては
あれこれ考えをめぐらしてしまう。
まぁ、ちょっと意地悪かもしれないが、これも本を読む楽しみの一つではある。

文庫本になるときには直っているかな?

後ろ傷後ろ傷
(2006/10)
東 直己

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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