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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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吸血鬼はお好きですか?

お元気ですか?

ベランダから初夏の風が入り、うっすらと汗ばむほどです。
お昼の天気予報では県内でも30℃を超えたところがあるよう。
プランターに植えたグリーンカーテンのゴーヤや胡瓜も順調に蔓を伸ばし、
パートナーさんは水をくれては、写真に成長を撮っています。

パートナーさんから借りた『ハウス・オブ・ナイト』を読みました。
正直なところティーン・エイジャー向けの学園もの。
文章として目をひくものもありませんから、読むのが早い。

パートナーさん曰く、物凄いヒット作品なんだそうです。
(こんなのがヒットするなんて世も末だと思ってしまいます)



実は、私は子供の頃からドラキュラ=吸血鬼が大好きです。
フランケン・シュタインや狼男には興味が無く一途に吸血鬼。

クリストファー・リーの演じるドラキュラにドキドキし、身をちじこませながらTVを見ていたのを
覚えていますが、実は、吸血鬼に攫われる綺麗なお姉さんにもドキドキしていたオマセです。
でも、フランケン・シュタインや狼男には無い宗教的背景は物語に深みと広がりを持たせていますし、
噛んで血を吸う行為と、吸われた者も同類の吸血鬼になっていくという種の悲しみは
エロスの本質を押さえていて哲学的でもあります。

だから吸血鬼の数ある映画や本はそうゆう基本を押さえていないと納得しません。

ところが、パートナーさんに借りた『トワイライト』『ハウス・オブ・ナイト』
吸血鬼ものということになっていますが、全然違いますね。

『トワイライト』では人間の血を吸わなくても生きていますし、太陽も十字架も全然怖くない。
『ハウス・オブ・ナイト』では血を吸われる事もなく、おでこに三日月のマークを付けられ、
“はい、選ばれたから吸血鬼学校に入学してください”って。
はっきり言って吸血鬼である必要なんてどこにも無いですね。ただのハーレクインに学園ドラマ。

『ハウス・オブ・ナイト』にいたっては、話の中でブラム・ストーカーを
“昔の馬鹿者”と言い、“あんな下劣な本といしょにしてはいけません”
“おかげでわたしたちと人間とのあいだにつまらないトラブルが絶えないのです”と言います。

ブラム・ストーカーに敬意を払いこそすれ、こんな言い方はないでしょう。
作者の人格に首を傾げたくなります。
誰のおかげで吸血鬼ものが書けていると思っているのでしょう。情けない。

『トワイライト』『ハウス・オブ・ナイト』も幼稚な変身願望であったり、
ヒーロー崇拝であったりと子供向けのお話と思えばそれまでなのですが。
ちょっと気になるのは現代のアメリカ。

私は、アメリカ文学に読む病める姿というのをテーマに考えていた時期がありました。
スタインベックであったり、サリンジャーであったり、ジョン・アーヴィングであったり・・・。
そうゆう視点から今回の作品を考えてみることも可能なのかなと思います。

本来異界の者として誕生した吸血鬼。そこには人間には太刀打ちの出来ない恐怖や怯れがありました。
でも、現代のアメリカでは吸血鬼はご近所に住む文字通りのお友達です。
例えば、ギリシャ神話では神々が圧倒的力をもっていましたが、そのうちに人間と結ばれるものが出、
神が人間と同じ地平に立つことになり、結果としてギリシャの世界観は崩壊してゆきます。

『トワイライト』『ハウス・オブ・ナイト』とギリシャ神話を比べるのは無理な話ですが、
ドラキュラの圧倒的力、超自然性を“ご近所の友達”に貶めることは、
アメリカ社会の崩壊を予感させているように思えるのです。
しかも、両方ともネイティブアメリカンの存在を作品の中で重視しているのですが、
安易に過ぎて危惧を深めるばかりです。


と、パートナーさんから借りた本を不安を感じながら読んだ私。
この場をかりてお薦めの本と映画をご紹介しておきましょう。

本は、『ヒストリアン』 エリザベス・コストヴァ NHK出版。
ハードカバー上下の大作ですが、骨太の作品でぐいぐい読ませます。
(あの~、パートナーさんが「これは私が最初に読んで勧めたんでしょう」って)

The HistorianThe Historian
(2006/02/02)
Elizabeth Kostova

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映画は、『ハンガー』 カトリーヌ・ドヌーヴ、 デヴィッド・ボウイが主演しトニー・スコット監督の
スタイリッシュな作品。

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(2005/09/02)
カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・ボウイ 他

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もう一つ、『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』 ロマン・ポランスキー監督によるコミカルな映画で、
奥さんだったシャロン・テイトが出演している作品です。

ロマン・ポランスキーの吸血鬼 [DVD]ロマン・ポランスキーの吸血鬼 [DVD]
(2008/07/09)
ロマン・ポランスキー、ジャック・マクガウラン 他

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私の絶対のお薦めですので、ご興味の在る方は是非お楽しみください。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

コメント

Secret

No title

吸血鬼・・・面白い素材ですよね。

ワタシは、HELLSINGってマンガが好きです。
スゴク、内容が鬼畜なのですけど・・・^_^;

はじめまして

まんがいんく様、ようこそ。お立ち寄り&コメント有難うございます。
HELLSINGは先日TVで放送されていましたので録画はしましたが、
まだ見ていません。鬼畜?なんですか?

杣人のNuages

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