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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『大穴』と『血統』

お元気ですか?

暑い日が続きます。
今朝見た経済ニュースでは、地下住宅の効能を紹介していました。
土地の狭い日本で、戸建て住宅に地下の居住スペース。
番組では、室温が外の気温より10℃以上下がり、2割高の建設費を考えても
満足度が高いと伝えています。

除湿などの換気の必要や排水の強化など地下室ならではの設備も必要ですが、
いいですね。

ディック・フランシスが続いています。
『大穴』は1965年発表の作品。同じ主人公が登場することの少ないディック・フランシスの
作品の中で4作品で主役を張る主人公の登場です。

ストーリーは、
落馬事故で左手に大怪我を負い騎手生命を絶たれた主人公のシッド・ハレーは
探偵事務所に籍をおきながら、重要な仕事もなく抜け殻のような生活を送っている。
義父からの招待をうけて家に行くとどうも怪しい人物を引きあわせられ・・・

今回の作品はチェスのような知恵くらべが見所です。
義父で退役海軍少将のチャールズは何手先も読みながら人を動かしていきます。
シッドは意向を受け駒の動きを楽しみながらも自分の勘を信じて行動します。
犯罪ゲームのコンチェルト。

もうひとつの楽しみは、今回は競馬場そのものがテーマ。
首謀者のハワード・クレーは人気の落ちた競馬場の株を買い集めて乗っ取り、
競馬場を住宅地にして利益を得ようとしますが、そのためには手荒いことも・・・。
経済犯罪の様相を織り込んだ作品。
日本のように競馬場が公営では考えにくい設定です。

そして、今回も楽しめるのが左手を負傷して騎手生命を失ったシッド・ハレーの
心理描写。
実は、義父のチャールズも探偵事務所のオーナーハント・ラドナーも彼の資質を見抜き、
見守っているのですが、シッド・ハレーが目覚めるには自分自身に気がつかなければなりません。
事件に取り組むなかで少しづつ自身の心理を解いていく姿は、この作品に続きを予感させます。

調子がよかったので続けて読んだのが67年発表の『血統』です。
『飛越』という作品が間にあるのですが、まだ購入していません。

『血統』の主人公は英国諜報部員。休暇中のジーン・ホーキンスは上司に呼ばれ
友人のデイブ・テラーの種付け用名馬が行方不明になった事件を調査するように依頼される。

『血統』の面白さは、失踪した馬をどう探して取り戻すのかという仕掛け。
馬は自分で名乗ることが出来ませんから、身体や顔にある模様や傷を拠り所にします。
口の中に刻印された番号というのも初知識。日本ではどうなのでしょう。

もう一つ、『血統』には二人の似たものが登場します。
一人は主人公のジーン・ホーキンス。彼は憂鬱症になっていて、しばしば自分の拳銃ルーガーを
自分に向けたくなる衝動にもかられる。
もう一人は、デイブ・テラーの妻ユーニス。することもなく酒浸りの日々。
それぞれに無為な思いを抱える二人が、自分を取り戻してゆくさま。
『血統』に静かに流れるテーマです。

文中、義父チャールズが「抜かりはない。ラドナー・ハレー探偵社に依頼をした」と言い、
シッド・ハレーが無事探偵事務所の経営パートナーになったことを伺わせるのも嬉しい。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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