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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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退院

お元気ですか?

暑い夏、太陽の下で汗を流したり山や海を駆けまわり笑顔に心軽くしたり・・・
そうゆう夏を楽しむ事が出来ません。

福島の原子力発電事故。
昨日、賠償についての方向が示されましたが、とりあえずの感があり
具体性も欠けます。
補償範囲、金額、支払い時期・・・東京電力との個別交渉があったり、
現政権の能力の低さに今更驚くこともなくなりました。
戦後政治を60年間引っ張ってきた自民党にも重大な責任はありますが、
相変わらず政局の主導権争いに目が向いているように見えます。

国民は日々の生活を過ごさなければならないのに・・・。


今日、父が退院しました。
大正13年生まれ。今年88才になる父は昨年の末から体調を悪くし入退院をしてきました。
今回は体力低下に歯止めをかけるためのリハビリ的入院だったのですが、効果があり
思いの他早い退院です。

さて、そろそろ父や母の思い出を書き始めましょうか。
誰に伝え継ぐ話でもありません。私の中でも記憶の反芻。
普通の生活を送る人の記憶です。

静かに目をつぶり、何処かで哭く蝉の声に身を任せながら記憶の旅をはじめます。
処々で鉱石の中の輝きのように見え隠れするものがあります。
でも、今はその一つ一つに立ち止まることなく、どんどん記憶を遡ってゆくと
とうとう行き止まりに当たります。

私の父の思い出の始まり。
それは4才ぐらいの頃のことです。

いつも物静かな父が「行くよ」って言います。
見上げる父。
車に乗ったようですから、タクシーに乗ったのでしょう。
当時、父はタクシーチケットをよく運転手さんに渡していました。
父とのお出かけですが、母は一緒ではありません。

タクシーは港に着きます。
何処か事務所に寄ったと思うのですが、そこには父の従兄弟が居ります。
北洋船団船団長をしていた小父と父は非常に仲が良く何かにつけお互い行き来していました。

どちらから話が出たのかは判りませんが、小父の案内で母船を見学に来たのです。
私は父の左腕に抱えられるように座り、父と同じ顔の高さ。
ランチに乗り、沖に停泊している母船に向かいます。
まるでタンカーのように大きな母船。北洋漁業の母船は集団操業をするそれぞれの漁船から
集まってくる魚を保存したり加工したりしますから、まるで工場のようなものです。

ランチはその大きな母船の横に着き、舷側の手すり一つの階段を父に抱えられて登ってゆきます。
足元は海。はるか下の海を覗き、空につづく階段を見上げます。

船の上に登り立った父と私。その同じ目の高さから目えたのは、
まるで大きな生簀のような空洞。鉄黒く巨大な空間は圧倒的な力強さを伝えています。
覗き込んでも下まで見えません。

父に抱かれている私とその傍らにたつ小父。

よほどこの時の記憶が強かったのでしょう。
かすかに船の階段を降りてランチに乗った記憶はあるのですが、
前後の記憶は思い出せません。

後に、父に何度この時の感動を話したことでしょう。
「本当は船に乗りたかった」と言っていた父です。
従兄弟の活躍が誇らしくちょっと羨ましかったのかもしれません。


私は、父の仕事の都合で一年の内の3~4ヶ月ほどしか一緒に暮していません。
だから、折々の父との記憶はとても鮮明なものがあります。
その一つ一つが反省であり、宝物。

それを思い出し、書き留めておくことはささやかながら私の父への感謝の気持ちなのです。
父の退院を一つの契機とし、父や母の思い出を書いてゆくこととしましょう。
残り少ない父母の時間を記憶で整えてゆきたいという思いでもあります。

昭和を生き抜き、日本を再建した世代の父母。
原子力発電の事故や、歯がゆいばかりの政治の状況を見ながら、
私は父母の世代に学ばなければと悔しく恥ずかしい思いでいっぱいです。
明日を見つけるためにも、今父母の記憶を思い出さなければと強く思っているのです。


追記)

夜、退院した父からの電話。
「退院したよ。」   簡潔です。
「おめでとうございます。」  お互いに。

「鰻 いつ届くの?」
“おやまぁ、親父らしい・・・”
「明日届くよ。今日は時間が読めなかったから。」
「有難う。」
「栄養つけてください。」

親子です。美味しいものが大好き。
安心しますね。
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コメント

Secret

美しく誠実に

両親を見つめ、その良い姿を記憶に留め、記録として置くことができると言う幸せを喜び、感謝をすべきでしょうね。チョッとお説教のようですが、両親が不仲で結婚をしたくなかったと言う独身の知人が何人もおります。更に老いて離婚する両親を誰が引きうけるのか、経済的な問題を抱えている方もおります。
杣人さんはお幸せです。

責任

相子さま、コメント有難うございます。
そう、私は幸せだと思っております。
私は子を持つ親になることは出来ませんでしたが、家族という姿をとても大切なものと考えています。
親は子に社会とともに生きる姿を見せ、考えることを教えなければなりません。
子は親の教えをしっかりと受け止め、さらに自分で考え開拓していきます。
親も子もその責任をしっかりと自覚することが大事でしょう。

様々な人がいてそれぞれの事情があります。
それぞれが自分の弱点を克服し、自分の生きている意味、役割を見つめたとき、
社会は幸せになることが出来ると信じています。
その最も基本となるのが家族なのではないでしょうか。

相子さまのような大先輩のブログを拝見しながら、
あらためて感謝と反省を思います。
両親との記憶を留めることは私なりの反省でもあるのです。



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