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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『侵入』

お元気ですか?

天竜川の舟下りで痛ましい事故のニュース。
私もパートナーさんと一緒に何年か前に乗った事があります。
川岸にせまる山の緑や岩肌の景観や場所によって違う水の表情を楽しみます。
岩がよく見えるように波の渦巻く所に近づいたりもします。
穏やかな流ればかりでは物足りないかも知れません。

天竜浜名湖鉄道の小さな汽車旅と舟下り。人気の観光です。

今日のニュースでは、救命胴衣を着ていなかったことを報じています。
私が乗ったときにも着ていませんでした。
夏の水の事故。また一つ悲しい出来事。


ディック・フランシスの『侵入』を読みました。
今回の主人公の特徴はテレパシーです。

先祖代々敵対するアラディック家とフィールディング家。
主人公の障害騎手キット・フィールディングは双子の妹ホリイから夫ボビイ・アラディックが
経営する厩舎が新聞社の中傷記事によって困難な状況に陥っていると相談を受けます。
何世代も敵対してきた家の娘と結婚したボビイは、父親メイナードからも疎遠な扱いを受け孤立。
キットは中傷記事の真相について調査を始めるのですが・・・。

ストーリーは手馴れた感じで読み応えがあります。
今回の作品では厩舎と馬主の関係も丁寧に説明されていています。
馬主は故なく厩舎から自分の馬を連れ出す事が出来ないばかりでなく、
厩舎の調教師は馬主が支払いを怠った場合馬を売って代金から損失分を補う事が出来る。
そんな馬主と厩舎の関係が紹介されています。

騎手と馬主についても、レース運びと馬の反応といった報告を通して馬主の満足感を満たす
信頼関係が爽やかに描かれています。
しかも、持ち馬に心から愛情を注ぐカシリア王女というキットの良き理解者が登場。
ロイヤルジョッキーだったディック・フランシスの腕の見せ所でしょう。


さて、『侵入』のテーマにテレパシーがあります。
主人公のキット・フィールディングとホリイは双子の兄妹で
幼い頃から、相手の思うところが離れていても伝わってきます。
ホリイの結婚で閉じられていた不思議な力も今回の事件で少しずつ復活します。

面白いのはキットがこのテレパシーをつかって他の人の思いを感じ取っているところ。
ふっと頭の中に浮かんでくる信号のような言葉。
悪漢の悪巧みも察知し難を逃れます。
でも、お互い好意を持つカシリア王女の姪ダニエルには感じることが出来ません。
恋心はテレパシーの邪魔になるのでしょうか。

そんなキットですが、馬との対話の様子も随所に出てきます。
「この馬と私の間のテレパシイはいつも特に強く、・・・心的な対話は続いていた」
と気位の高い馬ノース・フェイスを御す模様を語り
ゴールした後の様子を
「馬の心からは何も伝わってこない。・・・優れた馬は、たいてい自分が勝ったことを知っている。
胸いっぱいに空気を吸い、誇らしげに頭を上げている。」
と書きます。

馬はとても敏感な生き物です。
少ない私の乗馬経験にてらしても、馬の持っているプライドや素直な気持ち、
ちょっと寄せ付けない偏屈な感情といったものがビシビシと伝わってきます。
その馬に対峙するためには、親愛の情示しながらも毅然としていなければなりません。
触れたり目を見たりしながら心から語りかけながらの会話。テレパシーでしょうか。


ディック・フランシス。
馬と人間との関係でも強い心の交流を言いたかったのかもしれません。

テレパシー。貴方はどんな時に感じる事があるのでしょうか。


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