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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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出会う時・・・『ウラジオストクから来た女』

お元気ですか?

今、外は樋から溢れんばかりに強い雨が降っています。
局地的雨、集中豪雨、激しい雷を伴った雨。
皆様もどうぞお気をつけください。


今朝、パートナーさんがipadを見ながら「『「消えた少年』が入ったよ」と言います。
「それ、買って」と即座に反応する私。
東直己氏の文庫ですが、小説でまだ入手していなかった3冊のうちの一冊です。

「他にも欲しいのある?」って言うパートナーさん。
最近まで e-BookOff は文庫本3冊で送料無料だったのですが、この制度が終わり、
今は1500円以上買わないと送料が無料になりません。

そこで、高城高全集の文庫本1と2を買うことにしました。
よくおじゃましている「探偵小説三昧」のsugata様が『ウラジオストクから来た女』という本を
先日紹介されていて、函館出身の私としては高城氏を是非読みたいと思っていたのです。

実は先日東京に出た際にも BookOff を覗いて探してみたのですが、
東直己もディック・フランシスも高城高も見つからなくて、意気消沈して帰って来たのです。

「頼んだよ」
というパートナーさん。
もちろん、自分の本も一緒です。
そして、「今日、買い物に出るついでに BookOff にも寄っていい?」 と言います。
先日見かけた本が欲しいのだそうです。

ということでお昼前にお出かけ。BookOff の店内をぶらぶらとします。
ディック・フランシスを105円で見つけたので一冊買い、ガストン・ルルーの短編とマイケル・ボンドの
コメディ調ミステリーをやはり105円で買います。

「もう少し見ていてもいい?」と言うパートナーさん。
「いいよ」と言いながら、もう買う気の無い私はハードカバーの棚を眺めていると、
あった!
高城高氏の『ウラジオストクから来た女』が目立たない背表紙を他の作者の本に挟まれながら
静かにあるのを見つけます。

手に取ると、定価1600円の本が450円。まだ文庫本になっていませんから、これはお買い得でしょう。
ちょっとパートナーさんに悪いなと思いながらもしっかりお買い求めです。
東京で見つけられなかったというのに、当地の BookOff で出会うとは・・・
高城さんも待っていてくれたんですね。

家に戻り、早速読み始めます。
時代は明治24年。
明治18年に設置された函館水上警察。今の西警察署の前身に勤務する五条警部が主人公。
米国を4年間放浪し英語力をかわれて赴任したという変わり種です。

ストーリーは
明治4年9月12日に1123戸を消失した切店火事という大火をベースにし、
ロシアに渡った女性の運命の謎を解いてゆくと・・・

なかなか読ませます。確りした文章で描写に無駄がありません。
こうゆう歴史をベースにした物語では史実とフィクションとが上手に織り成され
読者に少しの迷いを感じさせることなく読ませるのはかなり難しいもの。
作者の丁寧な調査と歴史の再構築があって、それを作品の中に活かしてゆく力量が問われます。

函館出身の私としては、函館の地図、建物や歴史背景を頭に浮かべながら読む事ができますから、
楽しみの奥行きが広がって興味は尽きません。

そもそも、函館は幕末からロシアやアメリカの船が訪れた地で
現在もペリー会見跡地という簡単な標識が港近くの弁天町にあります。
当然外国人との交渉事も多く、優秀な通訳が江戸から来たりして
函館はちょっとした語学のメッカの様相を呈します。
『箱館英学事始め』井上能多孝著 道新選書 にも詳しいのですが、
私が子供の頃にも、街にはロシア語やフランス語が普通に聞こえ、
それは英語よりも多かったような気がしますし、外国人を見かけるとまず、
どこの国の人だろうと思うくらい、色々な国の人がいたものでした。
この物語の時代には、フランスの新聞に箱館の祭りの壮大豪奢な様子が報じられている程です。
米国帰りの主人公五条警部が函館に赴任というのは、うなずける設定です。


さて、すっかり『ウラジオストクから来た女』を楽しんだ私。
明日か明後日には高城氏の文庫本も届きます。
ご紹介いただいたsugata様に深く感謝し、今日 BookOff で高城氏に出会えた縁に感謝しながら、
しばし楽しむこととしましょう。

本との出会いって本当に楽しいですね。

ウラジオストクから来た女 函館水上警察ウラジオストクから来た女 函館水上警察
(2010/10/28)
高城 高

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