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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『にごり江』

お元気ですか?

先日からNHKで帝国劇場100年を記念した番組が放送されています。
今の時代、帝国と冠されていることがすでに歴史的な重みを感じさせるのですが、
その長い歴史の中から、『墨東綺譚』『唐人お吉』『にごり江』『ビギン・ザ・ビギン』
4作品を放送し、土曜日には森光子さんの『放浪記』
演劇が大好きな私としては見逃すことの出来ない放送です。

特に『にごり江』は何年も放送を待っていた作品です。

もう何年ほど前になるのでしょう。就職したて、一人暮らしをしていた頃です。
私は『にごり江』を劇場へ一人観に行きました。
名前が売れ出した蜷川幸雄演出というのも理由の一つですが、
樋口一葉の世界「にごり江」を軸に「たけくらべ」「十三夜」「わかれ道」の作品をちりばめた舞台です。
樋口一葉が好きな私には楽しみな舞台だったのです。

菊乃井のおりきは浅丘ルリ子、客の結城朝之助は横内正、源七は財津一郎。
おりきの深い諦めと達観に似た絶望の果てにあるもの。
源七の狂おしい情念。そんなものが心に染みてきます。

「十三夜」でお関を演じるのは三田和代。幼なじみの車引は近藤正臣さんです。
いいですね。どちらの役も感情を内に抑えながら一瞬の邂逅に慰められる情。

劇場の椅子に身体を沈め、私は舞台の隅々に気を配りながら役者の息遣いを感じ
宇崎竜童・阿木燿子ご夫妻による挿入歌十六夜小夜曲にも血を震わせます。

数年前、私はこの舞台の映像をNHKの放送で見ました。
もちろん録画したのですが、当時はビデオテープです。長時間録画でしたので画質も悪く
づ~っと録り直したいと思っていました。

そして昨日。念願かなって久しぶりに『にごり江』をTVで観、DVDに録画することが出来たのです。

にごり江1  にごり江2


ところが、録画したDVDを見て気がつきました。
配役が違うのです。
もちろんお力は浅丘ルリ子さんです。でも結城朝之助は田中健。源七は江守徹です。
「十三夜」のお関も車夫も違います。

今回の放送は帝国劇場での上演。東宝が持っている映像のようです。
私が劇場で観たのも以前NHKが放送したのも日生劇場での上演。

今回の放送。これはこれで楽しむことが出来ます。
でも、欲深い私は思ってしまうのです。
NHKさん、日生劇場版の『にごり江』をもう一度放送してくれませんか。

財津一郎さんの源七は身を崩しながらもおりきを忘れられない男の苦しさがよく出ていたし、
三田和代さんのお関もよかった。
なにより、私が観た舞台を綺麗な映像でもう一度見たいのです。


*****

演劇は劇場で見るに限ります。同じ芝居でも毎回違う舞台がそこにあります。
役者や演出家はもちろん、照明、道具、音響・・・全てのスタッフで作る舞台。
観客の期待も舞台を応援する一役をかいます。
いい観客がいなければ良い舞台はできません。

でも忙しい毎日。そうそう劇場に通うことはできません。まして地方の街では尚更。
だから、TVでお芝居を見るのも良としましょう。
そして、指揮者や演奏家の違いでレコードを聴き比べるように、
配役の違いでお芝居を楽しむという贅沢を楽しむことをしてみましょう。


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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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江守さんは元士族かと思わせる、ずいぶん立派な原七でしたね。劇場で見たときも、その堂々とした姿にびっくりしたものです。

とはいえ、今回の放送を見ながら、またまた号泣してしましました。

はじめまして。

NAO様、お立ち寄りくださり有難うございます。
本当に役者が違うと舞台がずいぶん変わりますね。
舞台芸術の面白いところです。

一葉に久保田万太郎ですから新派のようですが、蜷川演出はしっかり現代に繋げたと感心しています。




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