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杣人・somabito

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『赤い館の秘密』

お元気ですか?

9月11日。世界中が忘れることの出来ない日です。
先日からTVでは10年前の映像や新しく公開された音声などが流れ、
何故このようなテロが起こったのか、アメリカが報復的戦争に走っていった事情を
検証的番組で報道しています。

高校生のミュージカルドラマで話題になっているGleeでは直接テロの話は出てきませんが、
敵対する相手を貶めることの虚しさを話題にしています。

当時、一ヶ月前にNYから帰って来ていた私は、仕事帰りに新宿の居酒屋に立ち寄り、
お店のテレビで飛行機が貿易センタービルに突っ込むのを見ていました。
あのビルの根元を歩いていたのに・・・。
友人の会社はビルにあり、300人を超す社員が犠牲になっています。

在住在勤、旅行者も含めて邦人の安否確認を何日もやっていました。
その間にも、被害の状況が拡大しながら明らかになっていきます。

忘れることの出来ない9月11日。
しかも、そのテロは今も続いているのです。
人は、本当に成長する生き物なのでしょうか?
人は、どこまで悲しみを繰り返せば気がつくのでしょうか?

**********

『赤い館の秘密』を読み終わりました。
A.A.ミルンの推理小説です。ミルン。そう、くまのプーさんの作者です。
あまりに、プーさんが有名になったのと、
『ヒキガエル館のヒキガエル』というケネス・グレアムの『たのしい川べ』を戯曲化した作品を
書いていたりするので、童話作家のようなイメージを持ちますが、
本来は英国の大衆紙「パンチ」の副編集長に携わってたり、戯曲を書いたりしていた職業的作家。
ここで私が職業的というのは、これしか書けないという作家ではなく、
技術的に書く力をもち、作品として仕上げる能力を持っているという程の意味です。

その証拠とでも言っていい文章が、『赤い館の秘密』の冒頭「はしがき」に要約されています。
文庫本解説では中島河太郎という方が触れていますので、私が説くのも恥ずかしいのですが、
煎じ詰めれば、A.A.ミルンは推理小説が好きで、自分なりのセオリーを持っていたということ。

さて、この『赤い館の秘密』はその「はしがき」に紹介されたミルンの考えに沿って書かれた密室ミステリーです。ホームズとワトソンを模したように、素人探偵ギリンガムとその友人ベヴリーが登場し事件解決をはかるのですが、読者は徐々に明らかになる事実を一緒に知りながら謎解きをすることが出来ます。
論理の展開におや?と思うところもあるのですが、真面目なミステリーと言えるでしょう。

そして私が感心したのは、文章の中に散りばめられたユーモアのセンス。
1921年に発表された作品ですが、その5年後の1926年に発表される『くまのプーさん』にも通じる
ユーモアがちゃんと見て取れるのです。
英国のユーモア。お洒落で皮肉が効いて憧れますね。

犯人探しはそう難しくありません。謎解きのパーツもストーリーを追うごとに置かれていますので、
そんなのあり?なんて事はありません。
ラストの解き明かしがちょっと強引な感じはありますが、まぁ許容範囲でしょう。

A.A.ミルンの正統派密室殺人ミステリー。
そう言えば、くまのプーさんも百町森を頭を抱えながら歩いていましたよね。
プーさんにも探偵の素質があるのかもしれません。
ワトソン君はクリストファー・ロビンでしょうか?


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(1959/05)
A.A.ミルン

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コメント

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No title

杣人さん、こんばんは。

『紅い館の秘密』、表紙の絵もなんだかほのぼのしてますね。
私の卒論ゼミ、「くまのプーさん」を卒論に選んだ学生さんがいるんですよ。
ミルンの推理小説、興味深いです。

楽しみです。

ここ様、ご無沙汰しております。
「くまのプーさん」が卒論ですか?楽しみですね。
私は、高校生の時にミルンの自伝「ぼくたちは幸福だった」を神田で見つけてワクワクしたのを覚えています。
ミルンは私と同じく、セロリが好きでこだわりがあるのです。(記憶に間違いないことを願っていますが・・・)
学生さんはどんな所に興味を持ったのでしょうね。

私の『赤い館の秘密』はカバーの絵が広橋桂子さんというデザイナーの方の作品で
ミステリアスな感じが上手く出ていて素敵です。

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