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杣人・somabito

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『ジェニーの肖像』

お元気ですか?

TVでは連日各地の大雪の様子を伝えています。
除雪車の出動が多くなり町の除雪費を圧迫しているというニュースも。
東京から北海道に移り住んだ知人が余りの雪の多さに家の中に閉じ込められ
近所の人たちが除雪して助けだされたということがありました。
慣れない人だと雪の多さに心が萎えてしまいます。
高齢者の方や一人暮らしの方、交通の便の悪いところに住む方など心細いでしょうね。
お大事になさって欲しいと願います。

私も北海道の両親に雪見舞の電話を入れますが、どうやら積雪はそれほどでも無いようです。
函館は海に挟まれた町ですから雪が積もらないのです。


ロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』を読みました。
『デセプション・ポイント』や『蔵書まるごと消失事件』といった本でちょっと目が疲れました。
良い本を読むことで回復を図らなければなりません。

ロバート・ネイサンは1894年生まれの詩人で小説家。
『ジェニーの肖像』も1939年の作品ですが、作品の鮮度、厚みといったものは今読んでも
全く損なわれていません。読んでいて品格を感じさえします。

ストーリーは
冬のニューヨーク。貧乏な青年画家イーベンは夕暮れの公園で一人遊びをする少女に出会います。
数日後再会した時、少女はすこし成長したようで
「この前会ったときより、ずいぶんおおきくなったみたいだ」というイーベンに
少女は「あたし、急いでるんだもの」と応えます。
ジェニーと青年との時空を超えた恋が始まります。

訳本ではありますが、言葉の一つ一つが意味をもち在るべき所にある。そんな安心感があります。

会うたびに成長しまるで消えるようにいなくなるジェニー。
画廊や食堂、タクシー運転手といった町の人に支えられながら画家として成長するイーベン。
読んでいて暖かくなるお話です、でもそれだけでしょうか。

解説で恩田陸という方が、
「ジェニーは霊感の象徴だ」と言い、若い芸術家がインスピレーションを待つ不安や、
いつか失われるかもしれない霊感に怯えつつも、自己憐憫を微塵も感じさせない主人公は
「大事なものを喪うことを、どこかで最初から受け入れているのだ。それが、ネイサンの
作品を珠玉のものにしている。」と言います。

イーベンの友人アーンに「理解できる見込みがあるのは、芸術家だけだ。」と言わせるのも
実は芸術の孤独を言っていると考えれば、恩田氏の言にも納得出来ます。

もう少し、凡人の話をしましょう。
私は読みながらこれまで出会ってきた人たちの事を思い出していました。
様々な場面で出会い影響をうけたり助けてもらったり・・・。
そんな一人一人が私にはジェニーのように思えます。
私の心の中に生きている宝石のような人たちです。

芸術家ほどに私は孤高な生き方が出来ませんから、いつまでも過去を心に留めながら
昔をなつかしんで生きていくのですが、
プルーストを気取っていると思えば、まぁそれも一興かもしれません。


『ジェニーの肖像』は、内容と同じく時空を超えた素晴らしい作品です。
是非お読みください。


ジェニーの肖像 (創元推理文庫)ジェニーの肖像 (創元推理文庫)
(2005/05/23)
ロバート・ネイサン

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追記)

『ジェニーの肖像』はいつもおじゃましているブログ「探偵小説三昧」のsugata様のご紹介です。
いつも、探偵小説や特撮映画の話題などで楽しませていただいているのですが、
ある時ご紹介されているのを読み、あれ?いつものミステリーとは違うの?と気になりました。
有名な作品ですし、私も子供向けの本で読んだ気がしていたのですが
改めて購入し再読。読み直してよかった。と心から喜んでいます。

そこで、Amazonで調べてみるのですが、子供向けの本が見当たりません。
私の記憶違いだったのでしょうか?ちょっとがっかり。
こうゆう本こそ小学生の時に読んでおくといいのですけどね。
いくつか古い映画はあるようなのですが・・・。

映画・・・。
今度は私の頭の中にリンゼー・ワグナーという女優さんが浮かんできました。
私と同じ世代なら覚えていらっしゃる方も多いと思います。
『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』というTVシリーズで人気のあった女優さん。
(ちなみに、声優の田島令子さんの声が好きでした。)
この、リンゼー・ワグナーさんが主演した『過去へ旅した女』という映画があります。
古い屋敷に越してきた夫婦。屋根裏部屋で見つけた白いドレスを着たら・・・。
というやはり時空を超えるお話なんですが、

過去へ旅した女/The two worlds of Jennie Logan

おや、こちらもリンゼー・ワグナー演じる主人公は Jennie だったんですね。
なんたる偶然。
それとも、監督さん『ジェニーの肖像』にあやかってタイトルをつけたんでしょうか。
映画の中では肖像画もでてきますからそうかもしれませんね。



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