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杣人・somabito

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『鎧なき騎士』

お元気ですか?

当地朝から雨が休みなく降り、時折は強い風も交じっています。
皆さんの所はいかがでしょうか?

先日旅のお伴に文庫本、という話でジェームズ・ヒルトンの『鎧なき騎士』を京都旅行に
持って行こうと思っていると書きました。
でも、計画変更です。読み終わってしまったのです。430頁ほどある本ですが、
読み始めると面白くて・・・。

『鎧なき騎士』は1933年に出版されたロシア革命を舞台にした冒険とロマンスのお話です。
主人公は牧師の家に生まれたA・J・フォザキルという青年。7歳の時に父親が事故で亡くなり
遠い親戚に引き取られケンブリッジ大学を出て新聞社で記者の職につくが才能もない。
ふとした事で警察のご厄介になったことから、育ての親に愛想をつかれイギリスを出ることを
命じられる。そこで、新聞社に掛け合い海外事情を書くという理由で極東に出るが・・・。

ロシア革命って今の時代に興味を持つ人はいるでしょうか?
映画だと『ドクトル・ジバゴ』が記憶にありますが、ディズニーでは『アナスタシア』?
『戦艦ポチョムキン』なんていうのも有名ですね。
世界で初めて社会主義国が誕生した歴史の局面です。あまりにも大きな局面ですからその
大きな波を見てしまうと現実がかすんでしまうところがあります。
1933年にその歴史の渦のなかの現実を描き作品にしたヒルトンの力に感服します。

そうは言ってもなかなか私達に当時のロシアの人たちの様子は分かりません。
赤軍や白ロシアと言っても今ではピントきません。
ところが、話のなかに日本が登場すると云えば興味がわくのではないでしょうか。
たとえば、主人公が歩くロシアの町に日本やアメリカから輸入された缶詰が出てきます。
当時、缶詰は日本の主要な輸出産品でした。パリ万博にも出展され品質の高さを評価されています。
缶詰はナポレオンが奨励して開発されたものですが、軍の食料として利用され、アメリカでは南北
戦争でその価値が評価されます。日本では日露戦争で需要が伸びるのです。
その日露戦争により敗北したロシア。国力の低下によりロシア革命にはずみがついたとも言えます。
そしてヒルトンは作品のなかで日本からロシアの労働者・革命を組織するものたちへ資金が流れた
と書いています。なかなかリアリティのあるところです。

さて、主人公は革命下のロシアを伯爵夫人を伴って逃げまわります。
まさに冒険とロマン。
そして、ラストには温かい思いが・・・。

ジェームズ・ヒルトン。『失われた地平線』『チップス先生さようなら』などで知られて
いますが、『鎧なき騎士』もなかなか素晴らしい作品でした。
お薦めの一冊です。



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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

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