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杣人・somabito

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『雨の掟』

お元気ですか?

バリー・アイスラーの『雨の掟』を読みました。
殺し屋ジョン・レインシリーズの4作目です。

イスラエルからの依頼を受けた日米ハーフの殺し屋ジョン・レインは爆弾テロの首謀者マニーを狙うため前回の仕事で協力したドックスと共にマニラに行きます。しかし、調査と準備を入念にした計画は思わぬ事態に失敗し、レインを窮地に陥れるこ事に・・・。

今回のジョン・レインは子供の時代に亡くなった親の事を思い出したり、自分の歳のせいでいくぶん衰えた体力を考えたりと、これまでの強固な意思と行動力をもった姿に変化が見られます。この変化は仕事の進め方にも現れていて、これまで協力者がいたことはあっても現場では単独行動をしていたのが、デリラやドックスといったパートナーが作戦に参加します。このパートナーの参加によりレインシリーズの作品の特徴であるレインの目を通してみた相手の分析に広がりをもたせているといっていいでしょう。なんと言っても、闘う相手の分析ではなく協力するパートナーの分析です。理解と協調という新たな一面が加わりそのこでレインも変化して行きますから、作品に厚みが増す可能性が高まります。
話の構成としては、前回の『雨の罠』と大きくは変っていません。CIAの中もしくは派生した別組織。前回黒幕として出ていたヒルガーという人物が前に出てきている程度です。

マニラ、バンコク、プーケット、東京と舞台も広くその土地の様子やホテルの描写などお楽しみの要素が豊富です。バンコクではドックスと一緒に夜の町にくりだしムエタイを観戦しバーを楽しんだりもします。これもパートナーが登場したことによる広がりです。
各地で出てくる食事もなかなか状況にあっていて感心します。もともと東京の町の様子や喫茶店などにはリアリティがあるのですが、名古屋でイスラエルのエージェントと会うのは鳥勢というお店です。今度名古屋に行く時にはここで食事をすることにしましょう。
プーケットでデリラと一緒にとる食事はローストダックと空芯菜の炒め物、ソフトシェルブラッククラブに93年のヴーヴ・クリコ。ね、なかなかいいでしょう。

ホテルや食べ物ばかりではありません。レインや敵が使う武器や小物によってもリアリティーが増します。
時々作者の思い入れが強く小道具の説明がうるさくなる場合もあるのですが、ジョン・レインではそういった事もありません。今回興味をそそられたのはナイフ。バンコクでの格闘の際に敵から奪ったナイフはベンチメイドAFCKとフレッドペリンのラグリフというものです。パートナーのドッグスは「超一流の武器だ。めったのことじゃ拝めない逸品だぜ。」と言って処分しようとするレインを引き止めます。ならばとネットで検索してみましょう。ナイフは趣味として集めている人もいますから検索すればすぐ写真で見ることが出来ます。
ノキアの携帯電話、トレオ650のスマートフォンといった小道具もネットで写真を見ながら本を読み進みます。
こうゆうのはネット時代の本の読み方といえるでしょうね。今までは知らないものはそのまま想像しながら読むしかなかったのが、知らないことはなんでもネットで確認しながら読むことが出来ます。

ダンヒルの靴にタナー・クローのアタッシュなんていうのも良いですね。スパイ小説は物欲を刺激します。

さて、新たなパートナーを得て新しい展開をみせてきたジョン・レインシリーズ。続編も出ているようですから
まだまだ楽しめそうですね。


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ジャンル : 本・雑誌

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